認知症(含 アルツハイマー)の症状とは そして 初期症状の早期発見と予防を知る

認知症



認知する機能が失われていく病気「認知症」

誰もが一度は考えたことがあると思うのですが

  • もし或る日突然自分が誰か分からなくなったら
  • もし自分が何をしているかわからなくなったら

どうしたらいいんだろう、ということですね。

自覚とコントロールを失ったら、それはもはや自分とは言えないのではないでしょうか。そんな自分が生きるって何の意味があるのでしょうか?

「権利」とか「尊厳」とかっていうような概念よりも、もっともっと原始的な根源的な部分において大きな恐怖を私は感じます。

怖いです。そんな風になりたくないです。それがこの記事を作成しようと思った動機です。

「怖い」の次に頭に浮かんだのは、「認知症についてもっと理解しよう」そして「医療の進歩具合はどうなっているんだろう?」最後に「自分でできることはなんだろう?」です。

とにかく、一度ちゃんと認識し直して整理しようと思いました。ということで今回は「認知症」についての記事です。

 

「認知症」は若くても発症するケースがあります。けっして年寄りだけの病気ではありません。「自分には関係ない」という発想はとても危険です。

誰にでも忍び寄る病気だという認識で早くから関心を持って、できることはやっていくという姿勢が自己防御でありとても大切だと思います。

それでは一緒に見ていきましょう。

 

 

 

増え続ける認知症の患者数

2015年の1月に厚生労働省から発表された認知症患者の数は、2012年現在で約462万人です。これに軽度認知障害の患者数約400万人を加えると、実に862万人ということになります。

更に厚生労働省が発表した今後の予測によると、今よりも高齢化が進む2025年時点では認知症の患者数は約730万人にも達し、2050年にはなんと1000万人を突破すると推定されています。

しかも、すべての患者や疑いのある人が診察を受けているわけではないので、実態はもっと多いでしょうし、将来も更にもっと多くなるのでしょう。

ある調査推定によると、60歳以上の人が一生涯の間に認知症になる確率は55%にもなるそうです。

先に記した将来の発症予測人数といい、この発症確率といい、とんでもない高い数値ですよね。

もう他人事とかいうレベルじゃないし、むしろ自分にも必ず襲いかかってくるという覚悟が必要だと思います

そこで、まずは具体的な認知症の理解からスタートです。認知症ってどんな種類があるのでしょう?

 

 

 

認知症の種類

厚生労働省の発表によると

  1. アルツハイマー型認知症 68%
  2. 血管性認知症 20%
  3. レビー小体型認知症 4%

となっており、ダントツでアルツハイマー型がトップです。

 

アルツハイマー型認知症

アミロイドβタウというタンパク質が脳内に蓄積し神経細胞がやられ、脳が萎縮してゆくことで発症すると考えられています。

アミロイドβは認知症発症の約20年前から蓄積が始まると言われていますが、PET検査髄液検査で直接検査ができるようになってきました。

早期に発見してアミロイドβの蓄積を抑えることが重要です。

 

医者曰く

・・とはいうものの、下にまとめている通り、私は「物忘れ外来」を受診しましたが、その先生曰く「アミロイドβの検査方法は確立しているとは言い難い」。う〜ん😔

 

血管性認知症

脳の血管障害である脳梗塞脳出血などに起因します。

脳内の血管が詰まったり破損したりするとその周辺の神経細胞がダメージを受けます。それによって発症し、脳梗塞・脳出血の程度変化に伴って認知症の症状も段階的に変化します。

 

レビー小体型認知症

脳内にレビー小体という特殊なタンパク質ができて、これが大脳皮質や脳幹に多く集まると周辺の神経細胞が破壊され、認知症の症状が現れます。

 

以上、種類については大まかな理解できました。

ところで、物忘れがひどくなってくると自分も周りも「以前と違うな」「ボケてきたんじゃない?」などと感じ始めることが多いです。

しかし「物忘れ」はすべてが認知症の兆候なのでしょうか?

 

2つの物忘れの違い

誰でも年齢とともに物忘れがひどくなってきます。

  • 綾小路きみまろが言ってますね。テレビを指差しながら「ほらっあの人(名前が出てこない)」。喉を指差して「ここまで出掛かってるのに」
  • 家を出て5分くらいしてから「あれっ、鍵閉めたかしら」。
  • 一昨日の晩ご飯の内容を聞かれて「3つは思い出せるのに、もう一つが思い出せないわ」

これらはすべて病気ではない物忘れです。

それに対して

  • 食べたこと自体を忘れてしまう
  • 鍵をかけたこと自体を忘れてしまう

これが認知症につながっているのです。つまり

  • 物忘れ➡️おぼろげながらも記憶は残っている
  • 認知症➡️記憶自体がごっそり抜け落ちている

この違いは

  • 物忘れ➡️ヒントをもらうことによって思い出せる可能性がある
  • 認知症➡️どんなヒントをもらっても思い出せない

以上から、単なる老化が原因の物忘れ病気である認知症かを明確に区別し見極めることが大切です。

程度が軽い状態での発見は早い改善策につながり、軽い段階で適切な対策を施せば、約半数において改善が見られるのです。

しかも世界では、効果のある治療の確立に向けて激烈な競争を日々行っています。

ですから、早期発見・早期対策で進行を遅らせる、または改善させるという措置を続けておけば、将来、非常に有効な治療が確立すれば完治可能な日が来るかもしれません。

 

さて、自分自身も周りの方も早期発見をするためには認知症の症状を事前によく理解しておく必要があります。

認知症の症状は上記の他にどんなことがあるのでしょうか?

 

 

 

認知症の諸症状

認知症の症状には

  • 中核症状
  • 行動・心理症状(BPSD)

の2種類があります。

 

中核症状

脳の神経細胞が破壊されることに起因して発症もるもので、すべての認知症患者に起こります。その主な内容は・・

 

記憶障害 

老人性の物忘れと一番異なる点は、物忘れには自覚があり認知症の記憶障害には忘れたという自覚がないことです。

一般的には直近のことから忘れてゆき、次第に記憶として定着している過去のことも忘れ、認知症の進行とともに悪くなっていきます。具体的には・・

  • 今日の日付が分からなくなる
  • 物をしまった場所が分からなくなる、若しくはしまったこと自体を忘れる
  • 食事の内容を忘れる、若しくは食事したこと自体を忘れる
  • 学歴や就職していた会社が分からなくなる
  • 単語と意味するところが結びつかなくなるために代名詞を使うことが多くなる
  • 体験が記憶から消えるために得意だった裁縫や演奏ができなくなる
  • 嫁・夫や子供の名前や顔すら分からなくなる

 

見当識障害

自分の置かれている状況がわからなくなります。その主な症状は・・

  • 今日の年月日や今の季節がわからない
  • 自分の生年月日がわからない
  • 今自分がどこにいるかわからない、自宅に帰宅できない
  • 自宅の中の、トイレや洗面所などの場所がわからない
  • 自分の周りにいる人達や其々との関係がわからない

 

実行機能障害

一連の流れが必要な動作、組み合わせて実行して目的が達成できる動作などができなくなります。例えば・・

  1. お芋の皮をむいて
  2. 一つ一つ形を整えて切って
  3. 鍋に入れて
  4. 水を入れて
  5. 調味料を入れて
  6. 蓋をして火にかける

といった一連の動作を間違いなく合理的にやって、今までと同じおいしい味の料理にできなくなります。

また、それとは別の例として

  • 具体性のない言葉がわからなくなってくる
  • 服上下の着合わせが滅茶苦茶になってくる
  • 信号を無視したり万引き(代金支払いの必要性がわからない)したりする

 

 

行動・心理症状(BPSD)

性格生活環境人間関係によって症状が出たり出なかったり、また人によって出方が違ったりするので、症状として必ず直接的に出てくる「中核症状」とは異なります。症状としては・・

  • せん妄 幻覚が現れたり意味不明の言葉を発したりして錯乱状態に陥る
  • 妄想 お金や物をしまったことすら忘れ、盗まれたと思い込んだりする
  • 幻聴・幻覚 ないものが見えたり、していない音が聞こえたりする
  • 徘徊 自分の家がわからなくなり帰れなくなる。辞めた会社に出勤しようとする。目的地に到着できず、いつまでもウロウロを続ける
  • 弄便・失禁 自分の便を触ったり、あちこちになすりつけたりする。トイレがわからず或いは尿意が感じづらくなる等に起因して失禁する
  • 多弁・多動 お喋りがおさまらなくなったり、落ち着いていることができなくなったりする
  • 暴言・暴力 意のままにならない場合に自己コントロールが効かず、周囲に暴言を吐いたり暴力を振るったりする
  • 過食・拒食・異食 何度も食べようとしたり、逆に食欲がなくなったり、また、食べ物でないものの区別がつかなくなり異物を食べようとしたりする。
  • 睡眠障害・昼夜逆転 高齢化とともに規則正しい睡眠がしにくくなるが、加えて、夜間遅くに外出しようとしたり大音量を出したりする

このように多種多様です。

繰り返しますが、認知症のこれら諸症状を知るとともに、自分自身も周りの方も異変に敏感になることが大事なことだと思うのです。

 

 

 

早期発見の重要性

母の晩年は認知症プラス癌で入院していたので、毎日看病に行っていた関係上、認知症の症状の一つ一つは結構知っているというか身近な感があります。

しかし、それにしても改めて強く強く思うのは「自己コントロールが効かない自分になりたくない!」ということです。これだけはもうどうしても避けたいです。

一番困ってしまうのは

  • 「自覚がない」
  • 「判断ができない」

という点なのです。

今現在は、風邪を引けば、熱が出て咳が続けば「しんどいな」。そういう自覚があります。だから、じゃあ医者に行こう、安静にしていようというような適切な判断も出来るわけです。

ですから

  • 忘れたり
  • 失敗したり

そういう自分をおかしいと自覚できるうちはなんとかなるはずです。早期に異変を感じ取るチャンスもあるというものです。

米シカゴ・ラッシュ大学のロバート・ウィルソン教授は「本格的に認知症を発症する2〜3年前から少しずつ自らの記憶障害を意識しなくなる」と言っています。

ポイントは、異変を「おかしい」と感じるチャンスはあるので、その時に有効な手を打つか打たないか。まさにここにかかってくると思うのです。

 

早期に異常を自覚しながら何もしなかった自分

銀行員時代の話ですが、30歳代になって融資の管理職に就くと忙しさが増して、というか常にこなしきれない量の仕事が立ち塞がった状態が続いていました。

この頃の健康診断の結果で顕著に悪化していた数値があります。それは中性脂肪値です。900mg/dLを超えたりして異常を通り越して超異常状態でした。

この数値の意味するところは、循環器の病気を始めとする各種生活習慣病一直線ということですよね。

にもかかわらず、心配はするものの特に改善措置を取ったりしませんでした。上に偉そうなことを述べながら、自分自身が過去これでは批判を受けても仕方ありません。

その理由はいろいろ思い浮かびますが、今から考えれば一番大きな本質的理由は「能力不足」で身動きが取れなかったということでしょう。

やがて、思い切って銀行を辞めて、健康管理も含めた人生設計を再考したから今日があるわけですが、あのまましがみついていたらこの世にいたかどうかわかりません。マジで。

 

 

 

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軽度認知障害(MCI)

早期自覚・早期発見つながりで次に出てくるのが軽度認知障害(MCI)です。

軽度認知障害はいわば認知症と正常の間にいる認知症予備軍で、日常生活には問題がないものの認知機能の一部に異常が発生している状態です。

「増え続ける認知症の患者数」で述べました通り、厚生労働省の発表では2012年には軽度認知障害の方は約400万人です。

今後、認知症の方が増え続けるように軽度認知障害の方も増え続けて行くでしょう。もし、軽度認知障害状態で放置すると、5年後には約半数が認知症になってしまうと言われています。

一般的には治らないと言われている認知症ですが、軽度認知障害は半数が改善するのです。しかも私が最重要視する、自分の異変に気がつく「自覚」がある時期でもあるのです。

ここでアクションを起こすことで、認知症に向かって歩いている自分を正常方向に戻すことができたら・・と思います。

では軽度認知障害では具体的にどのような症状が出てくるのでしょうか? それは・・

  • 物忘れがひどくなる
  • 約束を忘れるようになる
  • 漢字を忘れひらがなでしか字が書けないようになる
  • 感情がコントロールしづらくなる、怒りっぽくなる
  • ものをしまった場所を忘れる、よくなくすようになる
  • 電気の消し忘れやエアコンの消し忘れが多くなる
  • 自宅への帰り道がわからなくなる

などなど。人により表面化する症状は違いますが、明らかに以前とは違ってきます。しかし「日常生活に支障が出る」というほどでもないんですね。

しつこいですが、ここで、この段階で、自分や周りの人が気がつき、そしてアクションを起こすことが最大のポイントだと思います。

では、気がついたとして、次に何をすればいいのでしょうか。

 

嗅覚や味覚

上記の症状のほかに認知症の前段階として気をつけるべき症状として、嗅覚や味覚があります。

匂いがしなくなったり、今までと同じものなのにやたら味が薄いと感じるようになったら、認知症と関係がなくても危険信号であることは間違いないです。

匂いが分からなくなるとガス漏れなどが分からなくなるし、味覚異常は塩分過多につながります。

ですから早く変調を察知し、何れにしても早く受診することが大切です。

 

ちょっとしたテスト

1⃣️  誰かに「グー・チョキ・パー」のいずれかを言ってもらいます。
それを右手で出し、右手に勝つものを左手で出します(例えば:右手🖐🏽・左手✌️
だんだん早く言ってもらいます

2⃣️ 一昨日の晩ご飯の内容を全部言います

3⃣️ 最近のニュースを思い出せる限り言います

4⃣️ 背中に「ス・マ・ヌ」のいずれかを指で書いてもらい、それを当てます

どうですか、上手くできますか? もし成績が非常に悪ければ、それは異常のシグナルである可能性があります。

 

 

 

物忘れ外来受診

自分の異変を察知したら「物忘れ外来」を受診する

これがこの記事の一番のポイント、私が最も重視している点です。最重要だと申し上げたいところです。

物忘れ外来とは・・

自分の行動や言動が、今までと比較すると明らかに外れていると、自分や家族が気がついた時に診療を受けるとすればどこに行きますか?だいたいは、

  • 精神科系
  • 脳外科系

ですよね。

最近は、そういう診療科に加えて認知症を専門に見る外来ができてきており、これを「物忘れ外来或いは類似の名称をつけています。

物忘れ外来」には当然ですが特化した専門の医者がいるので、今後は診てもらうなら「物忘れ外来」がいいのです。

 

毎日生活していると、様々な異常が身近で発生しますよね。例えば・・

  • 運転中の車の異音
  • いつもと違うパソコンの振る舞い
  • まだ学生である自分の子の羽振りの良さ

どれもおかしいんですよ。しかし毎日の生活の中でこうした異変は結構発生するものです。問題はここから先です。どうするのか、しないのか?

  1. 全然気がつかない
  2. おかしいな、と思いつつやり過ごす
  3. 異変に気付き、対策を考えて実行する

当然、3. 以外には答えがないのです。何もしないと取り返しがつかない事態にまで進んでしまう可能性があるからです。

そのためにも早く「おかしい」と感じる必要があるわけですが、「軽度認知障害」の章に記した諸症状やその他のことを異変だと察知することは十分可能です。

我々は朝から晩まで毎日毎日、五感で情報を得て分析し、結論を出して四肢を動かす、というようなことをやっていますが、うまくいかなくなる要因が出てきたら疑うのです。

  • 忘れて正しい行動に繋がらない
  • 言葉が出てこずにうまくコミュニケーションが取れない
  • 連続動作のどこかがおかしくなる

こういった症状が出てきたら疑いを持ちましょう。そのためにも・・

  • 誰にでも頭の中の異常は起こり得るという認識を常日頃から持っておく
  • 家族や周りの人達と相互に関心を持っておく

ということが非常に重要だと思います。感覚的には、ちょうど自分のうちにも外にもセンサーを置いておくイメージですね。

そしてそして・・自分に異変を感じたら、とにかく一度「物忘れ外来」を受診しましょう。しつこいですが、もしここをやり過ごしてしまうと非常にまずい世界に突入してしまう可能性が大です。

 

「物忘れ外来」に行ってきました

ネットで調べてヒットした病院のうち、近いところに行ってみました。

色々と物忘れはするものの危機感を抱くほどではないと思っていたので、いわば、どんなところか体験をするために行ってみました。

最初は臨床心理士の方に相当細かいことをヒアリングされました。

想像はつくと思いますが、病院側は手探りで状況を把握していかなければならないので、聞き方を間違えたらトラブルようなことも含めて聞いてきます。

具体的には・・

  • 病院に行こうと思った理由
  • 血縁関係がある家族のこと
  • 自分のこれまでのこと・・今までの環境・教育歴・職歴・婚姻歴など
  • 過去かかった或いは現在かかっている病気や手術や薬のこと

以上のような点について非常に細部にわたる質問です。ですから予め「そういうものだ」という理解をしておくことは意味があると思います。

その後医師との面談となるわけですが、私の場合は、今の医療技術、例えばMRIとかペットとかの有効性や限界。その他何ができて何ができないのか、今の医療の状況の説明。

後はほとんどよもやま話みたいなものでした。そして最後に「もし気になるなら年に一度程度受診をされてら良い」ということで終了しました。

「現状問題がない」という認識が、正しいと裏打ちされた格好です。よかったです。

(医師と面談中に私が「頭の中がどうなっているか知りたい」と言いましたら「MRI検査が一番いい」と言われたので、後日行ってみます)

 

 

MRI検査も行ってきました

医師の紹介状をもらって行ってきました。

テレビや映画などでは見たことがありますが、初体験だったのでちょっと緊張しました。大きい筒に頭を入れるんですよね。建築工事現場のような音がするとのことで耳栓をされました(耳栓というよりヘッドフォン)。

約15分間ですが、とにかくやかましかったです。周波数の違う様々な音、高い音や低い音が途切れなくなったり、短く連続してなったり、単音でなったり、和音?でなったり。

「ブー、ガッガッガッ、ドッドッドッ、ジュー・・・」やかましい!!

狭い空間でやられるので、人によっては気分が悪くなるかもしれません。(その時ようにブザーを持たされます)

結果は、脳も海馬も目立つ萎縮はなく、少し動脈硬化の気配はするけれど心配する必要はない、とのことでした。

脳や海馬は自覚なしに萎縮したりするのでちょっと心配でしたが、とりあえず向こう一年間は安心かなと思っています^^

 

 

 

 

認知症の予防

今まで述べてきましたように異変にいち早く気付いて対処することが大切ですが、それとともに日頃から予防をすることも負けず劣らず大切です。

では、毎日何に気をつけて何をしていけばいいのでしょうか。

認知症予防財団のHPにこう記されています(推奨できるサイトです)。

  1. 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を
  2. 適度に運動を行い足腰を丈夫に
  3. 深酒とタバコはやめて規則正しい生活を
  4. 生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を
  5. 転倒に気をつけよう 頭の打撲はぼけ招く
  6. 興味と好奇心をもつように
  7. 考えをまとめて表現する習慣を
  8. こまやかな気配りをしたよい付き合いを
  9. いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
  10. くよくよしないで明るい気分で生活を

誰が読んでも納得の10カ条ですよね。でもね、抽象概念的に、向こうの山の情景をただ見ているような感覚では、多分何一つできないです。

具体的に継続的に取り組んでこその成果です。

1⃣️ 例えば4.は1.の結果である場合も多いので、まず毎日の食事のバランスを見直し改善します。私は、タンパク質はほぼ豆腐と納豆、魚は二日に一度、足らずはプロテインで補足、を守っています。

2⃣️ 5.は2.が大きく影響しているので、とにかく有酸素運動を行います。私は10Kmのジョギングとビリーズブートキャンプを毎日欠かさずにやっています。

3⃣️ 3.のタバコは別の記事で何度も書いていますが論外です。自分のみならず他人に大きく迷惑をかける事が何より良くないです。日本は規制のゆるさでは先進国の中では最低の部類です。

4⃣️ 酒は、毎晩楽しみにしている人は、検査数値との相談ですよね。エクセルで検査数値の推移表を作ると自覚意識が高まります。私は「3つのゼロ」ビールを350mlを毎日二缶飲んでます。

5⃣️ 6.〜9.は人間関係を伴う趣味を続けると効果的ですね、長続きするし。例えば、利害関係のない組織や団体に属するといいのではないでしょうか。

例えば、混声合唱団なんかは刺激的ですよ。気の合う人たち同士の集まりっていいもんです。ホントなんでもいいんです。

そして活動の推移を文章で残していく、とか。あるいは私のように、そういう団体に所属しつつ、大好きな台湾の紹介をしていく、とか。

6⃣️ 最後の10.は難しいです。毎日の活動の中で、そんなに簡単に具体化パターン化できるものではないと思うのです。私なら・・もし銀行員のままであれば無理の日が多い筈です、きっと。

ということで、まとめますと、少なくとも生活習慣病を招く飲食や運動不足はなんとかしましょうという事です。

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認知症予防=生活習慣病予防

上記の通り、私は結構長期間にわたって食事と運動には気を配ってきました。それは、認知症予防という意識ではなく、生活習慣病予防の観点からでした。

しかし、改めてこうしてみてみると、まさに認知症予防=生活習慣病予防なんですね。なんか「一度で二度美味しい」みたいな、ちょっと得した気分です^^

 

 

 

 

認知症の薬

認知症の薬の開発歴は意外に浅く1980年代からのスタートです。その最大の理由は認知症の本質・原因が掴みづらかった事にあります。

そして現在では世界中で有効な薬の開発にしのぎを削っているわけですが、未だに「治す」薬は出来ていません

あるのは症状の進み具合を遅らせる薬のみです。

時々センセーショナルに「脅威の効果がある薬発見か?!」みたいなニュースが出てきますが、仮に脅威の効果がその現場であったとしても、高い再現率が確保されない限り薬とは言えません。

ですから今のところは、いつの日か認知症を予防する・治す薬ができる日を楽しみに日進月歩を信じて、コツコツと予防のための努力を重ねるしかないと思います。

 

 

 

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まとめ

いつの間にか年を重ね、物忘れを気にするような年齢になってきました。まだまだ全然大丈夫と思う反面、知らず知らずのうちに自分の記憶障害を自覚しなくなる恐ろしさが気になったりします。

予防する治す薬がない以上、自分の努力でなんとかするしかありません。「自分の努力で予防する」これがこの記事の最大のポイントです。

よく知りよく理解する。そのためにはよく読み医者のお話もよく聞いて納得出来るところに立ちたいです。

その上で、

「認知症の予防」で記した通り、自分にできる予防努力を最大限行う

そして、自覚を伴わずに進行する可能性がある以上

定期的に(とりあえず年に一度)医者に異常がないか確認をしてもらう

この2点を継続してゆくことが、認知症対策として健康である間にできることであると思います。

これから先、期待通りに元気な正常なままでいられるかどうかは「神のみぞ知る」です。それを考えてもしょうがないです、ただ最善を尽くすだけです。

 



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