仕事を辞めたいあなたとストイックに理由と対策を考える

退職



やめる「覚悟」

あなたは今とっても仕事を辞めたいと思っていますか。それとも辞めはしないけれど心の明確な仕切り直しが必要だと感じていますか。

もし十分な「覚悟」があるのであれば、辞めるにせよ辞めないにせよ分岐点で一旦立ち止まり再決断することは大きな価値があるでしょう

私も過去同じように悩んで転職をした経験があるので、少しはあなたの事をわかります。

でも、「覚悟」って何なのでしょうか? あなたは法律的にも経済的にも一人の成人ですよね。ここは学生とは相当根本的に違う点です。成人の「覚悟」は、親の保護を受けている子供達が自覚する「覚悟」とは本質が違います。

覚悟して行動しても谷底に落ちそうになってら助けてくれる親のいるのが未成年の子供。どうなっても自分で解決してゆかねばならないのが成人・大人です。

そう、基本的には自分のことは自分で解決するのが社会のルールです。それを自覚しての「覚悟」なのです。

 

さて、もしやめない「覚悟」に落ち着くのであればともかく、今のまま続行するのが無理だとするとやめた後のことをよく考えておかねばなりません

例えば、心が傷ついてしまって完全休養が必要であれば、再復帰するまでの生活費が必要だし病院に通うなら治療費も必要です。

そういったことを一つ一つ考慮した上で歩いて行かないと道が消えて途方に暮れてしまいます。

そうなってしまってからヤケになって酒をがぶ飲みしたって死ぬほどパチンコをしたって何も解決しません。かえってあなたの心は傷つくし経済的には取り返しがつかない状態に追い込まれていゆくだけです

すべてを含めて考えぬいて準備するのが「覚悟」です。ここでは問題を整理して改めて理解し直して、再び立ち上がる日に備えるあなたと一緒に考えたいと思います。

 

 

 

入社理由から考えた退職の問題点

あなたはどんな理由で今の会社を選んだのでしょう。きっと入社しようと思うに足る理由があったはずです。その理由は色褪せてしまったのでしょうか、魅力がなくなってしまったのでしょうか。

希望職種につかせてくれた会社

希望の職種がありその仕事ができる今の会社を選んで無事入社できたのだから最高ですよね。毎日自分のやりたい仕事ができるのは、一番やる気が継続するケースの一つではないでしょうか。

それなのにあなたはやめようとしています。なぜか? 仕事に問題がなければ、それ以外のところに原因がありますね。もし、どうしても転職を考えるなら以下の2つのポイントについてよく考える必要があります。

  1. 今抱えている問題は他の就職先にゆけば再現する可能性が低いのかどうか。もし簡単に再現してしまうようなら転職する意味がありません。
  2. 好きな仕事を別の場所でできるのかどうか。よほどニーズのある能力や技術がない限り一般的に考えれば難しいでしょう。

以上の2点について具体的に掘り下げて考えてください。「何とかなる」という安易な気持ちは後悔の第一歩にしかなりません。

よい「社風」、良い上司良い同僚の会社

社風って意味が広いですね。会社の持っている全ての雰囲気。良くも悪くも会社の持っている特質、性格。

それが社員の仕事上の特質になり性格になる、というようなものでしょうか。あなたは当初、入社理由になるほど社風が自分の理想に近いと感じていたのでしょう。

何年か在籍していれば入社時よりはずいぶん社内の事情がはっきりと見えてきます。もしあなたが人間関係で退職を考えているのであれば、再度社風を思い返してみてください。当初は合っていると思ったのではないでしょうか。

もし、合っているし会社の雰囲気はけして悪くない。けれども、今たまたま所属しているセクションの特定の課員や特定の上司が原因で悩んでいるのであれば、転配で解決することも多いにあり得ます。

会社を変わったところで自分好みの人間関係や尊敬できる上司に巡り合う確率は極めて低いと考えるべきで、だからと言ってまずい雰囲気になるたびに会社を転々とするのは、あなたにとってはマイナスにしかなりません。人事部に相談してみるべきです。やめる気があるのならダメ元です。

安定した経営基盤を持つ会社

従業員の思いとしては当然ですよね。自社の明日がわからない、給与が支給されなくなるかもしれない、今頑張ってるプロジェクトが無に帰するかもしれない。

そんな環境では不安ばかりが募って仕事どころじゃなくなります。入社当時は「この会社なら大丈夫だ」とあなたは判断したわけです。

ここに不安を抱いて退職を考えているのであれば、今あなたの持っている根拠は確度の高いものなのか、本当に自社は危ないのかがポイントになります。ここを間違うと本末転倒になってしまいます。慎重を期してください。

どんな会社でも業績に波はあります。どんな業種にも浮沈はあります。今厳しくても、やがてまた輝く日が来る場合は幾らでもあります。

間違いなく倒産は目の前、給与過去3ヶ月未払いなどという場合は是非もないですが、考慮の余地がある場合は慎重に対応してください。

高評価をしてくれた会社

当然ですね。人間、自分が評価されるほど嬉しいことはないです。自己評価と同じポイントで評価されても自分の気付かない部分で評価されても、どちらにしても嬉しいですよね。高い評価を意気に感じてあなたは入社したわけです。

ただ、その高い評価が入社後も継続するかどうかは大問題です。評価どうりに活躍できれば前向きの相乗効果になる反面、評価通りに活躍できなければ以後の評価は落ちてゆくでしょうし、あなたが責任感やプライドが高い人であればあるほど悩むことになるでしょう。

もしここが退職ポイントになっているなら、心の鏡に映る自分をしっかり見るべきです。評価と今の自分のズレはどこに起因しているのか。努力で改善するのかしないのか。

もし逃避マインドが強ければ他所での活躍は期待できないでしょう。どこにおいても評価はされるし、自分の思いと一致する保証はありません。

極端な結論や行動を起こす前に一度上司に相談してみたらどうでしょうか。

希望の勤務地を認めてくれた会社

働く場所が非常に重要な意味を持つケースですね。理由はいろいろとあるでしょう。地元を離れたくない。親や兄弟から目を離せない事情がある。どうしても東京で仕事がしたい。などなど。

他人が想像する以上に「勤務地」が、仕事をする上で重要なわけです。ですから、希望が通るような就職先がみつかったあなたは嬉しかったし助かったですよね。

ここで退職を考えているとしたら、原因は転勤を命ぜられたことによるのでしょうか。大きな会社では勤務年数が増えるに連れて起こりうる問題です。

別の場所で勤務する事が不可能な事情があればやむを得ないです。何かが犠牲になっても転職を考えるしかないですね。

将来性・成長性のある会社

もし成長性を買って入社して本当に成長期に在籍出来れば、自分たちが成長させている自覚があるわけですから楽しいでしょうね。しかし、世の中の全てがそうであるように会社の状態も変化してゆきます。

たまたま下降期に入ったからといってやる気をなくすようでは相当にマズイです。そこをみんなで乗り切ってまた次の成長期が訪れるわけですから。

今の会社が下降局面に入ったからといって退職しようとするのであれば考え直すべきです。永遠に上昇して行く会社はありません

社会的貢献度の高い会社

社会貢献度ってどう定義するのでしょうか。社会貢献度は何で測ればいいのでしょうか。自由主義経済の中で会社を存続させて行く事との接点をどう理解すればいいのでしょうか。でも当初あなたは貢献度が高いと信じて入社したのでしょうね。

どんな会社でも見る切り口によって社会貢献していると言える部分があるし、言いにくい部分もあるでしょう。入社して内情がわかればわかるほど二律背反的な部分は見えてくるでしょう。それをあなたはどう克服して行くかですね。

転職しても、きっと同じ悩みは出てきますよ。一般の会社は福祉団体ではありません。

知名度の高い会社

確かに、よく知られている、社会から一定の評価を受けている、そういった知名度の高い会社は入社するにしても安心感がありますね。また知名度の高い会社はそれなりの歴史と大きさを持っているでしょうから、社員になる事自体がステイタスであり自分自身の信用力にもなります。そこに惚れて入社を決めた気持ちはよくわかります。

ですからそれを捨ててまで転職を考えているのであれば、その辺の損得をよく吟味すべきです。非常によい条件の住宅ローンが簡単に組めたのにできなくなるといった事あるいはそれに類似する事態が現実に起きてしまいます。

賃金・労働条件が良い会社

一定以上の意識レベルで「働き続けよう」と思うのに「賃金・労働条件が良い」は非常に強力な理由といえます。

同じ仕事をするのであれば給与が多い方が当然やる気が続くでしょうし、確実に週休2日があって祝祭日も休みでバケーション休暇ももらえるとあれば、やはり強いやる気が継続するでしょう。

そこに魅力を感じ入社したにもかかわらず退職したくなったとすれば、結構大問題です。というのも、人間は環境に慣れてしまいます。

今もらっている給与に合わせて収支のリズムが出来てるでしょうし、今の休暇制度に合わせた体や心のリズムができているでしょう。

だからといってそう簡単に同一条件の職場が今から見つかるわけがないでしょう。今より条件の悪い職場に行くと非常に大変な思いをしますよ。それを覚悟するほどの退職事情ですか?

 

 

残る価値とやめる価値

ただただ出社したくない気持ちを大きくして塞ぎ込んでも辛さを改善する事はできません。辞めたい気持ちを整理して見つめなおして、そこから得られる結果を活かしてゆくことがあなたには必要です。

そうした観点を持ってこのブログでは、あなたが入社した理由を思い出しながらそこを起点にして、もし辞めたらどういうリスクが出てくるのかを割と保守的な視点で色々と考えてきました。心を見つめなおす材料にはなったはずです。

さてこれからどちらを向いて歩いてゆきますか。もちろん簡単に決断できることではありませんね。苦慮していることでしょう。少しでもあなたの手助けになれることを願って、もう少し大切なことを述べます。

 

絶対にやってはいけないのは感情的な判断です。好き嫌いで人生の歩く方向を決めていたのでは幾つ生命があっても足りないですよ。

感情とあなたの現実の生活環境は関係がありません。刹那の感情を優先させて自ら生活環境を破壊することは自分放棄と同じです。

結局、最終的な判断の拠り所は、残る価値の高さとやめて新たに再出発する価値の高さとどちらがあなたにとって高いのかではないでしょうかどちらの価値を取るかは前向きな理由によるべきです

 

 

再出発のための一歩

冷静にどうあるべきかを検討して、残ってやり直す価値が高いと判断したなら、辞職に心が傾いた原因が再び浮上してこないように万全を期すべきです

これは非常に大切です。蒸し返して時間を無駄にしたり悪戯に自分を傷つけないで済むようにしなければなりません。

  • そもそもの辞職しようと思うに至った根本的原因の再把握
  • その解決に辞職を選ばない明確な理由の再確認
  • 問題を再発させない為に考慮した対処方法の再確認

これらを是非書き留めておいてください。そういった行為自体が意思固めに効果がありますし、将来読み返す価値のあるものです。

 

逆に、やはり辞めて再出発する価値が高いと判断したなら、次の計画にむけて着々と足場を固めてゆきましょう。その際も「残る判断」の時と同様に原因や理由や対策など、最終判断に至った具体的な事由を書き留めておきましょう。

辞職の決意が固まったらこの記事も参考にしてください。
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さて、やめて再出発する方を選んだあなた、新しい世界を探す段取りはどうなっていますか。何らかの足がかりはあるでしょうか。ヘッドハンティング、前勤務先やその他繋がりからの紹介、再勉強資格取得、などなど。

もし、全く一から就職先を探すのであればその活動をサポートしてくれる会社をここに紹介しますので参考にしてください。いずれも業界ではトップクラスの信頼がおける会社です。

(おまけ)

感情の安定化について

毎日社会の渦の中で生きていると安定的な感情を保つのが容易ではありません。特に、すぐに心が悪い方へ傾いたり俯いたりする人は、日頃からケアを考えて実行してゆく必要があります。

さて、心が様々に「思う」ことは化学反応だと私は考えています。だから出来るだけ心に前向きの「思い」をさせようとすれば、それに適した化学反応を体内でさせればいいことになります。

方法は簡単です、偏りのない食事と全身運動です。当たり前のことをわざわざ書くなと言われそうですが、できてないでしょう?

まず、偏りのない食事ですね。特に油物や炭水化物は適度にしておいて、高タンパク質食品と野菜を多く摂ることがポイントです。

運動はたとえ1Kmでもいいからジョギング。雨の日は室内でビリーズ・ブート・キャンプ。ジョギングは膝が悪くなければ階段登りと組み合わせれば尚いいです。ビリーズ・ブート・キャンプは空手とボクシングを取り入れたエクササイズで、全身を満遍なく動かすので肩こりや姿勢の矯正なんかにも効果的です。ユーチューブにアップされています。

体を動かして偏りのない食事をして必要な分泌物を体内に出させましょう。最低1ヶ月続ければ相当体内調整が効くようになって、間違いなく精神は今より開放されるでしょう。

特別な事情がない限り是非実行してください。

 



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