新型コロナウイルス 中国の病院の最前線で活躍する医師二人の話



究極の過酷の中で発信する医師たち

この記事は、中国の病院の最前線で治療にあたる医師二人の話、まさに生の現場の声を文字に起こしたものです。

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。某国では看護師が怖くて集団で病院を離脱したとか。

そんな中、膨大な患者を抱え、かなり劣悪な環境で無数のウイルスを浴びながら、真摯に病気と向き合い、ひたすら頑張っている医師が訴えかけています。

 

中国の話はなんでも信用できない? 確かにその考えは過去からの学習効果で理解はできます。しかしその判断は、一旦受け止めて内容を理解した上でのものでなければならないはずです。

少なくとも私には、ここに登場する医師たちが盛ったり削ったり改竄しているようには思えません。

というか、平和に暮らす我々の想像を遥かに超えた世界で、命を賭して連日戦っている医師たちが心から訴えたいと発信しているように感じています。

では、早速紹介します。元が話し言葉なので、そのまま文字にして並べるとわかりにくく、少し整理していると予めお断りしておきます。

 

 

自らも感染し闘病中の余昌平医師の言葉

最初は、自分も新型コロナに感染し、マスクで酸素供給を受けながら訴えかけている、武漢の余昌平医師のお話しです。

ご自分の状況変化なども詳しく述べられていますが、それはここでは割愛します。

 

感染の判断基準

  • 熱がある
  • CT撮影すると両肺に影が見える

この場合は新型コロナウイルスに感染している可能性が高いです。

 

無症状の市民の早期発見は難しい

一方、熱も咳もない医療従事者のCT撮影の結果を見てみると両肺に異変を確認できた例があります。

この結果から言える事は、なんの自覚症状もなく健康だと思い暮らしている一般市民の早期発見は難しいという事です。

だから、無自覚無症状の、或いは潜伏期間中の感染者も感染源になる可能性があるので非常に厄介です。

 

CT検査を通してわかる共通の事象

  1. 最初は肺の縁部から変化が始まる
  2. 両肺のあちこちに非連続に胸膜の下から綿のような繊維状・ビラ状・葉状・筋状などの変化が起こるのが特徴

(注:一般の風邪をこじらせて肺炎になる多くのケースでは、右肺の中葉・下葉に影ができる)

 

やはり予防が非常に大事

みんなが予防の大切さを理解し継続して実行していくことが大事です。具体的には・・・

  1. マスクを着用する事
  2. 極力外出をせず家の中でも人との接触を避ける事

 

多数の診療を通してわかった事

  1. 感染者数は非常に多い
  2. ほとんどは軽症で済む
  3. 適切な治療で回復する可能性が高い

なので、パニックになる必要はありません。むしろ上記のような防護体制を取る心得が一層大切です。

そして、もし感染したり疑いがある場合は、自分で判断して正しく行動することが何より大事です。マスクをする・外出をしない・人と接触しない・・でしたね。

 

自宅隔離中の重症化

発症して自宅で隔離安静の状態で過ごしている人の中には、一部ではありますが重症化・重篤化するケースもあります。

なので、以下のような状態になった場合は、直ちに診療を受ける必要があります。

  1. 高熱が出た場合
  2. 呼吸困難な症状になった場合

 

状況判断と予想

現在は流行期であり、収束時期や最終的な感染者数はまだ不明です。また、多くの人々がこの病気に強い危機感を持っていますが・・・

  1. ほとんどの場合軽症で回復すること
  2. 今後の気温上昇につれウイルスの活動が鈍化してゆくこと

この二点をもって、必ず食い止められると思うし、中長期的に見ればウイルスはなくなると信じます。

とにかく今はピーク期なので、注意深く予防対策をしっかり取る必要があります。もし罹患しても私たちが全力で対応します。

 

以上が余昌平医師の言葉です。

同医師は、自分ももうダメかもしれない、と思う症状まで経験されて今なお闘病中にもかかわらず、元気に訴えかけられる姿にはプロフェッショナルとしての強い責任感を感じざるをえません。

 

 

広東省人民病院呼吸器科主任喬貴(ウ冠に兵)医師の言葉

さて次は、喬医師の言葉です。この病気が持つ不確定要素をどう乗り越えるかについてお話しされています。

 

新型コロナウイルス感染に関し、多くの人々が一番疑問に思う事は・・・

  • 回復後も14日の隔離が必要な理由は何か

これであります。ここでは、この理由について順序を追って述べてまいります。

 

乱破ウイルス 乱破の意味

私たちの間では、この新型コロナウイルスのことを「乱破ウイルス」と呼んでいます。「乱破(ルヮンプオ)」とは・・・

  1. 毒性が強い
  2. 症状にばらつきがある
  3. 従って先行きの見通しが立たない

という意味です。

こういう「乱破」的な特徴だから、一般的な治療法では解決しないし、「新型」だから治療法や予防法も確立してなくて試行錯誤の状態です。

 

感染しても症状が出ない

色々と治療を試みてはいますが、理想とは程遠いです。

更に、「乱破ウイルス」の特徴として・・・

  1. 感染しても症状の出ない人がいる
  2. だから本人は気がつかず出歩いて感染媒体になってひろげてしまう

という厄介な側面を持っていて、それで感染した人の中には重篤化する人もいるので、これが怖いところなのです。

しかし、だからといって正常に見える人を全て検査できるはずもありません。

 

潜伏期間がバラバラ

もう一つ非常に困ることがあって、それは潜伏期間に大きなばらつきがあることです。今までに出た論文によると、短くて1日、長いと24日という結果になっている。

つまり、感染したその日に症状が出る人もいれば、24日目になってやっと症状の出る人もいます。

一例として、感染者に接触したその日から14日間自宅隔離をし、更に引き続き自宅隔離をしていたのに、それから10日後に発症したということも現実にあります。

こういった潜伏期間の大きなばらつきは、より一層取り扱いを困難にしています。

 

PCR検査もCT検査も信用性が低い

この新型コロナウイルスは過去に例を見ないもので、従って今までの常識が通用しない部分も多いです。

現在使用されているPCR検査は、新型コロナウイルスが発生したのちに発明されたもので、正確性や信頼性に問題があります。

  • 発症前だと陽性の出る確率は40〜50%程度です。

 

そしてもう一つ、肺炎についても大きくバラついていて、初期感染者の20%は例えPCR検査で陽性と出ていてもCTで撮影すると肺炎を確認することができません。

また、ICUに運ばれてくるような重症患者でも肺炎の見られないことがあり、CTでも5%程度しか確定できません。

 

完治の見極め

とにかく、新型コロナウイルスの症状は一貫性がなく、従って診察する医者の方もどれもこれもケースバイケースばかりになってしまいます。

では、治療後の完治判断や退院の時期をどう決めているかというと・・・

  1. 症状が三日間見られない
  2. 咳や熱がない
  3. 自覚症状がない
  4. 二度検査をして両方とも陰性である

以上が全部揃ってやっと退院が認められます。

 

ところが先ほど来申し上げてますように、PCR検査に絶対的な信頼性がありません。

もし、陽性なのに陰性と出てしまった場合は、回復したと思い通常生活に戻り、でもウイルスを撒いていたら、いつまで経っても感染の拡大は終わることがありません。

 

帰宅後14日間隔離の根拠

以上のような事を全て考慮して・・・

  1. 入院治療完了
  2. PCR検査結果は陰性
  3. 症状の自覚なし

以上のようであっても・・・

  • 帰宅後なお自己隔離を14日間続けて様子を見るのが一番安全で且つ感染防止になり社会の安全につながる

という結論になるのです。

 

 

 

終わりに

お読みになってどう感じられたでしょうか。やはり、現場で戦っている医師のお話は重みが違うと私は思います。

とともに、別記事の中国CDCのデータを併せ読むと、結論はよりはっきりしてきます。

 

重症重篤な患者さんは病院の管理下に置かれているので医師に任せるしかありません。

一方、50才未満で持病のない人で風邪症状程度の自覚で回復したとしても、一旦罹患してしまったら、相当日数自宅待機ののちに社会復帰しないと感染拡大につながってしまうということです。

 

現状、PCR検査が、特に発症していない人が対象の場合信頼できるほどの結果がでていません。4〜5割の確率じゃ危なっかしくてどうしようもないでしょう。

だから、フル回転しても一日僅か数千人の検査しかできない有限な資源なのに「心配な人には誰にでもPCR検査を受けさせろ」なんて意見は、本当にそれを必要とする人の道を塞ぐだけの暴論に過ぎないのです。

 

それに、喬医師が仰っているように予防法も確立していない現状では、いろんなところに書かれているような、感染しないさせない方法を講じて防御していくしかないのです。

 

この非常事態を全員の理解と協力で乗り切りましょう。

内閣官房:新型コロナウイルス感染症の対応について(随時更新)



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