目 次
だんじり祭りとは
今年2018年のだんじり祭り(主に9月例祭)について,まだあまりよく知らない、という方を対象として書きます。
毎年9月になると岸和田の町は熱気に包まれます。昭和47年NHKの「ふるさとの歌祭り」で紹介されてから、全国的に知名度が高まった岸和田だんじり祭りが開催されるからです。
江戸時代に行われた五穀豊穣祈願の稲荷祭りがはじまりとされ、約300年の歴史を有します。最大の特徴の一つは各町会がそれぞれにだんじりを所有している事です。ですから沢山のだんじりが登場するわけです。
「やりまわし」に代表される勇壮で一糸乱れぬ姿とスリルは見るものの心を熱くときめかすでしょう。ファンの方は早くもお囃子が心の中でなっているかもしれません。
毎年おおよそ50万人以上の観光客が2日間に来られますので相当に混雑しますが、今年は敬老の日を含む3連休の頭2日間、つまり宵宮が9月15(土)日、本宮が9月16日(日)なものですから超混雑が予想されます。
ここで主な日程をまとめておきます。
開催日程(9月例祭)
- 9月2日(日) 2pm〜4pm 試験曳き
- 9月14日(金) 2pm〜4pm 試験曳き
- 9月15日(土) 6am〜10pm 宵宮
- 9月16日(日) 9am〜10pm 本宮(岸城神社、岸和田天満宮)
「やりまわし」が行われる場所
- 岸和田駅前商店街
- 岸和田駅交差点
- カンカン場
- こなから坂
- 紀州街道S字クランク等
有名スポットは大混雑
「岸和田だんじり」といえば「やりまわし」。4トン以上もあるだんじりを直角に方向転換する様が迫力満点で最大の見所でもあります。従って上記「やりまわし」が行われる場所は大混雑となります。
そういったところには屋台もたくさん出てお祭り気分も盛り上がります。人が多いと大変ですが、また一面、そういう場所にいる事自体がお祭りのワクワク感を感じる要因になるとも思えます。
一方、安全面からは夜間曳行を観覧するのが良いと思います。
夜間曳行は昼間の豪快さとはまた違って、ある種雅やかです。灯に浮くだんじりは美しく、子供達のお囃子は可愛く、異なった趣に満足される事と思います。
岸和田だんじり祭マップ
公式情報についてはそれぞれのHPにおいて、順次発表されて行きます。
オススメの観覧場所
ズバリ有料観覧席が一番オススメです。有料観覧席とは疎開道「カンカン場」の両側に設けられた観覧席のことです。
祭りの喧騒感と曳行を同時に確実にご覧になりたい方にとっては一番の方法ではないでしょうか。
決して安くはないですが、地元ではなく土地勘も乏しい、しかし見てみたいという方にとっては一つの選択肢であると思います。
2018年の話。運営元の大阪文庫が土壇場になって席設置の中止を発表しました。
今年はどうなるのか? 或いは我々の知らない闇に包まれているのか。
豆知識1 9月例祭と10月例祭
実は、岸和田のだんじりには9月例祭と10月例祭があります。
9月例祭では有名な岸和田だんじり祭りと同一日時に、岸和田の北側に位置する春木地区で春木だんじり祭りも開催されます。
10月例祭は
旭・太田地区、修斉地区、八木地区、山直地区、山直南地区、山滝地区と広範囲にわたって、これも同一日時に行われます。
豆知識2 だんじり本体の特徴
全国の山車や鉾等は金箔などで豪華絢爛に仕上げている場合が多いですが、岸和田のだんじりは欅に施された多彩な彫りものに大きな特徴があります。
木の地肌をいかした特徴は、由緒ある宮彫師「岸上」一門がいた事の影響が大きいといわれています。是非本体の凄い彫刻を見てください。
豆知識3 だんじりの人的構成
一台のだんじりの曳行には多くの人が関わっていますが、だんじり前方で綱を曳く綱先・綱中・綱元。だんじり前の制御役の前梃子。屋根で華麗に舞い、また前方が見えない後ろに指示を出す大工方。だんじりの後ろの制御役である後梃子。
これらの役割を持つ人たちの統制がとれた行動で約4トンもある大きなだんじりを安全に曳いているのです。
豆知識4 運営
岸和田だんじり祭りの大きな特徴の一つに、各町会の自主運営が挙げられます。法被も各町会ごとに作ります。
各町会では子達からお年寄りに至るまで年齢層ごとに役割が決まっています。
更に、各町会はそれぞれの選出された人達で年番という組織を作っており、ここで全体の様々な調整などを行っています。
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