トヨタの新型株は夢の商品
この6月16日の株主総会で決まったトヨタの新型株発行に関するニュースは、個人投資家にとっては勿論、「銀行に預けるならタンス預金のほうがまし」と家に現金で持っておられた方にとっても相当の朗報ですね。
今、都市銀行の1年ものの定期預金の金利は0.03%くらいです。取引条件に応じて多少上積みされますが、本当に知れています。タンス預金がましという気持ちにも頷けます。
こういう方々が株式投資をなさらない最大の理由はハイリスクです。証券会社に言われるままに株を購入したのはいいが、1株5000円がいとも簡単に4000円になって、恐怖心に勝てず売却し大損をした等という話は枚挙に暇がありません。
しかし、今回のトヨタの新型株はお金を持っている人たちにとっては夢の商品だと言っても過言ではありません。その内容を紹介してゆきます。
5年間の譲渡制限
5年間は保有しなければならないが
- もし5年後に普通株が値上がりしていれば普通株に転換して売却できる。
- もし5年後に普通株が値下がりしていれば発行価格で買取請求ができる。
これは元本保証と同義です。値下がりの恐怖を一切考えなくてよいのに値上がりすれば売却益を受け取れるという話なのです!
配当金
初年度は発行価格の0.5%以後年々0.5%刻みで増えてゆき、5年目以降は2.5%を継続する
今の普通株の配当利回りが2.2%なのでかなり低い数値からのスタートですが、それでも定期預金と比較すれば考慮の余地はないわけです。しかも本体の値下がりリスクがなく、5年持てば後は2.5%が保証されています。
更に、いつでも売却益を得られる可能性があるわけですから、正に夢の投資商品と言っても過言ではないです。私もお金があるなら全力で購入したいです。
株式価値の希薄化はしない
何故なら今回の発行に合わせ、トヨタは同数の普通株をマーケットから自社株買いするために総流通株式数は変わらないのです!! 素晴らしい。
但し、ここが最重要認識事項なのですが・・・
素晴らしいと言い切れるのは、発行する会社がトヨタだからです。潰れないことを前提にできるからです。これが最大のポイントです。
まとめ
最後に概要などを記載しておきます。
- 取り扱い証券会社は野村證券1社のみ
- 発行価格は普通株よりも2割以上高い
- 購入単位は100株単位
- 発行価格は1万円程度と予想される
- 発行価格などを決定するのは27.7.2〜27.7.7の間のいずれかの日
- 申し込み期間は発行価格等決定日の翌日から7/22までの間
- 議決権があります
- 総発行株数の上限は5千万株
以上です。
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