スーパーの買い物はクレジットカード支払いがスマート〜ポイントはどうでもいい〜

スーパーとクレジットカードとお金

 

この記事は「スーパーのお買い物でクレジットカードを利用する」ということを通して、お金と付き合う上で何が大切なのかをあなたと一緒に考えていきます。

スーパーの買い物をクレジットカードで決済したら、ポイントが沢山貯まるからお得。ってそんなことを言いたくて作成しているのではありません。

 

あなたにとって私にとって、もっともっと大切なお話です。

さて、一直線に結論に行く前に、改めてあなたと少し考えて見たいことがあります。

1. 現金払いとクレジットカード支払いでは何がどう違うのか。それをお店側と顧客側の両サイドから考えて見ましょう。そこから見えてくるものは、仕組みの抱える問題や利便性です。

本論からするとちょっと横道ですが、ついでに一緒に見ていきましょう。

2. また、クレジットカード発行会社のホルダー獲得競争が非常に激化しています。それは、本来カードが持っている機能とは関係のない「ポイント」に象徴されています。

しかし、日々の経済生活を冷静に考えて見て、「ポイント」を当てに、多くのカードを持つことはあなたにとっていいことなのか考えて見ます。

3. 最後は私が最も大切だと考えていることを申し上げます。

お金は嫌でも一生ついて回るものです。そして大切なものです。怖いものです。なければどうしようもないものです。

最も大切な「つき合い方の基本」を述べますが、その際1枚のクレジットカードと普通預金口座が鍵となります。

 

何があなたの経済生活とって本当に大切なのでしょうか? では、早速進めていきましょう。

 

 

現金決済しかできないスーパー

 

クレジット決済がスマートとはいっても、そもそも使えないスーパーマーケットもあるんですよね。

大阪でもいまだにあります。例えば・・・

これだけ大きなスーパーでも支払いは現金払いのみです。なぜでしょうね。カードが当たり前の社会で、都会の大きな会社がカードを扱わないのは不思議です。

それは結局のところ、それぞれの経営方針としか言えません。ですが、そのわけをちょっと一緒に考えて見ましょうか。生活に密着している話でもありますし。

 

 

今時現金決済のみのスーパーが存在する理由

 

カード発行会社(厳密にはちょっと違う)は必ず加盟店から手数料を徴収します。だいたい売上の1%〜10%くらいで、基本的にはリスクの度合いが高ければ(安定しない業種や小さい店)手数料も高くなります

単純に考えれば、手数料が5%で年間売り上げが10億円なら、お店がカード会社に支払う手数料は5,000万円です。

しかしどうして手数料が発生するのでしょう? その理由は・・・

  1. カード会社は、カード支払いをした人に代わり、加盟店に代金相当額を支払います。
  2. カード支払いした人は、カード会社に請求金額を支払います。

2. は1. より10日程度遅くなるので(通常は)、その間カード会社が立て替えていることになり、それゆえの手数料です。

そんなに多額の手数料を払ってまでカード取扱店になる理由は偏に顧客獲得につきます。顧客がドンと増えるなら、手数料以上の儲けにつながるという思惑です。

しかし、すべての経営者がそう考えるとは限りません。また、すべてのお店や会社が加盟店になってプラス効果があるとは限りません。

 

例えば、上記の年間手数料5,000万円を支払う代わりに現金決済オンリーにして商品を安く売り、つまり顧客に還元しようと考えるかもしれません。

地域によっては、元々客層が厚くなく、現金支払いの客までもカード支払いになる可能性がありメリットがない、と判断するかもしれません。

 

更に、実は日本のカード発行会社はアメリカとの比較で、(加盟店にとっては)相当にひどい大名商売をやっているとも言えます。

  1. とにかく加盟店手数料が高い
  2. 加盟店への入金が遅い
  3. 実店舗がなければ加盟店になりにくい

1. は利益率を削ります。2. は余分な運転資金の確保が必要になります。特に小規模店舗を運営している事業者には辛い話なのです。

以上のような理由で、現金支払いオンリーのスーパーは存在するのです。

ですから、もしあなたが買い物のメインと決めているお店が現金払いオンリーなら、クレジットカードの利便性を活かせないのは残念ですが、価格の面で還元されているはずです。

またこれが日常であるなら、今回の主旨である「真の目的」達成にはちょっと別の努力が必要になってきます。

 

 

現金支払いかカード支払いか

 

世の中にはカードの類を持たない人が一定数います。こういう人たちにとって、支払いとは現金を出すことです。どんな場合も現金。

だから、商品やサービスの購入と支払いは必ず同時です

対してクレジットカードを主な決済手段にしている人は、あまり現金を持ち歩かないでしょう。不要だからです。

こういう人にとって、商品やサービス購入の支払いは大体1ヶ月弱から2ヶ月弱後になります

 

さて上記以外にも、現金決済とクレジットカード決済の間には多くの違いがあります。それを一緒に見ていきましょう。

現金主義の人って少数ですが、どういう理由でそうしているのでしょうか? どんな意味やメリットを感じているのでしょう? 何か酌むべき点はあるのでしょうか?

この記事では、スーパーでの買い物の決済にはクレジットカード利用がスマートだ、としているのですが、現金決済より本当にいいのでしょうか。

 

貞子
支払いするときは必ず財布からお金を出すねん。そやから財布と口座の残高以上の買い物はでけへんねん。わかった? 

間違いないやろ。それに支払いの限界もはっきりわかるから、無茶な買い物は絶対せえへんで。現金払い最高やで。

マリ

確かに持ってる金額の把握は簡単だし、限界の把握も簡単ね。そういう意味では現金主義は一理あるし理解できすわ。

でも困ることもあるのよ。

例えば、スーパーの支払いに時間がかかるでしょ。レジで、前の客が一旦お金を出して「あっ小銭があった」と差し替えて、イライラしたことあるでしょ。

カード決済なら、今はサインも暗証番号入力もいらないケースが多いから一瞬で終了するわ。後ろに迷惑かけないですね。それにカードを使うとポイントがたまるのよ。

 

貞子
ウチはアンタとちごて気ぃ長いねん。ええやんか、そないに急かさんでも。
マリ

あらあら、これは失礼しましたわね。オッホッホ。

でもね、カードを使わなかったらネット上での買い物もしにくいのよ。

食べ物は近くのスーパーにあっても、それ以外の欲しいものが近くのお店にない時、どうするの? ネットで買い物したい時があるでしょ。

商品と引き換えの代引きって手もあるけど、代引きサービスやってないサイトも多いわ。第一、代引き手数料を取られるじゃない。

それをカード払いにするだけで、購入商品の変更やキャンセルもとっても簡単になるのよ。決めてから「あ〜こんないいのがあった。しまった〜」って経験あるでしょ。

貞子
アホちゃうか。店なんか、そこらにな〜んぼでもあるわ。

どうしてもインターネットの店で買い物したかったら振り込みしたらええだけやんか。何言うてんの。

マリ

そうお?

カード払いにすると決済は瞬時に終わるのよ。ネット店舗がお休みでも待たずに商品が届くのよ。でも現金決済だとそうはいかないのよね。早く商品欲しくない?

もちろん、代金決済を銀行振込するって方法もあるけど、最悪騙されて商品が届かなくてもお金は返ってこないってこともあるのよ。それに振込手数料もかかるって知ってるわよね?

カード決済なら支払いまで時間があるから、そういうトラブルがあってもカード会社に相談できるし安心なのよ。

どう? カードいいでしょ!

 

貞子

あっあんた、何やの? うまいこと言うてウチを引きずり込もうとしてもあかんで。

クレジットカードなんか、いつどう悪用されるかわかれへんやんか。現金だけにしてたら、もし財布落としても、取られるのは入ってるお金だけやんか。

それに現金で支払いしてたら、変な手数料取られんで済むわ。あんなプラスチックのカード、ウチは信用せえへんでぇ。

マリ

あなた、誤解を通り越して6階に上がってるわよ。

財布を落として確実に盗られるのは現金よ。カードは足がつくから取られないことも多いの。現金は100%盗られてしまうのよ。

それに、もしカードを使われてもカードには盗難保険がついているから、カード会社に電話をして指示通りに手続きすれば、ほとんどのケースで負担する金額はゼロになるわよ。

マリ

もう一つは何だっけ。あっそうそう、手数料ね。これが取られないのよ。「カード支払いと現金支払いの差別をしちゃいけないって」加盟店規約にちゃんと書かれているの。

わかったでしょ、どれだけクレジットカード支払いが安全で便利でお得か。さあ、クレジットカードを作って、新しい人生を始めましょ。

 

貞子

しゃ〜けど、あんた口うまいなぁ。あのなぁ、あんたに一つ言うといたるわ。「口先女は信用でけへん」これ、ウチの格言や。

ウチはウチのやり方で今まで上手いことやってきてん。あんたの口車に乗ったりせえへんで。ウチはアホとちゃうからなぁ。

 

 

さてさて、この二人のやりとり、どうだったでしょうか。頑なな生き方は、それで困らなければ、確かに他人がどうこうというものでもないでしょう。

貞子さんはおそらく無意識に金銭の自己管理を自分の方法でやっています。だからそれはそれで評価できるしいいと思うのです。

ただこういったやり方は、マリさんのお話以外にも、またあとで述べますが、大切な点で柔軟性を欠いてしまいます。

ところで、マリさんが会話の最後の方で「カード支払いと現金支払いの差別をしちゃいけないって」加盟店規約にちゃんと書かれているの。と言ってますね。

これどう言うことでしょう? 少し詳しくお話ししましょう。

 

 

カード支払いを差別してはいけない

 

どこのカード発行会社でも同様の記載があるのですが、私が使っている三井住友カード加盟店規約の場合、第7条11項には次のように記されています。

 

加盟店は、有効なカードを提示した会員に対して、商品の販売代金ならびにサービス提供代金について手数料等を上乗せする等現金客と異なる代金の請求をすること、およびカードの円滑な使用を妨げる何らの制限をも加えないものとします。また正当な理由なくして信用販売を拒絶し、代金の全額または一部(税金、送料等を含む)に対して直接現金支払いを要求する等、会員に対して差別的取扱いは行わないものとします。

 

つまり、現金支払いの顧客とカード支払いの顧客は、全く同等に扱ってください、と書かれているのです。

ところが困ったことに、現実には差別されている場合もあります。よく目に耳にするのは、ランチのみ現金支払いオンリーというケースです。

お店の前にはクレジットカードの国際ブランドのステッカーが貼ってあるので、支払い時にカードを出したら「お昼は現金でお願いします」と言われるケースですね。私も経験があります。

もちろん規約違反ですが、客がそうだとわかるようにしておけばまだしも、食べてからそう言われたのでは元に戻しようがないので厄介です。

ウチは夜と変わらない食材でランチを提供してるんです。

1000円ははっきり言ってギリギリのサービス価格なの。クレジットカードでは提供できないわ。

ディナーはカードでも十分商売になりますが、1,000円ランチにカード使われると、利益が加盟店手数料で飛んじゃうんです。ってことなんですね。

 

飲み屋ではこんな経験もありました。当然加盟店契約違反です。

羊子
藤原さん、カードやったら10%アップでお願いね。

 

いっそのことカード加盟店なんかならなきゃいいのでは? ここらが難しいところで、カードの持つ集客力も捨てがたいんでしょうね。悩ましい。

そこで、カード発行会社にも問い合わせてみました。

やはり苦情の電話はあるようで、都度カード発行会社の営業さんが加盟店に話をしに行っているようです。

もし、加盟店が事情を話して店なりの価格差を続ける、と主張すれば営業さんは加盟店規約に反するとして契約を打ち切るのか? 

電話の向こうの歯切れの悪い言葉と声調が聞いて取れ、現実問題への対処の難しさを象徴していました。

 

なんかスッキリしない終わり方ですが、現金支払いとクレジットカード支払いの問題はここで閉じて、次に白熱するポイントサービス合戦について考えて見ましょう。

 

 

ポイントサービスとクレジットカード

 

クレジットカードについてネット上で検索をすると、まあほとんどの記事が、ポイントとカードについて触れています。

どんな場合にどんなカードにどのようににポイントがつくのか。

もうそればっかりと言ってもいいほどです。あなたも心当たりがあるでしょう。しかし、そんなにポイントポイントって・・・

ポイントありきで考えることに価値があるのでしょうか?

確かに各発行会社はカードホルダーの獲得のために、あれこれとホルダーの特になるようなサービスを展開しています。

よくあるのが・・・・

  • 入会当初にある程度まとまったポイントを付与する
  • ポイントの還元先を多くする(マイルにもTポイントにも交換できる、みたいな)
  • 指定された特定のところでカードを使うとポイントが優遇される

しかし・・・これらはあなたの経済生活にとって本当に真剣に考えるほどのことなのでしょうか?

最後に詳しく申し上げますが、私は、ポイントなんてどうでもいいと考えています。ネット上で、散々得だ得だと言われてますが、それはあなたのための言葉とは到底思えません。

ポイントは基本的にはカードを使ってその金額に応じてつくものです。カードを10枚20枚と作ったところで、あなたも私も消費が増やせるわけではないのです。

それに、初期ポイントにつられてたくさんカードを作るのも本末転倒で、あなたにとっていいことは何もないと思います。それでカードを使い分けても、それこそあっちこっちから小額の請求が来てややこしくてしょうがなくなるとは思いませんか?

 

ただし、ポイントを全面否定しているのではありません。それを中心に考える必要がないと申し上げています。

ですから、たまたまあなたの生活スタイルや生活地域に合うのであれば、Life CARD なんかは本当に使い勝手のいい高ポイントなカードだと思います。

よく海外に行かれるのであれば、マイルが貯まるJALカードANAカードは選択肢として悪くないでしょう。

たまたまそういう環境状況であればの話です。

私の場合
  • 買い物は阪急オアシスというスーパーでしています。
  • 支払いは三井住友VISAのiDを使っています。
  • 阪急オアシスはカード決済でもポイントがつくので二重取りです。

しかし、ポイントは単なる結果です。

  • 私にとって一番便利のいいスーパーが阪急オアシスで
  • 私にとって一番便利のいいカードは使える場所が一番多い三井住友VISAカードで
  • スーパーでの一番都合のいい支払い方法はiDです

つまり、自分の都合にあったことをしているだけで、ポイントに振り回されるなんて全く無縁の世界です。

 

それに今時、どんなクレジットカードを使ったってポイントはついてくるのです。カード間の差を気にするよりも、あなたにとって遥かに大切なことがあるはずです。

以上、ポイントなんか気にせずに自分にあったカードを使いましょうという、ある意味時流に逆らった^^お話でした。

それでもカードを新規作成する際、ポイントの差を熱心に確認される方もおられるでしょう。その場合、ちょっとした落とし穴に気をつけてください。

例えば・・・

ポイント還元率が高い→条件や縛りはないか?

例えば「楽天市場」を全く利用しなくても楽天カードは得なのか?

例えば、決められたサービスの月間利用金額が2万円未満でもNTTカードはキャッシュバックがあるのか?

 

 

この記事の主張は基本的に「持つクレジットカードは1枚」です。

しかし最近、特に後発のクレジットカード発行会社が(私からすれば)ややこしいことに力を入れており、ユーザーサイドから見て、そのことがとても引っかかります。次はそのお話です。

 

 

イオンカードとWAONがわからない

日本のスーパーマーケットの代表格といえばイオン系列ですね。イオンでの買い物をメインとされている方でイオンカードを利用されている方も多いと思います。

そうです。イオンはクレジットカード発行会社としてイオンカードを出しています。ところが、プリペイドカードとしてWAONというのも出しているんですね。

このWAON、例えば、親が一定の金額をチャージしておいて、それでもって子供に使わせるというようなことなら理解できるんです。存在する意味があるでしょう。

ところがイオンカードの中にはイオンカードセレクトというのがありまして、一枚のカードでクレジット機能とWAONの機能が併存してるんです。

これが理解できない。

クレジットカード決済できる人が、わざわざWAONにお金を振り替えて使うのでしょうか? 手間がかかるだけで全く意味がないじゃないですか。

だってそうでしょ。イオンカードでクレジットカード決済をすればいいのですから。なのに、なんでこんな複合カードを作ったのでしょうか?

 

わからないので、お問い合わせ窓口で聞いてみました。日を変えて2回。

しかし残念ながら2回とも全くわかりませんでした。明確な存在理由を説明してもらえないのです。ただただ「お客様によって使い方は様々です」って。だから・・・

  • そうすべき積極的な理由は? 
  • そうすることでホルダーが受けるメリットは?

もし「WAONを上手に使った方がポイントが特ですよ」というような話で、WAONを併用させる若しくは2枚持ちさせるというなら、それは全く筋が違います。(電話ではそうは仰っていません)

ちょっと脱線ですが、一つわかったのは、イオンカードのポイントをクレジットカードの請求には充当できないのです。

  • 指定した商品と引き換えか
  • 電子マネーとしてWAONに入れるか

どちらかだそうです。

そういえば、楽天カードのポイントもクレジットカードの支払い充当はできませんね。

一方、JCBカードだって私の使っている三井住友VISAカードだって、当然クレジットカードの請求に充当できます。三菱東京UFJ-VISAカードなら銀行口座に直接キャッシュバックしてくれますし。

以上、自社クレジットカードと自社プリペイドカードとを関連付けての方向性は、元金融マンとして企業の立場に立って考えれば、ある程度答えは見えてきます。

もちろん企業サイドはいかようにでもいうでしょうが、私は、真に顧客の方を向いての方針とは思えません。

 

 

スーパーの支払いを1枚のクレジットカードでする本当の意義

ここから申し上げることは、実世界でず〜っと以前から多くの人にお話ししていることです。もちろんとっても大切だと思うからお話するのですが、残念ながらなかなか理解はしてもらえません。

人間って短時間で1万円が手に入る話なら一生懸命に聞くのですが、10年間コツコツとした努力で100万円残す話って本当に聞かないんですね。仮に興味を持っても実行しない。

大切なことがちゃんと伝わらないのは私の能力不足かもしれません、残念ですが。

気を取り直して・・・何が大事かというと、それは「お金の管理」です。

「お金を管理」している人が全てお金を残しているのではありません。でも、お金を残している人は、必ずその人なりの方法で「お金を管理」しています。

下の記事の最初の方を読んでみてください。銀行員時代の実話です。記事最初の方の「同じ年収同じ家族構成なのに全く違う生活」という部分です。

全く同じ環境にあっても「管理」できる人とできない人では、残るお金が全く異なってくるのです。それどころか、片方は着実に残しているのに、片方は生活資金を借金してしまう可能性すらあります。

住宅ローン借入限度アイ

 

長い人生の経済をできるだけ安定的に少しでも豊かにしていくことは、目の前の僅かなポイントなんかよりも、遥かに遥かに大切です。

それとクレジットカード支払いは、なんの関係がある? あるんです、これが。「お金を管理」のコツはとにかく単純化することです。

  • 使うクレジットカードは極力1枚にし、支払いはできる限りこのクレジットカードを使う
  • 預金口座は出(公共料金・クレカ支払・保険料支払など)も入り(給与振込)も一つの口座にする

たったこれだけであなたの管理力が格段に上がります。

あなたが利用した明細を毎日1分だけ時間を使いサイト上で確認し続けます。

実際カード会社サイトで利用明細を見ると、何にいくら使ったのか手に取るようにわかります。我慢して半年続けてください。あなたの消費行動をあなた自身が完璧に把握できます。

あなたが利用している普通預金を毎日1分間だけサイト上で確認をし続けます。

半年続ければ、あなたの稼いだお金の流出具合を完璧に理解できるようになります。

➵ ポイント
  • クレジットカードの利用明細を見続けて、あなた自身の消費動向を理解し
  • 普通預金口座の入出金を見続けて、あなたの経済の動向を理解します

 

人間は、曖昧模糊としている中ではいい加減でも、しっかりと実態がわかってきたら、次に何をすべきかがわかり、具体的な努力ができるようになります。

先が確定していない長い人生では、やはり理屈抜きに、ある程度のお金を確保しておかなければなりません。

多少「面倒だな」と感じる時があっても、続ければ・・・

  • 収入に対する支出のアンバランスを是正しようと努力されるようになります。
  • 今まで絵空事であった貯蓄を真面目に考え実行されるようになります。

それこそがあなたの人生にとって最も大切なことの一つなのです。勿論私にとってもです。

逆に、多くのクレジットカードを持ち多くの普通預金(総合口座含む)を持って使うと管理なんてできません。単純化・一元化こそ成功の鍵です。

このことに気づき実行を続けられれば、長い人生の大きな支えとなることは間違いありません。

先に、クレジットカードのポイントは、それ自体たいした問題ではないと申し上げました。正にその通りです。今申し上げていることに比べれば本当に些細なことです。

ポイントが大切なのではなく、上手に経済生活を送るためにうまく使いこなすことこそが大切で、それがクレジットカードを持つ最大の理由です。

さらに進化する為に

お金の出入りは普通預金とクレジットカードだけでは把握できないケースもあるので、それらも含めてトータルに且つ労力をかけずに管理をするのが、あなたにとって本当は一番です。

家計簿アプリ

 

 

まとめ

文中私は、「大切なことがなかなか伝わらない」と愚痴をこぼしてますが、ここまで読んでいただいたあなたには本当に感謝いたします。

せっかくこの記事にたどり着いても、その多くの人は、上から10行読んだらそのまま離れて行くような気がします。

さて、まとめます。

➵ ポイント
  1. ゴールが不明な長い人生では、特に経済生活においては身の丈を超えない行動が大切です
  2. そのためには、お金の入出金を正確に捉えておくことが必要です
  3. 正確に捉えるためには、できる限り一元化単純化が必要です
  4. 単純化を実現するために、可能な限り、支出は1枚のクレジットカードで行います
  5. 普通預金は1つだけ持ち、給与振り込みや公共料金支払いなど、すべての入出金はこの口座で行います
  6. 一元化単純化ができたら、毎日クレジットカードのサイトと銀行のサイトに行って、自分の経済行動を確認する
  7. 完全に具体的に把握できるようになったら、毎月の支出予算を立て身の丈を超えない生活を実行します
  8. 安定して「身の丈を超えない生活」を実行できるようになったら、銀行に積み立て口座を作り、どんなに小さな金額でもいいので毎月残していきます

 

ここまでたどり着いたら、もう自発的に前向きな経済活動ができるようになるでしょう。

ところで、なぜ私がこんな記事を作成しているのかと申しますと、それは銀行員時代の経験から来ています。

「身の丈の生活」をはるかに超えて破綻した人を何人も知っています。そして、それがいかに悲惨なものか、家族が路頭に迷うしかないかをよくよく知っているからです。

ニュースを見て「知っている」とは、その「知っている」の意味がまるで違います。恐怖と絶望に歪んだ顔を何度も目の前で見ているのです。

経済的に一旦破綻すると、もう元の姿に戻ることはほぼ不可能です。人生を立て直すことは、ほとんど不可能です。だからそうならないようにお話をしています。

 

対して世の中は、テレビもネットもあげて消費拡大の大合唱です。お金のない人にも、分割払いやローンを持ちかけます。こういう誘惑はあなたにとって万害あって一利なしです。

万人に一人でも、そういうシステムに乗せられて苦しんでほしくないと、いつも考えています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。