目 次
暗証番号を忘れたら
以前と比較すると、最近はクレジットカード決済でサインを求められることは少なくなりました。カードのIC化が進んできたからです。
「それではこちらに暗証番号を入力ください」
その瞬間に記憶が飛んで、いつも覚えている4桁の番号が思い出せない。これが厄介なことに、頭を全力回転させても全く出てこないのです。
ものを置いた場所も同じ。いずれも全然関係ないときには余裕で思い出せます。でもそれじゃあ、いざという時に役に立たないじゃないですか!!
そう言われても出てこないものは出てこない。焦って何回か心当たりの番号を入力するとロックがかかります。こうなるとかなりめんどくさい。
まあロックがかかっても、サインをすれば購入そのものはできます。が、今後ますますIC化が進むと暗証番号はいよいよ必須となって、もはやサインはなくなる時代が来るかもしれません。
また、ネットショッピングでも暗証番号が必要なサイトが増えてきています。3Dセキュアと言って、カード面に表示されている情報以外の番号を入力するのです。
ネットショッピングはサインという方法はありませんし、もし、急ぐ買い物でロックがかかったりしたら、もう泣きっ面に蜂状態になってしまいます。
以上のようなことを踏まえ、この記事ではクレジットカードの暗証番号にまつわる問題と解決法、更には、その場限りの間に合わせではなく、根本的な管理方法についても踏み込んで行きます。
間違ってもいい回数
ロックがかかるまでの間違ってもいい回数は、カード会社に聞いても教えてもらえません。何故か?
盗んだカードでキャッシングをするとして、もしロックのかかる回数が公表されていたら、泥棒はその一つ手前の回数で暗証番号入力のトライをやめるでしょう。
そして、暗証番号のいらない、商品の店頭購入などで悪事を働こうとするはずです。
カード会社としては、そういうリスクを減らしたいとして、ロックのかかる回数を公表しないのです。
私の経験だと3回でロックがかかります。
念のためにカード会社に確認したのですが、やはり上の理由で教えてはくれませんでした。その代わり新たな情報として「カードの種類によってロックまでの回数は違う」ということを知りました。
そんなことはなく、一律に同じ回数と信じ込んでいたので、繰り返し確認したのですが間違いないとのことです。
でも、カード会社の説明はわかるけれど説得力がないように思います。
非常に複雑なことを公表しないのであれば、事実を知ることが困難になるかもしれませんが、3回とか4回を隠したところで窃盗者がそんなに困るようには考えにくいです。
キャッシュカードの暗証番号入力もだいたい3回の失敗でロックがかかるし誰でも知っています。
そんなことより本当に大切なのは、当初設定する番号そのものです(後で説明)。それと絶対に教えないこと。これに尽きます。
ICチップ入りのカード
最近、急速に普及しているのがICチップ入りのカードです。
従来の磁気ストライプ方式とは違い情報が盗まれにくい(スキミングされにくい)という大きなメリットがあります。
その上サインの代わりに4桁の暗証番号を入力して支払いを済ますことができるので、この点でもセキュリティー面で優れています。
そして、万が一カードを盗まれても、それだけでは暗証番号はわかりません。
ただ、全ての加盟店がICカードに対応しているわけではなく、その場合は依然として磁気ストライプの読み取りとサインという従来の決済方式になります。
もう少し環境が整備されないと完全に特性が生かし切れるとこまでは行きません。
また、ICカードは磁気ストライプカードと違い、暗証番号を一定回数(多分3回)間違うと、従前の「カード会社に電話・暗証番号の変更」では対処できません。
つまり、ICカードそのものが失効してしまうので、新しいカードの発行をしてもらう必要があるのです。
暗証番号を間違える間隔
仮に3回間違えるとロックがかかるとして、2回目の間違いから3年が過ぎて、3回目をやってしまうとどうなるのか?という話。
結論から言いますと、何年経っても3回目は3回目なので、その時点でアウトです。
つまり、ICチップが記憶しているので、誤入力と誤入力の間が空いているかどうかは関係なく、合計3回誤入力したらその時点でアウトなのです。
じゃあどうすれば ICチップが記憶している誤入力情報をリセットできるのでしょうか?
その方法はただ一つ、正しい暗証番号を入力することです。正しい番号さえ入力すればICチップに入っている誤入力情報はリセットされます。
ただ、一定回数間違ってロックされてしまっても、磁気ストライプとサインを使ったカードの利用はできます。(ICチップ付きカードでも磁気ストライプはついている)
でもそうだからといってロック状態を放置していいわけではありません。セキュリティー面で弱くなっているわけですから、早くカード会社に連絡してカード再発行の手続きをします。
またロックされれば機械対応の取引、つまり・・・
- キャッシング
- 販売機での切符購入
などは利用できません。海外での利用もできない可能性が高いです。
最後の1回
店頭で誤った暗証番号を入力し続けて、いきなりロックがかかったんではどうしようもないので、そうはならないように警告が出ます。
もう1回間違うとロックがかかるという時、その前にピンパッド(暗証番号を入力する小さな端末)に警告が出ます。
もし警告が出たら、正しい暗証番号を思い出さない限り、絶対に番号を入力してはいけません。一巻の終わりとなって、カードの再発行手続きをしなければならなくなってしまいます。
誰でも経験していると思いますが、だいたいそういう時に正しい番号は頭に浮かぶことはないのです。ですから、番号入力は諦めてサインで買い物をしてください。
どうしても思い出せない場合
さて、ロックがかかる一歩手前の状態で自制し、サインで買い物をして家に帰ってきたものの、どうしても暗証番号を思い出せません。
カード会社から送られてきている筈の暗証番号通知書があることを思い出して、これを探しても見つかりません。だいたいそういう流れになります^^
どうしましょ? はい、そんな場合はカード会社に照会手続きをします。
もしカード会社のサイトに登録している場合はログインしてネット上で手続きをします
電話で照会する場合は専用ダイヤルにかけ・・・
- カード番号
- 生年月日(0105などと4桁にする)
- 届出の電話番号
を入力します
そうすると約1週間後に郵送で届出している住所に書面で通知されます。
照会する電話番号がわからないときは、ググって調べたりせず、カードの裏面に記載されている電話番号にかけるのがいいと思います(発行会社の電話番号)。あとは会話の中で指示に従えばいいわけですし。
どのカードも手続きは似たり寄ったりですが、唯一、楽天カードはサイト上で以下のように進むことで直接即確認することができます。
- 楽天e-NABIトップページ
- お客様情報の照会・変更
- カード暗証番号の照会
- セキュリティーコード入力
特に、メインで使っているクレジットカードは、是非ともサイトに登録しておく事を強くお勧めします。
登録していれば、いつでもログインできて、いつでもカードの使用状況がわかるし、諸手続きでサイトからできるものも多いです。
もうだいぶ前のことですが、いつものようにログインして使用状況を見たら、なんと覚えのない支払いが海外であったのです。
即カード会社に連絡をしことなきを得ました。
そんなこともあるので、もし未だ登録をしておられないなら、これを機会に検討してみてください。
ロックがかかってしまった場合
先に説明しましたようにピンパッドに警告が出ます。だからロックまで行くことはない筈ですが・・・でもいってしまう場合もある^^
そうなってしまった場合は、暗証番号の変更=カードの再発行、以外に道はないのでカード会社に電話してその旨を伝えてください。
そうすると届出住所に専用用紙が送られてくるので、それに記入して送り返すと、やがて新しいカードが送付されてきます。約2週間から3週間くらいは必要です。
だからなんども言いますが、カードが必要な時に2週間も3週間も待ってられないのですよ。うる覚えの自信のない番号は絶対に入力してはいけないのですね。
カード再発行に際し新しい暗証番号を再登録するわけですが、ここで注意すべきは「使ってはいけない番号」があるということです。
カード会社が受け付けない番号と明記している場合もあります。それは・・・
- 生年月日
- 誕生日
- 自宅・携帯の電話番号
- 上記番号の組み合わせ
- 4桁の同一番号(0000・1111など)
といったものです。財布などを落とした場合、カードと一緒に入れていたものから類推される番号は良くないし危険なのです。忘れまいと余りに単純な番号にするのも危険なのです。
番号管理の重要性
たった4桁の番号を忘れたばっかりに右往左往しなければいけないというお話でした。
思い返してください、あなたも私も番号に囲まれて生活しています。何もクレジットカードの番号だけではありません。
キャッシュカードもあるし、それらも複数枚あれば番号もそれだけあるわけだし、さらに、ネット上のサイトにも登録してませんか?
Amazon.comやYahooに楽天、そして銀行にカード会社、各種販売サイトなどなどなど・・・
いったいどれほどの番号を覚えておいたらいいのですか? というかそんなことが可能でしょうか?
一番大切なのは、ここを一気に解決してしまうことです。そうしないと新しいクレジットカードがきても、また別の場面で必ず番号忘れの失態を演じてしまうでしょう。
ではどうするのか?
たくさんの番号を覚えることはできないのだから管理をしましょうという提案です。でも、どうやって管理をすればいいの?
人それぞれに自分にあった管理をすればいいのですが、私は 1Password というアプリを用いて管理しています。
まあ一度サイトに行ってじっくりと説明を読んでください。
1Password
このアプリを利用することで、極めて簡単に安全に暗証番号などの重要データを保護・管理することができます。
しかも、Windows・Mac・iPhone・Android などどんなデバイスにも対応しており、いつでもどこでも秘密の番号を確認することができます。
IDとパスワードが必要なウェブサイトにも1Passwordからだと直接入れて、これも非常に便利です。
あなたが覚えるべき番号はただ一つ、1Passwordを立ち上げるためのパスワードだけです。あとはぜ〜んぶ忘れていいのです。
私は1Passwordに・・・
- ウェブサイトのIDとパス
- キャッシュカードの暗証番号
- クレジットカードの暗証番号
- 免許証番号
- 健康保険証番号
- パスポート番号
などなど、あらゆる番号を管理させてます。番号が必要になったらポケットからスマホを出して確認するだけです。
どうでしょう? 番号一括管理の重要性がわかっていただけたでしょうか。
要は安全で利便性に富んだ集中管理ができればなんでもいいのです。1Passwordは長年利用してきて素晴らしいと実感しており、それで今回は一例としてあげています。
もし今まで番号管理に関心がなかったら、この際是非是非検討をしてみてください。
1Password – Password Manager
AgileBits Inc.無料posted withアプリーチ
まとめ
この記事では、クレジットカードの暗証番号がわからなくなった場合の対応策を説明すると同時に番号管理の重要性をお話ししました。
具体的な例が今回の場合はクレジットカードの暗証番号ですが、結局は総合的な番号管理へと行き着くのです。
どこかの時点で意を決して、徹底的に一元管理を行ってしまえば、もう一生番号忘れで困ることはなくなります。
くどいようですがクレジットカードの暗証番号を忘れて苦労して、尚、その場の対処のみで済ましているなら、どうぞこの機会に番号の一括管理を検討してください。
本当に一生のことです。番号忘れで大変な思いはもう二度としないようにしましょう。