目 次
日月潭は涼しくて美しい
台湾で最も美しい景色の一つが、日月潭と周囲の山々が見せてくれる風景です。特に晴れた日の夕方や秋の月が抜群に美しいと言われています。
今回私が訪問した折は、残念ながら毎日雨か曇天でした。が、墨の濃淡だけで表現したようなモノトーンの風景はしっとりとしていて、それはそれでいいものです。
さすがに台湾八景の一つと言われるだけのことはあります。
日月潭は台湾一の大きさで、湖面は海抜760mです。また、その広さは773ヘクタールで、東京ドーム約165個分になります。
でも1900年初頭までは日月潭はもっと小さく水面も低かったのでした。どうして大きくなったのでしょう?
それは日本統治時代、水力発電をするために、台中と嘉義の間を海に流れ出る台湾最大の河、濁水渓から日月潭に水を引き入れたためで、それで水面が20mも上昇しその分広く大きくなったのです。
周囲の地形についてですが、日月潭を囲む山々は1,000m前後の高さが多く、一番高いのは日月潭の東に整った形を見せる水社大山2059mです。今回詳しくは触れませんが、水社大山は美しく登山道も整備されており、軽登山の人気コースとなっています。
次に、気温に関してですが、平均気温が最も低いのは1月で11℃〜20℃くらいで、そこから上昇していき、最も高いのは7月で20℃〜28℃くらいです。6〜8月の間はほぼ同程度です。まさに台湾の避暑地と言われる所以ですね。
月ごとの降水量については、
- 最も少ないのが11月
- 10月から1月は50mm以下
- 2月と3月は100mm強
- 4月と9月は200mm程度
- 5月と7月は350mm程度
- 6月が最も多く490mm程度
- 次に多いのが8月で430mm程度
でも降水量は年によっては大きくブレるので参考程度です。
観光するのに一番いい季節は、気温と雨の状況を勘案すると、3〜4月ごろだと思います。6月〜9月は雨が多いことと台風の心配があるので、個人的にはお勧めできません。
ということで、今回は台湾屈指の景観地、日月潭をご紹介していきます。
行き方や宿泊施設や湖周辺の観光スポット情報。更には人気のサイクリングロードや幻想的なホタル観賞についても述べていきます。
行き方
台北から直行バス
バスの長距離移動は時間が読めないので好きではありませんが、需要はそこそこあるようなので、こちらもご説明します。
- バス:國光客運 1833番 台北-日月潭
- 所要時間 約4時間(土日祝祭日は6時間前後かかることもある)
- 料金:大人470元、子供230元
國光客運のホームページに発車時刻表・運賃・路線図がありますので確認してください(変更に注意)。
乗り場
台北車駅の北側に市民大道を挟んで大きな複合商業ビルがありますが、その中に長距離バスの発着場「臺北轉運站」があります。
ビルの東南側に「臺北轉運站」と大きく掲げられているのですぐにわかります。
先にも述べましたが、土日祝祭日は物凄く道が混む可能性大です。バスの長距離移動には時間のゆとりが必要です。
台中からバス
台北や桃園空港から行く場合、一番早いのは台中まで高鉄(新幹線)で行って、台中から日月潭までバスで行く方法です。もちろん台中市に滞在してから日月潭に行く場合も台中にあるバス停を使います。
- バス:南投客運 台湾好行 日月潭線
- 所要時間:約1時間45分(九族文化村経由:約1時間55分)
- 料金:大人190元・子供95元(干城・台中駅(台鉄・高鉄とも)-日月潭)
南投客運HPに台湾好行・日月潭線バスの時刻表、路線図、金額などが詳しく載っています。
乗り場
1.高鉄台中停留所
高鉄台中駅から乗る場合は、2階の改札口を抜けて、5番出口の方へ降りるエスカレーターに乗ってください。1階に降りたところがバス乗り場になっています。
2.台中干城停留所
もし観光をするなどで台中に泊まってから日月潭にバスで行くなら、台中公園の南東側界隈のホテルをオススメします。なぜなら台中公園の南東出入り口から雙十路を100mくらい南下した西側に面して南投客運台中干城站があるからです。
ここが始発なので安心です。
日月潭旅遊套票(優待周遊券)
もし、日月潭観光で
- 台中-日月潭の往復バス乗車券
- 日月潭観光船の乗船券
- 日月潭周遊バス乗車券
- 日月潭ロープウェイ
- 九族文化村入場券
などを複数ご利用になる場合は日月潭旅遊套票という優待周遊券がお得です。特にロープウェイを利用して九族文化村に行かれる場合は日月潭旅遊套票はマストバイです。
個々にチケットを購入する場合と比較してください。差がありすぎて笑います^^ また、これは高鉄台中バス停でも台中干城バス停でも購入できます。
画像をクリックしてサイトへ行き、各周遊券をクリックすれば詳しい内容を確認する事ができます。
タクシー
タクシーは利用した事がないので知らないですが、日月星光計程車という会社のサイト中段にある旅程價格を見てみると
☆高鉄台中駅-日月潭 1800元☆
となってますね。一つの目安にはなると思います。
日月潭は軽井沢
さあ台湾最大の保養地避暑地である日月潭にやってまいりました。できるならば数日ここでゆったりと過ごすのがベストだと思います。
たとえ2泊3日の台湾旅行であっても、日月潭に直行して日月潭で過ごし、そして日月潭からそのまま日本に帰るのが、あとあと考えれば「よい旅よい思い出」になると思うのですが・・。
しかし、そんな考えの人は少ないようで、日帰りで台北から来る(しかも往復バスで)人も多いですね。幾らも滞在時間が取れないことになりますし、それでは日月潭の本当の良さを感じるのはなかなか難しいような気がします。
いわば、夏、軽井沢に日帰りで行くようなものです。
とは言え、一回の旅行であっちこっち行って、たくさんの希望を満たすのも醍醐味ではありますよね。
さて、では出発の前に、まず日月潭と関係が深い原住民のお話をしましょう。
日月潭と邵族
今や、年間600万人を超える人々が観光に訪れる台湾きっての風景区・日月潭ですが、元は、この山深い場所は台湾原住民の邵族(サオゾク)が生活したいたところです。
日月潭や魚池界隈は水沙連と呼ばれていて数千人の邵族が暮らしていました。(日月潭にきて「水沙連紅茶」の看板を見たら思い出してください)
1800年代に入り平埔族や大陸から漢人が入り込んで来て、次第に彼らに土地を奪われ、疫病に見舞われ、伝統的な生活を行うことも難しくなり、その様式も次第に変化していきました。
日本統治時代になって、今の「日月潭」バス停がある水社と呼ばれる地区に観光を中心とした街が形成され、もう一つは、今の伊達邵碼頭の後ろに展開する邵族の町(伊達邵)が形成されたのです。
今も街として賑わいを見せるのはこの2ヶ所だけで、それ以外の場所はホテルはあってもそれのみです。
さて、日月潭の中心から西側には拉魯(ラルー)島というごく小さな島がありまが、この島は昔から邵族の神聖なる祖霊の宿る非常に重要な場所です。
従って私たちはこの島に上陸することはできません。
ずっと以前は邵族の人たちが住んでいた場所でもあったのですが、先に述べましたように、日本統治時代のダム工事で水位が20mも上がったので、今は拉魯島もほんの小島になってしまいました。元はどんな大きさでどんな形だったのでしょう?
この拉魯島を境に、東側が日の形日潭、西側が月の形をしているから月潭と言われていますが・・・湖自体が非常に入り組んで複雑な形を形成しており、ちょっと想像力が必要かもしれません^^
という事で、いよいよ各スポットの解説です。まずは「水社遊客中心」。バスは台北からも台中からもここで発着します。
水社遊客中心
「日月潭」で下車すると目の前に建物が「水社遊客中心」です。日月潭ではこの界隈が一番便利な場所です。その理由は・・・
- 台北・台中-日月潭間のバス停留所がある(高雄方面からのバスもある)
- 環湖公車という日月潭の東側周辺の観光地に行くバスの始発停留所がある
- 観光船の港(水社碼頭)がある
- 貸し自転車の店がある
- 周辺に老街があって多くの飲食店がある
従って、特に短期滞在・日帰りの方は特に「水社遊客中心」を中心にした計画を組む必要があります。
覚えておいたほうがいい事
土日祭日のバス停は長蛇の列
台北方面にしても台中方面にしてもバスは高速道路を通ります。立ち乗りができません。従って満席になれば発車します。帰りのバスに乗るのはなかなか大変な場合があります。バス停へは早めに!
水社遊客中心ビルの中
3階まであってその上は屋上で登れます。飲み物店・軽食店・お土産屋さん、その他何か展示をしてたりして、屋上からの景色も含め、バス待ちの時間つぶしにはなります。
水社遊客中心の受付
手荷物の一時預かりをしてくれます。ホテルから街に戻る日、ここに預けて観光ができます。もし利用するなら、必ず「何時までか?」を確認しておいてください(9am〜5pmか6pmかちょっと自信がない)
貸し自転車
B1は貸し自転車ショップになっています。
周遊券と乗船券
中心の話ではないですが、バスから降りると、もし上で紹介した「周遊券」を持っていると、「乗船券に替えましょう」と言ってくる人がいるかもしれません。
周遊券の該当部分をちぎり、水社碼頭から遊覧船に乗るチケットをくれるわけですが、複数の会社が船を運航しているので自社の船に乗せたいという事です。
そのおばちゃんの言う通りにしてもいいし、気に入らなければ断ってもいいです。船のそばでも乗船券はもらえます。
次は日月潭周辺のホテル事情を、私が宿泊したホテルの情報も含めてお話しましょう。
ホテル
日月潭の周りでは水社遊客中心付近と伊達邵内に集中しています。あと水社遊客中心から文武廟にかけて数件が点在しています。
もう少し範囲を広げれば(湖を離れれば)ホテルは沢山あります(特に埔里側)。しかし日月潭は周囲を山で囲まれているため、少し離れると全く湖面を見ることができません。
ですから、日月潭を主目的として宿泊する場合は、つまり「朝に夕に美しく変化する湖を部屋から眺める」ようなことを希望される場合は、上記のような「水社遊客中心」や「伊達邵」その他水辺にホテルを取る必要があります。
先にも申し上げましたが、一番便利なのは「水社遊客中心」周辺です。
予算にゆとりがあるなら「水社遊客中心」や「伊達邵」にも四つ星・五つ星のホテルは沢山あります。支払い金額も金額ですが、まあ安心して満足な宿泊ができるでしょう。
超有名な
クラスであれば文句のつけようがないでしょう。
一方、民宿も沢山あって一泊ほぼ1万円以内で済みます。私の経験内で言えば、極端に低価格(3〜4千円)でない限り、それなりの設備でそれなりのサービスは受けられます。
ただし、ほぼ日本語は通じないと考えておくべきでしょう。
他の記事にも書いてますが、フレンドリーな気持ちで接していれば、日本語が通じなくても往生することはまずありません。基本的には親切ですから。
竹石園生態研習中心
今回私が宿泊したのは水社遊客中心から東へ約1.8km離れた場所にある、ホテルのような研修センターのような Sun Moon Lake Bamboo Rock Garden(竹石園生態研習中心)というところです。
- 日本語は通じませんが、フロントは非常に優しくて親切です。
- 部屋は広く清潔でね、ホントゆったりしてるのっていいですね。
- どの部屋のベランダからも日月潭が眺められます。やっぱりこれがないと値打ち半減ですよね。
- 朝ごはんは種類も豊富でなかなか美味しかったです。今でも記憶に残っているくらい。
- 夕ご飯は予約すれば眼前に日月潭が広がるテラスでいただくことができます。私は2泊目の夜にいただきましたが、写真のような内容でお腹いっぱいになりました。
- このホテルの最大の売りは庭でしょう。変化に富んでていて整備が行き届いていて最高に綺麗です。
これで2泊5,416元(最新レート)は相当リーズナブルだと感じましたがどうでしょうか?
蛍観賞
日月潭には過去数回来ていますが、今回初めて蛍観賞をしました。これは完全なサプライズで感動しましたよ。
到着した時にフロントの女性が「夕飯と蛍観賞のセットで〜元ですが、どうですか?(多分350元)」と声をかけてくれたんですね。結局初日は夕飯の予約をしなかったのですが、それでも連れていってくれました。
まず最初に会議室でレクチャーを受けます。15人くらいだったでしょうか。私以外は全員台湾人でした。
話の内容は、日月潭の生態系、台湾の蛍の種類や生息場所、蛍の一生、環境作りへの取り組みなど。そして観賞時の注意点でお喋りも写真もダメ。約20分くらいの有意義なレクでした。(とは言え意味がわかったのは1/5くらいで残りはスライドを見て)
台湾には60種類以上の蛍がいて、そのうち日月潭周辺では主に3種類が生息しており、毎年4月から6月の間に見ることができるそうです。
そう言えば阿里山の蛍も有名ですよね。
さて出発。朝から雨模様だったのがなんとか耐えて降られずにすみました。引率者は懐中電灯を持っていましたが、とにかく真っ暗で、前を歩く人たちの気配を感じながら歩かないとはぐれたら終わりです。
4月に蛍が出るなんて不思議な気がしましたが、しばらく歩いていたら、道の両側のあちこちが光ってました。ホワ〜ホワ〜って呼吸するような光り方。こんなに一杯いるなんて・・・。
そのうち、フラフラ〜っと如何にも頼りない飛行線を描いて光りが移って行くのです。そうかと思うと、その光が前の人の肩や頭に止まって、また頼りなく飛び立って。
この切なく幻想的な光りを見て、平安時代の貴族は今の自分と同じ思いを抱いていたかも・・なんて感じていたら、別のグループとすれ違いました。
他のホテルでも同様の催しをしているのですね。観賞地を離れるまでに4組ぐらいのグループとすれ違いました。
もし、あなたが4〜5月に日月潭を訪れるなら、日月潭の蛍鑑賞会は超超おすすめです。多くの宿泊施設でも実施しているとのことです。感動しますよ〜。
それにしても参加者全員が静かでスマホを取り出すこともなく最高のマナーでした。
では次に湖周辺の観光スポットとこれに関係する移動手段のお話です。
観光スポットと移動手段
まず湖周辺の主だった観光スポットを並べますと、「水社遊客中心」から時計回りで・・・
- 文武廟
- 日月潭纜車站(ロープウェイ乗場)-九族文化村
- 伊達邵
- 慈恩塔
- 玄奘寺
- 玄光寺
- 向山遊客中心
大まかにはこんなところです。それぞれに大きな特徴があって是非とも訪問したいところばかりです。
次に巡り方と移動手段ですが観光地図を見ながら確認してください・・・
バス
水社遊客中心から6669番環湖バスが出ていまして玄光寺まで行ってます。従って文武廟から玄光寺までの観光スポットは全て6669番で回れます。
注意すべき点は次の二点です・・・
- 玄光寺まで行かず「伊達邵」止まりのバスも結構多いこと。
- 本数はそんなに多くないので時刻表を見ながらロスなく移動しなければならないこと。
遊覧船
遊覧船で移動する場合のルートは次の通りです。
- 水社碼頭
- 玄光寺
- 伊達邵
- 水社碼頭
玄光寺・伊達邵では、乗っていた船に再度乗る必要はなく、乗船券に表示されている時刻表を見つつ、観光に要する時間との兼ね合いで、次の船あるいはその次の船に乗るのもありです。
また、伊達邵から日月潭纜車站まで専用歩道(この道は途中の土産屋も含めなかなかいいです)があるのでロープウェイ駅まで歩いて、ロープウェイでで九族文化村に行ってもいいですね。
帰りは、また伊達邵から船で水社遊客中心に戻ります。
遊覧船を利用する利点は・・・
- 湖面から周囲の景色を堪能できる
- 拉魯島を間近で見ることができる
という2点です。
タクシー
日月潭を回りつつ観光スポットを案内してくれるタクシーもあります。金額は予めホテルで相場を聞いておいて、水社遊客中心あたりで運転手と交渉します。
それはやめて、ホテルにお願いして呼んでもらう方法もあるます。必ず先に値段の確認をしておきましょう。
「観光スポットを見る」時間効率だけを考えるならば、これが一番だと思います。一々考えたり心配したりすることもないですし。
もしホテルでお願いする場合はダメ元で「日本語が喋れる運転手」をお願いして見ましょう。
先ほどご紹介した日月星光計程車というタクシー会社では・・・
(文武廟+孔雀園+纜車+伊達邵+慈恩塔+玄奘寺+向山中心+水社壩)/3小時 1500元
3時間貸切で1500元とありますね。途中に「纜車(ロープウェイ)」とありますが、時間的に考えて見るだけでしょう。一周3時間ではゆっくり観光できないような気がしますが目安にはなります。
また同サイトには8時間貸切4000元という表示もあります。
自転車
健脚で好天なら、自転車で巡るのが一番だと個人的には思っています。自転車ならではのシャッターポイントがいくつもあって、余すところなく日月潭を満喫できます。
水社遊客中心のB1には貸し自転車屋があります。また、多分ほとんどのホテルでは自転車を貸してくれるはずです。
この自転車でのんびりと観光スポットを回るのもいいですし、また湖を一周するのもいいですね。一周すると約28kmです。
走路についての注意点
上の観光地図月潭側のグリーンの点々が自転車道で・・・
- 向山自転車専用道
- 月潭自転車道
の2つがあります。観光地図ではわかりませんが、この2つは繋がっています。
また、向山自転車専用道は地図上「水社ダム」の南側で途切れているように見えますが、湾内に沿って水社旅客中心まで続いています(グーグルマップを拡大するとはっきりわかります)。
特に湾内の水上道はそれ自体が美しく、そこから見える景色も綺麗です。
向山自転車専用道は景色が美しくあまり起伏がないので非常に人気があります。土日祝日は渋滞になる可能性大なので避けたほうがいいかもしれません。
一周するためには、2つの自転車道以外は一般自動車道を走らなければなりません。平日であれば車の往来は少なく、そういう意味では比較的安心して走れます。
但し、楽に走れるのは向山自転車専用道だけで、月潭自転車道はマウンテンバイクのチャンピオンコース(のように厳しい)ですし、自動車道も無茶苦茶上り下りが多いです。
私は一周しましたが、日頃自転車用に鍛えてるわけではないので、無理をせず何度も歩きました。足がつるなどのアクシデントさえなければ、ゆっくりゆっくりでも楽しいものです。
そんなわけで、一周される方は・・・
- 飲料水(500ml×2本以上は絶対必要)
- タオル
- 着替え(物凄く汗をかきます)
この辺は必ず用意したほうがいいです。
もう一度上の観光地図を見ていただきたいのですが、水社中心から文武廟に伸びている水社親水歩道は、平日であれば自転車でも走行可能です。水上道が多く非常に綺麗です。
但し、文武廟の真下で行き止まりとなっており、自動車道とは高低差が大きく、自動車道に入るには竹石園のあたりまでバックする羽目になります。
この項の最後に、自転車ならではのとっておきの美しいスポットをご紹介します。
さっきの日月潭観光地図をご覧ください。月潭自転車道上に「頭社ダム」とある、その下のU字形の部分です。湖も自転車道も本当に素晴らしく、こういう情景を風光明媚というのでしょうか。
以上で移動手段の説明は終わり、次に主だった観光スポットのご紹介をしていきます。
文武廟
文武廟は日月潭湖畔の代表的な観光スポットです。交通手段はタクシーや自転車がありますが、一番お手軽で安いのが環湖バス6669番ですね。
先にも触れましたが、日本統治時代、ダム建設に伴い20mも水位が上がるので水没してしまう建物が多くありました。
その中に龍鳳廟と益化廟という2つの廟も含まれていて、この移築先として1938年に新しく建立されたのがこの文武廟だったのです。
時は流れ、1969年に始まった改修では蒋介石の肝いりで大工事となり、現在の雄大にして雅やかな姿の完成となりました。
「文武」とは学問の神「孔子」(文昌帝君も文神として祀られている)と武の神「関羽・岳飛」のことで、この三神が祀られています。ということは「孔子廟」と「関帝廟」とが合体したのでしょうか。
こういう場合、孔子廟などに見られるお決まりの建築様式なんかはどうなって整合性はどう取るのでしょうか? 現地でもそんなことを考えていたのですがよくわかりません^^
さて、廟の前に立つと、高くそびえる廟門の大きさと均整のとれた美しさに目がいきます。
中に入ると左右に朱色をした一対の大きな獅子像が珠を抱いています。これ高さ8mですからデカイですよね。
この獅子像は、台北市で最も有名なデパートといえば新光三越、その新光グループの創設者が寄進したのだそうです。
もう一つ有名なのが、文廟と武廟の間、階段の真ん中にある龍です。物凄く緻密で細かいところまで表現されており見事です。
廟の建物は大きく3つあり、手前から順に・・・
- 前殿(拝殿)
- 中殿(武聖殿)
- 後殿(大成殿)
となっており、山の斜面を利用しているので奥に行くほど高くなっています。
1999年9月21日に起きた、あの超大型地震であった中部大震災の震源から僅か13kmしか離れておらず、相当の被害を受けたようですが、今行ってもその痕は全くわかりません。たいしたもんです。
各建物に祀られている神々は次の通りです。
- 前殿(拝殿):開祖諸神・文昌帝君など
- 中殿(武聖殿):関羽・岳飛、関平将軍・周倉将軍、都城皇、福徳正神など
- 後殿(大成殿):孔子、孟子・曽子、顔子・子思子、72聖賢など
どの建物も、柱や庇や天井はよく見ておいてください。龍も無数の菩薩も緻密で鮮やかで形容のしようがないような姿です。
ところで、台湾の孔子廟をいくつか訪れた方は知っているでしょうが、どこも神体というようなものはなくあるのは位牌のみです。
しかし文武廟の大成殿にはなんと孔子坐像が祀られているのです。本当に珍しい。
文武廟の孔子蔵は複製です。
じゃあ本物はどこに? これが実は日本の狭山不動寺にあるというから驚きですよね。
元は北京の孔子廟のものだそうですが、紆余曲折で日本に渡ってきて、のちに台湾の孔子廟管理委員会と狭山市孔廟典礼奉賛会の間に繋がりができて今日のようになったわけです。
経緯の理解はちょっと難しいです。
さて、文武廟にはおみくじがあります。忘れずに引いてくださいね。
手順・作法は・・
の「擲筊とおみくじ」「おみくじを引いて解説を受ける」に詳しく解説しています。
文武廟年梯
昔、文武廟に通う道路ができていない時代には、船で真下まで来て、そしてこの階段を登ったのです。
写真の通り、なんかとっても素敵なロマンティックな階段でしょ。これをおりてゆくと今は船着場はありませんが、遊歩道にたどり着きます(遊歩道はここで行き止まりで水社の方へ繋がっている)。
しかし、降りたら必ずまた登ってこなければならず、こんだけ急角度だどちょっと迷います。段数は366段で全長は150mです。
実はこの一段一段が誕生日になっていて誕生日ごとに世界各界の人名が記されています。
予め文武廟で「祈福風鈴」という鈴を購入して、自分のデータやお願い事などを書いて、誕生日の段のところに吊るすとご利益があるそうです。
その前に、「祈福風鈴」を香炉の煙に通すか何かをするはずですが、わからないので、次回行った時にやった上で追記します。
文武廟後山公園
文武廟の右側通路から裏の方へ登って行くと、えらいきれいな公園ができていてびっくりしました。以前はなかったはずです。
池があり花があり、きれいに掃除されていて・・改めて文武廟の後ろ姿や公園をぐる〜っと見渡して、宗教の持つ力の大きさを実感したのでした。
しかししかし、もっとびっくりしたのは櫺星門ができていた事でした。
文武廟の真後ろに櫺星門ですからね。ひょっとしたら大成殿の正門はこの櫺星門って事でしょうか。廟の前後に正門???
あなたも実際に行って見てください。こういうのってホント珍しいです。
以上で文武廟の説明は終わりですが、日月潭が美しく撮れるポイントが文武廟にはたくさんありますね。ぜひいっぱい写真を撮ってください。
では次に九族文化村へと行きましょう。
ロープウェイと九族文化村
日月潭纜車站への行き方は先述と被りますが・・・
環湖バス(6669番)を利用し日月潭纜車站(青年活動中心)で降りると目の前です
遊覧船に乗り「伊達邵碼頭」で下船し、北へ(湖に沿って左へ左へ)歩いて行くと約15分で到着します。この遊歩道も景色が美しいです。
土日祝祭日は避けた方がいいです。ゴンドラはひっきりなしに来るので長蛇の列になっても思うほど待たなくてもいいですが、まあ平日がいいです。
ロープウェイは日月潭と九族文化村間を隔てている山を超えていきます。結構角度をつけて高いところを通り、そこから一望できる日月潭と山々は限りなく美しいです。
ゴンドラの行く先は九族端場站。ここから九族文化村のスタートです。山の傾斜地に作られており、各部族の集落にある衣食住を見ながら下っていきます。
大きな自然の中のテーマパークですね。素晴らしい歩道と豊かな木々の織りなす世界は、歩いているだけでも幸せにしてくれます。
その間の建物で大きなものは、ナルワン先住民劇場を始めとする5つの劇場で、原住民の歌や踊りをやっています。ショーは入口ゲート前でもやっており、いずれも公演開始時刻に来なければなりません。
特に一度もこうした歌や踊りを体験したことのない人にはおすすめです。生活文化に根ざした躍動感あふれる歌や踊りには感動を覚えます。
道を歩いてゆくと、各部族の住居・九族文化博物館・祭典会場・土産店などがあって食事もできます。その他道の両側には各部族の様々な工芸品・民芸品が並んでいます。
お土産店はいくつかありますが、買わなくても全部チェックするのがいいと思います。興味深いものがたくさんあるし、何が心に引っかかるかわかりませんものね。
食事をするところは長方形に下にのびる文化村の中間点あたりに2つあって、布農族(ブヌン族)の焼肉店と鄒族(ツォウ族)の竹筒飯を食べさせる店です。
個人的には竹筒飯が誰にでもおすすめです。これはうまいです。
各部族の住居では中に入ると、食器や家具などの家財、原住民人形による加持祈祷・結婚式など様々な伝統的文化などがわかるようになっています。
我々とは文化がまるで違うから驚きや発見はたくさんあって当然ですが、私が一番びっくりしたのは、排灣族の、遺体を自宅に葬るという文化です。その実際の様子も再現されていて、かなりびっくりしてしまいました。
さて、九族文化村で紹介されている部族ですが・・・
- 排灣族(パイワン族)
- 阿美族(アミ族)
- 達悟族(タオ族)
- 魯凱族(ルカイ族)
- 卑南族(プユマ族)
- 布農族(ブヌン族)
- 邵族(サオ族)
- 鄒族(ツォウ族)
- 泰雅族(タイヤル族)
- 賽德克族(セデック族)
- 賽夏族(サイシャット族)
以上11部族です。これだけの特色異なる原住民文化を紹介しているわけですから、見所は盛りだくさんです。
残り5部族
ところで、現在国に認定されている部族は全部で16部族なので、残り5部族についてはここでは知ることができません。その5部族とは・・・
- 噶瑪蘭族(クバラン族)
- 撒奇莱雅族(サキザヤ族)
- 拉阿魯哇族(サアロア族)
- 卡那卡那富族(カナカナブ族)
- 太魯閣族(タロコ族)
です。実際には未申請の部族もあって、その種類はもっとあるそうです。九州ほどの狭い場所にこれだけの原住民が住んでいるのだから驚きです。
その上に、本省人・客家人・外省人などもいるのですから大変です。ただ原住民の構成比率は全体の2%程度で随分減ってきているようです。
さて、最後の賽夏族の家から下は、原住民とは全く関係のない遊園地になっていて、建築中の西洋のお城みたいなものとかもあります。最終どういう形になるのかはわかりませんが、西洋テーマパーク型の遊園地になるのでしょうか。
ちょっと違和感ありすぎで引いてしまうと同時に、こういう施設を併設しなければならないのか、と非常に残念に思います。
帰りは、賽夏族のところから遊園地を通って真反対の場所に行くと、九族ロープウェイの九族纜車站に到着です。ここからロープウェイに乗って、文化村を見下ろしつつ、先ほどの日月潭ロープウェイの九族端場站に戻り、再び日月潭ロープウェイのゴンドラに乗って帰っていきます。
東アジアで最も早く桜が開花するのは台湾です。その台湾で最も早く(2月)盛大に桜祭りが行われるのがここ九族文化村です。
日本さくらの会が2003年に50本の桜の苗を九族文化村に送ったのがきっかけで交流が始まり、2013年1月には日本以外に初めて「さくらの名所」として九族文化村を認定しています。
今や2千本以上の桜の木が見事に開花し、2月の祭り期間は夜もライトアップしてとっても感動的です。
次は日月潭ロープウェイの九族端場站の南隣にある伊達邵老街へと向かいましょう。
伊達邵老街
伊達邵碼頭という船着場があって遊覧船が立ち寄るので、水社遊客中心から来るのであれば遊覧船がいいでしょう。もちろん環湖バス6669番でもOK。1日乗り放題で80元だから安いですしね。
さて、水社遊客中心とともに日月潭で街を形作っているもう一つの場所が伊達邵老街です。邵族の方達が住む場所で、関連のお土産や食事をするところがたくさんあります。
とりあえずぶらぶら散策して見ましょう。
あちこち目につくのは邵族のシンボル貓頭鷹(フクロウ)でしょう。女性が懐妊すると貓頭鷹が飛来してそれを知らせる、という言い伝えがあって大切にされてます。
貓頭鷹だけを扱っているお土産店もありますよ。
原住民のお酒といえば小米酒(粟酒・もち米酒)ですが、伊達邵老街にも専門店があります。味も結構色々あります。未経験の方はぜひ一度お試しを。
私も種類についてはよく知らないですが、以前飲んだ時は、ビールのように冷たくしたのを(度数も多分ビールくらい)歩きながらストローで飲みました。
飲み物といえば日月潭は日本統治時代に紅茶の一大産地になったところで、伊達邵老街でも阿薩姆紅茶(アッサム紅茶)と書かれたお店がたくさんあります。台湾=烏龍茶のイメージが強いですが。
食べ物については、日月潭で獲れる川エビや奇力魚や曲腰魚といった魚類を使ったものが他にはない料理です。
船を降りて湖沿いに右側に歩くと邵族逐鹿市集があって、邵族の歌や踊りを季節ごとのメニューで披露してくれます。
平日は・・
- 11:20〜12:00
- 14:20〜15:00
- 17:20〜18:00
の3回、そして土日はさらに・・
16:20〜17:00
が追加されています。
伊達邵老街はこれにて終了。次は、慈恩塔に行きましょう。
慈恩塔
慈恩塔は1971年に蒋介石が母親・王太夫人のために建てた塔として有名です。沙巴蘭山の山頂954mにあり、塔自体の高さが46mなので、合わせてちょうど1000mになります。
1999年の921中部大震災と2013年6月の地震で二度の被害を受けているのですが、今はその痕跡もなく綺麗な姿に戻っています。
環湖バス(6669番)のバス停「慈恩塔」から徒歩1km強です。ただ勾配がきつくて、歩き進むのが少し大変です。タクシーの場合は専用駐車場まで入れるので、徒歩は約700mくらいです。
自転車の場合はかなり大変です。どっちから来ても自動車道をひたすらこぎ登った上にあるので、駐車場からの歩きはこたえます。・・・年とったからそう感じるだけかも^^
慈恩塔步道自体はなかなか趣があっていいものです。ただ最近はちょっと整備されてないというか、途中の東屋もかなりボロボロ状態になって来ています。
地形の関係か高度の関係か一日スッキリと晴れることは稀なので、もし来られるのなら午前の早い時間帯がいいと思います。
慈恩塔步道を登りきって慈恩塔の正面に立って見上げると、端正な佇まいはやはり美しいと言わざるを得ません。
入り口上の「慈恩塔」と大書された額は蒋介石の書です。
慈恩塔の内部は愛想ない螺旋階段になっていて灯台の内部のようです。くるくると登っていけば一番上までいけます。
私は最上部まで登ったことはありませんが(高所が苦手)、最上部には鐘撞堂のようになっていて誰でも鐘を打つことができます。
行かれた時に「ゴワン〜ワン〜ワン」となっていたら、それは観光客が叩いているのです。あなたも記念にどうですか?
もし晴れていれば・・・当然蒋介石も母にそれを見せることが目的の一つであったはずで、日月潭が最も美しい表情を輝かせます。私は未だかつて一度も快晴の日に来たことがないのですが。
見下ろすと、遠く拉魯島が見え、手前には玄光寺と玄奘寺があって、慈恩塔へと一直線に繋がっています。それを龍の口から体に例えられたりしています。
さて、慈恩塔の向かいには王太夫人の紀念堂があって所縁の家具や品々が展示されています。入り口のおじさんに挨拶をして中に入り見せていただきましょう。
慈恩塔を建設した当時は、ここに通じる道路がなかったんですね。だから資材は全て対岸から船で運び、貨物ロープウェイみたいなもので吊り上げたという話です。
現地に立って、運ばなければならない資材の量を想像すると目がくらみますよね。どんだけ大変だったか。
慈恩塔も見終わりましたね。これから日月潭の方へ下って行きましょう。
玄奘寺
慈恩塔の前には玄奘寺があります。環湖バス(6669番)のバス停も真ん前にあって便利です。
玄奘寺は西遊記の三蔵法師、つまり玄奘の遺骨が祀られていることで有名です。1965年ですから戦後建立されたお寺ですね。
遺骨は本堂1階にはなく、3階の納骨塔に収められているらしいです。
玄奘は中国の大変な高僧で、インドにて多くの経典を受けて戻り、これを翻訳して中国における仏教の発展に寄与しました。
西遊記は子供の頃から知っている物語ですが、猿の孫悟空や猪の八戒などのやんちゃで荒い姿と流麗な三蔵法師の姿が対照的に描かれていた絵本をよく覚えています。
その登場人物が実在してたなんて私はいつ知ったのでしょう?
さて、本堂の真ん中、ご本尊の真上には「国之環寶」の文字が。これまた慈恩塔と同じく蒋介石の筆です。「達筆は七難隠す」じゃなかった、あれは「色白」か^^
字が上手なのは最高の利点ですね。私の母なんか死ぬまで「お前の字は金釘流だ」と言ってました。情けない。
玄奘の遺骨は1942年日本軍によって南京で発見された石棺の中から見つかったものです。日本と中国の専門家が調査した上での結論なので間違いないのでしょう。
そして遺骨は1944年に南京の玄武山に完成した玄奘塔に収められる際日本に分骨されました。
その後戦火の避けるために、安置所は増上寺→三学院→慈恩寺と点々と変わり、終戦を迎えて、やっと慈恩寺に霊骨塔を建立し1950年に納骨されました。
しかしそれで完全に落ち着いたわけではなく、1955年11月には台湾に分骨されこれがやがて玄奘寺に納骨されるわけですが、1981年には今度は奈良の薬師寺にも分骨されています。
湖畔の玄光寺は玄奘寺とつながりが深いお寺です。
玄光寺
玄奘寺から青龍山步道を1km弱歩いて来ると玄光寺に到着します。青龍山步道は元々、船から降りた信者が玄奘寺に行くために整えられた歩道で、歩けば玄奘取経の旅の心が感じられるように作られているそうです。
環湖バス(6669番)のバス停もありますよ。なお「玄光寺」が終点となるので、これ以上西側(南側)に行くバスはありません。
また、水社碼頭から遊覧船に乗ったら拉魯島を見つつ到着するのが玄光碼頭で、少し急な階段を上るとすぐ玄光寺です。
さて、遊覧船を降りるとすぐ前には民族衣装に身を包んだ原住民の方が歌や踊りを披露するステージがあります。
そして、玄光寺の名物中の名物「香菇茶葉蛋」、つまり茶葉で煮込んだ卵が売ってます。これ本当に人気があって人が並ぶし事実うまいです。
今回私は風邪気味で食べようという気になりませんでした、残念。
湖周辺には何箇所か「日月潭」石碑があって、いずれも人気撮影スポットです。玄光寺もしかり。写真見てください、右後ろにたくさん人が並んでいます。
さて、玄光寺は1955年に建立されました。ですから玄奘寺より10年早いんですね。
そして玄奘寺と同じ玄奘が祀られています。日本から分骨された玄奘の遺骨は当初はこちらに祀られていました。
建物の中には、玄奘の歩んだ道のりがわかりやすく描かれています。
一つ疑問なのは、玄光寺を建立してから10年後に、同じ玄奘を祀る玄奘寺をすぐ上に建立した理由ですね。なぜ玄光寺だけではダメだったのでしょう? これがわかりません。
ついに最後の観光スポット向山遊客中心のご説明です。向山遊客中心は他の観光スポットと少し異なった趣を有しています。台湾の若者に人気があります。
向山遊客中心
水社遊客中心を起点として右回りに観光スポットのご紹介をして来ましたが、最後にご紹介する向山遊客中心は玄光寺からのバスがないので、タクシーや自転車で右回り観光をしているのでなければ、水社遊客中心から左回りでのアクセスとなります。
水社遊客中心からのバスはたくさんあります。
- 6289番
- 6671番
- 6739番
- 6740番
- 6801番
どれに乗っても「向山行政中心」で降りれば、すぐ目の前です。
しかし何と言っても、人気はサイクリングです。
ここは水社遊客中心からの自転車道が敷かれていて、水上道も含め、とても整備されている上アップダウンが少ない事、周囲に見える景色が極めて美しい事、向山遊客中心を中心とした造作が如何にも若者が来たくなるような仕掛けになっているなどの理由で断然サイクリングに人気があります。
もし日月潭に滞在する時間が少なければ、観光スポットを巡らずに、向山遊客中心まで往復のサイクリングで空気と景色を堪能した方が、寧ろよっぽどいい思い出になるかもしれません。
さて向山遊客中心のユニークな建物ですね。コンクリート裸打ちの流線型的デザインの建物は日本人の團紀彦という人がデザインしました。
これなんですが・・・コンクリート裸打ちは月日が過ぎるに従い汚くなるし、自然との調和が取れてなくで嫌いです。
どうせなら台北市立図書館北投分館のように木造主体にすれば年とともに日月潭の一部になっていったのに・・・と素人が言ってもしょうがないですか。
一般的には、洗練されていながら禅の心を表しているフォルムと高く評価されています。
館内の展示は結構良くて・・
- 原住民の伝統木工品や織物・彫り物その他手作り製品の数々
- 日月潭と周囲の山々の模型
- 日本統治時代の発電設備についての説明
- 日月潭の地質や生態系の説明
このように中はなかなか充実しているんですよ。流し見で通り過ぎず、じっくりと見ていっても損はしません。それだけの価値はあります。
そして屋上に上がると、一望できる日月潭が一段と綺麗です。
そういえば、台湾人の結婚記念写真好きは有名ですが、日月潭はそういう意味でも人気スポットで、特に向山遊客中心は人気があります。
もし撮影現場に出会うことができたなら吉祥。きっとその日はいい事がありますよ。
日月潭向山遊客中心
所在地:南投縣魚池鄉中山路599號
TEL:04-9285-5668
営業時間:9:00~17:00
まとめ
日月潭についての記事でした。
- 日月潭までの行き方
- 日月潭観光の交通手段
- 観光スポット・見所
などについて出来るだけ多角的にご説明して来ました。どうだったでしょうか。
日月潭は四方を山で囲まれて外からは遮断されているような形になっています。海抜も800mくらいで、まさに他にはない保養地・避暑地です。
複雑に入り組んだ地形と周囲の山が絶妙な景観を提供してくれており、国内外の人たちにも非常に人気の高い観光地になっているのです。
あまり馴染みのない方も、この記事の写真で感じ取ってもらう事ができたでしょうか。
さて、グーグルマップを見ますと、水社遊客中心の南側に小さな半島があります。水社碼頭から見上げると小高い山になっています。
日本統治時代にはこの上に木造建築の「涵碧樓」が建てられ、高官や皇室関係者の宿泊施設として使われました。
そして、日本が撤退して入れ替わりで入って来た中国国民党の蒋介石は、ここを気に入り別荘としました。しかも相当気に入っていたようです。
地形が身を守るのに適していたことと、正面に拉魯島が見下ろせ、その右が月潭、左が日潭と、この上なく美しく見えるのが理由だとか。
やがて時は流れ、今はその地に日月行館や日月潭涵碧樓酒店という高級ホテルができています。「二度」とは言いませんが、一度はここに一週間くらい泊まって拉魯島・月潭・日潭を心ゆくまで眺めたいですね。
まあ実現はしないでしょう^^ 次回訪問した時は、せめて日月行館の側まで登って日月潭を眺めるとしましょうか。
晴れて空気が澄んでいれば抜群に美しい日月潭。曇って霞んでいても水墨画のように美しい日月潭。
でも、あなたが行かれるおりには是非好天に恵まれますようにお祈りいたします。
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