目 次
はじめに
台湾は自然の美しい国です。「フォルモサ」や「美麗島」という呼ばれているくらいです。
その美しい自然の中でも、際立った独特の美しさを満喫させてくれるのが阿里山国家森林遊楽区という国立公園です。
台湾好きなら一度は行くことをおすすめします。大きな大きな感動が待ってますよ。
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そこで阿里山の紹介記事です。
阿里山の観光案内は別記事↓で詳しく詳しく解説しています。
この記事では阿里山に行くための交通手段について説明をします。
最初に各ルートの説明をしますので、何処で何に乗り、何処で何に乗り換えるのか？等を把握してください。
また、各ルートごとに詳しい解説もしますので理解の一助としてください。
ルートを全て紹介し終えたら、次に、各交通手段の時刻表・料金表を並べ、最後に予約や支払いにマストなスマホアプリの案内をします。
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まず、各ルートのスタート地点ですが、以下の三つのケースとします。
- 日本から飛んで桃園空港に降りた場合
- 日本から飛んで高雄空港に降りた場合
- 既に台湾に来ていて台北にいる場合
其々のルート別に、阿里山へ行く方法・交通手段を説明します。
では具体的なルート説明に入っていきましょう。
日本からの場合は嘉義市に一泊
ルート説明は直行を前提に述べてますが、日本から行く場合は、実際にはバスの最終便が早いので直行は難しいです。
なので台鉄嘉義駅周辺のホテルに一泊して、近くの文化路観光夜市とかで食べ歩きしつつ過ごして、翌日バス7322に乗って登るのが良いと思います。
しかし早朝便もあるにはあるので、以下の便に乗れば出発当日に阿里山到着は可能でしょう。☆2023年10月26日現在の便☆
- 関空発高雄着
エバー航空 7:05-10:55（コードシェア便・全日空） - 成田発桃園着
スクート 6:45-10:45
ジェットスター 2:20-6:30 - 羽田発桃園着
タイガーエア 5:00-7:55
ピーチ 5:45-8:55 - 関空発桃園着
ピーチ 7:50-10:10
エバー航空 6:30-9:55
マリンドエア 7:15-10:25
バス運行は激変
新型コロナの影響で、バスの運行状況は一変しました。
路線の廃止、便数の削減。本当にびっくりするほど変わりました。
元々バスの運行状況は結構変わるものなので、その点は気をつけてください。
桃園空港発のルート
日本から飛んで桃園空港に降りた場合は、以下のような交通手段と乗り継ぎになります。
MRT桃園空港
↓
(MRT)
↓
MRT高鉄桃園
↓
(徒歩)
↓
高鉄桃園
↓
(新幹線)
↓
高鉄嘉義
↓
(嘉義BRT7212)
↓
台鉄嘉義
↓
(バス7322)
↓
阿里山転運駅
解説
桃園空港で荷物を受け取り税関を抜けたら、桃園MRTの案内看板に従い歩いてください。問題なくMRT桃園空港駅にたどり着きます。
- 1.MRT桃園空港駅からMRTに乗ってMRT高鉄桃園駅で下車します。
- 2.MRT桃園空港駅から高鉄の桃園駅までは専用通路を歩いての移動となり、迷うことはなく雨に濡れることもなく非常に便利です。
- 3.高鉄の桃園駅で左営駅行き高速列車に乗りましょう。台鉄は不便なのでここは高鉄一択です。
- 4.高鉄嘉義駅に着いたら、台鉄の嘉義駅までの移動を行うので、両駅間を行き来しているシャトルバスの嘉義BRT(7212)に乗車します(無料だが高鉄のチケット必要)。
- 5.台鉄嘉義駅前のロータリーの中にバス乗り場があるので、7322番に乗って終点の阿里山転運駅まで約3時間揺られます。
阿里山行きバス停 - (4)可能であれば高鉄嘉義駅からバス7329番に乗って直接阿里山へ
注意点と追加説明
- バスの注意点として、7322にしても7329にしても「奮起湖経由」というのがありますが、これは避けてください。30分余計にかかります。
- バスは中間地点(石桌バス停)でトイレ休憩があります。休憩地点にはコンビニもあります。
石桌バス停
各交通機関の乗車時間と料金
- 桃園MRT：(快速)16分、(普通)19分・・料金25元
- 高鉄：1時間4分〜1時間20分・・料金 (指定席)460元、(自由席)445元
- バス：(7322)2時間25分・料金240元、(7329)2時間35分・料金278元
高鉄の割引料金
1．一週間以上前から予約購入すると割引があります。一律ではなく列車によるので、時刻表で確認した上で予約するのがいいです。
2．kkdayで予約購入すれば外国人に限りますが一律２割引きです。日本語対応・円決済で楽です。
高雄空港発のルート
日本から飛んで桃園空港に降りた場合は、以下のような交通手段と乗り継ぎになります。
高雄空港
↓
(徒歩)
↓
MRT高雄国際機場
↓
(MRTレッドライン)
↓
MRT高雄車駅
↓
(徒歩)
↓
台鉄高雄
↓
(特急列車)
↓
台鉄嘉義
↓
(徒歩)
↓
バス台鉄嘉義駅
↓
(バス7322)
↓
阿里山
解説
台湾訪問目的が阿里山のみなら、且つ早朝便に乗らないなら、高雄空港に降りるほうがよいと考えます。高雄空港へは東京からも大阪からも飛んでいます。
先にも述べましたが、阿里山行きバスの嘉義発最終が14時10分なので、日本出発当日中に阿里山に到着することは厳しく、嘉義市に一泊するのが無難ではないでしょうか。
それを考慮すると、台鉄嘉義駅に直接到着できる方が断然便利です。駅近く、つまりバス停近くにホテルも沢山あり、翌朝が楽です。
高雄空港から台鉄嘉義まで
- 税関を抜けてドアを出たら即左に進み目前のドアを出ると目の前がエレベーターなので、そのまま地下に降りるとMRTの駅まですぐです。
- MRTは間違えて小港行きには乗らないでくださいね。高雄車駅で下車したら案内看板に従い台鉄まで歩きます。
- B1で繋がっているので、地上まで出て別施設に歩いてゆく必要はありません。この辺の事情は別記事に詳しく説明しているので参考にしてください。
- 台鉄高雄駅で特急列車に乗って嘉義駅で下車します。特急列車は、タイミングが合えば日本で作られた最新の3000系に乗ってください。新しくて気持ちがいいです。
3000系 - 嘉義駅前から出る阿里山行きのバスについては、先に説明した桃園空港発の案内に準じます。
注意点と追加説明
台鉄の高雄駅についてですが、現在は地下にありますので、特に地上にあった時代の記憶しかない方は気をつけてください。
地下駅になった結果、地上に出ることなくMRTから乗り継ぎができるので非常に便利になりました。
各交通機関の乗車時間と料金
- 高雄MRTレッドライン：18分・・料金35元
- 台鉄特急列車：1時間1分〜1時間25分・・料金 (指定席)245元、(自由席)233元
台北市内発のルート
観光などで既に台北にいて、そこから阿里山に向かう場合は、台鉄・高鉄の利用以外に、直通のバスを利用する方法もあります。
- 台北-(台鉄特急)-嘉義
- 台北-(高鉄)-嘉義
- 台北-(バス1835)-阿里山
解説
台北からは、台鉄特急か高鉄に乗って嘉義に行くか、バス1835に乗ってダイレクトに阿里山に行くかの三択です。
鉄道を利用する場合、考慮すべきは乗車時間と乗車代金ですね。
それ以外には、「桃園空港発の場合」でお話しましたように、高鉄の嘉義駅は極めて不便な場所にあり、阿里山行きのバスの便数が少ないという点でしょうか。
台鉄特急を利用する場合は、乗車時間2時間34分の普悠瑪号一択でしょう。ただ、普悠瑪号は全車指定席なので事前予約が必要です。
直通バスはお勧めできない
一方、国光客運1835は阿里山に直行するので、台北発の場合は魅力的に映るかもしれません。料金も割安ですし。
台鉄台北駅の北側に隣接する市民大道を挟んで建っている台北転運站という長距離バスのターミナルから出ています。
しかし残念ながら、これをおすすめする理由はありません。
なぜなら、便はたった週一(毎週金曜)で、しかも台北出発時刻は3〜10月は8時45分PM、11〜2月は9時45分PMです。
所要時間は約6時間10分なので未明到着です。つまり、阿里山でご来光を見るためのバスだと思います。
もしご来光が目的なら、事前に阿里山森林鉄道祝山線のネット予約で列車チケットを確保しておかなければなりません。
そして、ご来光を見た後阿里山駅まで帰ってきたとて、そんな早朝にどうします？ 台北行きの折返しのバスはありません。
阿里山バス停及び広大な森林公園は2千mを超える場所にあり、寒いしまだ薄暗いし、ホテルを予約していたとしても、阿里山駅から徒歩になるのでなかなか厳しいのではないでしょうか。
とは言え、若ければ、ご来光を見た後そのまま森林公園内をハイキングして、そしてその日のうちに嘉義市までバスで下りてくるなんて荒業も可能かもしれません。
各交通機関の乗車時間と料金
- 台鉄特急：約2時間30分～3時間30分・・料金（指定席）598元、（自由席）568元
- 高鉄：1時間27分～1時間43分・・料金（指定席）1080元、（自由席）1045元
- バス：（國光客運1835）約6時間10分・料金690元
バスの3時間は厳しい
嘉義駅から阿里山まで、約3時間バスに揺られるのですが、これが結構厳しい体験になります。
なぜなら、ヘアピンカーブや類似するカーブがとても多く、もうね、本当に多いのですよ。
だから、乗り物酔いをする方は事前に薬の服用をおすすめします。
それに3時間で2千ｍ以上の高地に行くわけですからね。
環境変化に敏感な方も注意していたほうがいいかもしれません。
ご存じの方も多いでしょうが、世界三大高山鉄道である阿里山森林鉄道は、三重ループ・8字走行・多くのスイッチバックと、ありえないような事をやってるんですね。
つまり本来鉄道を敷けない場所に無理やり敷いており、同じ場所にバスで行くのですから推して知るべしです。
ついでながら、山の斜面が非常に急峻な場所が多く、過去あちこちで何度もがけ崩れを起こして通行不能になっています。対策としての屋根の上には落石や土砂が積もっており怖いですね。
阿里山国家森林遊樂區には入園料が必要
阿里山国家公園に入るには写真の通り、環境美化及び環境維持費として300元/大人の入園料が必要です。
ただし、バスで行く場合は下車時に運転手さんから紙切れを手渡され、支払い時にこれがあれば150元になります。
各交通機関の発車時刻と料金
台灣鐵路特急の発車時刻・運賃の検索
台灣高鐵の発車時刻・運賃の検索
桃園MRTの時刻表と運賃の検索
高雄MRTの時刻表と運賃の検索
嘉義BRTの時刻表
バス(高鐵嘉義駅-阿里山)の時刻表
バス(台鐵嘉義駅-阿里山)の時刻表
バス(臺北轉運站-阿里山)の時刻表
阿里山森林鉄道が15年ぶりに全線開通！！
記事作成時点では不明だったし、私自身「もう全線開通なんて無理かも」と思っていただけに、とても嬉しいです。
台湾旅行に便利なアプリ
もちろんスマホなんてなくても旅行はできますが、スマホのアプリを上手に使ったほうが何倍も便利です。ガンガン積極的に使いましょう。
ということで、星の数ほどあるアプリから、私が使っているものを紹介します。
Skyscanner
飛行機の便探しと予約をするためのアプリですが、これ以上便利なものを私は知りません。
台鐵e訂通
台鐵が提供しているアプリで、特急列車の予約購入時に使います。
このアプリでチケットを購入し、改札を通過する際には、アプリ内で発行されたQRコードをかざします。
ちょっと敷居が高いけれど使い出すと便利で後戻りができません。
アプリの解説記事
T-EX行動購票
高鉄が提供しているアプリで、台湾新幹線の予約購入で利用します。
台鐵e訂通と同じでメチャ便利。
アプリの解説記事
台湾等公車
台湾の交通機関全般の検索に使えますが、私はバスの検索と運行状況確認のみに利用しています。
今確認したら日本ではダウンロードできないようです。北京語のApple Storeにはあります。台湾でダウンロードするのがいいかもですね。
バスの検索アプリなんですが、今まで使いやすいアプリを見つけたことがなくて、まだマシかなと思える「台湾等公車」を使ってます。
類似アプリはたくさん出ているので試してください。
台灣旅行とバスは切っても切れない関係なので、全く何もアプリがなければ、それはそれで困ります。
アプリ利用解説記事
雙鐵時刻表
これも交通機関の検索アプリですが、私は台鉄と高鉄の検索に使ってます。
兎に角検索しやすく結果が見やすいです。秀逸なアプリだと思います。
「悠遊卡」は必須
悠遊卡とは交通系のICカードで、台湾において、もっとも早く出てきて普及しているものです。
事前予約でクレカ決済しているもの以外は、全て悠遊卡利用で済ませられます。
- MRT
- バス
- 阿里山の入園料
- コンビニ
台湾では日本語は基本通じないので、そういう意味においても必要です。
特にバス。現金で支払うのは大変です。バス内に両替機はありません。困っても聞くことができません。
購入は空港・駅・コンビニなど、結構どこででも可能で、当然ながら同じカードをず〜っと使い続けられます。
悠遊卡の管理アプリも一緒に使うとより一層便利です。
利用解説記事
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