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マップ・アプリは進化していた
Apple謹製のマップ・アプリのデビュー当初は散々でしたね。バグった名称が出てきたり、検索能力がお世辞にもいいとはいえなかったりと、間違いなく使えない奴でした。
ですから、当然最悪の評価がされていて、iPhone 使いといえども地図アプリは Googleマップだったのです。
ところがですね、iOS11あたりからかなり様変わりしてきて、更にiOS12になってからというもの劇的に変身して使いやすくなりました。
あなたは今も普通に Googleマップをお使いでしょうが、Appleが本気を出して刷新してきているマップ・アプリを再認識してはいかがでしょうか。
実は、特定の用途を除けば、いつの間にか Googleマップと比較してもそんなに遜色がなくなっていて、アプリ間の連携やApple Watchとの連携においては Googleマップよりも寧ろ利便性が向上しているとさえいえるようになっています。
その辺のところがわかってもらえれば嬉しいです。
この記事はそんな趣旨で作成しました。幾つか用例を通して便利さを説明していますので、もし、マップ・アプリに見向きもしなかった方は一度読んでみてください。
2020年8月に日本版マップの大型アップデートが実施されたので、この記事の最後にサラッと追加説明を入れておきます。
読んでいただけばわかりますが、更にものすごく使いやすく価値の高いアプリへと進化しています。
確かに時間はかかったけれど、二番煎じのアプリをここまで進化させ独自性を持たせることができたのは、Appleの技術力と資金力があればこそですよね。
現在地・進行方向

マップを立ち上げて右上に見える矢印の機能です。
青矢印である場合は、画面の中央に現在地が青丸で表示されます。
マップを色々操作していて現在地がわからなくなった時など、白色になっている矢印をタップすると青色になって、画面中央は現在地となります。
その状態で青矢印をタップすると、色は変化しないが矢印の形状が縦長に変化します。この状態の時は、自分の向く方向が常にマップの上になります。
今どこにいるの?
土地勘のない友人と待ち合わせするときによくありがちなのが「今どこにいるの?」
友人があなたの今いる場所がわからなくて、かといって、電話で説明をしても理解できなくてという場合に使える方法です。
上で説明しましたように青矢印状態にします。そして、以下の手順で操作します。
- マップの中心に現在地を示す青丸が出るのでこれを長押しする
- 「自分の現在地を送信」という表示がでるのでタップする
- 送信手段が出てくるのでメッセージやメールなどで送る
- 相手が送られてきた青色の場所の名称をたっぷするとマップが立ち上がりあなたの現在地が表示される
片手でズームイン・ズームアウト
親指だけでズームイン・ズームアウトができます。
やり方は簡単。ダブルタップしてその指を離さず・・・
- そのまま上へドラッグすればズーンイン
- 下にドラッグすればズームアウト
片手操作派には便利な機能ですね。
もちろん今まで同様に、二本の指を近づけたり離したりするピンチイン・ピンチアウトでも同様のことができます。
現在地周辺スポットの検索
iOS のマップアプリは検索がしやすいです。
検索窓が画面の真ん中にあって、周辺スポットの検索もすぐその下にあって、実際に使ってみるとわかるのですが、Googleマップよりも使いやすい。特に片手派は。
使い方は、Googleマップと同じような感じですが・・・
まあ、Googleマップと似たようなもんですが、不思議と使いやすいです。おためしあれ。
2地点の経路や所要時間の確認方法
これも慣れると便利な機能です。どこかに出かけるとき、交通機関別推奨ルートや所要時間を教えてくれます。
操作方法は・・・
- 目的地のランドマークを長押しする(ここではビックカメラなんば店とする)
- 別画面が現れるので「経路」を選択する
- 出発地が現在地であればそのまま利用できる
- 出発地が別の場所であれば「目的地」下の「現在地」をタップする
- 次の画面で「出発地」欄に任意の名称を入力する
- 画面右上の「経路」をタップすると最初の画面に戻る
- ルート・距離・所要時間などが表示される
Apple Watch を併用ならナビ機能は最強
この記事で最も強くアピールしたいのがナビ機能なんですが、Apple Watch を併用するのがミソです。これいいですよ。
前段の「2地点の経路や所要時間の確認方法」の操作は、そのままナビ設定の操作になります。
で、操作終了の最終画面で「出発」ボタンをタップすればナビのスタートになります。
特に徒歩の場合、Apple Watch と AirPods を装着していると凄いことになります。
最初に歩き出す方向だけを間違わないようにすれば、あとは目的地に着くまで iPhone を見る必要はありません。
「出発」ボタンをタップすると、自動的に Apple Watch にリンクされ、必要最低限の情報が表示されます。
もし道を曲がる場合は Apple Watch が直前にバイブで教えてくれるので、それまでは安心して直進できます。
そして、バイブが発生したときに Apple Watch を見て確認すれば、どう曲がれば良いかが一目瞭然でわかります。シンプル表示が功を奏しています。

加えて、もし AiePods を装着していれば Apple Watch さえ見る必要がありません。なぜなら、ポイント・ポイントで声が教えてくれるからです。(但し、変形五差路みたいな場所では目で確認が良い)
これね、実践するとその便利さが、私の文章の100倍よくわかります。
今まで何回も利用していますが、全く不安も何もありません。知らない場所に行くために何度も何度もスマホを見て確認していた時代が嘘みたいです。
ナビ中iPhone はロック状態で良い
上記説明のように Apple Watch環境が整っていれば iPhone を見る必要はありません。
しかし、そうでない場合はやはり目的地に到達するまで何回かは見て確認をするでしょう。
その場合のことなのですが、ナビ状態のマップ・アプリを立ち上げた状態であれば、ロック場面になっていても、そのままマップ・アプリが見られます。
これは結構メリットがあって、ポケットやバッグに入れたり出したりしても、ず〜っとロック状態なので誤動作を防ぎつつ省エネ、でもマップ・アプリは見られるのです。
お気に入りの場所に追加
旅行とか出張など、都合に合わせてあらかじめ必要な場所をお気に入りに追加しておけば、何かと便利です。
方法は、追加したい場所を確定するために、マップの該当場所を直接タップするか検索します。

そうすると、選択した場所の情報が出るの下へスクロールすると、追加マーク(♡)がでるのでタップすればOKです。

お気に入りの場所を削除したいときは、マップ画面下の「♡よく使う項目」をタップして、さらに登録した場所を一箇所タップします。
選択した場所名を左にスワイプすると、「共有」「削除」と2つのボタンが出るので「削除」をタップすれば消えます。

因みに、この「左スワイプ」はほかのアプリでも使えるので、覚えておくと便利です。
カレンダー・アプリと同期
iOS純正のカレンダー・アプリとマップ・アプリは同期できます。
カレンダーに予定を入力するときに場所も一緒に登録しておくと、マップで自動的にルートを表示してくれます。

ギリギリまで別の用事をしていても、合理的なルートと所要時間を表示してくれるので、慣れてくると非常に重宝します。

通知をオンにしておきましょう。
帰宅ルート一発ショートカット
タップ一発で帰宅ルートが表示されます。
今までは、マップAPPを開いて数回タップ操作しなければ帰宅ルートを表示できなかったのですが、iOS12で実装されたショートカットAPPを利用すれば、一発で表示することができます。
徒歩で帰るにしても電車で帰るにしても車であっても、常に1タップで帰宅ルート表示してくれるって、これは相当便利です。
事前の設定はちょっと面倒ですが、一度ボタンを作ってしまえば、あとは楽チンです。では、早速作成して見ましょう。
ショートカット・ボタンの作成方法
作成手順は以下の通りです。文字で表すと長いですが、やってみると意外に簡単です。
- App Store を立ち上げる
- 検索窓に”ショートカット”と入力すると当該アプリが表示されるのでダウンロードする
- DLしたショートカットAPPをタップして立ち上げる
- 画面右下の「ギャラリー」をタップするとショートカット・テンプレート集が開く
- 「必須ショートカット」の中にある「自宅への経路」をタップする
- 「自宅への経路」画面の一番下に表示されている「ショートカットを取得」をタップする
- 「このショートカットを構成」中段の窓に「町名と番地」を入力し、その下の「続ける」をタップする
- 次の「このショートカットを構成」画面で、中段の窓に「〜市〜区」を入力するして「続ける」をタップする
- 「このショートカット 画面」でマップを選択し(ここではAppleのマップ)「完了」をタップ
- ショートカット が追加されたので画面下「ライブラリ」をタップ
- 「自宅への経路」アイコン内右上のボタンをタップ
- 「自宅への経路」画面になるので、マップを選択し、「モード」で「交通手段」を選択し、右上の「2つのスライドスイッチアイコン」をタップする
- 設定の画面になるので、名称の変更をしたければ「名前」をタップして次の画面で変更する
- 同一画面で次に、中段「ウィジェットに表示」をタップ(グリーン表示)し、下の「ホーム画面に追加」をタップ
- 「自宅への経路」画面右上の「箱から上矢印」アイコンをタップする
- 次の画面下側「ホーム画面に追加」をタップする
これで無事ホーム画面に専用アイコンができたので、帰宅時に使ってください。一発で自宅までのルート表示が出ます。

「ぉっお〜〜!!」ってなったりして^^
(おまけ)Flyover 機能はいらん
Flyover 機能とは、大都市限定の実写VRですで。
設定は、検索窓に Flyover したい都市名(一覧)を入れると、都市名の下に「Flyover」ボタンが出現するのでタップします。
その状態で、その大都市内を歩くとリアルタイムで風景が変化していくので面白いことは面白いです。
また、「都市のツアーを開始」をタップすれば、大都市の空の散歩が体験できます。

でもいらんでしょこれ。使い道がない。
それに、現状まともには動かない。この機能を楽々と動作させるためには、通信速度の高速化・メモリの倍増・演算速度の高速化が叶わないと難しいでしょう。
2020年8月の大型アップデートの内容
OS及びマップAPPを最新にすると以下のような驚愕のアップデートを体感することができます。また、いくつもの変化は、iPhone < iPad < Mac という順でよりよくわかります。
では、どこがどういうふうに変わったのか?
場所の情報が盛り込まれた

特に、縮小して都道府県レベルや日本全体を見るとよくわかりますが、色の使い分けにより、山間部や都市部といったことを見分けられるようになりました。Macで見ると非常によくわかります。
鉄道情報が精細で見やすくなった

「”マップ”の設定」で「交通機関」を指定した上で地図を見ると、非常に路線図がわかりやすく綺麗に表示されています。

また、この状態でバス停や鉄道の駅をタップすると、リアルタイムな時刻表が表示されるので、これを覚えておくだけでも随分役に立ちます(ひょっとしたらこのサービスはもう少し前からあったかも)。
道路が精細に表示されるようになった
今回のアップデートで一番感動したのがここです。あなたご自身が住んでいる周辺を見てください。なんか、物凄く精細で情報が増えている事を実感するでしょう。
また、従前は公園の中や高速道路のインターチェンジなんかも情報不足で役立たずだったのですが、見違えるように精密に描かれています。このことは同時に、ナビ機能も精度が向上した事を意味してます。
アイコンが充実

ランドマークや施設のアイコンが従前に比し大幅に拡充されました。
3Dが緻密で美しい

マップの下から上へ二本指でスワイプすると3Dになります。これが非常に正確に表示されるようになりました。表現豊かで美しいとさえ思えます。
Look Around

Gooleマップ・ストリートビューのApple版であるLook Aroundが遂に日本の地図でも実装されました。今回、使えるのは東京・名古屋・京都・大阪など一部の都市部だけであります。
マップ右端に双眼鏡アイコンがでたらタップしてください。どうですか?綺麗でしょう! 観光スポットを見てみると画像の美しさがよくわかります。
映像または地図をスワイプするとそれに伴い映像が変化していきます。また、双眼鏡の場所と方向はあなたが映像を見ている場所と方向です。リアルタイムで追随変化するので面白い。
また、Googleマップのストリートビューと違い、移動はその方向をタップするだけ。近くをタップすれば近くへ、遠くをタップすれば遠くへ。やってみればわかりますが、これは地味にグッドです。
まとめ
Appleのマップ・アプリの基本操作や便利機能について説明してまいりました。
もし、全く見向きもされなかったのであれば、多少は使う気になりませんでしたか?
実は、私も存在すら忘れていたのですが、たまたまうっかり間違えて立ち上げたらサクサク機敏でえらい使いやすくなっていてびっくりしたのです。
ただ、やっぱり使える情報量は Googleマップが多くて、その点は一朝一夕には追いつけない気もします。
ですから、使い分けでしょうね。
目的地が全く決まっておらず、これからレストランを探す、などという時はやっぱり Googleマップの情報量に頼るし期待するでしょう。
でも、目的地が決まっているなら、まして Apple Watch(+AirPods)使いなら、マップ・アプリでしょう。便利すぎます。
以上で本記事は終了です。楽しく便利な iPhoneライフをお楽しみください。
(2020年8月追記)大型アップデートの説明読まれた感想はどうですか? 実際に触って確認されましたか? ここまでくると、明らかにGoogleマップを追い越している部分も実感できます。
何度もいいますが、Apple Watch使いならマップappを利用しない理由がありません。そうでなくても、ここまで充実してくれば、もうマップappでしょう。
実は計算機アプリもスマートなんだよ!
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