【iPadOS15】改善版マルチタスクを中心に便利な新機能を紹介します

新しいiPadOS発表はいつもワクワク!

新しいiPadOS15が9月21日(日本時間)にリリースされます。
 
未体験の新しい機能を期待する人。私のように既存の機能が改善されて、より使いやすくなることを期待する人。
 
いずれにしてもワクワクしますよね。
 
この記事では、大幅に改善されたマルチタスクの説明を中心に、新しい機能もご紹介していきます。
 
実は、私のiPad Pro 11には、公開直前のiOS15リリースキャンディデートが既に入っていて、なので、新しい機能や変更された機能をもう確認し終わってます。
 
さて、はたしてユーザーをどれくらい満足させるアップデートとなるでしょうか?
 
 

対応機種

AppleはiPadOS15に対応する機種を発表していますのでここに掲載しておきます。
 
端的に申し上げますと「iPadOS14搭載可能モデルに対応する」です。
  • iPad Pro 12.9インチ(第5世代)
  • iPad Pro 12.9インチ(第4世代)
  • iPad Pro 12.9インチ(第3世代)
  • iPad Pro 12.9インチ(第2世代)
  • iPad Pro 12.9インチ(第1世代)
  • iPad Pro 11インチ(第3世代)
  • iPad Pro 11インチ(第2世代)
  • iPad Pro 11インチ(第1世代)
  • iPad Pro 10.5インチ
  • iPad Pro 9.7インチ
  • iPad(第9世代)
  • iPad(第8世代)
  • iPad(第7世代)
  • iPad(第6世代)
  • iPad(第5世代)
  • iPad mini(第6世代)
  • iPad mini(第5世代)
  • iPad mini 4
  • iPad Air(第4世代)
  • iPad Air(第3世代)
  • iPad Air 2
 
 

マルチタスキング

Split ViewやSlide Overが便利なのはわかるが、実際に操作してみると、なんか使いづらい・・・そんなふうに感じていませんでしたか?
 
iPadOS14時代は確かにそうでした。
 
2つ目のアプリをドックからスライドして画面中央に持ってきて、そのまま指を離せばSplit View、離さずに指を右端(or左端)まで持っていって離すとSplit View。
 
ところが、これをよく失敗するわけです。むかつく!!!
 
ご安心ください、今回のアップデートで大変貌を遂げております。物凄く使いやすくなりました。
 
では以下に、操作方法の解説と、どう使いやすくなったかをご説明します。
 

Split View

 
マルチタスクに対応しているアプリを立ち上げた状態で上部センターを見ると三つの点↑が並んでいるので、これをタップするとマルチタスキングメニューが開きます↓。
 
 
左から全画面・Slide Over・Split Viewとなっていますが、まず、真ん中のSlide Overアイコンをタップするとアプリが左に寄ってホーム画面が出現します↓。
 
 
この状態でホーム画面にアクセスできるので、同時オープンで作業したいアプリを選択してタップします。これでOKです↓。
 
 
同時オープンしたいアプリは、iPadOS14の時はドック内のものに限定されてましたが、iPadOS15では全ての対応アプリが対象となります。
 
iPadOS14に比べ、操作が著しく簡単になったですね。
 

Slide Over

何かアプリを一つ立ち上げてマルチタスキングメニューを開くと上部センターに3つの点が表示されるのは上述のとおりです。
 
そこで、3つの点の一番右をタップすると、今度はSplit Viewモードになり、二つ目のアプリの選択方法はSplit Viewと同じです。
 
ここで注意点ですが、一つ目のアプリがSlide Over対象になっている点です。2つ目のアプリがそうなると錯覚しそうなので注意してください。やってみればすぐに理解できます。
 
実際に操作してみると明らかに操作性が向上しており、iPadOS14とは違い、これなら実用に耐えると納得がいくはずです。
(注意点)
 
もしSplit ViewやSlide Overに対応していないアプリを2つ目として選択(タップ)すると、そのアプリが全画面表示されます。
 
 
ではここから応用の操作についてご説明します。

全画面に戻す

Split ViewかSlide Over状態から任意のアプリを全画面表示したい時は、そのアプリのマルチタスキングメニューの一番左をタップすると全画面表示されます。
 

Split Viewのアプリを変える

残したくない方のアプリの3つの点(マルチタスキングメニュー)をタッチしたまま下にスワイプするとアプリ選択画面(ホーム画面)が出現するので、望みのアプリをタップして立ち上げます。
 

センターウインドウ

対応しているアプリ(今のところメール・メモ・メッセージくらい)では、例えばメモアプリの記事のどれかを長押しすると↓こんな画面があらわれます。
 
 
そこで「新規ウインドウで開く」をタップすると、現在の画面表示を崩すことなく中央に内容を表示できます↓。
 
 

AppスイッチャーとSplit View

画面の下からフリックするとホーム画面が出現し、スワイプするとAppスイッチャー画面が現れます。
 
Appスイッチャー画面は、今開いているアプリの一覧を表示しています。右から左にスワイプしてゆくと、Slide Over状態のアプリが表示されます。
 
さてここで、任意のアプリをドラッグして別のアプリの上に持っていくとSplit Viewが作成できます↓。
 
 
今度は逆に、Appスイッチャー画面上のSlide Over状態を解除することもできます。左右どちらかのアプリを下から上にピョーンとフリックするだけです。
 
 
 

シェルフ

iPadOS15から装備された機能の一つにシェルフってのがあります。
 
これは、同じアプリを幾つも開いている場合、画面下の小さなウインドウに全て表示されるという仕組みで、どれでもタップするとそれが全画面表示されます。
 
例えばSafari。Safariを立ち上げた状態でドックのSafariアイコンをタップすると画面下にシェルフができます↓。
 
 
あとは必要に応じてシェルフの「+」をタップすればいいです。
 
 
 

キーボードショートカット

 
ショートカットが全面的に見直され、そして、新たに追加されたりしたので、ほぼ全面刷新ですね。
 
上でご説明したマルチタスキングメニューも勿論ショートカットは対応しています。
 
なのでキーボード派の方にとっては、使いこなすことにより、作業時間短縮を実現することが可能になります。
 
あなたはキーボード使います? 私は使わないわけじゃないけれど、Apple Pencilを走らせていることが多いので、専ら指派かな?!
ショートカットは便利には違いないが・・・
 
Macの歴史を思い返すと、アップデートの度に仕様が大幅に変更され、たくさんの機能が追加されてきました。
 
これが何を意味するかというと、ショートカットの定義が大きく変わるとともに沢山追加されるのです。
 
グローバルなものはまだしも、個々のアプリにおいては知る人ぞ知る変更や追加ぶりで、しかも自分で作成したショートカットが消えてしまったりして散々な思いをしてきてます。
 
 

Appライブラリ

Appライブラリが登場しました。
 
iPhone使いにはお馴染みで、自動的にカテゴライズされて各フォルダにアプリが振り分けられます。
 
こう↓設定しておくことでAppライブラリのアイコンが常にDockの右側に表示されます。
  • 「設定」アプリ>『ホーム画面とDock』>『AppライブラリをDockに表示』をオンにする
 
 
この機能により、ホーム画面の1ページ目にないアプリを簡単に開くことができるようになりました。
 

ホーム画面を1ページだけにする方法

折角Appライブラリが出来たので、1ページ目のホーム画面以外は全部消しちゃいます。あくまでも見た目のことなので、実際にアプリが削除することはありません。
 
ここ↓を長押しし、次に、タップするとページ一覧画面になります。
 
そこで、2ページ目以降のチェックを全部外し、更に出現した「-」をタップすることで各ホーム画面が削除できます。
 
 
はい、メッチャスッキリしました。
 
 
もし、1ページ目以外のアプリを立ち上げたい時はDock右側のAppライブラリから選択します。
 
 
 

ウィジェット

これも今回のアップデートの目玉でしょうか。iPhoneと同じように、様々な大きさのウィジェットをホーム画面に置けるようになりました。
 
作成は簡単です。
 
まずホーム画面のどこでもいいので長押しして離すと、↓のようにアプリやウィジェットを追加したり削除したりするモードになります。
 
 
そこで、画面左上の「+」をタップするとウィジェット作成画面に入ります。
 
画面左の選択肢からウィジェット化したいものをタップし、画面下中央で大きさを選択したら、画面下の「ウィジェットを追加」をタップします。
 
もしウィジェット化したいアプリがなければ、画面上部の検索窓で調べてください。
 
 
 

クイックメモ

これまた新機能です。私の大のお気に入りです。
 
どんなアプリを立ち上げて作業していても、画面右下から中央に向かって、指かApple Pencileでシュッとスワイプするだけで登場します。(キーボードショートカットやコントロールセンターからもアクセス可)
 
小さくはなりませんがピンチアウトで大きくなります。
 
また、グレーの上部をタッチしてスライドすることで場所変更ができ、左右にフリックすることで退場させることもできます。
 
Apple Pencilでの記入は勿論可能で、他のアプリからコピーしたい部分をハイライトすれば簡単にコピペできます。
 
 
また、Safariを立ち上げた状態なら、今開いているURLがリンク候補として自動的にクイックメモに表示されるので、これをタップすれば即保存されます。
 
更に、Safari上に表示されているテキストをハイライト表示して、そのままクイックメモに保存すると、そこをタップするだけで自動的にSafariが立ち上がり、その場所が示されます。
 
勿論、写真などもドラッグ&ドロップでクイックメモに保存できます。
 
こんなふうに作成した複数のクイックメモは、メモアプリで管理できます。「クイックメモ」という専用のフォルダができています。
 
電話がかかってきた時などの咄嗟のメモにとても重宝しています。
 
 
 

Safariのタブ管理

地味な進歩ですが、私は高く評しています。
 
Safariであっちのサイトこっちのサイトとたくさん開いていくと当然ながらたくさんタブができます。
 
このタブの扱いを進化させたのがiPadOS15です。
 

表示方法

設定によって2通りから選択できるようになりました。1つ目はアドレスバーと同列に並べる方法、もう一つは従来通りアドレスバーの下に並べる方法。
 
設定場所↓。
  • 「設定」>「Safari」>「タブ」
 
アドレスバーと同列に並べるのは、記事以外の丈夫縦幅を縮められるのがいいですね。
 
新しい表示の方がスッキリして締まった感があります。
 

管理方法

iPadを横向きにして左側に出るサイドバーにタブ専用のフォルダができました。
 
タブフォルダ右側のアイコンをタップすると、現在立ち上がっているタブの一覧が表示され、そのうちのどれかをタップして切り替えができます。
 
またサイドバー右上の「+」をタップすると新しいタブグループ(フォルダ)を作成することができ、自分だけのタブグループが作成可能です。
 
 

Safariの音声検索

アドレスバーをタップすると右側にマイクアイコンが出るのでこれをタップします。すると音声入力できる状態になるので、検索したい単語やフレーズを発音してください。
 
普通にはっきりと喋れば、ちゃんと認識してくれます。これ、慣れれば結構役に立つかもしれませんね。
 
 
 

スクリブルの日本語対応

Apple Pencilで手書き入力した文字をデジタル変換してくれる機能です。これがiPadOS15から日本語対応となります。
 
日本語は、漢字・ひらがな・カタカナがあり、うまく変換できるかな?と少し懐疑的だったのですが、私の汚い字でもちゃんと変換してくれましたね。
 
メモアプリやPagesなどで利用する時は、↓のように1・2とタップした上で書いてください。
 
また、SafariやChromeで手書き検索する場合は、直接アドレスバーに書き込んでください。
 
 
その他にも変更点や新しく追加された機能はまだまだたくさんあるのですが、とりあえず大きな変更点・目玉となる追加機能を説明しました。
 

 

まとめ

iPad OS 15の主だった機能をご説明をしましたが、如何だったでしょうか。
 
個人的には、マルチタスクの大幅改善、そしてAppライブラリとクイックメモという2つの新機能が光ってると感じましたね。
 
最初は戸惑うでしょうが、ガンガン使って慣れてください。慣れないと忘れてしまって使わなくなります。
 
それから、設定を伴うものについては、それらも忘れずに行ってください。気に入らなければ、戻せば、外せばいいだけですから。