- 1ページ全体を抜き出す場合
- 文章の一部分を抜き出す場合
これらは個別にその方法を説明します。
DRM(デジタル著作権保護)
Kindle本の多くにはDRMによってコピーが出来なかったり制限がかけられていたりする場合も多いです。
デジタル権利管理システムまたはその他のコンテンツの保護もしくは機能を迂回、修正、無効化、回避してはならない
と記されています。規約違反をするとバンされたりするので当然に遵守する必要があります。
なので本記事も規約違反は行いません。しかし、規約に則った方法があるのでそれを使い目的を果たします。
そもそも不当に他人を巻き込まず、自分だけでまとめPDFを利用するなら何の問題もないし指摘のされようもありません。
その辺はよくよくご理解ください。
では早速具体的な話へと移りますが、この記事では基本的にiPadを使った方法でご説明します。
ページ単位でまとめ一冊のPDFを作る方法
例えば、写真付きのレシピ本があったとします。そして、各料理のレシピ紹介は1ページ単位で行われています。
この場合、あなたが「自分だけのレシピ集」を作るなら、当然1ページ毎のコピーが元になるでしょう。
では作成手順を説明していきます。
1.対象ページのスクリーンショットを撮る
- ホームボタンのないモデル:トップボタンと音量ボタン(どちらでもよい)を同時押しする
- ホームボタンがあるモデル:トップボタンとホームボタンを同時押しする
- Apple Pencil対応機種:Apple PencilでiPadの画面下部の左右いずれかの隅(画面の外)から上にスワイプする
実はスクショはApple Pencilを利用するのがが一番簡単です。
iPhoneでのスクショ方法
- Face IDを搭載したiPhoneの場合:サイドボタンと音量を上げるボタンを同時に押してから放す
- ホームボタンを搭載したiPhoneの場合::ホームボタンとサイドボタンを同時に押してから放す
これでもいいけれど、事前に設定↓しておくと、iPhone本体背面のダブルタップでもスクショできます。
- 設定 > アクセシビリティ > タッチ > 背面タップ > タブルタップ > スクリーンショット
2.「写真」アプリに保存
スクショを撮ると編集画面になるが、画面左上の「完了」をタップするとメニューが表示されるので、その中の「”写真”に保存」をタップする。
「写真」アプリの中ではなく「ファイル」アプリに専用フォルダを作って、その中に入れたりしてもいいですが、ここでは「写真」アプリの中に入れます。
3.全てのスクショを選択し共有
スクショ撮りを終えたら「写真」アプリを立ち上げ、右上の「選択」をタップし、全てのスクショを選択し、画面左下の「共有」をタップします。
4.プリントオプション
選択肢の中に「プリント」があるのでタップします。
次に出現する「プリントオプション」ウインドウの左側にスクショの一覧があるので、一番上の一枚をピンチアウトします。
5.出来たPDFを「ブック」に
新しいウインドウが開くので、画面右上の「共有」をタップします。
一番右にある「その他」をタップし、更に「ブック」をタップします。
これで、複数のスクショがPDF化された一冊のファイルとなり、「ブック」アプリで読めるようになります。
選択部分を集めて一冊にする方法
本の中の部分部分を集めて一冊にする理由ですが、例えば「自分だけの問題集」作成なんかがそれにあたります。つまり、1ページに数問の問題があったとして、そのうち一つだけを選択コピペするような場合です。
苦手な問題だけを集めて勉強に使う方法は、私が学生の頃にみんながやっていた手法です。勿論、今とは違ってアナログ的なやりかたですけれど。
では作成手順を説明します。
方法1
1.ハイライト表示する
ハイライト表示したい部分の先頭を指で長押しし、そのままハイライト表示したい部分のエンドまで指をスライドします。目的部分の色が変わったら指を離しても大丈夫です。
このようにして抜き出したい部分を全部ハイライト表示します。
一瞬で上手にハイライト表示をするには少し慣れが必要です。あまり神経質にならずに、失敗したら「☓」アイコンをタップして消して再度やり直します。慣れる事を前提に、考えずに機械的にこなすのがいいです。
2.マイ・ノートを開く
本の任意の部分(センターあたりが無難)をタップすると画面上部にメニューが表示されるので、この中からノート・アイコンをタップします。するとマイ・ノートが開きます。
マイ・ノートにはハイライト表示部分だけが集められています。
3.ノート・アプリにハイライト部分をコピペする
何でもいいのでノート(orメモ)アプリを立ち上げます(Split View↓が便利)。なんでもいいです。純正の「メモ」でも「Good Notes」でも「Notability」でも。
マイ・ノートにある各ハイライト部分の右側にある「・・・」部分をタップしたら表示されるメニューから「コピー」をタップします。
用意したノートアプリに貼り付けをします(ノートアプリの任意の部分を長押しするとメニューが表示される)。これを繰り返します。
そうして出来上がったノートを利用します。ですからペースト用のノートは使い慣れているものが一番いいです。
私のオススメは「Good Notes」です。
方法2
- kindle本の任意のハイライト表示部分をタップする
- メニューが出現するので、その中から「共有」アイコンをタップする
- 「引用をシェア」ページに飛ぶので「テキストの引用」をタップし選択する
- 右上の「シェア」ボタンをタップして出現するメニューから「コピー」をタップする
- 任意のメモ・アプリにペーストする
- 1〜5を繰り返す
部分選択の際の不具合解消法
コピー制限を受けた時の対処
もしコピー制限のアラートが出た時は、先程の方法は使えません。この場合は以下に述べる方法で回避します。
いずれの方法もkindleアプリの機能を普通に使うものです。
方法1.フラッシュカードを使う
- kindle本の任意の部分(真ん中あたりが無難)をタップするとメニューが出現する
- メニューの中からノート・アイコンをタップすると「マイノート」が出現する
- 右上の「共有」ボタンをタップすると「フラッシュカード」と「Eメール」という2つの選択肢が出現する
- 「フラッシュカード」をタップするとフラッシュカードデッキが出現する
- フラッシュカードデッキの名称を作成する画面は無視して右下の「保存」をタップする
- 画面中央下の「デッキの編集」をタップすると全てのハイライト表示が一覧として出現する
- (上から順番に)タップすると「カードの編集」画面が出現するので、その中の文章をトリプルタップで全選択する
- 出現したメニューから「コピー」を選択する
- 任意のメモアプリかノートアプリにペーストする
- 7〜9を繰り返す
方法.2 検索ツールを使う
- ハイライト表示部分をタップするとメニューが出現するので「虫眼鏡」アイコンをタップする
- 検索画面が出現するので画面上部の検索窓の中をトリプルタップで全選択する
- 出現したメニューから「コピー」をタップする
- 任意のメモアプリかノートアプリにペーストする
- 以上1〜4を繰り返す
テキストを認識させる方法
kindle本の中には画像として存在し、文字が認識できないという本があります。つまり、紙の本をスキャンしてそのまま本にしたような状態です。(固定レイアウトの本)
こういう本の場合は、読書中に意味のわからない単語が出てきて、これを長押しして調べようとしても、そもそも長押しに反応しません。
なので、この記事のテーマである「自分用の一冊をつくる」においては、1ページまるごとコピーの寄せ集めはできますが、ハイライト部分の寄せ集めが出来ません。
実際にやってみればわかりますが、そもそもハイライト表示が出来ません。
だから、ハイライト部分の寄せ集めノートを作成するためには、まず最初に文字を認識できる状態にする作業が必要です。
それに、より有効に使うためには、それが1ページまるごとにせよ、ハイライト部分にせよ、レシピ集であれファッション集であれ単語集であれ、いずれにしても文字認識は必要です。
ひと手間余計にはなりますが大切ですのでその方法を紹介します。
文字部分を文字データ化する方法(OCR)
OCR化する方法は2つあって・・・
- 専用アプリを使う
- 専用サイトを利用する
アプリにしてもサイトにしても複数あるので使いやすいものを利用すればいいと思いますが、この記事では各一つずつ推薦しておきます。
個人的には専用サイト「PDF24 Tools」を多用しています。このサイトはPDFに関して出来ないことはないと言っても過言ではなく、ブックマークしておくと後々うんと助けられます。
- 専用アプリ:Adobe Scan
- 専用サイト:PDF24 Tools
Adobe Scan: OCR 付 スキャナーアプリ
Adobe Inc.無料posted withアプリーチ
文字データ化手順の一例
- 「ファイル」アプリに予め専用フォルダを作成しておく
- ハイライト表示したい部分を含むページをスクショし専用フォルダに入れる
- 専用フォルダの中の全ファイルを選択しコピーする
- PDF24の「PDF OCR」ページの「ファイルを選択する」にペーストする
- 「OCRを開始する」を(言語をJAPANESEと選択した上で)タップする
- PDF24で作業が終了したら「ダウンロード」ボタンが出現するのでタップする
- 後はダウンロードされたOCR済のファイルを使いハイライト作業を行う
- あとは上述の「選択部分を集めて一冊にする方法」に準ずる
ソフトキーボードが邪魔な時の対処法
例えば、こんなふうに↓コピー・ペースト作業中にソフトキーボードが邪魔して困るという事態に陥ることがあります。
対処法を知らないと、無駄にイライラするばかりで作業が捗りません。そこで、ソフトキーボードを小型フロートタイプにする方法をここに説明します。小型フローティング・タイプにすれば隠れる部分が小さくなるとともに、指一本で簡単に移動できます。
小型フローティング・タイプにする方法
- キーボードの右下にキーボード・アイコンがあるのでこれを長押しする
- すぐ上に「フローティング」が出現するので、そこに指を滑らせる
これで小さくなりました。ここに↓指をおいて、そのまま指を滑らせるとキーボードが移動します。
再度キーボードを大きくする方法
- フローティング・キーボードのセンターあたりで二本指のピンチアウトをすれば大きなキーボードに変わる
(二本指ピンチアウトとは:二本の指をくっつけた状態でキーボードの中央辺りに置いて、即、指を開く動作)
またOCR化が必要になる場合もあるでしょうから、その方法についても説明いたします。