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新iPhoneへのデータ移行をトラブルなく終えよう
新しいiPhoneを手に入れた際、スムーズにデータを移行することは、快適な使用を始める上でとても重要ですね。
連絡先、写真、メッセージ、アプリのデータなどを正確に引き継ぐことで、ストレスなく新しいiPhoneを活用できます。
この記事では、Appleが提供する2つのデータ移行方法「クイックスタート」と「iCloud」を詳細に説明し、それぞれの選び方も解説します。
文字説明を読むのがダルい方は、Apple公式の説明動画を置いているので、そちらをご覧ください。
クイックスタートを使ったデータ移行手順
移行手順
クイックスタートは、古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけるだけで簡単にデータを移行できる方法です。以下はその手順です
準備
- 両方のiPhoneがiOS 12.4以降であること。
- Wi-Fiが有効であること。
- 充電が十分であること。
以上を事前に確認してください。
クイックスタートの利用
- 新しいiPhoneの電源を入れ初期設定を進めます。
- 古いiPhoneを近くに置くとクイックスタートの画面が表示され、「新しいiPhoneを設定」というメッセージが現れるので「続ける」をタップします。
ペアリングとデータ移行
- 新しいiPhoneに表示されるアニメーションを、古いiPhoneのカメラでスキャンします。
- パスコードやFace IDの設定を行い、データ移行が自動で始まります。
動画による理解
Appleが手順説明の公式動画を出しているので御覧ください。非常に良くわかります。
有線接続すればデータ移行は爆速
有線転送は、データ移行の際にWi-Fiを使用せず物理的にiPhone同士をケーブルで接続することで、より高速なデータ転送を実現します。
iPhone同士を有線で接続することで、Wi-Fiに依存せず、より安定した環境でデータを移行できるため、特に大量のデータを移行する際にメリットがあります。
- 高速なデータ移行
物理的な接続でデータを転送するため非常に高速なデータ移行が可能です。これにより、Wi-Fi接続の遅さや不安定さの影響を受けません。 - 安定した接続
有線接続ではWi-Fi環境に依存しないため、途中でデータ転送が途切れたり、速度が落ちたりするリスクが少なくなります。特に大容量の写真や動画、アプリデータを移行する際に、安定した接続が保証されます。 - 必要なケーブル
- USB-C to USB-Cケーブル(iPhone 16同士の場合)
- Lightning to USB-Cケーブル(旧iPhoneがLightningポートを使用している場合、例:iPhone 14 → iPhone 16)
- 両機接続のタイミング
クイックスタートを開始し、新しいiPhoneに表示されたアニメーションを古いiPhoneでスキャンした後に、USB-Cケーブルで両方のiPhoneを接続します。
(注意点)
- 高速データ転送を実現するためにUSB 3.1 Gen 2以上のケーブルを推奨します。
この有線接続を使うことで、特にデータ量が多い場合や安定した転送を求める場合に、より効率的にデータ移行を行うことが可能です。
クイックスタートのメリットとデメリット
メリット
- パスワードやアプリの設定がほぼすべて引き継がれ、再設定の手間が少ないです。
- また、Apple Watchのペアリングも自動で引き継がれるため、再設定の必要がありません。
デメリット
- 古いiPhoneと新しいiPhoneを物理的に近づける必要があります。
- データ量が多いと、移行に時間がかかる場合があります。
iCloudを使ったデータ移行手順
移行手順
iCloudを使った方法では、古いiPhoneでバックアップされたデータをクラウド上から新しいiPhoneに復元します。日常的にiCloudバックアップを行っているユーザーには便利です。
iCloudバックアップの作成
- 「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」に進み、「今すぐバックアップ」を選択します。
- 自動バックアップが有効になっている場合、最新のバックアップが作成されているか確認しておくと安心です。
新しいiPhoneへの復元
- 新しいiPhoneの初期設定を進め、「iCloudバックアップから復元」を選択。
- Apple IDでサインインし、最新のバックアップを選んでデータを復元します。
動画による理解
こちらもAppleが手順説明の公式動画を出しているので御覧ください。
動画での説明は、新旧iPhoneを揃えて一気にデータ移行をする方法で、私の説明とは少し手順が違います。
メリット
- 物理的に古いiPhoneが手元になくてもデータ移行が可能。
- iCloudの有料契約をしていない場合でも、新しいデバイス購入時には一時的なストレージの追加利用が可能です。
- Wi-Fi接続があればどこからでもデータを復元できます。
デメリット
- この一時的なiCloudのストレージは、バックアップが完了してから21日間しか有効ではないため、それまでにデータ復元を完了する必要があります。
- iCloudをバックアップ先として日頃から利用していない場合は、その分だけ時間がかかります。
- ネットワーク速度によっては移行に時間がかかります。
クイックスタートとiCloudの違い
両者の違いを一覧表にしました。
iCloudのデータ量について「無料は5GBまで」と記しています。これはそのとおりですが、上で説明しましたように、新しいデバイスにデータ移行するための手段としては無料で使えます。
あなたに合った方法の選び方
どちらの方法が適しているかは、次の基準を参考に判断してください。
クイックスタートがおすすめな場合
- 古いiPhoneが手元にあり、Wi-Fiに依存せず迅速に移行したい場合。
- Apple Watchなど複数のAppleデバイスをペアリングしている場合。
iCloudがおすすめな場合
- 古いiPhoneが手元にない、または遠方で復元作業を行う場合。
- 定期的にiCloudバックアップを行っている場合。
トラブルシューティングとデバイス処分
トラブルシューティング
- データ移行が途中で停止する:Wi-Fi接続が安定しているか確認し、必要であればデバイスを再起動します。
- バックアップが見つからない:正しいApple IDでサインインしているか確認してください。また、iCloudストレージの残量も確認が必要です。
- クイックスタートが動作しない:古いiPhoneと新しいiPhoneが十分に近づいているか、iOSが最新バージョンにアップデートされているかを確認します。
デバイス処分方法
- データの完全消去:古いiPhoneを手放す前に、設定→「一般」→「転送またはリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択して、データを完全に削除します。
- リサイクルや売却:Appleのリサイクルプログラムを利用するか、信頼できるリサイクル業者に持ち込んでください。売却や譲渡する際は、必ずデータを消去し、iCloudからデバイスを削除することを忘れないようにしましょう。
まとめ:スムーズな移行のための最終チェックリスト
最後に、データ移行を成功させるための最終チェックリストを確認しましょう。
- iOSのバージョン確認:両方のiPhoneが最新のiOSを実行していることを確認してください。
- iCloudバックアップの確認:iCloudで最新のバックアップが作成されているかを確認しましょう。
- Wi-Fi接続:移行中に安定したWi-Fi接続があるかを確認してください。
これで、スムーズに新しいiPhoneへのデータ移行が完了します。移行後も、セキュリティ設定の再確認や古いデバイスの処分に気を付けて、快適に新しいデバイスをお使いください。
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