確定申告しましょう
サラリーマンはごく一部の人を除いて会社が年末調整をやってくれるので、そこでの過不足調整をもって納税に関しては終わりと考えてませんか?
もちろんそれで終わりのケースもありますが、申告したほうが良い(しなければいけない)ケースももちろんあります。
とは言っても、還付が発生する申告は積極的にやりたくなりますが、追徴が発生する申告は気が進みませんよね。
しかも、新聞やネットの情報を毎日見ていると「税務署長(経験者)が脱税」みたいな記事は特に目に入りやすいし記憶に残ります。
知らず知らずのうちに果たすべき義務を回避する理由を探してたりするんですよね。
もちろん国民として法律は遵守ですが、感情的には「どっちにしても自分のために申告はするもんだ」と心得たほうが、押し付けられた不満や人の振りを見た不満は出ないように思います。
そもそも大多数のサラリーマンは「特別な事」がない限り、税金を追加徴収されることもほとんどありません。戻ってくることが多いでしょう。
むしろ確定申告で一杯税金を払うくらい「夢のように収入が増えたらなぁ」と思ったりします。すいませせん。頭から超脱線してどうする。
さてさて、ではどんな場合に申告をするのかを見てみましょう。
- 年収が2,000万円以上の場合
- 家族全員の年間医療費が10万円を超えた場合
- 居住用の家購入で住宅ローンが発生した場合
- 給与・退職金以外の年間所得が20万円を超える場合(アルバイト収入、株・指数取引収入、万馬券など)
- 災害減免法により源泉徴収の猶予などを受けている人
などで、詳しくは国税庁のホームページをごらんください。
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/shoto306.htm
もし、上記に該当する場合は申告しましょう。
一度も確定申告をしたことがない人は、多分「時間がかかる、面倒だ」と考えるでしょう。もちろん提出書類をきちんと揃えるにはある程度時間がかかります。
しかしやり方次第では、慌てたり、物凄く待たされたり、といったようなことからかなり解放されますので、その辺を説明していきます。
提出期間と提出場所
確定申告書類の提出期間は2月16日〜3月15日の1か月間となっています。開始時期になると必ずマスコミが取り上げて映像が上がれるて、一種の風物詩のようになってますよね。
書類の提出先は住所地を管轄する税務署長あてですが、実際に持って行くところは管轄税務署とは限りません。
その時期だけの特設会場を設置しているケースも多いので必ず事前に管轄税務署で確認をしてください。
納税地と管轄税務署はここから調べてください
(確定申告所の提出先→https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2029.htm)
(国税局・税務署を調べる→http://www.nta.go.jp/soshiki/kokuzeikyoku/chizu/chizu.htm)
さてここより、具体的なお話をしていきましょう。
提出書類
大体のアウトラインはわかりました。では実際の具体的な手続きはどうなのでしょうか。
提出書類は
- 確定申告書
- 疎明資料
超簡単に書くとこれだけです。
確定申告書は国が定めるフォームで各税務署に置いてあります。一方疎明資料は、確定申告書に記入する数値を証明する書類で、申告の際一緒に提出します。
例えば、
- 給与金額なら源泉徴収票
- 医療費なら医療費の領収書
などで、兎に角受け取ったり支払ったりした金額を証明できる書類のことです。
だから医療費控除であれば家族全員の1年分の医療費領収書となるので、相当の枚数になる可能性がありますね。
しかも、確定申告書にその合計金額を記入するために、領収書一枚一枚の内容を明細書に転記して行かなければなりません。集計もしなければなりません。
明細書を作成し、確定申告書自体の体裁も整え、となると間違う確率も上がるし、やっぱり相当めんどくさいです。
そこで次に説明する、国税局がネット上に公開している「確定申告書等作成コーナー」の登場です。
「確定申告書等作成コーナー」を利用する
初めての方は税務署に置いてある確定申告の書類を見ただけで「げ〜!!」となるので、この国税局がネット上で用意している
「確定申告書等作成コーナー」https://www.keisan.nta.go.jp/h27/ta_top.htm#bsctrl
の利用は、迷わない、ミスをしない、作成時間を短縮する、という意味でまさにこれしかない選択肢です。もちろん私も毎年このコーナーでお世話になっています。
メリットは沢山あります
- 画面を見て、そこに書かれてある手順に沿って進められる
- 確定申告の書類のどれが、いる、いらない、等を考える必要がない
- 自動計算されるので間違う心配がない
- 出来上がったら最終的には自分のプリンターで印刷してそれを郵送する
- 自分で書かないので非常に出来上がりが綺麗
- 送付するので申告会場で待たされることも問答もない
- もし不明な点があれば、その都度電話で聞くが、パソコンの画面を見ながら説明を聞くので大変理解しやすい、すぐに不明点の作業ができる
- 国税局もこの方式を推進しているので好意的である
どうですか。税務署から書類をもらってきて悶々とすることを思えば、不明点が出てきてわざわざ会場に足を運び、面と向かって説明を聞くもどかしさ時間の無駄を考えれば「これしかない」でしょ!
もし今年確定申告をするのであれば、是非一度この方式を採用してください。きっと来年からはもっとこれで行こうと思うはずです。
還付申告
一般サラリーマンは、別収入があって納税の申告をするというよりも、還付のみの申告であるケースが圧倒的に多いと思います。
実は、この還付のみのケースでは事由発生の翌年から5年の間であればいつでも申告ができるのです。わざわざ混み合う期間に申告する必要はないのです。
(還付申告ができる期間と提出先→https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2035.htm)
例えば医療費控除を受ける場合は、年が明けたらすぐに前年1年分の領収証をもとに作成し、できた時点で提出すればいいのです。2月16日まで待つ必要はありません。
国税庁HP改定作業中
「所得税法等の一部を改正する法律」の内容を反映したタックスアンサーについては、現在改訂作業中であり、作業が完了したものから随時更新しております。
実際の申告手続き方法
先に申しましたように、サラリーマンの確定申告は圧倒的に還付申告が多いと思われます。
その具体的な方法を「医療費控除」と「住宅ローン控除」について別記事で超具体的に説明しました。是非ごらんください。
ネット上で医療費控除用の確定申告書を作成する方法
https://retrygogo.com/iryohikojo/
住宅ローン減税の要件や確定申告手続きなどについて詳しく説明します
https://retrygogo.com/jutakuloangenzei/
最後に
還付申告中心のお話となりました。
実際に手続きをして、指定口座にお金が振り込まれたら、やっぱり嬉しいものです。還付は、支払った税金が戻ってくるだけで、お金をもらえるのではないですが、それでも嬉しいです。
何度も申しますが、該当する方は是非体験してみてください。人生では単純にせよ複雑にせよ「手続き」を何度も経験します。せざるをえません。
そうであるのなら、チャンスがあるならトライして慣れておきましょう。「習うより慣れろ」で、チャレンジして得るものはあっても失うものはありません。
お金が返ってきて手続きにも慣れて、一挙両得です。
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