クエン酸とは何か
柑橘系のくだものに多く含まれている酸っぱい成分です。クエン酸をたくさん含む食べ物には以下のようなものがあります。レモン、パイナップル、イチゴ、梅干し、酢、など
ここで、よく誤解あるいは混同されている事について説明します。それは酸性・アルカリ性という言葉と酸性食品・アルカリ性食品という言葉の意味の違いです。
例えば梅干しですが、これは酸性でありアルカリ性食品でもあります。
梅干しは酸っぱくて、リトマス試験紙は酸性をあらわします。じゃあどうして「アルカリ性食品」なのでしょうか? それは食品そのものではなく、その食品を燃やして残った灰がアルカリ性ということなのです。そういう定義です。
このクエン酸はいろんな意味で体に良い効果を発揮するので、飲料や食品あるいは美容品と数多く商品化がされています。
では、その効果を見て行きましょう。
疲労回復と痛風の防止
疲労の大きな原因が乳酸の蓄積です。
食べたものがブドウ糖となりエネルギーに変わるときに乳酸ができます。
乳酸が蓄積すると筋肉が十分に活動できなくなり、肩こりや筋肉痛といった症状がでてきます。
クエン酸はこの乳酸を水と炭酸ガスに分解してくれます。そもそも糖がエネルギーに変わる過程でクエン酸はその効率性を高めて乳酸をできにくくしているのです。
従って、疲労しにくく回復の早い体になるのです。また、乳酸の増加は痛い痛風に直結するのですが、クエン酸はこの痛風の予防にもなるのですね。
大切なミネラルの確保と余分な流出を防ぐ
ミネラルが不足すると大変です。
骨がもろくなったり、貧血を起こしたり、肌荒れを起こしたり、髪や爪に影響が出たり、原因不明の心身不調を招いたりします。
ミネラルは吸収性が悪いのですが、クエン酸はミネラルが酸化する前に結合して溶解力を高めて体に取り込むのです。
また、体内に乳酸が増えてくると酸性に傾くために、これを中和しようとアルカリ性のカルシウムが使われます。
しかし、「疲労回復」の項で書きましたように、クエン酸は乳酸の増加を抑制するので結果的にミネラルの流出を防いでくれるのです。
若さを保ち老化を防止する
若さの大敵は細胞を傷つける活性酸素なわけですが、ミネラルを構成要素とする抗酸化物質SDOがこれを攻撃してくれます。
そしてクエン酸はSDOを活性化するという重要な役割を担っており、間接的に活性酸素により細胞が傷つくのを押さえ込んでいます。
細胞の老化を防ぎ活性化させることにより新陳代謝がよくなり、お肌の活性化にも繋がります。
美容効果
水溶液を塗ることでピーリング効果が得られます。表皮の一番外側の角質を取り除きお肌の再生を促するというものです。
しかしこれを実施するのでしたら、事前に十分にお肌の知識を習得していなければ危険です。注意して行ってください。
ダイエット効果
残念ながら期待できません。
ダイエットで最も影響する要素は食事の内容と量、そして運動の内容と量です。それ以外は目に見えるほどの影響はないと断言します。
基礎代謝が落ちてくる年齢で健康的でバランスのとれた減量をするのであれば、間違いなくしんどいので、継続には相当程度の覚悟が必要です。
クエン酸の購入と摂取方法
「クエン酸 高純度 安い」とかで検索すれば、高純度で千円未満の製品があれこれでてきます。高値で買わないでくださいね。
飲み方ですが、はっきり言って2〜3g程度でも水溶液は滅茶苦茶酸っぱいです。一口飲んだ瞬間に「続かない!」と思われるはずです。
かといって市販の関連商品はコストの点もさることながら、含有量が少なすぎて、「おいしく飲めるように」糖分が多すぎて、健康のためにというのであれば全くお勧めできません。
それぞれに継続できる合った方法を考えてみてください。
因みに、私はある程度の運動を続けているので、クエン酸3gとプロテイン30gをゼロカロリーのスポーツドリンクに溶かして飲んでます。酸っぱいけれど慣れました。
以上でクエン酸のお話を終わります。
お互いに健康に留意して元気いっぱい頑張りましょう!
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