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メルカリで出品者をやるとハマります。
身の回りのものをネット上に出品したら誰かがそれを買ってくれる。現金が入ってくる。これがね、なんとも言えない快感ですよね。だから次第にハマっていきます。
しかし、だんだんと回数を重ねていくと誰もが悩んでしまう問題があります。それは送るための代金、つまり送料です。
購入者が商品到着時に送料を支払う「着払い」であれば、出品者としては何も悩むことはないのですが、送料込みの価格で出品しないと売れにくくなるんですよね。
これはもうはっきりしています。なかなか辛いところです。少しでも安く送りたいと願うのは、出品者全員の心でしょう。
さて、この記事ではそういう事情を踏まえ、送り方と送料について考えてみます。
さらには、出品者・購入者双方の立場から、どういう送り方が便利なのか不便なのか、そう言ったあたりも細かく見ていきたいと思います。
メルカリ便
購入者に商品を送る方法として、総合的に勘案すれば、最もリーズナブルな方法は「メルカリ便」です。
メルカリ便がないときは、送料込みの価格表示がほぼ必然な出品者にとって悩みの種だったのが、商品送付地域によって運賃が大きく変わってしまう点でした。
東京から千葉へ送る場合と沖縄へ送る場合じゃ、どんな手段を使っても、当然運賃は変わりますよね。
でもメルカリ便だと規格別の一律料金で、出品するときに送料が確定するので、購入相手によって思わぬ損失になったりする可能性がなくなったのです。
これはメチャありがたいですね! メチャ安心ですね! 購入者の住んでいる場所を気にする必要が無くなりました。
さて、メルカリ便には大きく分けて2種類があります。それは・・・
- 日本郵便が取り扱うゆうゆうメルカリ便
- ヤマト運輸が取り扱うらくらくメルカリ便
です。送付する商品の重さや大きさによってサービスが細分化されているので一覧表にしてみました。
これをよく理解して、常に安くて且つ出品者と購入者が納得できる送付方法を見つけましょう。
もちろん出品者からすれば、この記事のタイトル通り負担の少ない安い送料であればそれでいいのですが、話はそう簡単でもないんですね。
なぜならいくつもの条件が送料と絡んでくるからです。荷物の大きさや重さ、集荷受付場所や配送場所など。
ですから、この際体系的に全体を理解して、双方がより納得できる送り方と送料を選べるようにしておくのがいいのかな、と思います。
さて、メルカリ便は本当によくできています。まず、共通する4つの便利なサービスについてですが・・・
- 匿名配送
- 宛名書き不要
- 配達状況確認
- 全額保証
メルカリ便を利用すれば、別料金を払わずに、必ずこの4つのサービスがついてきます。いいでしょう!
では次に、一つ一つを説明していきましょう。
匿名配送
出品者が送付方法としてメルカリ便を選択しておくと、購入者がメルカリサイトに登録した住所や氏名といった個人情報は出品者には最後までわからない仕組みになっています。
同様に出品者の個人情報も購入者には最後までわかりません。ですから「匿名配送」なんですね。
商品の売買とは言え、出品者と購入者は見知らぬ他人同士。相手の個人情報が全くわからないまま取引を終えることができるのは、安全上大きなメリットと言えます。
通り匿名配送してもらうためには、出品者が出品当初にメルカリ便を発送方法として選択しておく必要があります。
別の発送方法を選択していて、購入者の支払い完了後にメルカリ便に変更しても、発送そのものはできても匿名扱いにはなりませんのでご注意ください。
ですから購入者も匿名配送をご希望の場合は、購入手続きをする前にメルカリ便を希望する旨出品者に申し出て、変更してもらっておく必要があります。
宛名書き不要
フリーマーケットのメルカリをアプリ上で活発化させる原動力の一つが
匿名配送
そしてもう一つが
「宛名書き不要」サービス
ではないでしょうか。
とにかく、
- より簡単に
- より便利に
- より安心に
という大きなニーズに応えて形にしているところが大したものです。
では「宛名書き不要」とは実際にどういったものか? これは手順を追ってみるとよくわかります。
出品するときに忘れずに「メルカリ便」(郵便局の「ゆうゆうメルカリ便」かヤマト運輸の「らくらくメルカリ便」か)を選択しておきます。
1.ヤマト運輸便を選択した場合
商品が売れたら後は「取引画面」上で上から順に操作していきます。
- 発送方法を選択
- 荷物サイズを選択する
- 2次元コードを生成
この2次元コードをコンビニやヤマト営業所の専用機械にかざせば良いのです(自宅集荷の場合はドライバーにその場でやってもらう)。
結局、出品者は最後まで購入者の個人情報に触れることはありません。
作業の流れはこんな感じです。
商品を発送した後は、取引画面のQRコード表示の下の「商品の発送をしたので、発送通知をする」をタップし発送の通知をします。
また送料は売上代金から天引きされるので支払う必要はありません。
2.郵便局を選択した場合
出品するときに忘れずに「ゆうゆうメルカリ便」を選択しておきます。
そして、商品が売れたら後は「取引画面」上で上から順に操作していきます。
- 「配送用2次元コードの生成」でサイズと品名を入力する。
- 「郵便局用2次元コードを表示する」をタップしたらバーコードが表示される
- 荷物を持って郵便局に行ってこのバーコードを備え付けの「ゆうプリタッチ」に読み取らせる
- 印刷されたシールと荷物を窓口に渡すと取り扱い表をくれる
- 商品を発送した後は、「取引画面」のQRコード表示の下の「商品の発送をしたので、発送通知をする」をタップし発送の通知をする
ということで、らくらくメルカリ便での処理と同じく、最後まで購入者の個人情報に触れることはありません。と同時に、購入者も到着荷物から出品者の個人情報を知ることはありません。
本来ローソンでも発送受付できるはずが、障害の発生で長期にわたってできずにいます。また、再開のめども立っていません。
配達状況確認
「取引画面」内「発送通知」の下で配送状況を確認できます。
発送済み-輸送中-配達中-配達済み
とあり、該当するところが赤く変わります。
全額保証
メルカリ便を利用した場合は
配送時のトラブルにより商品紛失・破損等が発生した際には、メルカリが商品代金を全額補償いたします。
と説明されており、さらに
それ以外の配送方法をご利用頂いている場合は配送会社からの補償とさせていただく場合がございます。
と説明されています。
何かあった時は個別に運送会社と掛け合うのは非常に面倒です。
その点、メルカリ便を利用していた場合何かがあっても「メルカリが商品代金を全額補償いたします。」ということなので、ややこしい事を勘案しなくてよく、安心ですね。
これも非常に大きなメリットで、サービス利用の強い動機になりますね。ホント、気が楽でいいです。
「ゆうゆう」と「らくらく」の違い
ゆうゆうメルカリ便とらくらくメルカリ便に共通する便利な点4つを説明してきましたが、今度は両者の違い、特に運賃を中心に解説していきます。
ゆうパックと宅急便の違い
まずサイズについてですが、箱の大きさ(三辺の合計)が100cmを超える場合は、これはヤマト運輸のらくらくメルカリ便一択です。ゆうゆうメルカリ便には該当する大きなサイズはありません。
問題はそれ以下のサイズです。私が作成した一覧表をよく見てください。
ゆうゆう便のゆうパックは60・80・100のスリーサイズとも重さが30kgまで可能です。
一方・・・
らくらく便の宅急便はサイズごとに重量制限が設けられていて60なら2kgまで一番大きい100でも10kgまでです。
サイズ別の料金は同一なので、この差は大きい。というよりも郵便局の圧勝でしょう。
- サイズだけを気にすればいいゆうゆうメルカリ便
- サイズも重さも気にする必要があるらくらくメルカリ便
ゆうパケットとネコポス・宅急便コンパクト
- ゆうパケット・・縦横60cm迄但し一辺34cm以下・高さ3cm迄・重さ1kg迄・175円
- ネコポス・・・縦横54cm迄但し一辺31.2cm以内・高さ2.5cm迄・重さ1kg迄・195円
これも郵便局の圧勝でしょう(両方とも受け取りはポスト)。
ちなみにメルカリ便でない場合は・・・
- 一般のゆうパケットの料金は250円〜350円
- 一般のネコポスの料金は取引条件で変わり上限は378円
ですからどっちにしても一般と比較すれば、やっぱりこのメルカリ便、お得はお得なんですよね。
一方、宅急便コンパクトのサイズは・・・
- 縦横24.8cm×34cmの封筒状
- 20cm×25cm×5cmの箱
この2種類で、入れ物(箱)はヤマト運輸から購入しなければなりません。結局代金は・・・
専用BOX65円+運賃380円=445円
となって、縦横高さが特別大きくなるわけではないのに箱代込みの運賃は大幅高です。
ところが一つ利点があって、大きさ制限はあるけれど重さ制限がないのです。
ですから・・・
- どうしても高さがゆうパケットの高さ3cmでは収まらない場合
- 重量が1kgを超える場合
にのみ、この宅急便コンパクトを利用すると良いということになります。
では次に、荷物を持って行く場所や自宅集荷についてお話しします。
荷物受付場所と自宅集荷
- ゆうゆうメルカリ便の受付場所・・・ローソンか郵便局、自宅集荷は不可
- らくらくメルカリ便の受付場所・・・ヤマト営業所、ファミリーマート、サークルKサンクス、自宅集荷(別途30円必要)
ゆうゆうメルカリ便
これまで見てきましたように非常に優秀なゆうゆうメルカリ便ですが、荷物の持ち込み場所や集荷という点ではらくらくメルカリ便に一歩も二歩も及びません。
なぜなら上記の通りゆうゆう便は、今のところ自宅集荷には対応していません。しかも、ローソン持ち込みは下記に事情でできないため、実質的には「ゆうプリタッチ」という機会がおいてある郵便局でしか受付ができないのです。
受付できる場所からいえば、らくらくメルカリ便に比べて圧倒的に少ないです。
ローソンでは動画の要領で簡単に発送受付してもらえます。ところが、ローソンに備え付けのLoppiが日本郵便のシステム障害で正常に動作しないのです。
もう何ヶ月も障害状態のままで復旧の目処もたっていません。この間日本郵便はきちんとしたアナウンスをせずちょっと疑問です。
らくらくメルカリ便
一方、商品としてはかなり見劣りのするらくらくメルカリ便ですが、荷物の受付場所と集荷についてはゆうゆうメルカリ便よりも相当優位にたっています。
つまり、思いっきり便利なのです。
ネコポス以外の全商品は+30円で自宅集荷してくれます。
そして持ち込みの受付場所は・・・
- ネコピットが設置されているヤマト営業所
- famiポートが設置されているファミリーマート
- Kステーションが設置されているサークルKサンクス
とどこでもよく、その数も多く、非常に利用しやすい環境を整えています。
ということで、発送・集荷に関してはらくらくメルカリ便の方が圧倒的に便利だということがわかります。
配達日数
らくらくメルカリ便
年末年始とかの特別事情がない限り、近隣であれば1〜2日、遠方でも2〜3日で届けることができます。
また、ネコポス以外の宅急便はお届け日・時間帯指定ができます。
コンビニへ持ち込むとその荷物をヤマト運輸が引き取りに行きます。ということは、その日の引き取りが終了した後で持ち込むと、その荷物は翌日引き取りとなって、その分到着が遅くなる可能性があるので注意が必要です。
ゆうゆうメルカリ便
年末年始とかの特別事情がない限り、近隣であれば1〜2日に届くこともありますが、遠方であれば1週間近くかかることもあります。ゆうゆうメルカリ便に速達がある所以でしょう。
らくらくメルカリ便と違い、お届け日・時間帯指定はできません。
購入者の受け取り場所
ゆうゆうメルカリ便
ゆうパック
- 自宅対面受け取り
- ローソン・ミニストップ
- 郵便局
- 宅配ロッカー「はこぽす」
ゆうパケット・・自宅のポスト、但し受取人が事前に希望すれば、ゆうパックと同じ受け取り方法(自宅対面以外)も選択できる。
らくらくメルカリ便
- ネコポス・・自宅ポスト受け取り
- 宅急便・・自宅対面受け取り
あらら??? 受け取りに関しては、今度は、ゆうゆうメルカリ便が柔軟で便利ですね。こうやって具に見てくると、「必ずこちらがいい」とも言えず、やや悩ましいですね。
結局は、出品者と購入者の都合を組み合わせて、一番都合の良い発送方法と受け取り方法を取るのがいいでしょう。
そのためにもサービスに対する正しい理解が必要なのと、両者のきっちりとした打ち合わせが本当に大切になってきますね。
(参考)郵便局のサービス
今までメルカリ便のサービス内容について、主にらくらくとゆうゆうの違いを中心に見てきました。
上に、郵便局自身のサービス一覧をここに載せますので参考にしてください。特に、軽いもの・送料の安いサービスを見れば、
- 受け取り場所が大丈夫
- メルカリ便の基本4サービスを無視できる
ということであれば、郵便局独自のサービスを利用することにより、出品者は送料を節約できる可能性があります。
柔軟に有効に活用してください。
まとめ
メルカリ便と一口で言っても、日本郵便扱いとヤマト運輸扱いでは随分サービスの内容に違いがありました。
- 荷物の大きさ・重量・料金についてのお得さ・・・ゆうゆうメルカリ便(日本郵政)
- 荷物の持ち込み・集荷についての柔軟性・・・らくらくメルカリ便(ヤマト運輸)
- 荷物受け取り場所についての柔軟性・・・ゆうゆうメルカリ便(日本郵政)
こんな感じでしたね。
ということは、出品者にとっては・・・
持ち込み可能な郵便局が近くにあればゆうゆうメルカリ便がいいでしょう。
一方、購入者にとっては・・・
- 受け取り場所を指定したい場合はゆうゆうメルカリ便
- お届け日・時間帯指定を希望する場合はらくらくメルカリ便
となります。
ですから、両者は事前によく話し合って希望する方法のすり合わせをやっておく必要があります。
以上、出品と送料について詳しく解説してきました。出品者も購入者もお手軽で便利なメルカリのサービスを上手に楽しんでくださいね。
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