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メルカリ大盛況の理由
誰でも毎日生活していると、まだまだ使えるけれど自分には不要だ、と感じる雑貨や衣類が結構増えてきますよね。
そこで、不要になった「もの」を気軽に現金化できれば嬉しいし、また新しい購買意欲にも繋がります。
そういったニーズを捉えて急速に利用者数を伸ばしているのがフリーマーケット・アプリで、とりわけダントツの人気を誇っているのが「メルカリ」です。
- 登録や出品手数料はゼロ円
- 販売希望のものを撮影して説明文と価格をつけるだけで超簡単
- 事業ではなく個人間の取引なので消費税はゼロ円
- 自分のものが自分でつけた値段で売れる快感
- 「らくらくメルカリ便」を利用すれば匿名で取引ができる
- 独自のマーケティング感覚を持つ人は一般的に考えつかないものでも売りさばける
こういったことを背景に、それに何と言っても全てがスマホで完結するところが大受けした要因でしょう。
さて、フリーマーケットですから当然売り手と買い手が存在します。
で、今回は売り手がよりうまく売る上でぶつかる問題の一つを取り上げて、その理由と解決策を探ろうというものです。
では早速見ていきましょう。販売上のネックとは、何が問題なのか?
あっさり成約しない理由とは?
あなたはもうメルカリで何かを売った経験はありますか?
探せば販売できそうなものは結構あって、でも何度か「売り」を経験しているうちに、必ずしも順調に販売できる場合だけではないことも経験しますよね。
うまく買い手がつかない。どうしてさっさと売れないのでしょう? 何か特別な理由・原因があるのでしょうか。
実際に出品すればすぐにわかりますが、商品は時系列に並ぶタイムライン制なんですね。
つまり、メルカリでは新着の出品を一番上に表示します。そして、次から次へと出品されると、先に出品した商品はどんどん下方へ押しやられていきます。
「メルカリ」アプリは3500万ダウンロード以上だと言われてますから、すごい数の売り手が存在するわけです。
一方、購入目的の人はGoogleやYahooの検索結果を見るときと同じように上から順番に見ていくので、時間がたてばたつほど出品した商品は目につきにくくなるのです。
だとすればどうすれば良いのでしょうか、何かうまい手立てはあるのでしょうか。
というか逆に考えれば、出品してすぐ、まだ上位にあって他の出品商品に埋もれないうちに、購入希望者がたくさんいて見てくれれば有利になる、制約チャンスが増えると思いませんか?
つまり、成約率を高める重要キーの一つは「出品するタイミング」と考えられます。
メルカリでは、アクセス回数の比率を時間帯別にグラフ化し、それによって利用者をグループ化しています。これを利用してさらに考えていきましょう。
利用者3グループと時間帯
メルカリから提供されているデータは・・・
- 典型的社会人型
- 主婦型
- 夜型
の3パターンです。
それを元に考えて見ますと・・・
典型的社会人がメルカリ会員の場合
朝の8〜9時から仕事がスタートして夕方の6時ごろに終わる人たちで、ほとんどが一般的な会社員や公務員だと考えられます。
この場合は、家に帰ってお風呂や夕食を終えてゆったりしている時間帯、つまり20時から22時あたりが一番成約率が高く出品の狙い目です。
とともに出品者が社会人の場合は、やはりこの時間帯が出品しやすいと言えます。
逆に、当然ながら仕事中はアクセス回数が落ちるから成約率も低くなると考えられます。
よほど時間にゆとりがあるセクションであればともかく、一般的には、仕事は営業でも販売でも製造でも持ち時間には限りがあり、また事務職でも一日にこなさねばならない量があるので忙しいです。
昼食時であっても臨戦モードなので、そういう時間帯にはなかなかじっくりとスマホをいじることはできないでしょう。
専業主婦がメルカリ会員の場合
メルカリに登録している人口が非常に多い層ですね。
専業主婦が一番忙しいのは朝ですよね。
夫や子たちの朝食やお弁当を作り送り出した後片付けや掃除・洗濯などをして、やっと手の空くのは9〜10時頃。
夕方近くは買い物や洗濯物の取り込みやたたみ、そして夕飯の準備などで再び忙しくなります。
子供の有無、人数や年齢にも大きく左右されますが、落ち着ける時間帯、つまり出品のタイミングは9時〜15時くらいが目安になるとグラフは教えてくれてます。
売れ筋はやはり
- 「ベビー・キッズ」カテゴリーの子供用品
- コスメ系
- ファッション系
が人気です。
こういったカテゴリーの商品を昼間に出品すると成約率が上がるでしょう。
夜型ユーザがメルカリ会員の場合
グラフを見るとわかりますが、午後8時くらいから徐々に活発化して午前1時が大きなピークとなります。かなり特徴的ですね。
変則勤務の社会人か、大学生か、それともフリーターか。
このカテゴリでは他との比較で「エンタメ・ホビー」系商品がやや強いと述べられており、高校生や大学生が多いというのが私のイメージです。
もしこの層を狙うのであれば、あなたが一般的な生活をしているのであれば「エンタメ・ホビー」系をできるだけ遅く就寝前に出品するのがポイントでしょう。
残念ながらメルカリでは時刻指定の出品というサービスはないんですね。
また、寝ている時間帯に落札されることを想定して、落札候補者の想定される質問「即落札可能ですか?」などに予め対応しておきましょう。
以上3つの生活パターンとその傾向及び出品時間について考えて見ました。
同じように24時間を過ごしていても生活形態によって随分リズムの違うことがわかりました。それぞれのリズムに合わせて効率の良い時間帯を狙い撃ちしていきましょう。
さて、曜日についてはどうでしょうか。
効率よく売れる曜日はいつか?
曜日については明確な優位性を見つけることができません。
最大の原因は「いつでもどこでも」使えるスマホの普及がその理由になると考えられます。
逆に、一昔前のようにパソコンが主流であった時代は、パソコンがある「そこ」にいなければいけなかったので、ヤフオクなんかは家に滞在する時間が多い日曜日に出品も落札も増えたのです。
スマホの保有率が上がった今日では曜日はあまり関係がないと言え、特にメルカリのようにほぼスマホ専用アプリであれば尚更の事、むしろ時間帯に気を配る方が成約率は上がります。
また、出品したいもののその時々の人気も非常に大きな要素です。すごく人気のある状態であれば、何に気を使わなくても成約率は高いです。
冒頭で申し上げたように、出品された商品は時間とともに下へ押しやられ埋もれていくので、制約されない場合は再出品するのも重要な戦略と言える。
それ以前に出品商品に対するニーズがなければ、欲しいと考える人がいなければ、そもそも制約は難しいのです。
まとめ
メルカリに出品するのに最も適した時間帯はいつか、という考察でした。
結論は販売したい対象者がスマホをよく利用している時間帯を狙え、ですね。
対象が主婦であっても一般社会人であっても、それぞれの仕事をしている時間はスマホに向かってなくて、仕事をしていない時間がスマホに向かっている時間なのです。
もう一度まとめると・・・
- 一般社会人は夜の8時〜10時(ちょっと広めて夜の7時〜11時でもOK)
- 専業主婦は午前10時〜午後3時(若くは午前9時〜午後4時)
- 夜型ユーザは午後11時〜午前2時
でも出品者であるあなたにも生活パターンがありますよね。
自分の生活パターンに合わせて、かつ成約率の高い時間帯に無理なく出品するのが長続きする秘訣です。
最後にもう一つ。
時間帯とともに意識の必要なのが「売れ筋」です。公正取引委員会の資料によりますと、2016年5月時点のメルカリにおける販売点数割合は・・・
- レディース 26%
- エンタメ・ホビー 22%
- ベビー・キッズ 13%
- コスメ・香水・美容 9%
- メンズ 8%
と、上位5分野で80%近くに達しており、圧倒的に偏っています。
効率の良い高成約率を目指すのであれば、この偏りを利用しない手はありません。出品時間とともに、出品の際の大きな参考になります。
といういうわけで、出品時間帯と出品ジャンルを上手に組み合わせて、短時間での高成約率を目指してください。
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