目 次
持って帰れない買い過ぎ土産
- 台湾旅行でお土産を買いすぎた
- 全部は持って帰れない
- このでかい荷物送るしかないよね
- でもどこからどうして送るんだろう?
- 送料は幾らかかるのかな?
今回の記事はそういう疑問に対する答えです。
旅にお土産はつきものですが、お茶のようなものならともかく、パイナップルケーキを5箱も買えばもうそれだけで結構場所を取ります。
その上、買い物が楽しくてあれもこれも買ってしまうと、それらをホテルで改めて見て事の重大さに気がつくわけです。
過去一回も送付経験がなくて且つ北京語も苦手なら、ハードルは低くありません。でもとにかく送ってしまわねば! 頑張ってトライしましょう。
一回苦労すれば次回からはうんと楽になります。
では早速具体的な説明に入っていきましょう。
荷物を送る方法
送付方法は大きく分けて2種類あります。
- 郵送
- 国際宅急便–FedEx・DHL・UPS・OCSなど
一般的に、人が国をまたいで移動するのが大変なように、荷物も然りです。結構邪魔くさいです。
しかも送り方を間違うと支払う必要のない関税を掛けられたりして、そういう体験をすると結構唖然とするというかショックを受けます。
そういう意味では郵送が一番いいと思います。ここでは郵送の方法について詳しく述べていきます。
送付手続きのあらまし
細かい説明をする前に、郵局(郵便局)からの発送について大雑把な流れを述べます。
- Googleマップか中華郵政HPの「各地郵局」タブ↓から、手続きをする(荷物を持っていく)郵局を決める
- 決めた郵局が営業している曜日と時間の確認をする
- 適当な箱がなく郵局で便利箱を購入する場合は予めサイズを決めておく
- 郵局に行き、箱を買い、品物を詰めて、備え付けのテープで箱を完成する
- 窓口で発送伝票とインボイスをもらい記入する
- 書類と箱を窓口に持っていき料金を支払う
- 受け取りをもらう
ざっとこんな流れです。
では続いて、一つづつ具体的に説明しましす。
郵局を決める
まず、どの郵局に行くか決めましょう。スマホのGoogleマップかアe動郵局アプリを利用しましょう。
Googleマップを使って探す場合
1.検索欄に「都市名+郵局」と入力して検索する。例えば「台北市 郵局」と入力
2.地図上に台北市内の郵局が表示される(赤丸に白封筒)
3.都合のいい郵局をタップする
4.「営業中:8:30-17:30」の右側をタップする
5.営業時間と曜日が表示される
荷物を送ってもらう郵局が決まりました。では、送るものを持って手続きに出かけましょう。
ですがその前に、非常に大切な「別送品」についてのお話を先にしておきます。
別送品
帰国する際、携帯しきれない荷物を郵送しなければならないケースがあります。
この荷物の上や横には必ず「別送品」と書いておかなければなりません。更に、送り状や税関告知書にも「別送品」という記載が必要です。
その理由は、別送品としておくことにより、本人が個人的に使用・利用するものに限って、一定の条件を満たせば免税扱いになるからです。
ではどういう時が免税扱いなのか???
免税の範囲
ちょっとややこしいです。
1.特定の3品目
- 酒類760ml/1本・・3本迄
- タバコ・・紙巻きたばこ200本迄・葉巻50本迄・その他タバコ250g迄、但し2種類以上になる場合は、総量で250g迄
- 香水・・2オンス迄
これらは其々の上限を超えなければ3品目全部買っても免税です。
2.特定3品目以外
上記3つ以外の品目については、海外市価合計20万円相当まで免税されます。つまり、特定の3品目+その他品目20万円分が免税されます。
1品目あたりの海外市価合計額が1万円以下のものは原則免税扱いとなるので、(品目がかぶらなければ)その他品目20万円に含める必要はありません。
ただし、本人が消費するもの利用するものに限ります。
極端な話、特定3品目以外の商品を1品目あたり1万円以下で30品目買っても40品目買っても(関連法にも引っかからなければ)免税扱いとなります。
以上ですが、まあそこまで多額の買い物をされる方は少ないでしょうが、この際覚えておいて損はないでしょう。
日本への持ち込みができないもの
この際簡単に整理しておきましょうか。周知な物から案外知られていないものまで。
ややこしくなる可能性があるので気をつけましょう。私の知っている範囲では、象牙関連や台湾ソーセージなどは何度か聞いています。
禁止されているもの
- 不正薬物
- 拳銃本体・部品・銃弾
- 爆発物・火薬・化学兵器原材料・病原体
- 偽造貨幣・偽クレカ・偽有価証券
- エロ雑誌・エロDVD・児童ポルノ
- 偽ブランド品・海賊版
規制を設けられているもの
- ワシントン条約で規制されている動物関係(よく目につくのは象牙関連)
- 食品(果物・切り花・米・乾燥肉・ハム・ソーセージなど)
- 猟銃・剣
- 医療品(処方箋医薬品1ヶ月分以内、それ以外は2ヶ月分以内)
- 化粧品(1品目24個以内)
もうだいぶ前のことですが、友人がタイかどっかに旅行した時に買った20冊ほどの雑誌が税関で引っかかり全部処分されてしまいました。
友人曰く「品目に”magazine“と書いたから内容を確認されたんだそうなんだ。”books“と書いておけば大丈夫だったのに。クソ〜!!」
「クソ〜」とか言ってる場合ではなかったと思うんですが・・^^
郵局での手続き
ということで「別送品」として送らなければならないことがわかりました。
では次に、具体的な手続きへと進んでいきましょう。
箱詰めと箱の完成
おそらく多くの方は旅先で、郵送のための適当な箱がないと思いますが、前述の通り郵局には「便利箱」があります。緑地に白い鳩が描かれているのですぐにわかります。
その他、日本のレターパックのような「便利袋」もありますが、これは使わないでしょう。
「便利箱」は5種類の大きさがあるので都合の良い大きさのものを買いましょう。買いますが、国際便の場合は送料を支払う時に引いてくれます(つまり箱代は実質無料)。
箱が開かないようにするためのテープは郵便局に備え付けがあります。
さて箱が完成しましたが、そのまま郵送窓口にお願いしてはいけません。くどいですが、必ず箱の上部や側部に「別送品」と大書しておくことが大切です。
梱包品が完成したら送付方法を決めましょう。
送付方法と到着に要する時間
送付方法は3種類あって、到着時間も料金も違います。簡単な一覧表を作成しましたのでご覧ください。
重さ別料金の重さ区分は実際はもっと細かいので必要であればリンク先をご覧ください。
中華郵政の一覧表
今までの自分の経験や周りの話を総合すると、
- 荷姿を変形させられずに
- 安全に送り届けられる
その確率が高いのは・・・
EMS>航空便>船便
となります。絶対にそうなるとは限らないかもしれませんが、でも、特に船便は重い大きな荷物と混載になる可能性が高く、それだけ危険という説もあります。
伝票の作成
送付方法が決まったら、郵局窓口で書類をもらって記入します。
郵送種類に応じて、下記の伝票のいづれかをもらい、そしてもう一つ、インボイス<商業發票(Commercial Invoice)>をもらって、それぞれに記入をします。
- 航空便か船便で送る場合は國際包裹郵件(POSTAL PARCEL)
- EMSで送る場合は國際快捷郵件(EXPRESS MAIL SERVICE)
インボイス記入
基本的に英語で記入します。が、台湾の郵便局で特に注意されないのであれば全て漢字でも大丈夫です。
現実には、フランス語があればハングルもあるとのことで、それを理由として通関させないことはないということです。
ただ、一番早く通関できるのは正しい英語表記です。(税関に直接確認済み)
ここでは英語表記の例を載せておきます。参考にしてください。
- 「From」欄は台湾の住所とあなたの氏名
- 「From」欄の住所は宿泊しているホテルの住所を記入する
- ホテルの住所は中華郵政のサイトに英語表記変換サービスがあるのでそれを使う
ここではリージェント台北の5階513号室に泊まったと仮定しています。住所は・・・
台湾台北市中山区中山北路二段 39 巷 3 号
です。
これを変換サイトに入力し、入力し終えたら、その下の「驗證碼」に表示されている数字をその下に入力します。
その下にある「查詢」ボタンをクリック(タップ)します。
そうすると翻訳された住所が出てくるので、それをインボイスに転記します。
その他記入内容は添付した例を参考にしてください。その他・・・
- 内容品の「單價」欄は空白でも良い
- 送付先は自宅の住所でなければならない
- Unaccompanied Baggage(別送品)の表示を忘れずにしてください。
國際包裹郵件と國際快捷郵件(EMS)の伝票記入
これらも記入例をアップしているので参考にしてください。「別送品」の表示を忘れずにしてください。
受付申し込み
梱包と書類が完成したら窓口に持っていき、EMS(or航空便or船便)で日本に送ってほしい旨を伝えます。
郵便局の方が書類と梱包物のチェックをし、問題がなければ料金を支払い、控えを受け取って手続き完了です。
窓口に荷物を出す際に申し出てください。
- 1000元以内の保障・・・保険料20元
- 1000元以上の保障・・・1000元毎に10元
(例)3000元の保障をつけるなら保険料は(20元+10元+10元=)30元となる
日本に帰国してから
帰りの飛行機の中で「携帯品・別送品申告書」を2枚受け取って記入します(同じものを2枚)。その際、別送品の申告をします。
税関では、2枚のうち1枚にスタンプを押して返してもらいます。
荷物が日本に到着したら、税関から
外国から到着した郵便物の税関手続きのお知らせ
というハガキが来ます。
このハガキの下の部分(返信部分)と既に持っている税関のスタンプが押された「携帯品・別送品申告書」を、ハガキを差し出した税関外郵出張所に郵送してください。
問題なく受理されれば、程なく梱包した荷物が届きます。
まとめ
- 荷物の送付方法
- 送付方法別料金
- 送付方法別必要日数
- 伝票の書き方
- 申告書の書き方
- その他注意事項
などについて解説してきました。
ここでは購入したお土産を送る想定で説明を進めましたが、かさ張る自分の衣服を送る(お土産のクッションを兼ねる)場合もあるでしょう。
その場合、送付伝票やインボイスに「0円」と記入してはいけません。適当な金額を入れてください。
あと、特に触れませんでしたが、郵局の職員の方とのやりとりはちょっとハードルが高いでしょう。
でも、私の知っている限りでは、英語も北京語も全く駄目であっても、ちゃんと目的を達成できる人はできています。ですから、もし送る機会があったら臆することなく、紙と鉛筆を活用してチャレンジしてください。
以上で説明を終わります。
台湾でいっぱい買い物をしていっぱい食べていっぱい見て、楽しい旅行をしてください。そして、リピーターになってくださいね。
✈ Time for Taiwan !!
ゆう様
こんにちわ。
本日の朝の早朝便で帰国しました。台湾一人旅とっても楽しかったです。
教えて頂いた郵便局で荷物を送りました。が英語もつたない私は大変でした、、、
お土産を山ほど購入してしまい、格安便で行ったので重量制限がありまして。
2時間ほどかかってしまいました(>_<)なんとか荷物を2つ送ったのであとは無事に届くのをまつばかりです。それも楽しみなんです。
英語がもっとできればと思いつつ、職員の方の身振り手振りで簡単な英語で話してくれました。
教えて頂いた夜市も2回行って、おいしいものを沢山たべました。
MRTカードも購入して便利に使いました。が食べてばかりいたので歩きまくってました。
お天気にも恵まれて(日差しが強かったです)快適でした。
また、おいしいものたべに絶対行きます。
長々、書いてしまいごめんなさい。
寒くなってきましたので、お体調に気をつけてください。
みずほ様、お帰りなさい。
拝読いたしましたが、体いっぱい台湾を満喫されたようで何よりです。
そして、郵便局で2時間、よく投げ出さずに頑張られましたね。
そういった積極的な行動の全ては台湾をより身近にしてくれるはずです。
拝読して嬉しくて胸が熱くなりました。
今後、何度も行って生涯忘れられない場所にしてください。