目 次
素晴らしい大阪城公園
現在、週に4回大阪城公園まで約10kmのジョギングを行っています。広大な公園内をその日の気分でコース選択して走っているわけです。
大阪城公園でのジョギングは、もう6年目に突入ですが飽きないですねえ。
四季折々の植物、冬の終わりを告げる梅の開花、やがて桜が満開になる頃はまさに圧巻です。このころからしばらくはブルーシートの上で花見&酒盛りですね。
そしてみずみずしい青葉の下を走っていると野外音楽堂から音楽や手拍子や歓声が聞こえてきます。
暖かくなると多くの人が好きなところに腰掛けて音楽を聴き書を読み、一輪車の練習をしている子達やジョギング大会の選手たちを見ている人たち。
その向こうにはジャグリングの練習をしている人たち、ギターを奏でて得意な歌を歌う若者たち。
南側の大型バス駐車場からは中国や韓国の方たちが大勢元気にお話をしながら天守閣の方へ歩いていく風景。
そういえば最近は天守閣のあたりをジョギングをしていても中国語や韓国語ばかり聞こえてきて日本語をあまり耳にしなくなってきました。決して大げさな話じゃないんですよ。
それにしても自然の中の雄大な石垣そして櫓などの歴史的構築物の融合の妙。人は裏切るけれどここの景色は裏切らない。何度もそう思わされる機会がありました。
今回は、大好きな大阪城公園をもっともっと多くの方に知ってもらい来ていただきたいと記事にしました。写真も一杯撮りました。
ぜひ最後までご覧ください。
石山本願寺から大坂城へ、そして3度の生れ変り
私にとって大阪城とは公園全体なのですが、多くの人にとっては天守閣をイメージすることが多いでしょう。何と言っても象徴的な存在ですものね。
さてこの大阪城、1500年代は石山本願寺だったとは多くの知るところです。「寺」とは言っても当時の武将が舌をまく城砦で、その上実際の戦闘能力もかなりのものだったようです。
今更ですが・・
そうであれば、宗教とは一体何なのか? 宗教と武力、宗教と権力のつながりは? そもそも宗教って清らかなものか? などなどやや青臭い素朴な疑問が今更ながら頭をかすめるのですが・・
1580年、石山合戦において11年に及ぶ長期戦の末に信長に敗れた顕如は退去しました。しかし、完全に潰されたり活動停止に追い込まれたわけではなく、顕如の子や残徒が居残り抗戦を伺うも、程なくこれらも退出しその後石山本願寺は火災で全焼しました。
失火なのか焼かれたのか?
やがて秀吉の天下となり、1583年から石山本願寺の跡地に豊臣大坂城の建設が開始され、本丸が形作られた後も10年以上の歳月をかけて当時天下随一の平城が形成されていきました。
しかし、これだけの難攻不落の大坂城も50年持たず、1615年の大坂夏の陣で落城となってしまったのです。
世は徳川時代となり、1620年から徳川大坂城が関西の要所として再度大坂城を作り直しました。
豊臣大坂城跡に盛り土をして、石垣はより高く、堀はより深く、巨大な土台の上に築かれた天守閣はあれほど他を圧倒していた豊臣大坂城とは比較にならない高さ58.5mの空前絶後の大構築物となったのです。
しかし、この天を突き抜く天守閣はまたもや50年持たず失くなってしまいます。徳川大坂城の天敵は、なんと雷でした。
天守閣のみならず火薬庫は大爆発を起こすし、象徴的な多聞櫓まで焼失の憂き目に遭っています。
この落雷により焼失した天守閣は昭和のコンクリート造りになるまで再び姿を表すことはありませんでした。また幕末期には火災により城内の多くの建物が焼失しています。
昭和6年に現在私たちが見ることのできる大阪城が多くの市民の寄付により完成しました。しかし、陸軍の軍用地として使用したために、大阪大空襲においては、わずかに残されていた重要な構築物も大被害を受けました。
戦後も台風の被害を受けたりしましたが、地道な改修整備努力のおかげで現在の美しい公園の姿になっています。
また平成に入り天守閣は大規模な改修工事を経てピカピカの姿を取り戻しています。
なんという波乱万丈の大阪城。構築物もそうですが、多くの名もなき兵士たちがこの地に眠ってるんでしょうね。
さて、東京ドーム22.6個分に相当する105.6haという広大な大阪城公園は、まさに私たち市民の憩いの場所です。それとともにさまざまな文化財や施設を保有し、市民以外の方にとっても魅力満載の場所となっています。
以下、この興味の尽きない場所の紹介をしていきますとともに、さまざまな角度からその美しさを収めた写真も公開します。
一人でも多くの方に緑と歴史の大阪城公園に関心を持ってもらえると嬉しいです。
電車でのアクセス
電車でのアクセスはとても便利で、東西南北どちらから来てもそんなに不便なく大阪城公園に入ることができます。
他府県から来られる場合は、基本的にJRの利用が一番わかりやすいです。
地下鉄路線図
中国地方、名古屋・京都方面から来る場合
新幹線の新大阪駅からJR大阪駅、そしてJRの環状線外回りに乗車、大阪公園駅で下車。
三重・奈良方面、和歌山方面(含む関空)から来る場合
近鉄電車利用の場合
- けいはんな線 森ノ宮駅(地下鉄相乗り駅)下車
- 奈良線・難波線・名古屋線 鶴橋駅でJRに乗り換え(構外に出ずに)→森ノ宮駅or大阪城公園駅下車
- 南大阪線 大阪阿部野橋駅下車→JR天王寺駅で環状線内回り乗車→森ノ宮駅or大阪城公園駅下車
南海電鉄利用の場合
なんば駅下車→地下鉄御堂筋線なんば駅乗車→本町駅下車・地下鉄中央線本町駅乗車(構外に出ない)→森ノ宮駅下車
JR利用の場合
天王寺駅で環状線内回りに乗り換え、森ノ宮駅or大阪城公園駅下車
大阪市内のホテルから来る場合
基本的には
- JR
- 地下鉄
- 京阪電車
- 近鉄電車
を乗り継いてきてください。どう乗り継ぐかは、森ノ宮駅を終点として上の路線図を見れば割と簡単にわかると思います。
U.S.J.から来る場合
JRユニバーサルシティー駅発の時刻表を見てください。発車時刻の上に「天」と記されている列車に乗ります。そうするとJR大阪城公園駅かJR森ノ宮まで一本でいけます。
もし「西九条」に乗った場合は西九条駅で環状線外回りに乗り換え。「京橋」に乗った場合は京橋駅で次の電車に乗り換えとなります。
(時刻表: JRゆめ咲線 西九条・大阪方面)
大阪城公園からU.S.J.に行く場合
JR森ノ宮駅かJR大阪城公園駅から、環状線内回りにのります。
- 時刻表の発車時刻上に書かれている駅名が「大阪」には乗らない
- 「桜島」に乗れば直通
- それ以外に乗れば「西九条」で桜島線に乗り換え
最寄りの下車駅と天守閣へのアプローチ
- JR環状線・地下鉄中央線・地下鉄鶴見緑地線 森ノ宮駅→噴水広場→玉造口
- JR環状線 大阪城公園駅→大阪城ホール→青屋門→極楽橋
- 地下鉄鶴見緑地線 大阪ビジネスパーク駅→新鴫野橋→青屋門→極楽橋
- 地下鉄谷町線 谷町四丁目駅→大手前芝生広場→大手門
車でのアクセス
阪神高速道路が大阪城公園の真側で降りられて便利ですが、ちょっとややこしいので事前学習が必要です。ナビを搭載しているのであれば、出口の登録をしておくのが無難です。
阪神高速道路・13号東大阪線出口
駐車場
公園内 東側・玉造筋に2カ所の駐車場があります。
- (東北側)大阪城公園駅前パーキング 171台
- (東南側)森ノ宮パーキング 98台
営業日・営業時間 無休・24時間
料金 8:00〜22:00 350円/h(22:00〜翌8:00 150円/h)
本丸に入る3つのルート
- 北側 極楽橋を渡り刻印石広場を通って裏から入る
- 東側 玉造口を通り、桜門から入る
- 西側 大手門をくぐり、桜門から入る
降りる駅や駐車場によってルートは変わるし到達時間も少し変わるけれど、どのルートを通ってもそれぞれに風情があって、「このルートが最高」とは言い難いです。
北側 極楽橋が架かる内壕そして石垣、そしてその向こうにそびえる天守閣。あまりに美しく感動的な絵です。西側から二の丸に入り極楽橋へと続く京橋口という、割と地味な出入り口があるのですが、実はここの堀にかかる橋がまた風情があって、そして渡った後の巨石が見応えがあるんです。
東側 玉造口付近からの天守閣が美しく、桜の頃や夕焼けが綺麗日は絶好の撮影スポットです。桜門をくぐってすぐ目の前に現れる巨大な蛸石は必見です。
西側 何と言っても千貫櫓を左に見て、そして大手門と多聞櫓をくぐっていくのが醍醐味です。また大手門の内側、枡形にある見付石という巨石がすごいです。この枡形の中を360°見回ってください。大阪城の正面玄関の威厳と迫力が伝わってきます。
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本丸の観光スポット
出入り口は正面、重要文化財の桜門をくぐるか、もしくは北側の刻印石広場横を通り姫門跡からの二カ所になります。
蛸石
桜門をくぐって入ると、正面に大阪城で一番大きな石が見えます。実際に立ってもらうとよくわかりますがデカイです。なんせ5.5m×11.7mの一枚ものですからね。
元大阪市立博物館
天守閣が見えてくると右手にあるのが元大阪市立博物館です。もともとは陸軍司令部の建物でした。指令本部をここに置くなんて・・ 劣勢になれば必ずやられる=歴史的重要文化財が毀損されると分かりそうなものなのに。
そんなことよりも、戦争という大義名分の下では便利で使い易い広大な土地、ということが優先されたのでしょうか。
MIRAIZA
2017年10月に元大阪市立博物館は「MIRAIZA」に生まれ変わりました。
リンクから直接サイトに行けば詳しい内容がわかりますが、1Fはお土産屋・たこ焼き屋・タリーズ、そして一番奥に言い訳ばかりの歴史展示スペース。2F3F屋上は多人数収容型レストランです。
今、大阪城公園は民間に管理運営を委託していますが、せっかくの歴史的博物館をこんな風にしかできないとは、がっかりです。
そういえば、森ノ宮駅側の大噴水周りも飲食店オープンラッシュで、飲食店の良し悪しではなく、とにかく管理会社のセンスがなさすぎ。
日本庭園と野外休憩所
人の流れを見ていると、ほとんどが出入り口と天守閣の間を往来しています。ですから本丸に日本庭園があることを知らない人は多いし、多くが見ずに帰っていきます。
実は、桜門を入って天守閣が見えたら、前へ行かずに左(西)へ進むとタイムカプセルがあり、さらに左へ進むと、和歌山城の二の丸御殿の一部が移築された場所があります。
移築されたのは1886年、移築をしたのはなんと帝国陸軍。
今は建物はなく、当時の日本庭園のみが残されています。まさか、ここで本格的な日本庭園に出会うとは・・。一番最初に発見した時は結構感激しました。
また、ここは天守閣を撮る絶好のスポットでもあります。天守閣を借景とした日本庭園・・なんという贅沢なに趣。
さて、さらに左(西)へ行くと内壕(空堀)との境、石垣の上に到達します。ここには、もう少し北側と二カ所に石のテーブルと腰掛けがセットされていて、いい野外の休憩場所です。
内壕(空堀)の向こうを眺めると、左手には大手門、目前と右手にかけて西の丸公園が見えます。上から(高いところから)見えるというのが贅沢だと思います。
このようなところを巡ってから天守閣の方へ行くと、本丸がかなり広いと実感できます。
なんとなく残念
今ご紹介したように、本丸の南西部分は整備して人が流れるようにすれば、特に日本庭園部分なんかをもう少しエリアとして確立すれば、海外からの観光者による発信が期待できると思うんですけど・・
天守閣
金蔵
城郭にある全国唯一の金蔵ということで重要文化財です。しかし・・まあ蔵です。その上、すぐ横がトイレで匂いが流れてきます。正直あんまりじっとしていられないです。
金明水井戸屋形
徳川大坂城になってから掘られた井戸で、江戸時代から残っている数少ない構築物だそうです。正直、よっぽど歴史好きでないと、見慣れた形でもあり「ふ〜ん」くらいかな。
天守閣の中
天守閣は豊臣大坂城天守閣を模して1931年に建てられ、平成に入ってから大改修を行い平成9年に完了したのが今の姿です。
内部は最上階(展望室)を除き、ほぼ全階、豊臣秀吉の資料館兼博物館兼美術館になっています。
そして、上行専用・下降専用階段とエレベーターがあって場所を取り、また上に行くほど狭くなり、更には最上階以外はほとんど窓がない(自然光が入ってこない)ので、人によっては息苦しく感じるかもしれません。
階段はかなり急で安全とは言い難いです。
見所
1階 ミュージアムショップ お土産ショップがあるので、帰りに買ってください。個人的には「ぐい飲み(2個650円)」が気に入っています。売店は8階にもあります。
2階 鯱と伏虎の実寸大レプリカが置いてあります。記念写真にどうぞ。
2階 試着記念撮影所 数種類の勇将の兜のレプリカと陣羽織を試着して撮影ができます。一人一回500円です。外国の方に人気があるようです。
3階 きんきら黄金茶室の原寸復元模型と豊臣大坂城・徳川大坂城の精巧模型は必見。
4階 純粋な歴史資料。2カ月ごとに展示品の変更を行っているので、興味はその時次第か。
5階 大坂夏の陣(真田幸村隊と松平忠信隊)の激戦の様子をミニチュア兵士で再現。陣図屏風の部分部分を拡大してパノラマビジョンで説明。両方とも必見。
6階 吹き抜けのようになっている。
7階 太閤記の解説。興味ある方はどうぞ。
8階 展望台で四方が見渡せます。大阪城公園の全貌がよくわかります。いかに緑が多いかもよくわかります。是非じっくりと眺めてください。
隠し曲輪・刻印石広場・山里丸
姫門跡から出て下ったところです。
右に下ると刻印石広場ですが、左側を見ると何か地味な一間の出入り口があります。観光客も素通りが多いです。
実はこここそが兵士の隠し場所だったところです。中に入るとそれなりに広いです。景色が良くて、桜の頃は特にいい写真が撮れます。
人があまり入ってこないので、ゆっくりお話ができるデートスポットかも。
反対側に下ると、切り出されて各大名家の刻印が入った未使用のサイコロ状の石がゴロゴロしています。
さらにまっすぐ進むと、豊臣秀頼と淀君自刃の碑がひっそりと立っています。この辺りを山里丸といい、当時は櫓があってそこで自決したそうです。
碑を見た状態で、そのまま目線を上に向けると石垣の中に穴があります。その向こうにある貯水場への通路らしいです。穴に登る石段の老朽化で現在は封鎖されています。
残念
刻印石広場から山里丸一帯はとても中途半端な整備状況で、とてももったいない気がします。利休の茶室の再現とか、いい案はないのでしょうか。
実は広大な大阪城公園内には、他にも未整備あるいは中途半端な放置状態の場所がいくつかあります。
現状では人の動線は極めて限られております。隠れた魅力的要素を一工夫で引き出せればより観光客の楽しみが増える→来場人口が増える・滞在時間が増える、と思うのですが・・
大坂城天守閣
住所:〒540-0002 大阪市中央区大阪城1-1
電話:06-6941-3044
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:12月28日から翌年1月1日
入館料:一般大人600円・中学生以下無料
ホームページ:http://www.osakacastle.net/
お土産・飲食品売店
外壕の外側には東西南北にローソンの売店が6カ所あります。また所謂観光地の食べ物やお土産を売っているのは本丸の中に1カ所、桜門の前に1カ所。あと本丸の中南側にグルメ・カーが4台ほどいます。
またJR森ノ宮駅から進入すると大噴水がありますが、その周辺もローソン・スタバ・R Bakerなどが続々とオープンしています。
どこも、結構繁盛しているようです。しかし・・・高い。
例えばソフトクリームの一番安いのが450円。観光地のど真ん中といえばそうかもしれませんが、それにしても高すぎるわ。
天守閣前の「本陣」は2017年10月、MIRAIZA内に移動しました。
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本丸以外の観光スポット
多聞櫓と千貫櫓
常時ではないですが、結構定期的に内部見学ができます。戦いに備える櫓とは一体どんな構造をしていたのか、もし見学出来れば結構貴重な体験になると思います。
多聞櫓には槍落としという細長い窓が下向きに3つあります。敵が襲来してきた時にそこから槍を落とすためだそうです。下からは分かりにくくなっています。
上から下に何かを落とす発想はありだと思いますが、槍というのはどうなのでしょうか。敵の武器になるし不経済だと思うのです。
櫓については(徳川大坂城)本丸の中だけでも実に11棟もあったのですが、今は1棟もありません。櫓の総数は一番多い時でいくつあったのでしょうか?
現在残っているのは、上記の他は、乾櫓・一番櫓・六番櫓の五棟だけです。
一番櫓は玉造口側、豊國神社の東側に、六番櫓は多聞櫓側、修道館の西側奥にあります。
西の丸庭園(入場料通常時200円)
広大な芝生庭園です。園内には、大阪迎賓館と綺麗な日本庭園を備えた「豊松庵」という本格的な茶室があります。
また、北西側には乾櫓があります。
ここは私のイチオシ場所です。理由は、出入り口が一カ所でしかも入場が有料なので、往来がなく、落ち着いた空間になっているからです。
外国の方も含めみなさん忙しいので、特別なイベントでもない限り、このだだっ広い庭園でゆっくりしようとは思わないでしょう。そこが狙い目です。
心を落ち着けたいとき、ゆっくりとお話をしたいときなどにどうでしょうか? またここから見る大阪城も、特に園内に桜が咲く頃は最高に綺麗です。
しかし、大阪市は平成28年4月からここに団体客を入れる構想を示しており、実現すると残念ですが、もう静かな落ち着いた空間はなくなってしまうのでしょうか。
豊松庵
利用可能時間 9:30~16:30(但し11月から2月は16:00迄)
利用料金 28,000円
申込電話番号 06-6941-1717
大阪迎賓館
1995年第3回APEC大阪会議の首脳会議場として、京都二条城二の丸御殿を模して作られました。非常に精巧な建物です。現在は、APEC会議時昼食場として使われた部屋のみ、観光客の休憩場所として解放されています。
大阪城梅林
内壕と東外壕に挟まれた三角地帯で、1.7haとかなり広い敷地内には一面梅の木が植わっています。なんせ100種・1270本ですからね。
早咲き・遅咲きいろいろで長く楽しめます。3月初旬が一番いいでしょう。しかも無料です。綺麗ですよ〜。
季節外でも観光客の動線から外れているので、散歩コースとして歩きながら話す場所としては最適です。
大阪城桃園
1999年と比較的最近に開場した大阪城桃園は大阪ビジネスパーク西側の新鴫野橋を渡ってすぐ右側に展開しています。
梅林ほどは広くないのですが、約12種類200本が植えられており、3月中旬の見頃になると梅の花とはまた違う可憐さが心を惹きます。
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大阪城公園内施設
豊國神社
桜門の前にあるのですが、案外素通りされるケースが多いようです。ご存じ、御祭神は豊臣秀吉です。
元は1879年11月に中之島に創設され、2024年1月に現在の場所に移された経緯があります。大阪城の歴史から考えてもうまく収まったように思います。
私は特に宗教は信仰していませんが、こういう神聖な空間に浸るのが好きです。また、こちらの秀吉公は出世開運の神様ですから、お越しの際には是非お参りしておみくじを引いてみてください。
修道館
豊國神社の西側にある建物で、剣道や柔道や合気道など武道の試合や練習の会場です。試合をやっている時などは気合の声が響いています。
大坂城音楽堂
公園内にある野外コンサート会場です。天王寺野外音楽堂の閉鎖に伴い1982年5月にオープンしました。
キャパは3,000席と本格的で、ロックコンサートの時などバスドラムの音がよく聞こえてきます。こんなに便利な場所で野外コンサート会場が建てられるのは大阪城公園ならでしょう。
車で来られる場合、特に初めての方はちょっとややこしく変に時間を取られる可能性があるので、ご来場には駅から近いし(5~6分)電車の方が便利です。
大阪城弓道場
本格的な弓道場として1996年にオープンしました。場所は公園の最東部・大阪城公園駅前パーキングのすぐ南側で、JR大阪城公園駅をおりてすぐです。電車の駅でよく弓を抱えた学生を目にします。
大阪城野球場・太陽の広場
大阪城野球場は太陽の広場の中にあるような位置関係で、JR大阪城公園の真西・大阪城ホールにの東側に隣接しています。
太陽の広場はよくイベントに利用されていて、2016年夏はハウステンボスがスライダー付きのプールをオープンしてました。
その他屋台がいっぱい出るお祭りとか、記憶に残っているところではタイフェスティバル(タイ国)などがありますね。うまくタイミングが合えば楽しいでしょう。
JO-TERRACE OSAKA
2017.6.20、大阪城公園内にJO-TERRACE OSAKAという施設がオープンしました。
JR大阪城公園駅から大阪城ホールに続く細長い広場の南側にできた施設です。
TERRACEと呼ばれる棟がAからFまで6つあって(年末にはGもオープン)、それぞれに個性豊かな店舗展開を競っています。
公園の美しい自然にマッチした和モダンの風情に身を委ねれば、風が運んでくる穏やかでリッチなひと時を体感できるでしょう。
実際に行ってみましたがあんまり違和感がなくて、上手に新たな賑わいを演出していると思います。
駅の階段を降りてTERRACEの方へ歩いてきてもいいですし、左側に空中歩道ができているので、そこを通っても行けます。
店舗は全部で21あり(オープン当初)ますが多彩です。和洋カフェありイタリアンあり、その他大阪名物たこ焼きやお好み焼きも勿論あります。
これ、実際にどこかに入ろうとしたら、なかなか決められないというか多彩で迷いそう。
さて、そんな中で私の一押しは、E棟にある「RUNNING BASE大阪城」という施設です。
ここは大阪城公園でランニング・ジョギングをする人のための施設で、ロッカーとシャワーがあります。それでたった600円。
ウエアもシューズもタオルも一式借りることができてそれは別に1,000円。気が向いたらいつでも汗を流しにくることができます。
同じE棟にビール専門店があるので、これはたまらんでしょう^^ いい施設ができたもんです。
ということで新しくオープンしたJO-TERRACE OSAKAのご紹介でした。ぜひ一度いらしてください。あなたの期待を裏切りません。
夏なら隣でUSJがプールもやってますよ。
COOL JAPANN PARK OSAKA
2019年3月にオープンするのが、3つの異なったタイプの劇場を有するクールジャパン大阪です。
場所は、JR森ノ宮駅から大阪城に入ってくると噴水ロータリーがありますが、そこを右に曲がると100m程度先右側にあります。
年々増加する外国人観光客に対し、大阪の魅力が一杯詰まったクール・ジャパンを発信するのが目的とのことです。
催しの予定などについてはホームページをご覧ください。
大阪城公園内移動交通システム
大阪城公園内には2種類の交通システムが走っています。ご事情に合わせて便利にお使いください。
ロードトレイン
運行路線 上記の通り
運行時間 約50分間隔(運行時刻は各停留所で都度案内)
料金 片道300円・往復500円(大人)
注意点 諸条件により時間変更・運行中止があります
エレクトリックカー
運行路線 上記の通り
運行時間 約10分間隔(運行時刻は各停留所で都度案内)
料金 200円(大人1乗車)
注意点 諸条件により時間変更・運行中止があります
水上バス(アクアライナー)
大阪といえば水の都。水路とともに栄えた町です。アクアライナーに乗って大阪の町をゆったりと遊覧してはいかがでしょうか。
大阪城公園の北側、中之島公園界隈を約1時間かけて廻ります。水面から見る大阪の町や大阪城もいいもんです。
乗船場は大阪城ホール東側、大阪城新橋のすぐそばにあります。
出航時刻 10:00から1時間ごと
料金 大人1700円(但し3/28~4/15は大人2000円)
ホームページ:http://suijo-bus.osaka/guide/aqualiner/information.html
大阪城公園外のおすすめスポット
三光神社
真田幸村ゆかりの神社です。大阪城へ続く抜け穴がある神社として有名ですね。抜け穴のそばには幸村像が立っています。
この抜け穴、実は10mと続いておらずすぐに行き止まりになっています。行き止まりなのか、そもそもそれ以上掘られていなかったのか。
ここも含め大阪城抜け穴伝説は幾つかあるのですがその真偽のほどは? 気になるので、ある専門家にお尋ねしました。その時のお話については伏せておきます。
幸村ファンは是非来てみてください。
住所:大阪市天王寺区玉造本町14番90
JR環状線玉造駅から5分
地下鉄長堀鶴見緑地線2番出口から2分
ホームページ:http://www.sankoujinja.com/
大阪歴史博物館
大阪歴史博物館は大阪城公園の南西、馬場町交差点の南西角にある博物館です。実は私のイチオシで大阪の歴史が短時間で楽しく理解できます。
もし、あなたが初めて大阪城公園に来られる計画があるのなら、騙されたと思ってこちらにもぜひお越しください。なかなかよくできていて楽しいですよ。
入館したら、まず10階までエレベーターで上ります。上の階が古代で下に下りるに従って近現代の展示になります。
特に商人の町の再現が大きな魅力でしょう。大小の模型やセットが興味をそそります。
また、階段の踊り場から見える大阪城公園が見事です。絶好の撮影ポイントなのですが、ガラスの写り込みがひどいのが玉に瑕ですね。惜しい!
もう一つ、実際に来ればすぐにわかるのですが、NHK放送会館と繋がっています。BKプラザでは放送体験もできます。
住所:大阪市中央区大手前町4丁目1−32
電話番号:06-6946-5728
開館時間:9:30~17:00(特別展示期間の金曜は20:00時まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日、12月28~1月4日)
料金:600円(大阪城天守閣セット900円、特別展がある場合は別料金)
ホームページ:http://www.mus-his.city.osaka.jp/index.html
大阪城近隣のホテル
ホテルニューオオタニ大阪かKKRホテルになります。
大阪城公園の眺めに関して言えばKKRホテルに部があります。
大阪城公園の南側から見る景色がいいのですが、KKRホテルは南側にあり、且つ、遮るものがないので北側の上層階に泊まればかなり素敵な景色が一望できます。
KKRホテルで眺めの一番いい場所は12階のレストラン・シャトーが最高です。朝食を食べながらどうぞ。
一方、ホテルニューオオタニ大阪は大阪城公園の北側にあり、且つ、ちょっと土地が低く前に大阪城ホールがあるので、必ずしも景観の良い立地とは言えません。
しかしホテルニューオオタニ大阪は大阪ビジネスパーク内にあるので松下IMPビルやツイン21タワーなど、近隣のビルに美味しいお店が沢山あります。
〜写真集〜
たくさん撮りました。ぜひご覧ください。
まとめ
大阪城公園はとんでもなく広くて緑が多くて、季節に応じて梅・桃・桜と開花して、夏は青葉、秋になれば黄金の紅葉と一年中訪れる人の心を潤してくれるところです。
また、幾多の歴史を重ねて多くは消失してしまいましたが、それでも今でもなお歴史の宝庫であります。そして何より、素晴らしい技術で蘇った美しい天守閣があります。
初めて大阪城公園に足を踏み入れると、前方に見える天守閣。一歩一歩木立の間を進んで行くと、やがて高低差の大きい見事な石垣が現れます。
まさに類を見ない規模と美しさを兼ね備えた大阪城公園。
それだけではなく、詳細をご説明しましたように数々の魅力を兼ね備えた総合公園になっていて、北側には宿泊とグルメの大阪ビジネスパーク、南西には大阪市歴史博物館があります。
ぜひ一度足をお運びください。最後に私のおすすめコースを紹介します。
- 地下鉄谷町四丁目駅下車
- 大阪市歴史博物館見学
- 大阪城大手門から多聞櫓をくぐる
- 二の丸正面から桜門へ
- 説明文を参考に本丸散策
- 天守閣に上る
- 本丸北側の姫門跡から
- 隠し曲輪・刻印石広場・山里丸を見て
- 極楽橋を渡り青屋門をくぐる
- 大阪城ホールの東側噴水広場に出て水上バスに乗る
- 水上バス下船後大阪ビジネスパークで食事
- 食事後、JP大阪城駅で乗車しU.S.J.へ
丸一日コースです。それでも上で説明した魅力の一部分ですが、十分欲張りなコースでしょう。
以上、大阪城公園と周辺の総合案内でした。