台湾観光でタクシーを快適に利用する為に知っておくべき事

台湾のタクシー

台湾のタクシーは安い

台湾観光の記事で、特に台北や高雄での交通手段としては、MRTの上手な利用を強力にお勧めしています。安いし、運行本数が多く時間が読めるし。

悠遊カードさえあればバス移動も、さほどハードルは高くありません。こちらも強烈に安いし、路線も豊富だし。

しかし、MRTもバスもダメな場合はどうしましょう。時間的・場所的な問題で使えない時も出てくるでしょう。さてさて・・・

そういう時に躊躇なく使えるのが台湾のタクシーです。何が躊躇なくか? はい、安いんです。こんなん高かったら気安く使えないですよね。

じゃあ、どれくらい安いのか? 

例えば、昼間に3km走るとすると・・(2016年11月時点)

  • 台北では約115元(最新レート
  • 東京都心部では約1050円

これ、どんだけ違うんですか。東京都心部は台北の2倍を遥かに超える値段です。逆に言えば台北はそれだけ安いのです。

台湾主要都市のタクシー料金比較

リンクを貼ったサイトは見にくいですが、中段に「全台灣地區計程車費率一覽」という比較表があるので、よければ参考にしてください。

ですから、そんなに安いのであれば状況に合わせて上手に使いましょうという事になるわけです。

ところが台湾は外国です。快適にストレスなく安全に利用するためには、ある程度の知識がやっぱり必要なんですね。

ということで、今回は台湾のタクシー事情についての説明です。

 

 

 

 

 

日本のタクシーと違う点

  • 車の色はイエロー・カラーで統一されています。そういう意味では誰でも間違うことがありません。一発でタクシーだとわかります。
  • 逆に言えば、そうじゃない車は当然白タクであって、絶対に乗ってはいけないわけです。
  • ドアの開閉は手動です。私は最初、これに慣れなくて、何度か失敗をしています。乗るときも降りるときも、必ず自分で開閉をしてください。
  • 後部座席に座ってもシートベルトは必ず着用しましょう。運転手さんによっては注意してくるので、その前に着用しましょう。
  • 高速運転、割り込みジグザグ運転、煽り運転、路線違反運転、これ全部よくあります。日本人的感覚からすれば、台湾タクシーの運転はあまりマナーが良いとは言えない場合が多いです。

 

 

 

 

 

料金

初乗り

日本と比べれば相当に安い台湾のタクシーですが、都市ごとに微妙に料金が違います。大都市は似たような金額ですが、地方になるほど割高です。

  • 台北市・新北市・基隆市は70元/1.25km

これが一番安く、高いところでは宜蘭県が120元/1.25kmで結構差が出ます。それでも日本と比べれば全然安いですが。

 

距離加算

初乗りを超えた距離に対する加算です。

  • 台北市・新北市・基隆市は0.2km/5元

 

時間加算

トロトロとなかなか動けない場合の加算です。

  • 台北市・新北市・基隆市は80秒/5元

 

深夜料金(23:00~6:00)

  • 台北市・新北市・基隆市は20元

 

配車(電話で呼んだ場合)料金

  • 10元

 

トランク利用料金(とらない運転手もいる)

  • 20元

 

空港のタクシー特別加算

  • 桃園空港からは、メーター料金の1.5倍に高速利用料を足した合計金額(台北市内まで、だいたい1500元程度)。1.5倍は特別料金で、逆に桃園空港へ行く場合は不要です。
  • 高雄空港は50元

これはなんやねん?ということですが、昔聞いた記憶では、タクシーが空港へ支払う場所代だったと思います。

 

旧正月特別加算

  • だいたい20元〜50元くらい

 

 

以上は、メーターに基づく料金、ないし一般的な取り決め料金でした。それ以外に、地域により特別なケースがあるので以下に説明します。

 

観光地固定料金

観光地により、予め料金が決まっている場合があります。

瑞芳駅から

  • 九份 205元
  • 金瓜石 270元
  • 十分寮 545元
  • 雙溪 680元

 

烏來老街の台車駅から

  • 雲仙楽行きケーブル駅 270元
  • 內洞森林遊楽区 410元
  • MRT新店駅 680元

 

淡水地区の加算

  • 上記加算料金以外に全日常時30元余分に請求されます

 

旧メーターとサーチャージ

サーチャージ
サーチャージ 出典:新北市政府HP

2015年10月に超久しぶりの料金改定が台湾北部であったのですが、タクシーのメーターが古いままで新料金体系に対応していないケースがあるかもしれません。

  • 旧メーター:黒色
  • 新メーター:茶色

旧メーターの場合はメーター表示料金+サーチャージ料金を支払うことになります。走行距離とサーチャージ料金の関係は上に表示した新北市政府の一覧の通りです。

ただ・・・必ずしもその通りの請求となるかどうかは運転手さん次第だったりします。結構いい加減というか台湾流というか。

とはいえ、これでふっかけられることはまずないと思います。何れにしても、言葉がほとんど通じないと思うので、揉めないでください。揉めないことの方が大事です。

 

メーターを使わないケース

地方といっても都会ではない田舎に行くと、料金が交渉になる場合があります。また長距離でも交渉になる場合があります。

なので、基本、乗らないほうがいいと思いますが、どうしてもという場合は、紙に字を書いて交渉する必要性が出てきます。

基本」記事でも述べてますように紙とボールペンは常に必要です。様々なケースを想定した場合、運転手さんにも書いてもらえる紙がスマホよりもいいです。

また、事前におおよその目安を知っておいたほうがいいです。

タクシー料金の詳しい説明サイト

新北市のサイトが非常に見やすいです。
→新北市政府・計程車のページ

 

 

 

 

支払い時に気をつける点

お互いに言葉が通じないので難しい面もあろうかと思いますが、揉めないことが一番大事です。

  • 必ず自らメーターに表示されている金額を見て確認してください
  • メーター金額以外を請求されるケースは上で説明した通りです。できるだけ理解しておいてください。
  • 500元、1000元を出すと、ごく稀に「釣りがない」という手を使われることがあるので、必ず数枚の100元紙幣と小銭は持っていることを確認して乗ってください
  • もし金額がおかしいと思っても言葉による交渉はできないので、とりあえず支払って降りる。トラブらないことの方が大事。下記「乗っていいタクシー」ならまず大丈夫。

 

 

 

 

乗っていいタクシーの見分け方

実際、台湾のタクシーは圧倒的にトラブルが少ないと言っていいと思います。稀に遠回りされてもたかだか数十元くらいです。何倍もふっかけられることはまずありません。

しかし、金銭的にはわずかでも、もし故意の遠回りをされたら気分が悪いでしょう。

それに、件数は少なくても凶悪な事件は実際に起こってます。ですから、そういう目に遭わないためには事前の知識と、とっさの判断行動が非常に大切です。

とっさの判断行動とは、乗った瞬間に素早い状況判断で「降りたいと」と思った時に「ごめん間違えた」とか適当に日本語で言って、さっさと降りてしまうような行動です。

とはいえ・・

一旦動き出すと「乗らなきゃよかった」と後悔しても、後の行動が難しくなるので、やはり乗るまでが勝負です。乗ってもいいタクシーを覚えておきましょう。

 

こういうタクシーに乗ろう

  • 車体が汚れていない綺麗なタクシー
  • 車内が綺麗なタクシー
  • 車体に凹みや傷のないタクシー
  • 外から車内が見れるタクシー
  • 運転手の服装が乱れていないタクシー
  • 運転手が酒臭くないタクシー
  • 運転手登録証がすぐ目に入るタクシー
  • 車の横や後ろに車番がはっきりと表示されているタクシー
  • 会社名が車体に書かれているタクシー
  • 車体上のランプに会社名が書かれているタクシー。単に「TAXI」と表示されている場合は乗らない
運転手登録証
運転手登録証
会社名・車番など
会社名・車番など
会社名・車番など2
会社名・車番など2

 

特に安心して乗れる大手

  • 台湾大車隊
  • 大愛計程車
  • 大都会衛星車隊

など

 

その他

  • 客引きをしているタクシーは乗らない方がいいです。

 

呪文を唱える男

台湾では今まで数え切れないくらいタクシーに乗ってますが、幸い一度も嫌な思いをしたことがありません。それは乗車時に必ず呪文を唱えているからです???

  • 「我愛台湾」
  • 「我是愛台湾的日本人」
  • 「你的車很漂亮」

なんの脈絡もなく明るい声で言います。運転手さんから返されても7割はわかりません。が、それでいいのです^^ うまく説明はできませんが、ある種の雰囲気を作れていることは間違いありません。

別の記事で、よく「北京語が喋れなくてもOK」とかって書いてますが、やっぱり少しは喋れた方がいいですよね。

 

 

 

 

乗車時注意事項

  • ドアの開閉は客がする
  • 後部座席であっても必ずシートベルトをする必要がある。義務です(詳しくは交流協会記事を)
  • 基本的には北京語か台湾語しか通用しない。従って言葉による意思疎通は難しいが、一応紙とボールペンは常に携帯しておく
  • 予め、行き先の住所を紙に書いておいて、それを運転手に見せる。ホテル名だけだとわかってもらえないことが多々ある。住所がかなりピンポイントの位置を表しているので、これを教えることが重要。
  • 駅に行ってもらう場合は紙に、下記のように書いてみせる。
    1. MRTの場合は「○○捷運站」
    2. 台湾鉄道の場合は「○○火車站」
    3. 台湾新幹線の駅は「○○高鐵站
  • 運賃メーターを「乗車」にしたことを確認する
  • トラブった場合に備えて、必ず運転手登録証の撮影をしておく
  • 深夜はお店やホテルで読んでもらったタクシー以外は乗らない方がいい

 

 

 

 

降車時又はそれ以降の注意事項

  • 降車時、ドアの閉め忘れに気をつけること
  • 領収証が欲しい場合は、予め「請給我一張收據」と書いた紙を用意しておき、これを見せる
  • タクシー内に忘れ物をした場合は、下記いづれかの方法を試みる
    1. 警察廣播電台(警察の忘れ物ラジオ局)電話:02-2388-0066、0800-000-123に依頼する
    2. 確実に日本語で話しができる交流協会台北事務所に電話をする(電話:02-2713-8000(平日9:00~17:30)、0937-043-408(夜間・土日祝祭日24時間)
  • バイクがガンガン突っ込んでくるので、降車時は後ろをよく確認してからドアを開ける

 

 

 

 

 

まとめ

台湾でタクシーを利用する際に知っておいた方が良いと思われることをまとめました。そのポイントをもう一度おさらいすると

  • ある程度料金体系を頭に入れておくこと
  • 支払い時の注意点
  • 乗っていいタクシーの見分け方を知ること
  • 行き先や領収書の要求など、運転手に伝えたいことは予め紙に書いて持っておくこと
  • トラブルは避けること

などなどでした。

安い台湾のタクシーを上手に利用して快適な台湾観光を楽しんでください。

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