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ホワイトデー
もともとホワイトデーという文化は世界中になく、日本のお菓子の業界が売り上げを伸ばすために作った日です。従って、日付やその意味するところには、あまり奥深いものはないと言えます。
とは言っても、毎年ある日が来れば売り上げが伸びるのであれば、それは嬉しいでしょうし戦略的にも悪くないですよね。
昭和50年前後から業界が動き出したようですが、私が学生の頃はまだ広まってなかったと思います。今もさほど普及はしていないような気がするのですが、そうでもないのでしょうか。
調べると「習慣」と説明されているところがありましたが、習慣じゃないですよね。
何より、こういったイベントについて欧米社会でのそれとの違いを考えると、向こうはほぼ必ず宗教をバックグラウンドにした歴史や文化が支えているわけで、どんなに商業化が進んでも浮かないんだと思います。
翻って、このホワイトデーの発端は純粋に商業的な動機であり思惑であるので、バレンタインデーと絡ませているとはいえ、もともと社会に支えになるものがないわけです。
なので今後さらに発展し定着して「文化」と言えるところまでたどり着くかどうかはわからないと思います。
個人的には、もっともっと広がって完全に定着するようになればいいと考えています。多くの人が喜んで楽しんで消費する機会が増えるのはとっても大切です。
男性への「ホワイトデー」に対するアンケート結果
ライフメディアのリサーチバンクは毎年リサーチを行っているのですが、2015年にもネット経由で実施されていますので結果を見てみましょう。
「あなたにとってバレンタインデー・ホワイトデーはどのようなものですか」
20代から50代の男性が出した有効回答1,000件(10歳区切りの4グループ)の結果は(複数回答)
- 1位 30.0% 自分には関わり合いのない行事
- 2位 24.0% 配偶者や彼女に愛や感謝を伝える日
- 3位 26.2% 面倒な行事
- 4位 17.3% コミュニケーションを深める機会
なんと1位と3位は真っ向否定で合計するとびっくりの56.2%ですよ。
・・でも「否定」という表現はふさわしくないかもしれません。「関係ないから」「めんどい」とか言いながらも、心中は違うかもしれませんしね。
2位の「配偶者や彼女に愛や感謝を伝える日」は一番丸く収まる答えです。
が、ここで一つ問題が。それは50代です。
- 1位中 32%
- 2位中 18%
- 3位中 28.4%
これってすべてワースト1位です。またどうしてしまったのでしょうか。2014年も同じような傾向です。
- チョコレートを誰からももらっていない
- 奥さんに興味がなくなった
- 心の触れ合いがない職場で義理チョコをもらっても面倒なだけ
こんな感じでしょうか。なんか寂しいような難しいような。どうも男性軍には否定的な香りが濃厚ですね。
女性への「バレンタインデー」に対するアンケート結果
一方、女性にもバレンタインデーについて同様の調査をしていますが男性とは相当に違う結果が出ています。
20代から50代の女性が出した有効回答1,000件(10歳区切りの4グループ)の結果は(複数回答)
- 1位 36.3% 配偶者や彼女に愛や感謝を伝える日
- 2位 23.0% 自分には関わり合いのない行事
- 3位 21.1% お世話になってる人に感謝を伝える日
- 4位 20.1% 色々なチョコレートを楽しめる日
びっくりするでしょ。全肯定の1位と3位の合計が57.4%ですよ。男性との意識の差はいったいどこから来ているのでしょうか? いやぁ、本当になんでこんなに違うのでしょう。
一方2位の「関係ない」では女性でもやはり50代がトップでダントツの29.2%なのです。50代の女性は約73%の方が就職されているので、専業主婦で男性との接触がないというわけでもなさそうなんですが。
4位は面白いですね。本来の趣旨からは完全に離脱して「マイ イベント」になってるんですね。「色々なチョコレートを楽しめる」って自分であれこれ買うんですか。それとも女性同士で交換し合うんですか。
残念なお返し
さて、次はホワイトデーのお返しについて見ていきましょう。まず、女性が「残念」と感じたものをgoo「ホワイトデーのお返しで残念だったものランキング」で見てみると・・
- 1位 こちらが渡したものより明らかに金額が低い
- 2位 趣味ではないハンカチ/タオル
- 3位 趣味ではないアクセサリー
- 4位 箱詰めのお菓子を「みなさんへ」とまとめて
- 5位 よく知らないキャラクター小物
- 6位 下着
- 7位 直前に調達したと思われるお菓子
- 8位 男性側の好みのCD
- 9位 好きではない人から、手紙付きで
- 10位 ギャグ要素のあるギフト用のお菓子
となります。
先のリサーチバンクの調査で26.2%の男性が「面倒な行事」と答えていますが、この女性の「残念」内容を見てるとわからないでもないです。
反面、男から見ても「どうしてそういう品物を送るのかな」と疑問になる商品もあります。
例えば「下着」ですが、下手すると本当に仕事に影響すると思うんですよね。一般的な付き合いにとどまっている相手には「差し障りがない」品物ってあるはずですけどね。
差し障りがなくて喜ばれるものって考えると鬱陶しくなって「面倒な行事」へ繋がるのかな。
あと他の調査も見てみましたが
- 「明らかに金額が低いお返し」は、女性はかなり引っ掛かっているようです。
- 特にコンビニ調達は超絶「ダメ」みたいです。
- さらに「花束」もダメみたいですね。まあわかる気がします。というか何でこんな物贈るんでしょ?
もう一つ、特に凝り性の人が気をつけたほうがいいのは「お手製の〜」です。相手が本命じゃなければ相当にNGです。実際に自作曲のCDを贈って、郵送で返された人を知っています。
じゃあ、何だったら納得してくれるの? となるわけですが
人気のお返し
オリコンリサーチによると
- 1位 クッキー
- 2位 マドレーヌ
- 3位 ハーブティー
- 4位 入浴剤
- 5位 おしゃれな文具
こうやってみると上の「残念なもの」との比較で、やはり無難ですよね。特別な関係ではないので消耗品がいいみたいです。
- 文具なんかはお店の女性店員に可愛いのや流行のお勧めを聞くのが間違いなさそうですね。
- 入浴剤は普段あまり買わないようなものやちょっといいもの。
- お菓子やハーブティーはブランド品や箱や包みが可愛いものでしょう。
さらにいろんな調査結果を見てみると、結構「お返しは不要」も1位のところが多いです。
しかし例えばですよ・・・女性が3〜4人立ち話をしていて「〜さん、いらないって言ったらホントに何にもくれないのよ」とかいうパターンを想像すると難儀ですよね。
正解はないと思います。普段から空気を読んでおかないといけませんね。
私の場合
で私の場合なんですが、バラマキ用については、独身の時は彼女に買ってもらい、結婚してからは家内に買ってもらってました^^ 面倒とかっていう理由ではなく、なんか安心感があるじゃないですか。男の自分がため息つきながら「ハズレ」を考えるより。
でも何回かは自分で買ってます。ただその時何を考えてどういう基準で商品を選んだかは全く思えていません。すいません。
人気の本命用「お返し」
本命はさすがにかなり違って
- ブランドものの洋服
- アクセサリー
- 食事
- お菓子類
形のあるものが入ってきますね。ただ、好みの難しい彼女は一緒に行って選んでもらった方が、サプライズ感はなくても幸せになれると思います。
あと意外なのは「義理」でもお返しに「食事」というのが案外喜ばれるみたいです。どこ見ても結構ランク高いです。
しかしですね、そういう調査結果を信じて、誘って断られたらどうしたらいいんでしょう? 義理返しでも、ちょっとショックを受ける可能性大ですよ。
まとめ
こういうのって男女の心理が見え隠れして、書いているとなかなか楽しいですね。
プレゼントを購入する行為や贈る行為。そのややこしさを楽しいと思えるか、ちょっとしたアヤですれ違うのを修復できるのかなど、結構社会力を試されるという意味合いもあるのでしょうか。
義理の場合は
- 消えて無くなる「差し障りのない」もの
- ちょっと可愛いブランドのお菓子
経験上、とにかくお店の女性店員に力になってもらうのが失敗しないコツだと思うのです。と「彼女や嫁に頼っていたお前が言うな」って、はい、もっともでございます。
いや、ですから少しは自分で買った経験もあるのですよ。
本命の場合は
- よほど心を読めているならサプライズがいいでしょうが
- 固く行くなら一緒に買いに行くのがいいと思います。
彼女が何に一番価値を感じてくれるのか?
- 時間の共有か
- あなたのプレゼントした服に包まれることか
- あなたがプレゼントした大好きなお菓子を食べることか
- あなたがしてくれることなら何でも幸せなのか
さて、何が一番でしょう? 日頃のお付き合いにおけるリサーチ力は大切ですね。
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