【修羅場】浮気察知から離婚まで完全解決への心得と手続き【慰謝料】

浮気

浮気の影響は甚大

この記事では、妻に浮気された夫が精神的なダメージを乗り越えて、法的に可能な手段で最大限のものを勝ち取る方法を時系列に説明したものです。

浮気で思い出すのは「失楽園」。あれは強烈でしたね。今で言うところのダブル不倫の物語。1997年のドラマで本は300万部以上の大ヒット、そして映画化もされました。

組織や周りの人たちとの絡み合いの中で自分たちを貫き通せるはずもなく、結局、究極の不可逆の道を選んでしまった、というお話。

もうね、源氏物語の時代から、こういうことをするとどうなるかは、基本的には何も変わってません。

本人たちは好き勝手やって、あとはどうなろうと知ったこっちゃないのですが、された方はたまったもんじゃない。

今回の主人公は、された人=夫、通称サレ夫。

はっきり言って、サレ夫になってしまったら、筋通して片つけるのは、再構築するにしても離婚するにしても、大変な労力と時間と費用がかかる上に周りの人たちをほぼ必然的に巻き込んでしまいます。

そして、全員心に傷がつくんですね。

サレ夫と相手方のサレ妻が本気出して決着つけてきたら、おいおい説明しますが、だいたいスル夫もスル妻も無事では済まない。ほぼ崩壊まで進んでしまう可能性が高いのです。

そして、もう一回いいますが、全員が傷つく。

特に、サレ夫とサレ妻。何の疑いも持たずに生活してきたのに、100%黒とわかった時のショックたるや、その破壊力は凄まじいものがあります。

さて、浮気が始まったらスル妻(もちろんスル夫にも)に何らかの変化が生まれます。

当然、浮気するための時間が必要であり、しかも、頻度が高まってきたら尚一層時間が必要なので、どんなに本人たちが用心して隠していても、どこかに歪みが出てきます。

これに気づかなければなりません。

では、どんな変化が出るのでしょうか。ここからスタートします。

 

浮気をしはじめて変わる妻

変化に気づかなければ話になりません。必然的に騙され続けることになります。

ここで大切なことは、妻に関心を持って生活しているか否かです。何の関心もなく、妻の誕生日や結婚記念日も忘れているような状態では・・・

  1. 浮気の口実を与えていることになる
  2. 妻の変化に気がつくはずがない

ということです。

妻が家庭における自分の存在価値に疑問を持ったら黄信号です。そこから道を外し始めても、あなたがそもそも関心を持ってなければ気づかないしブレーキにも何にもならないのです。

ここから学び取れることは、愛し合っていて平和な夫婦であっても、常に疑いの目は持っておくべだということです。

「疑い」という言葉を毛嫌いしても得るものはありません。お互いが適度な緊張感を常に持っておくことは健全な安定状態を保つ秘訣の一つです。

それに、無関心は、通る通らないは別にしても、確実に浮気の口実にされます。もし、末長い共同生活を希望するなら、心を通わせる努力は必要です。

さて、そうしていっても浮気されるときはされる。

で、変化を見つけることが大切なのですが、いったいどんな変化があらわれるのでしょう?

妻が勤め人なら、だんだん遅帰りが増える。家を開ける日が多くなる。化粧も着るものにも変化が出てくる。

勤め人でなくても同じようなものです。ただ、「会社」を嘘理由に使えないので、その代わり「友達」なんかが言い訳に多く登場します。

  1. 日常業務終了後新規プロッジェクト会議がある
  2. どうしても今日中に仕上げなければならない仕事に追われている
  3. ミスをして後始末に時間がかかる
  4. 課の飲み会がある
  5. 社内旅行がある
  6. あなたに黙って半休や有給休暇をとっている
  7. 化粧が変わる、濃くなる
  8. 平日日中の不在が増える
  9. 友人や同窓生との飲み会名目の外出が増える
  10. 同名目の旅行が言い訳にでてくる
  11. 浮気相手の影響で興味対象が増える、変化が出る
  12. 使途不明の支出が増える
  13. スマホにロックがかけるようになる
  14. スマホを寝ている時も離さないようになる
  15. 見たこともない派手な下着がしまわれている
  16. 夜、ある日を境に急に拒み出す(或いは、ず〜っと拒んでいるのに急に一晩だけ求め出す←托卵の疑い)
  17. (もし子がいるなら)ある日を境にしょっちゅう実家に預け出す

ね、妻が浮気をし出したら、幾らでも変化はあらわれるのです。もちろん本人たちはバレないように気配りしているから、見えるのはちょっとした変化かもしれません。

これに気づくかどうかは、偏にあなたのアンテナの感度しだいです。さっきも申しましたが、アンテナの感度が高いことは愛情の深さとは関係がありません。

知らん顔が大事

あなたが抱いている疑いの気持ちを知られてしまっては元も子もありません。バレると、もっと深く潜られてしまうし証拠を隠滅される可能性もあります。

女の勘とかいう、なんだかよくわからないものがあるので、慎重に、あくまでも平静を装って。

財産の保全

妻が浮気で見境のないお金の使い方をする場合があるので、預金残高にしてもクレジットカードの支払い明細にしても、そういうもので確認できたら、保全のため管理はしっかりする必要があります。

預金通帳・カード類・印鑑・有価証券類・保険証券など

これは、 疑義の念をバレないようにすることと二律背反になる可能性もあるので注意が必要。

お金の使いすぎについて、軽くジャブを打っておくだけでもかなり効果が出るかもしれません。

しかし、白黒はっきりさせたいなら、まだ離婚嫌疑については口にしないし、感情的な発言もよくないです。

 

自己コントロール

疑惑がどんどん大きくなって、確信に変わってくると、急激に心理的な負担が大きくなる場合が多いです。

嫁のことを信じていれば信じているほど、安心していれば安心しているほど、あり得ない事が現実に嫁の意思で行われているので、信じたくないと言う逃避心理が働いたりします。

人によっては、寝られない、食事がとれない、無理したら吐いてしまうという症状が出る可能性も大いにあります。

精神的に辛くなり、攻撃的な考えも起こってきて、とにかく一日も早く決着をつけたくなります。

そのために、客観的に見れば不十分な証拠しかないにも関わらず、嫁に罵声を浴びせ締め上げようとする行動に出るかもしれません。

絶対に潰してやる

という思いが一気に駆け上がり、心身ともに健全とは言い難い状態になる可能性もあります。

暴力を振るうこともあれば、毎日毎日知っている事実をチラつかせながらグジグジと質問責めにすることも考えられます。

しかし・・・

ここで早まった行動をとっては元も子もありません。

どうしても暴力を振るう誘惑が理性に勝つのであればしょうがないでしょう。後先考えずに喚きまくって気が済むと思うのであれば止めはしません。

と同時に、そういう人はこの記事を読む必要もないわけです。

一方、なんとか踏みとどまって堪えて、法治国家の一員として法の範囲でできることをしようと考えた方は先に進んでください。

 

方針の決定

裁判で使えるかどうかはともかく、浮気間違いなしと自分で判断できる証拠を十分に集めたとします。

で、ここからどうします? 

方針の決定ですね。弁護士にお願いするにしても、全てはこの方針に基づくので、ここでの決心が超重要です。

方針といっても三つしかありません。

  1. 結婚生活再構築
  2. 離婚
  3. 一度離婚して一定期間後再構築の可否を話し合う

ところが、この三択が簡単ではないケースが多いのです。なぜか?

浮気相手とやる気満々でホテルに入り、すっきりニコニコ帰ってきて、全く何事もなかったように夕食を作って、屈託のない笑顔で旦那と話をするってね。

これ、一人の人間がやってのけるので、色々と証拠を握っても尚判断を迷わせる。

完全に相矛盾する行為を全く違和感なくされると、それって夫からするとどっちも本当・事実じゃないですか(家の中の行為が芝居ということもあるか・・)。

それにプラス、過去の平和な時代の思い出がオーバーラップして、いよいよ判断力は落ちていくのです。

どうしたものか?・・・

自力で頭を整理して結論まで持って行ける方はいいですが、そうは出来ずに苦しんでいる方も多いはずです。

  1. 再構築する意思があるけれど、嫁と間男との行為が(実際に見たわけではないが)フラッシュバックのように、事あるごとに浮かんできて何も出来なくなる
  2. 離婚して綺麗さっぱりしたいが、ぽっかり空くであろう心の空間をどうやって埋めていいのかわからない、そう思うと全てにおいてやる気が失せてしまう
  3. 破壊的な思考に陥っているわけではないが、実際にあったことを許せない、今後、再び信用していくことは出来ない

などなど。

これね、自分のことは結局自分で判断する以外に方法はないのですが、間にワンステップ挟むのが良い結果をうむ場合があります。

信頼できる人に話す

そのワンステップとは・・・ズバリ、信頼できる人にぶちまけることです。

迷惑はかけるが、この人だったら全てを話しできるという人。長年の友人でも、本当に信頼できる上司でもいいし。

臨床心理士に依頼する

もしくはカウンセリングを受けてみるのも非常に有力な手段です。その際、一番いいのは勤め先に常駐のカウンセラーですが、それがない場合は・・・

さきにこちらを読んでください。→最近の心療内科はおかしい方向に来ている

よくわかっていただいたと思いますが、素人の心理カウンセラーに引っかかっては元も子もないということです。

お近くの臨床心理士を擁している病院を探してください。

嫁の親族は基本信用しない

例えば、嫁の弟がいて非常にあなたと仲が良く信頼できると思っていたとします。

しかし、その弟にいろんなことを打ち明けるのは大きなリスクが伴う、という話です。

嫁の親族には親族の考えがあって、たとえ悪気がなくても嫁に伝わる時は伝わります。

どんなに釘を刺していても「良かれと思って嫁に喋った説教をした」ってなったら元も子もありません。

そして、もう一つありうることとして自覚していた方がいいのは、鬱状態に陥ってる可能性です(病的かどうかは別として)。浮気が与えるメンタル破壊力は半端じゃないから。

このように心のケアをしつつ、結論を出すのが賢明です。

くどいですが、この段階ではまだ妻に対して意思表明はしません。何食わぬ顔で普通の生活をします。

 

証拠固め

嫁の不倫に対してどのような決着を目指しているかにかかわりなく、言い逃れのできない証拠を確保しておく事が最重要です。

何故なら、とことんのとことんまで保身のために嘘をつくからです。真実も虚偽も関係ありません。とにかく逃げられさえすればなんでもいい、という発想です。

勿論事例ごとの差はあるでしょう。極々稀に、全く嘘をつかずに真実を述べて罪を認める嫁もいるかもしれません。

しかし、現実はそうでない方が圧倒的に多いし、シラを切られる時間が長ければ長いほど、結局、双方の傷は大きくなります。

そうであれば、最初から逃げ道を塞ぐ確かな証拠があったほうがいいのです。たとえ再構築の道を選ぶにしても。妻が、より素直になりやすい。

では、どのようなものが証拠として有効なのでしょうか。裁判になっても有効に機能する証拠とは・・・

不貞の事実を示すものです。

  1. 行為を表す写真・動画
  2. ホテルに出入りする写真・動画(「入っただけでなにもなかった」は裁判では通用しない)
  3. 妻や間男が不倫を認める会話(電話含む)の録音
  4. 不倫行為が認められるメールやSNSのやりとり
  5. ラブホテルに滞在していたことを証明するもの(領収証とか)
  6. クレカ・suicaなどの利用明細
  7. 手帳・日記
  8. DNA検査報告書
  9. 妊娠・堕胎に関する記録
  10. GPS記録
  11. 調査会社の写真・動画を含む報告書

このような証拠があればほぼ確定、というか疑いようがないのです。

ただ、メールとかSNSは文字だけであれば明らかに不貞がわかる内容であっても、単独証拠としては弱い可能性があります。「単なる言葉遊びだった」とか・・・

なので、SNSやメールでも写真や動画が欲しいところです。

自分で証拠集め

上記証拠を見れば自分でもある程度はできると思うでしょう。

確かに、以下のようなことはできるかもしれません。

  1. 自宅に間男を連れ込んでいる可能性があればICレコーダー・カメラの設置
  2. 妻のスマホ・PCのメール・SNSデータのデータ移管或いは写メを撮る
  3. 妻のスマホのメール・SNSを自分のPCへ転送設定する
  4. 妻の手帳・日記・メモなどのコピー(スマホのスキャンアプリが便利)
  5. GPSを自家用車や妻のバッグなどに仕込んで居場所を確認特定する
  6. 不倫が始まった推定時期を挟んだクレジットカードの利用状況・明細コピー
  7. 普通預金の出金状況コピー
  8. 毎日妻について気づいたことを自筆で記録した日記

それでも調査会社を勧める理由

あなた自身で集めた資料は法的に適切であるものとそうでないものがあります。

  1. 盗撮したものや盗聴したものは違法
  2. スマホの写真・動画・録音音声やコピー書類は改竄できるという理由で裁判上の証拠にならないことがある

案外ちゃんとした証拠を集めるって難しいんですね。

もちろん、集めた証拠はあなたの決断に大いに役立つし、交渉の武器になるかどうかは弁護士に判断を任せればいいことでもあります。

そうなのですが、できるならば調査会社に依頼し、彼らが掴んだ決定的な証拠と調査書を作成してもらえば、これに勝るものはありません。

裁判では調査書自体が証拠になります。

ちゃんとしたところであれば、プロの仕事はすごいですよ。

一方、超リアルな証拠を集めてくれるので、逆にあなたの心は逃げようがなくなり誤魔化しようがなくなり、一層苦しむことになるのは予め覚悟が必要。

また、非常に高くつくので(逆にあまりに安いと信ぴょう性に疑問符がつく)、妻の行動パターンをよく把握した上でよく打ち合わせをして、できるだけ少ない依頼回数で成果が出るようにしたいです。

ちゃんとした調査会社なら、そういうこともきちんと教えてくれます。

選び方

周りに利用者がいたら紹介してもらえますが、そうでなければ困りますね。勤務先に紹介してもらえるところがないか聞くのもいいです。

しょうもない探偵事務所に依頼して中身のない報告書に高い料金を支払うはめになったら目も当てられません。

慎重に探しましょう。

もしネットから探すのであれば、取扱件数の多いところを探します。そして、必ず訪問して、単なる儲け主義なのか、こちらの立場を理解してくれるのかを判断します。

実際の調査書を見せてもらうのも判断の助けになります。しっかりとした内容のあるものならば安心です。

親権を取りたい場合

もし妻が子の親としてきちんと面倒を見ていた場合、あなたが離婚後に親権を取るのは極めて難しいです。弁護士もそういうはずです。

しかし、そうでない場合は、あなたが子供の世話をしている様子を詳しく日記にしておきましょう。子供に事情を話せるなら、子供にもちょくちょく書いてもらったらいいでしょう。

裁判では基本的に女親が有利と言われてますが、それは一般論です。あなたの心の結晶である日記は絶対ではないけれど必ず役に立ちます。

 

弁護士への依頼

どう決着をつけるにしても、まずは証拠をガッチリ固めることの重要性は理解してもらえたと思います。

さて、ここからの手順についてですが、再構築するにしても離婚するにしても、あなた一人で解決まで持っていくのは難しいです。その理由は・・・

  1. 間男に慰謝料を請求しなければならない
  2. 間男嫁からの請求が来た場合その条件について嫁は交渉する必要がある(あなたが関係と思えば関係ない)
  3. 財産分与について決着をつけねばならない
  4. 妻への慰謝料請求及び使い込み金があれば返還請求が必要である
  5. 子がいる場合親権と養育費の問題を決着する必要がある
  6. 子が托卵の可能性がある場合は法的DNA鑑定が必要になる
  7. 子が托卵の場合、過去の養育費請求・除籍・間男の認知・本件に関する慰謝料などの問題を解決する必要がある

以上のように、非常にややこしい法律が絡んでくるし、金銭は要求するにしても請求されるにしても、一般個人にこれを解決する能力はありません。

托卵とは

元の意味は、別種の鳥の巣に卵を産んでその鳥に育てさせること。カッコウなんかがそうです。

ここから転じて、浮気相手の子供を何も知らない夫に育てさせること、という意味でも使われる。

それに加えて、弁護士がいないと・・・

  1. 時間がかかる上やっている手続きの有利不利や正当性がわからない
  2. 相手の要求が妥当かどうかわからない
  3. すぐに喧嘩腰になってしまって話が進まない
  4. 金銭授受の約束が守られない時にどう請求していいかわからない

というようなこともあります。

ここで「なんちゅう面倒くさい」と投げて酒に逃避したところで、夫婦以外の人間と子供が絡む以上、弁護士を雇い、腹をくくって解決をしていく以外に道はありません。

弁護士の選定・依頼の方法ですが、弁護士といってもそれぞれに得意分野があるので、誰でもいいわけではありません。

じゃあ、どうやって探すのか・・・?

  1. 調査会社を利用したなら、調査会社に紹介してもらう
  2. 勤め先の上司に事情を話し会社の顧問弁護士経由で紹介してもらう
  3. 知人友人の繋がりで紹介してもらう(離婚した知人がいれば聞いてみる)

得意分野もさることながら、弁護士もピンキリで中にはとんでもない奴もいるので、できる限り上記のようなルートが望ましいと考えます。

また、大手の事務所がいいわけでもありません。所長と懇意ならいいけれど、一見であればどんな弁護士をつけられるかわかりません。

 

弁護士が決まった後

弁護士は一般的には、一通りの概略を説明してくれます。その上で、あなたがどうしたいのか希望を聞いてくれるはずです。

  1. 慰謝料その他一円でも多くのお金を取りたい(慰謝料は嫁と間男双方に請求できる)
  2. 自宅で不倫されたので家や家具の買取を要求したい
  3. お金はそこまで要求しない代わり間男を社会的に抹殺したい
  4. 絶対に親権は渡したくない

などなど。言いたいこと要求したいことは全て吐き出せばいいのです。

それに従って法に則って弁護士は絵を描いてくれます。そして伝えるべき相手に伝えるべき内容を文書化して、そして内容証明にて送付してくれます。

配達証明付き内容証明郵便作成と送付

その文書内容は・・・

  1. 弁護士自己紹介
  2. 不貞事実を把握しておりそれが不法行為であること
  3. 依頼人はとんでもない精神的苦痛で大きな被害を受けていること
  4. 慰謝料をはじめとする請求事項
  5. あらぬことをすれば法的措置もあり得ること
  6. 不誠実であれば慰謝料の積み増しもあること
  7. 接近禁止

ケースバイケースですが、だいたい上記のような内容の内容証明を送付してくれます。

誰に送付する・・・? これもケースバイケースですが・・・

  1. 嫁宛(自宅)
  2. 嫁実家
  3. 嫁会社
  4. 間男自宅
  5. 間男実家
  6. 間男会社
  7. 間男嫁
  8. 間男嫁実家

これらを全て同時に送付することは、まずありません。交渉における間男へのカードとして置いておくこともあります。

また、あなたの意向次第という部分もあります。

個別の話には応じない

関係者に内容証明を発送し、全員集合で話し合いを持つまでは、個別に話をしないように、と弁護士に念を押されるはずです。

とにかく、全員の話し合いが持たれるまで平静を装って何事もないように暮らすこと。

内容証明が到着して、嫁や間男がびっくり仰天して「あ〜だこ〜だ」言ってきても、「全て弁護士を通してください」で突っぱねることが肝要です。

その後全てが解決するまで、一切個別の話には応じず「弁護士を通してください」で押し通すのが肝です。

なのに、この一番大切な詰めの部分で我慢できずに大爆発を起こしてしまう依頼人がいるらしいのですが、当然「百害あって一利なし」です。そんなことをしても必ず後から後悔します。

 

話し合いと交渉

前段までが長すぎる。まさに気力がなければやっていけない。しかし、ここからが本当の勝負です。

とりあえず話し合い。弁護士事務所やあなたの自宅で行われる場合もあります。

普通、間男は間男嫁や間男勤先にバレるのを何より嫌がります。

間男嫁への送付は当然嫌がるとして、特に、就業時間中に不倫をやってたりしたら、あなたが間男勤務先に「どんな管理をしているのか?」とねじ込むこともでき、それが発覚する内容証明を非常に嫌がるわけです。

ということで、この二先への内容証明送付は、最初の話し合いでもめた時の強力なカードになります。

ケースバイケースですが、話し合いは結構大掛かりで大変になることもあります。参加者が多いと大混乱になって中止することもあります。

参加者

  1. あなた
  2. あなたの両親
  3. 嫁両親
  4. 間男
  5. 間男両親
  6. 間男嫁
  7. 間男嫁両親

多いケースではこんな感じで、さらに相手方の弁護士が参加したりします。

実際に話し合いをしてわかるんですよね。冷静にストレスは最小にって、これ、弁護士に投げてるから叶う事なんだと。

進行前に弁護士と入念に打ち合わせしますから、だいたいその通りに進みます。

しかし、すんなりと解決に向かうとは限りません。交渉の相手は無防備で来て「こりゃだめだ」と気がつき、「当方も弁護士を立てるので話し合いはまた後日」ってなるケースもあります。

親が入り乱れて殴り合いになるケースもあります。

いずれにしても、交渉が妥結しない問題点を整理して、その部分を再交渉のテーマにしましょうとかって弁護士がまとめてくれます。

ここで、もしあなたが金銭の多寡を争点にしているなら、法廷まで行かない方がたくさん受け取れるケースもままあるので、交渉金額を下げて妥結した方がいいと弁護士にアドバイスを受けたら「初志貫徹だ〜」とかじゃなく、よく考えてください。

さて、複数回の交渉の間に個別交渉の電話がないとも限りません。「〜円くらいで手を打ってほしい」とか。はい、上に述べた通り「全て弁護士を通してください」でしたね。

スピード勝負

交渉内容はいろいろあっても、まずは、離婚届に判をついてもらうのが先決です。ここでつまずくとややこしくなります。

バ〜ンと言い訳のできない恥ずかしい証拠を見せて、超動揺しているところで畳み掛けるのが一番効果的です。

ここが大事だから「いきなり」が絶大なる効果を生むから、それまでは我慢をして平静を装う事に価値があるのです。

もし、この初期チャンスを逃し、嫁の親族友人などから入れ知恵をされたり落ち着かれたりすると非常に面倒くさいことになったりします。

それに・・・浮気相手が独身でよほどしっかりした経済状況なら再婚もあるでしょうが、多くの場合は違うでしょう。

つまり、妻はあなたと婚姻状態を続けることが最も都合がいいのです。最も都合が良くて浮気も安心してできるのです。

これに気づかれると、思い切り離婚を拒否し始めます。だからスピード勝負なのです。

公正証書

ちゃんとした弁護士なら示唆してくれますが、後日のトラブルを防止するために、離婚協議書は公正証書にしておくことが大切です。(5千円〜2万円くらいの費用)

元妻や間男が協議内容を守らない場合、金銭債権については、公正証書に強制執行認諾文言を定めておけば、訴訟を起こさなくても相手の給与や財産に差し押さえができます。

特に養育費のように何年かかけて支払うようなものは、往々にしてストップする危険があるので、そういう時に役に立ちます。

どっちにしても、絶対に公正証書にしておくべきです。

有責配偶者(弁護士が必要なもう一つの理由)

民法770条1項は離婚原因の一つとして、配偶者に不貞な行為があったとき、を定めており、この離婚原因を作った配偶者のことを有責配偶者といいます。

有責配偶者は離婚訴訟を起こしても、当然ながら負けます。婚姻関係を破綻させた不法行為者なのですから当然です。

しかし、あなたが不貞と主張するためには、それが婚姻破綻前である必要があります。

そこで有責配偶者は、あなたにどんだけ迷惑をかけていようと知らん顔して、「いやいや婚姻破綻後の行為だ」と主張してくるケースがあるので注意が必要です。

一方、法律関係とは別に、内々で話を済ましてあげようなどと温情を持っていると、周囲に「あなたが悪者」と吹聴されて大きな誤解を呼びますので、優しさは禁物です。

以上のようなことを踏まえれば、妻に有責配偶者である認識を徹底して植え付けて、これ以上の悪事に走らせないためにも、やはり弁護士は必要なのです。

 

家裁での調停手続き

一般的な話し合いががっぷり四つで動けず決着がつかず、という場合は、家裁に調停申立をします。

しかし、がっぷり四つであっても「ではしようがないので裁判になりますね」とこっち弁護士が言った途端に合意されることもあります。

それは、主に間男の立場上の理由が大きいです。裁判をして記録に残り閲覧される可能性が残る(民訴法第91条)のが嫌なのです。

判決原本:50年、和解調書:30年、事件記録:5年

この時点で、申請に必要な事項は全て弁護士の手中にあるので、あなたに難しいことは降りかかってきません。丸投げでOKです。

家裁調停では主張文面や証拠書類などを提出しますが、これら書類の出来不出来は、裁判まで進んだ時の重要因子となのるで弁護士の力量が問われます。

 

裁 判

調停での決着が着かなければ、いよいよ裁判になります。

もう、非常に専門的になるので手続きそのものは弁護士に任せておけばいいのですが、各プロセスにおける意思疎通はしっかり行って、自分の意思ははっきりきっちり伝えることが大切です。

訴状提出から口頭弁論(複数回)に進み、そして判決が出され確定するのですが、実際は、どこかのタイミングで裁判官から和解勧告が出ます。

ほとんどのケースでは和解が成立します。(ごく稀に認諾離婚という決着もある)

とことん行くのは得策ではないと私も思います。だいたいここまでくるということ自体が、ぐだぐだで泥沼化しやすい要素が大きく、時間がかかり費用も膨らんでいきます。

調停期間が1年として、それにプラス裁判期間が1〜2年って長すぎると思いません?

意地と意地の張り合いみたいになったら、あなたの本質的な目的である「少しでも幸せな生活に戻る」から大きくずれてしまいます。

弁護士とよく話をして、やはり、どこかで和解を受け入れるのが、被告に対してじゃなく、あなた自身にとって得策ではないでしょうか。

 

弁護士費用

弁護士に任せるデメリットは一つもありませんが、しかし、当然とはいえ費用がかかります。これだけがネックといえばネックですね。

ですから、妻と間男から受け取る慰謝料で賄うという考え方になるでしょう。最悪、マイナスにさえならなければいいという考え方。

じゃあ実際どれくらいの支払い金額になるのか?というと、それは弁護士事務所によって違います。また、協議離婚・調停・裁判によってもかわります。

だから、一番最初にお願いする際に納得できるまで質問をする必要があります。

こっちは支払いに不安があるから事細かく報酬について質問しているのに、それをわかってくれないような素振りを見せる弁護士なら即断って別を探しましょう。

弁護士なんて掃いて腐るほどいますから。

そんなことで、一例ですが(協議離婚の場合)・・・

  1. 相談料:〜1万円(30分〜1時間)
  2. 着手金:〜30万円(基本的に理由の如何を問わず返金されないケースが多い)
  3. 解決報酬(全て終わった後での支払い):解決した項目ごとに大凡10〜20%
  4. その他:交通費・(遠方に行ってもらう場合は)出張日当・印紙代など

法テラス

国が設立した法律に関する支援組織で「法テラス」というのがあります。

法的にわからないことを無料で相談できたり、収入が乏しい人への費用建て替えサービスなどもあります。

「いきなり弁護士」が不安で、且つ、ある程度時間的なゆとりがあるならば、最初に法テラスに話をしてみるのもいいかもしれません。

 

まとめ

妻の浮気を発見してから離婚までについて詳しく述べてきました。

あなたが妻を愛しているほど、家庭を大切にしているほど、心にできる傷は大きいです。

この傷を治す薬はこの世にないし、傷をないものにしてくれる消しゴムもこの世には存在しません。その原因たる張本人との再構築が難しい所以です。

いずれにしても手続きはややこしく面倒ですが、交渉が全部まとまれば、公正証書を作成して、振込金額を確認して、離婚届を提出してなどが全て済めば弁護士に報酬を支払って一段落です。

また、新しい人生の第一歩がスタートです。

ここで離婚する場合の非常に大切なポイントを整理しておくと・・・

  1. 不貞の事実を認めざるを得ない絶対的な証拠を持つこと(調査会社の報告書が有力)
  2. 真実が明らかになるプロセスで体に大きな変調が起こった場合は心療内科でカウンセリングを受ける
  3. 複雑に法律が絡むので禍根を残さないためにも弁護士にお願いする
  4. どうしたいのかを弁護士に十分に話す詰める
  5. 交渉に至るまでは平静を装う感情の爆発をさせない(これ無茶苦茶大事)
  6. 交渉の席で嫁や間男が何を言おうとも弁護士に任せる(感情を露わにしない)
  7. 離婚届に記名捺印させるのを最優先にする(離婚する場合はこれ無茶苦茶大事)
  8. 交渉は長期化しても良い結果・望む結果にならないことも多いので、時間も体力も削がれるので、できる限り短期決戦にする(弁護士もそういうはず)

以上のようなところでしょうか。

過去の幸せだった時代の妻をどんなに思い出したところで、今目の前にいる人が現実の妻です。

苦しんでも思い悩んでもタイムマシンがない限り過去へは戻れないので、心に区切りをつけて新たな一歩をスタートするしかありません。

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