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交通手段はバスだけ
今回のご案内は台湾の最南端、屏東県にある四重渓温泉と恒春そして墾丁です。
この記事では行き方に特化して詳しくお話ししていきます。
さて、台湾の鉄道は台湾を一周しているのですがそれを使って行くことはできません。
なぜなら、高雄駅から列車で南下しても途中の枋山駅で東へ方向を変え台東県へと行ってしまうからです。
そう、四重渓谷温泉・恒春・墾丁はもっと南側なのです。というか、ほぼ台湾の最南端に位置します。
以上のような理由で交通手段は基本タクシーを除けばバスだけということになります。
また、バスは台北からの直通便はなく、台湾高鉄(新幹線)の高雄側終点左営駅発もしくは高雄空港発のどちらかを利用します。
それではそれぞれを具体的に説明していきます。
台湾高鉄の左営駅から乗車する場合
台北・台中・台南方面から台湾高鉄で高雄に入る場合は終点の左営駅で降りますが、そこからバスに乗るまでのルート、並びに乗車券の買い方を説明します。
列車を降りたらプラットホームからエスカレーターかエレベーターで二階に行き、2番出口から出ます。
すると、すぐ目の前に「墾丁快線」バスの乗車券売り場があるので、ここで目的地までの乗車券を買います。
料金は以下の通りです。(カッコ内は悠遊カード利用の場合)
墾丁快線9189
- 左営ー車城: 328元(288元)
- 左営ー恒春:361元(317元)
- 左営ー墾丁:401元(352元)
墾丁列車9188
- 左営ー車城: 297元(261元)
- 左営ー恒春 :326元(286元)
- 左営ー墾丁 :359元(316元)
乗車券を買ったら売り場左側を前進し下を見てください。すぐ目の前に停留所(バスターミナル)があります。階段を降りて、ターミナル一番前の1番でバスを待ちます。(必ず行き先を確認しておく)
バスは2系統あって、そのうち墾丁快線9189が早いので通常はこのバスを利用するのですが、左営駅発の最終が19:10と早いです。
なのでそれを過ぎた場合は21:45まである墾丁列車9188を利用します。
墾丁までの所要時間は・・・
- 墾丁快線9189で約130分
- 墾丁列車9188で約160分(停留所が多い)
程度です。
MRTの左営駅からの場合
高雄市内のどこかからMRTで左営駅に来る場合です。
この場合は、MRT左営駅の1番出口を出てください。そしたら左前に上で説明したバスターミナルがあります。
台湾旅行記事で度々申し上げているのが悠遊カード利用の推奨です。
何度もバスを利用する場合、料金をいちいちお釣りのない現金で用意するのは面倒です(バス内に両替機はない)。それに、もし何か錯誤があって運転手さんに話しかけられたら困ってしまいます。
それに上で紹介した左営駅のバス乗車券売り場はよく行列ができます(=乗りたい発車時刻のバスに乗れない)。
だから悠遊カード利用を推奨しています。それに、悠遊カードを利用すれば上記のようにバス料金が安くなります。
また、左営駅と高雄空港の両方に乗車券売り場に隣接して悠遊カードのチャージサービスがあるので、そこで加金しておきます。
もし利用される場合は、乗車時と下車時の両方で読み取り機にタッチしてください。
キャリーバッグなど大きな荷物について
こういう長距離バスは車体の横腹に収納スペースがあってそこにキャリーバッグなどの大きな荷物を預けます。
バスに乗る前に自分で収納スペースに入れます。ですが、慣れていない場合は降りる時が心配ですよね。
- 荷物を取り出す前にバスは行ってしまわないだろうか?
- そもそも収納スペースを開けてくれるだろうか?
などということ。
絶対大丈夫かどうかはわからないので、特に北京語を全く喋れない場合は対策を立てておきます。
先に、紙かスマホのメモアプリに大きな文字で下車する停留所名を書いておき、乗車時に運転手さんに見せます。(下車ブザーがあるので不要だが、親切な運転者さんなら覚えておいて下車を促してくれると共に外人だと認識してくれる)
収納スペースの開閉は運転席からのボタン操作なので、下車時に運転手さんに「荷物を預けている」と収納スペースを指差します。そうすれば間違いなく開けてくれ、バックミラーで取り出しの様子を確認してくれます。
以上の2ステップで安心してバスの利用ができます。
何かを購入したりお茶したりしたい場合はバスターミナルの近くに荷物の一時預かりボックスがあるので活用してください。
上で出てきたMRT左営駅の1番出口の左横です。
四重渓温泉へは乗り継ぎが必要
四重渓温泉へ行く場合は車城で降りて乗り継ぎをしなければなりません。
四重渓行きのバスはイエローラインで車城停留所は↓のとおりです。(地図は上が高雄方面、下が恒春方面、右が四重渓温泉)
が、下の時刻表のように一日に五本しかなく、しかも最終が17:43と凄く早いので、もしそれより遅くついた場合は場合はタクシーを利用するしかありません。(宿泊先の送迎バスの有無は事前に確認しておいてください)
車城は結構田舎なので客待ちのタクシーがいればラッキーです。が、そうでなければ少し時間がかかる覚悟が必要です。
まぁ、なんかうろうろしていたら「タクシーが必要か?」と話しかけてくるのはよくあることです。
ただ、こちら方面のタクシーは台北などの都市とは事情が全く異なるので、予め心得ておく必要があります。
見た目が正規のタクシーでもほとんどメーターは使いません。指値です。ちょっと吹っかけ気味なら300元くらいは言われるでしょう。
交渉は勿論可能ですが個人的にはあんまりお勧めはできません。
とにかく運んでもらわないことには話にならないので(選べる状況にはないので)、とりあえず乗ってしまったほうがいいと思います。
私がこの界隈を旅行した時は10回くらい利用しましたがメーターを倒したことは一度もなかったです。
それどころか、ホテルで呼んでもらったタクシーでさえ言い値の白タクですし、最もびっくりしたのは呼んでもらって来たのがミニバイクの時でした。
これは笑いました。訳がわからずにポカ〜んとしてたら「早く乗って!」と催促されてようやく何が起こっているのかが理解できました。
お姉さんの肩につかまって乗せてもらうのは流石に怖かった。バリバリの交通法規違反だし。
まぁ、郷にいれば郷に従え。それも含めて旅の面白さと割り切ればいい思い出になります。
それから日本人から見たら、運転手さんがちょっと厳つくて無愛想に感じることもよくありますが気にする必要も警戒する必要もありません。
台湾に行くようになって20年が過ぎますが、その手の事で怖い目にあったことは一度もありません。不運に遭遇する確率は日本と同じか低いくらいではないでしょうか。
最後に、タクシーを利用する場合は、必ず行先(ホテル名)・住所・電話番号を(繁体字で)事前に用意しておいて見せてください。
高雄空港から乗車する場合
手荷物を受け取ってロビーに出たら真前に乗車券の販売所があります。もし悠遊カードを使うのでなければここで乗車券を買います。
運賃は以下の通りです。(カッコ内は悠遊カード利用時料金)
- 高雄空港ー車城:344元(302元)
- 高雄空港ー恒春:377元(331元)
- 高雄空港ー墾丁:418元(367元)
空港のバス停留所の場所は↓の通りです。
ただ、私が乗車券を買った時は「出発10分前に販売所の前に集合」みたいな紙を渡され、その時刻に行ったら係の方が他の客と一緒に停留所まで連れて行ってくれました。
乗るバスは機場快線・臨918で、左営発の墾丁快線9189と乗車時間を比較するとほぼ同じで墾丁まで140分程度です。
こちらは一日の便数がやや少なく1時間に1便で且つ昼の時間帯はもっと少なくなるので、事前によく発車時刻を確認しておく必要があります。
時間待ちする場合
話が前後しますが、海外旅行ではマップなどの即時確認情報を得られないと非常につらいので、まずはバス乗車券売り場の並びにある電信会社で、旅行日数に応じたsimを購入しスマホに入れてもらいます。
そして乗車券購入後時間があるならって話ですが、高雄空港はお茶するくらいしか時間潰しができないので、これまた並びにあるスタバででも休憩してください。
台湾のスタバの食事メニューは日本にないものがあるので、それを食べたりするのもいいかもしれません(野菜系はうまい)。
バス会社のホームページによると、機場快線・臨918は2020年7月1日より運行停止になると発表されています。
おそらく、何ヶ月も開店休業状態で、この先もどうなるかわからないことを見越しての決断だと思います。残念。
もし再開されたら、即ご報告します。
まとめ
四重渓温泉・恒春・墾丁への交通手段はバスのみとお伝えしました。まぁお世辞にも便利とは言えません。
乗車時間は車城までなら1時間40分くらい、墾丁までなら2時間を超えるので予め飲み物なんかは買っておいたほうがいいです。
また時刻表については、各バスの系統番号にリンクを貼っているので、そこから各サイトに飛んで最新情報を確認してください。
四重渓温泉行きについては、車城での乗り換えがちょっとハードルが高く、(送迎バスがあればいいですが)運良くイエローラインに乗り継げなければ白タク(正規の姿でもほぼメーターは倒さない)しかないでしょう。
運転手さんに聞くと、この辺りの産業は観光業がメインでその他はたいしたことがないとの事。
都会と違って一日の客も少ないでしょう。それで生活していることを勘案すれば「割高」はしょうがないかな、と個人的には納得しています。
さいごに・・・
台湾は外国。外国旅行をストレスなく楽しく過ごすためには、一に事前準備、二に事前準備です。かばんに服を詰めるだけじゃなく、学習もまた大切な事前準備です。
そういう意味において、少しでも私の台湾旅行記事がお役に立てれば幸いです。
恒春半島の観光記事
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