目 次
Q1. Apple Music Classicalの料金は?
Apple Musicをダウンロードしてサブスク契約をして、その上でApple Music Classicalをダウンロードするという流れです。
Apple Music Classicalに別料金はかかりません。
であれば、より幅広い音楽が聞けるApple Musicを先にインストールしておきましょうということです。
勿論Apple Music Classicalだけを入れておくのもありですが、二つでも一つでも同一料金なら、より便利な二つを選びますよね。
月額料金
- 学生580円
- 個人1,080円
- ファミリー1,680円
Q2. Apple Music Classicalは何にインストールできるか?
Apple Music Classicalをインストールして使えるのは、
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ(Google PlayからDLできる)
この3つです。残念ながらMacでは使えません。
MacでもApple Music Classicalの音楽は聞ける
例えばiPhonedのApple Music Classicalでプレイリスなりを作っておけば、これはApple Musicにも自動的に表示されます。
そこで、MacのApple Musicと同期しておけば、結局はApple Music Classicalの音楽を聞けることになります。
- 同期:iPhoneの設定アプリ > ミュージック > ライブラリを同期オン
Q3. Apple Music Classicalの特徴
以前からあるApple Musicというアプリとの違いは、ざっくり言うと以下の二点です。
- クラシック音楽専用の検索エンジンが提供されており、作曲家や作品、演奏者などに基づいて細かい検索が可能
- クラシック音楽に関する豊富な解説が提供され、曲や作曲家の歴史的背景や特徴などの詳細な情報が得られる
データベースは同じ
調べても確たる説明が見つけられなかったので私の推測ですが、例えば、次に述べるようなことが根拠になるのではないかと考えます。
- 全く同じ曲を両アプリどちらからでも聞くことが出来る
- Apple Music Classicalで作成したプレイリストは、そのままApple Musicに反映される
同じ箱の中にあるものを、Apple Musicから取り出すか、Apple Music Classicalから取り出すかの違いです。
但し、Apple Music Classicalはあくまでもクラシック音楽専用のアプリで、それ以外を聞くことは出来ません。
Q4. クラシック音楽専用の検索機能って何?
ストリーミングを楽しむ上で、クラシック音楽は「聴きたいもの」を探しづらいのがネックです。
探しづらい理由は色々あります。
- 多様な録音バージョン:クラシック音楽は、同じ曲でも異なる指揮者やオーケストラ、ソリストによって数多くのバージョンが存在するので特定の演奏や録音を見つけるのが難しい
- 作品の命名方法:クラシック音楽の作品名はしばしば複雑で、例えば、作品番号、愛称、作曲家による独自のタイトルなどが混在しており特定の演奏や録音を見つけるのが難しい
- 言語の違い:曲名やアーティスト名が異なる言語で記述されている場合が多く、英語圏外のリスナーにとっては、特定の演奏や録音を見つけるのが難しい
- 情報の不足:一部の演奏記録には、指揮者、ソリスト、演奏年度などの詳細な情報が欠けている場合があり、特定の演奏や録音を見つけるのが難しい
- ジャンルの特性:クラシック音楽は他の音楽ジャンルとは異なり、曲の長さや構造が複雑であることが多く、アルバム単位での検索が必要な場合があり、これが特定の演奏や録音を見つけるのが難しい要因となる
こういった点を克服し、Apple Music Classicalは、曲名、作曲家、演奏家で簡単に検索が可能になっています。
また、演奏スタイルや録音年代など、さまざまなフィルターを使用して、好みの曲を見つけることもできます。
この辺の事情は「習うより慣れよ」で、実際に触ってみたら短時間で納得がいきます。
Q5. CDのライナートーツのような解説が嬉しい
Apple Music Classicalのもう一つの嬉しい点は、専門家や編集者によって作成されたコンテンツやガイドが提供されることです。
これにより、クラシック音楽についての深い知識や背景情報、おすすめの演奏などが得られ、リスナーはより理解を深めながら音楽を楽しむことができます。
CDを購入した経験者ならわかると思いますが、詳しい説明文や写真集がとても嬉しいじゃないですか。
特にクラシック音楽の場合は、曲の解説もさることながら、たくさんある演奏ごとの評論を読むのも楽しみの一つです。
詳しい説明文の出し方の例
例えば「ショパン:ピアノ協奏曲第2番」で検索して↓①を出して下にスクロールすると②の画面になります。
次に、②の「このアルバムには」の下の人名やオーケストラ名をタップすると詳しい説明が表示されます。
例えば「辻井伸行」君をタップすると、こんな感じ↓。
Q6.「最高の音質を提供します」の嘘・ホント
Appleサイトの説明では「最大192kHz/24ビットのハイレゾロスレスによる最高の音質を提供しています。」と述べられています。
これってどうなのか?という疑問です。
答えを言うと「提供します」は本当です。しかし、提供される「最高の音質」をどうやって耳に届けたら良いのですか?
まさにここが問題の核心です。
ほとんどのiPhoneユーザーは、日頃、音楽を聞くのにはAirpods(Pro)か同等の無線イヤホンを使っているでしょう。
しかし、これらのイヤホンでは、ハイレゾはおろかロスレスでさえも、本来の品質で聞くことが出来ないのです。
聞くことができるのか否か?と問えば「できる」が答えです。でも、ほとんどの人はそれを実現することが出来ないのです。
難しい話は全部ぶっ飛ばしているので、より詳しく知りたい場合は、下記のリンクからAppleサイトへ飛んでください。
「最高の音質」は何が違うのか?
Airpods(Pro)では再生不可能なハイレゾ音は何が違うのでしょうか?
- 音の輪郭:音の輪郭がとてもはっきりします。その結果、演奏されている楽器の特質がよくわかるとともに、定位(音の出てくる方向)も非常にはっきりと分かります。
- 空気感:空気感もよりはっきりと感じ取れるようになります。その結果、楽器の響きや楽器との距離がよく分かるようになります。
Androidスマホなら可能
Androidスマホにはハイレゾに対応している機種があります。
なので、ハイレゾ対応のBluetoothイヤホンをセットで使えば「高音質」な音楽を聞くことが出来ます。
しかし、非常なデータ量を処理するので、満員電車や人混みの街では安定した再生は難しいです。
今のiPhoneの音で不満?
移動中のリスニングなら今のままで十分です。ソースが良ければ十分いい音で聞けます。
高音質で聞いても、恐らく、音がブツブツ切れて不愉快になるだけの可能性が高いです。
それに、高音質は騒音の中で聞くものではない、というか結構デリケートです。
Q7. Apple Music Classicalの音楽をオフラインで聞くことは可能か?
直接的ではないけれど、可能は可能です。
オフラインで聞くということは、対象曲を予めダウンロードしておくことを意味しますが、Apple Music Classical自体はダウンロード機能がありません。
そこで、まずApple Music Classicalのライブラリにトラックやアルバムやプレイリストを追加しておきます。
そして次にApple Musicを開くと、そのままトラックやアルバムやプレイリストが反映されているので、ここからダウンロードします。
(おまけ) iPhoneでクラシック聞くならAirpods Proが最適
まさにタイトル通りです。
Airpods Proはとてもフラットな再現音を聞かせてくれます。
「低音が〜」とか「高音が〜」とかじゃなくて、バランスが非常に良いので、クラシック音楽には最適だと思います。
したがって、iPhoneでクラシック音楽を聞くならAirpods Proが一番というのが私の結論です。
逆に、もっとガツンとした尖った音がいいならBoseのQuietComfort Earbudsがおすすめです。
初めて耳にして音を聞いた時の感想ですが「ここまで音が違うんだ!?」です。
Airpods Proとは間逆でもっと直接的な音がします。本当に面白い。
ただ、QuietComfort Earbudsは操作性が相対的に劣ります。使いづらい。
まとめ:多様化するクラシック音楽の楽しみ方
Apple Music Classicalの導入により、クラシック音楽を楽しむ方法が一層多様化します。
クラシック音楽に特化したサービスは、このジャンルの深い魅力をさらに引き出し、新たなリスナー層を獲得する可能性を秘めています。
Apple MusicとApple Music Classicalの両サービスを活用することで、クラシック音楽の新たな楽しみ方を見つけることができるでしょう。
Apple Music Classicalの日本でのサービス開始によって、この伝統ある音楽ジャンルは益々身近になるでしょう。