目 次
勉強の仕方の核心は三本の柱
集中できない成績が上がらない
この記事は、勉強で悩んでいる多くの人たち(学生から社会人に至るまで)を対象に作成しました。
なかなか四教科の試験成績が上昇しない、資格試験を何度トライするも合格しない、TOEICが400点止まりで先が見えない・・・
いやいや、それよりもっと手前の問題として、勉強をスタートしても直ぐに漫画やゲームに気がいくスマホから離れられない、といった集中力欠如の悩みも少なからずあります。
「何を甘ったれたことを・・あなたがやる気を出すか出さないかそれだけの問題じゃないか!」
まぁまぁ、確かにそうではありますが、しかし一刀両断に切りつけたら、大きく丸く真っ赤に育つりんごもその前に落ちてしまうじゃないですか。
世の中に「ダメな人」なんて唯の一人もいません。みんなやり方一つで好成績をものにできます。そう、やり方一つなのです。
三本の柱
- 動機をはっきりさせる
- 動機に基づいた継続法を身につける
- 効率の良い勉強法を実施してゆく
基本的にはこの三本柱が最高に大切です。なんでもそうです、柱が太くしっかりしていればちゃんとした家は建ちます。
決して適当なことを述べているのではありません。
高校生になった時から大学を卒業するまで家庭教師を連続的に行い、その間、塾の臨時講師として教壇にも立っていました。
受け持っていた生徒は、そもそも自発的に勉強する子達ではなく、それだけに責任は重かったのですが、ほぼ本人と親の望む高校に入学できたのです。
そこで私が、生徒にとって一番大切なことと確信を持っていたのが上記三本の柱です。
その後、銀行に入行し管理職についてからもまた、多くの後輩たちを指導してきましたが、基本が三本の柱であることに変わりはありませんでした。
これらを以下具体的に解説し、はっきりさせていきます。
最後に各科目ごとの勉強法を説明しており、勿論これらは学生用なのですが、内容自体は社会人の方にもヒントになりますからご一読ください。
動機がなければやる気も出ない
人は不思議なもので、親や上司が大上段に振りかぶって「べき」論をどんなに大声でがなっても、それで勉強が捗ったり成績がよくなったりするものではありません。
向上のための動機とはもっと自発的なものです。
何人もの子達を見てきましたが、本人の意思を引き出すようにあれこれ話をしてゆく過程で、「自分が望む〜のために勉強するんだ」「私は将来〜したいから勉強をしてゆくんだ」と動機を認識し納得できればOK。
もう私がそばについていなくてもどんどん伸びてゆく子や行員もいました。
それくらい動機は大切です。そして具体的な動機は強ければ強いほど好作用します。
ここがはっきりとしていない方は、勉強をする前に、しっかりと自覚できる具体的な動機があるのかを再確認してください。
例えば、「TOEIC700点とりたい」とすれば、それは動機ではなくて手段です。700点取ってどうしたいのですか? そこにあるものが動機です。
「一応海外担当を望んでいるから700点以上は取りたいけど、ダメならダメでいいや」。
こんな弱い中途半端な動機では、社会人をやりつつ(家庭を持っていたら家庭人もこなしつつ)望む好成績を得るのは相当難しいです。
同じ勉強をするなら「意地でも海外担当を勝ち取る!」くらいの強い動機がなければ。
強く具体的な動機を持つ事はあなたの意思次第です。こればっかりは一般的な方法論で解決できるものではないんですね。
ただ、動機が弱くても勉強の成果が絶対にでないというものでもありません。でも明確な動機がしっかりと心に根差していればより盤石です。
望むべくはメンターのような方があなたの側にいれば尚いい、というかそういう方を積極的に作ってください。
物凄く強い動機と集中力を手に入れるのって、偶然の運命のイタズラによることも決して少なくはないです。
- 最愛の母親が急死した事がきっかけで、どうしても人の命を助けられる医者になる決心をした。
- 片思い大好きな彼女が地区第一の高校を受験する事が分かり、親が心配するほど勉強するようになった。
- 同輩や後輩にまで下に見られていた矢先に転勤になって、新天地で死に物狂いで仕事と資格試験を頑張った。
誰にでも何らかの形であることであり、要はそのチャンスが巡ってきたときに「はっ」とするか否かです。
では、次から具体的で成果の上がる方法を解説していきます。
限られた持ち時間と集中力の持続
勉強をする上で大切なのは「集中力」と「効率」です。
1日は24時間しかないので、限られた持ち時間で最大限の効果を望むなら、高い「集中力」を持続し、その中で「効率」のよい勉強をすべきです。
もしあなたが、15分勉強したらもうスマホを手に取ってLINEするタイプなら、「集中力」はないしとっても非「効率」だと言えます。
また、「集中力」と「効率」の関係をいえば、効率を上げるためには一定以上の集中力を持続させる必要があります。その結果、ゾーンに入ると人が変わったように効率があがったりします。
ではどうやって「集中力」持続させるのか。問題はここですよね。
ヒントとして、一人では改善のしようがないのに、家庭教師のお兄さんがそばにいると人が変わったように集中できる。こんな経験ある人ね、少なくないと思いますよ。
だれかに助けてもらって成果が上がるのなら是非そうすべきです。その誰かを何かに変えましょう。そう、アプリにその役割を担ってもらうのです。
そこで、次に非常に有用なアプリを紹介していきます。
FLIP-集中力 UP!スタディータイマー
このアプリは学習時間を計測してくれるのが主機能です。ですが、継続利用して成果が出るように色々と工夫がされています。
細かいところは使い慣れるに従ってわかってくるので、ここではごく基本的な使い方だけをご紹介します。
- まずプロフィール登録をする。
- 次に必要な数だけ「目標(勉強する科目)」を設定する。
基本的にはこれだけで準備OK。
で、実際に使うときは・・・
- 勉強をスタートするときに「目標」の一つをタップする。
- 右にある「時計」アイコンをタップする。
- スマホを裏返して置いて勉強をスタートする(スタートの合図音がする)
- 25分すると合図されるので5分休憩しその後再開する(ポモドーロ・テクニック)
- 勉強が終わったらスマホを表向けて「測定終了」をタップする。
基本的な使い方は以上です。裏返すとスタートするのがユニークですね。単純だけどよく考えられてる。
- 目標(勉強科目)ごとにこれを繰り返すとちゃんと集計してくれタイムテーブルに表示される。
- 作成した各目標は時間割として表示作成することができ更に各目標はカレンダーにも表示される。
- 勉強時間の集計として日次・週次・月次のレポートが自動集計されいつでも確認できる。
このようにFLIPは毎日勉強時間の管理をしてくれ、そして、その結果が短期的長期的に集計された結果をいつでも視覚的に確認することができるのです。
実際に利用するとよくわかるのですが、立ち止まろうとするあなたの背中をいつも押してくれて、勉強の継続を促してくれる非常に良くできたアプリだし、実際利用者も多いです。
FLIP-集中力 UP!スタディータイマー
Rinasoft Inc.無料posted withアプリーチ
このアプリについては以下の記事が非常に詳しく説明されてます。
FLIPを勉強の時間計測と基本的な集計だけで利用するのであれば無料で使えますが(無料でも広告がないのはグー)、より便利に使うためには課金が必要です。
課金と支払いの体系は以下の通りですが、iOSとandroidでは謎の差異があります。
コソ勉
時間管理のアプリをもう一つ紹介します。
「コソ勉」は、勉強時間15分を達成したら、その度に升目に科目別に色を塗っていくという方法で勉強時間を可視化します。このアプリは・・・
という記事がきっかけとなり開発されたもので無料です。
確かに意識の持続・高揚に役立つのですが、ただ、これは実際に方眼紙に色鉛筆で書いていった方が効果を発揮するのではないかと個人的には考えます。
コソ勉
StudyHacker, Inc.無料posted withアプリーチ
勉強と時間帯
集中力を高める話の次は、効率的な勉強と時間帯の関係を説明していきます。
午前中は思考タイム
朝起きてすべきは・・・
- 数学・物理・化学の問題を解く
- 国語の文章読解やまとめ
特に起床後3時間は、思考に役立つホルモン、ドーパミンが出やすいことがあり、また、記憶が脳の長期記憶部分に整理されリセット状態になるので、考えてアウトプットするのに向いている時間帯となるのです。
そして、まず先に昨日の復習から始めるのがコツ。
夜は暗記タイム
逆に夜は、一日思考して沢山の情報が未だ整理されずにある状態で、更なる思考には向いてない時間帯です。ここは記憶する時間、暗記タイムです。
そして寝ている間に記憶したことは整理されるので、睡眠はしっかりと取る必要があります。睡眠を削らないでください。
さぁ暗記しましょう。
- 数式を覚える
- 漢字・熟語を覚える
- 英単語・英熟語を覚える
- 歴史事実の語句用語・年号を覚える
音読を勉強に活かす
これはめちゃくちゃ効きます。是非以下に述べる通り実践することをお勧めします。とはいっても難しいことは何もありません。
- 目で見る
- 声を出して読む
- 手で書く
何を勉強してるにせよ、この三つを常に同時に行うことがキモです。「なんだそんなことか」と言うなかれ。
全てにおいて三つ同時進行が大切で、たとえ数学の問題を解いている時でも音読します。答えができたら、再度それを頭から音読します。
勉強のエンジンがなかなかスタートしない時も、「読む」ことだけをやってみるのが効果的です。案外「いやいや虫」はあっさり消えてくれます。
山口さんの7回読んで7回解く(マーカーの活用)
東大法学部を主席で卒業された山口真由さんの勉強法です。もし特別にご興味お持ちの場合はご本人の著作を読んでみてください。
基本的には、ざっくり言ってしまえば・・・
- 教科書を7回読む
- 読んだ部分を全て順番を決めて異なる色のマーカーで塗り重ねていく
これだけで、特に、マーカーを全部分に塗り重ねるのは斬新ですね。結構やる気を刺激してくれるかもしれません。
ただ、私は必ずしも全面賛成ではないんですね。とにかく「読む」事がキーなのですが、これは・・・
- 必ず音読する
これがとても大切です。
マーカーの塗り重ねは色が変化していくので、そして最後に塗り重ねた色で何色になるのかもわかるので、確かに意識を一定のレベルに保つ役には立ちます。
でももしこの方法を試すなら、回数は試行錯誤しながら自分で決めたらいいです。3回でいい人がいるかもしれない。10回繰り返さないと納得できない人がいるかもしれない。
移動時間、隙間時間の活用
例えば学校や会社に通う電車の中なんかが代表的な移動時間だし隙間時間ですね。ちょっとした時間、昼食時間なんかも人によってはいいかも。
私はシャワーで済ますには寒い季節に、湯船につかりながら北京語の単語や連語の暗記をよくやっています。
学校なら授業合間の休憩時間もいい隙間時間ですね。
これら一つ一つは短時間ですが年間合計すると凄いことになりますよ。ちょっと計算してみてください。それに、制約があるからこそ集中力が高まるということもあるでしょう。
さて、じゃあ何をするのか?って話ですが、ここは個性が出るところでしょう。私は断然暗記推奨です。
講義ノートや自作単語帳や、或いは配られたもしくはダウンロードしたプリントを一工夫で虫食い問題にしたり。
そういったものを専用アプリに入れて使います。↓
暗記に使うアプリ
暗記は、家での本勉強の時も、出先でのちょっとした時間活用の時も、アプリ活用で断然効率アップが図れます。
そして、ガジェットはiPhoneのようなスマホもいいですが、理想はiPad miniです。これは重くなく、ちょうどいい大きさというか小ささというか、移動時間中に使うにはもってこいです。
以下に、三種の暗記アプリの紹介をしています。
個人的には「イルカの暗記ノート」がいいと思います。しかし、スマホを使うなら「Anki」が使いやすいです。
ただ「Anki」は手書きノートやPDF化したプリントなんかを流用する事ができず、一からネタを仕込んでいかなければならないのがちょっと引っかかります。
スマホのちょっと違った活用法として・・・
自分の声を録音して、電車の中などでそれを聴こうという発想です。単語や熟語や英文でもいいし数式、歴史問題、古文音読などなんでもござれ。
iPhoenならApple謹製の「ボイスメモ」が録音ボタンをポンだけで使いやすいです。Androidは「ボイスレコーダー」とかで検索し、気に入ったアプリを使ってください。
これを実行することにより、喋り方も上手になります。毎日聞かないといけないから、問題点があれば必然的に次回は直そうとしますよね。
科目ごとの勉強1:現代国語の読解力
漢字・現代文単語・ことわざ・古文などは暗記をしっかりやっておけば問題ないでしょう。
問題は「現代国語」読解力。これは暗記のような単純作業の積み重ねで解決はしません。では、読解力を身につけるにはどうすればいいのか?
- 教科書の文章を音読する
- 要旨(何が書かれていたか)を頭の中でまとめて書き出す
この2つを、試験の前とかじゃなく、日頃からやるようにします。いわば日課ですね。そう、この「読解力」ってのは付け焼き刃的な直前勉強では身につかないのです。
音読の重要性はすでに説明した通りです。見て口にして耳で聞く、この3連技を是非とも実行してください。
もう一つ大事なことは、音読の最中の頭の中を覗くことです。全然関係のないことを考えてませんか? 一行読んではスマホをチラ見してませんか? 集中力を高めてください。
そして、自分でまとめます。何が書かれていたのか? 何を言わんとしてたのか? 短くまとめて作文します。これを繰り返すと、まとめの中に原文の論点がしっかり入ってくるようになります(論理的思考の形成)。
音読とまとめは全科目に役に立つ
またまた出てきましたね「音読」。
そのとおりです。現国だけじゃなく、どんな科目においても音読してまとめる癖をつけましょう。
- 数学:今勉強したばかりのぶぶんの解き方をまとめる
- 英語:今学習している文章を自ら英文でまとめる
- 歴史:今学習している江戸時代第五代将軍の内容をまとめる
などなど。
それだけじゃないですよ。ドラマを見たら映画を見たら、必ずまとめて、それを友人や家族に喋って聞かせましょう。その反応から、あなたがちゃんと筋道を理解しているかどうかが判断できます。
科目ごとの勉強2:英語の学習ポイント
文法や単語の暗記以外では、やはりキモは音読です。
一番望ましいのは・・・
教科書の文章をネイティブが読んでくれているようなアプリがあれば少し費用はかかるが導入する 例えば「三省堂 教科書準拠 リスニングアプリ」
- 隙間時間・移動時間を利用して聞きまくる
- 勉強時間では同じ部分を読むそして録音して聞く
- ネイティブに自分の発音や抑揚や間を近づけてゆく
これを続けていると英文リーディングが苦でなくなってきます。長い文章もす〜らす〜ら。その前提として、単語と文法の暗記をしっかりやっていれば理解もスムーズです。
科目ごとの勉強3:数学の学習ポイント
もちろん暗記が重要で、計算ルール・公式・解き方などはきっちり理解して暗記する事が極めて重要です。
さらっと述べましたが、特に計算ルール、というか計算のパターンを覚えてしまう事が大切です。これは単語の暗記とは違い、問題を解いて解いて暗記していきます。
そして、それらのベースになることとして最も大切なのは、基本的な四則演算をスピーディーにこなせる事です。いわゆる暗算ですね。
私が子供の頃はそろばん塾に通っている子供が多く、四則計算の暗算は当たり前でした。
ここをしっかりと短時間で間違えないでできる事が、のちの高等な計算に至るまで物凄く役に立つのです。逆にここがダメであれば、そもそも正解率が落ちるし時間かかるしで、いいことはありません。
数学勉強用アプリ
中学生〜大学生のどこにいるのかによって適切に利用できるアプリやサイトは変わってくるでしょう。
ここでは二つ紹介しておきます。
まとめ
勉強の仕方について細かく述べてまいりました。ここに説明した数々の方法は必ずあなたの役に立つでしょう。
勉強は1週間だけやったら、それで済むものではありません。ある意味、一生が勉強です。
それだけに、限られた時間を最大限有効に使うことを目指して、集中力の持続と効率的勉強法を会得する事が大切です。
そして、私の学生の頃とは違い、現在はiPadやスマホなどというとんでもない強力なガジェットがあるので、適切に利用すれば、それこそ効率的に勉強できます。アプリも一杯あるのでこの記事も参考にしながら役に立つもの使い勝手の良いものを選択して有効利用してください。
あなたが今勉強している目標に到達できるようにこの記事をお役立てください。
私はもう人生の第四コーナーを回っていますが、それでも毎日ピアノと北京語の勉強は欠かしませんし、こうやって記事を作成する事自体もまた勉強の連続です。
一緒に邁進しましょう。
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