契約社員と派遣社員の違いとメリット・デメリット【給料・福利厚生】

契約or派遣




契約社員派遣社員、一体何が違うのでしょうか。

どちらも同じように有期契約で仕事をして、だから、当然どちらも正社員じゃなくて。

「同じようなもんじゃないの?」。もしそう思っているなら、この機会にはっきりさせておきましょう。

そのためには、まず、契約社員派遣社員の法的な違いと実質的な違いをよく知るとともに、それらを、あなたにとってのメリット・デメリットを考える根拠にしたいです。

 

以上を踏まえ、この記事では、違いの具体的な内容や、あなたの望む方向性にどちらがマッチしているのか等について、正社員との違いも織り交ぜつつ詳しく述べてまいります。

契約社員派遣社員は全く別物、全然違います!!

 

 

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契約社員と派遣社員の一番大きな違いは契約相手

  • 契約社員は勤務先事業主と直接労働契約を結びます。
  • 派遣社員は勤務先ではなく派遣会社と労働契約を結びます。

ですから、賃金の支払いも・・・

  • 契約社員の場合は勤務先の事業主になります。
  • 派遣社員の場合は派遣会社になります。

 

契約社員派遣社員が、同じオフィスの同じフロアで同じ仕事をしていても、つまり一見全く同じように見えても、契約社員はその会社の社員だし、派遣社員はその会社の社員ではないのです。

派遣社員について、勤務先事業主の立場でいえば、派遣社員を受け入れているというよりも、寧ろ、派遣会社が提供するサービスを購入していると言う感じです。

この「その会社の社員かそうでないか」は、以下でも徐々に述べますが、判断材料としてかなり重要なので覚えておいてください。

 

 

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契約期間と不安定度

契約社員は勤務先事業所との間で、6ヶ月とか1年とか、労働期間を区切って契約しています。

そして、契約期限が来れば基本的には再契約をして実質期限の延長を行います。

 

ところが、再契約ができる合計労働期間は最高5年です。

もし5年を過ぎる契約をした場合は、その契約期間が終了するまでに契約社員が宣言すれば、無期雇用に転換しなければなりません。

 

これに対し、雇い主である勤務先事業主は、異論を唱えることができません。「嫌だ」とは言えないのです。

無期雇用というのは、よほど特別な事由がない限り、定年まで働けることを意味します。

 

でも、無期雇用になれば正社員と同じか?というと、これは一般的には違います。無期雇用になってもその他の労働条件は基本的に契約社員時代と同じです。

雇止めの危険

事業者はコストアップ要因を可能な限りなくそうとします。

5年間を超えた契約社員がみんな無期転換してしまっては、会社にしてみれば、コストが増え固定化されるだけでメリットが全くありません。

 

ですから、5年が来る前の契約終了をもって、もしくは中途で契約解除をもって契約社員との関係を切ろうとするわけです。

これを雇止めと言います。

事業者が必ずそうするとは限りませんが、実際にマスコミを賑わせる程の大規模な雇止めも発生してます。

 

「契約期間の定めがなくなり、雇止め不安も解消され、雇用の安定につながる」はずの5年ルールが、逆に、その制度ができたばっかりに泣く人をたくさん作っているのです。

 

一方、派遣社員は派遣会社に登録をして、派遣先が決まると派遣会社と労働契約を結びます。

期間は案件によりにけりですが、1ヶ月や3ヶ月くらいの比較的短期間が多いです。

もし、契約の期限が到来しても派遣先事業者から要望が継続的にあって、派遣社員もそこで働きたければ、最長3年まで同一事業所で働くことができます。

それを過ぎても、尚派遣社員として働きたい場合は、派遣会社に別の勤務先を紹介してもらう必要があります。

また、派遣社員であっても、派遣会社に対して無期転換を宣言できる場合があります。(現実はほとんどないでしょうが)

 

以上、契約期間についての概要を説明しましたが、契約社員派遣社員の何れにしても契約期限の定めがある以上、安定性があるとは言えないでしょう。

契約期限のある働き方が不安定だとするならば、安定している働き方は定年まで働けることを保証されている働き方でしょう。それが無期契約でしたね。

※ 無期雇用転換について詳しく知りたい場合は次の記事をお読みください。➡︎

無期雇用転換制度への疑問【 デメリットとは? 雇止めの心配は?】

2018.12.15

 

正社員登用

契約社員・派遣社員、いづれにしても正社員には遠い道のりです。特に、派遣社員は「まず、ない」と考えておくべきです。

仮に、勤務先が正社員登用枠を作ったとしても、どちらを正社員にするかを考えた場合は、当然自社社員である契約社員でしょう。

 

なぜなら、派遣社員と派遣先(勤務先)は直接契約しておらず、派遣先が契約しているのは、あくまでも派遣会社です。

なので、万が一派遣社員を自社の正社員にしようとすれば、当然、派遣会社と交渉せねばなりません。

そして、交渉が成立しても派遣料数ヶ月分を紹介料として派遣会社に支払わねばならないのです。(派遣会社が紹介料を取れないケースもある)

※(直接雇用のお誘い)絶対にないとは言えないのでこちらの記事も参考にしてください➡︎

派遣社員が直接雇用のオファーを簡単に受けてはいけない理由

2018.12.09

 

ならば、契約社員の正社員への道は広いのか?といえば、派遣社員よりは可能性があるが、まあないというのが現実でしょう。

もしあるとすれば、一番最初の契約時に「一定の時期が過ぎれば正社員にする」みたいなことが契約書に明記されている場合です。

もしくは、契約社員となったあと、「コストを支払ってでも正社員にしたい」と会社側が考えるほど、能力が高いと認められた場合くらいです。

 

いくらでも差し替えが効くくらいの能力程度であれば、会社はコストアップの道は選びません。別の人に代わってもらえばいいだけの話です。

したがって、契約社員は5年以内に契約終了となって、また一から就職活動をしなければなりません。

ただ、こういった現実を直ちにデメリットというのはどうかと思います。

契約社員というスタイルには、一つの職場に縛られることのない自由さがあるという考えがあってもおかしくないでしょう。

 

一方、派遣社員であれば次の仕事で悩む、或いは、空白期間ができて悩む可能性は低いでしょう。

なぜなら、派遣会社は派遣社員に働いてもらうことで成り立っているので、一つの契約が終了しても、できるだけ早く次の契約を紹介してくれる可能性が高いからです。

 

何れにしても、契約社員派遣社員も一社での労働期間に限りがある以上、どちらも安定性があるとはいえません。

比較すれば、契約社員の方がまだ安定しているでしょうか。

しかし、短期就労に価値を見出しそれを希望する人も多いので、派遣社員の立場が必ずしもデメリットではないと思います。

 

 

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待遇の違い

金銭面のお話ですが、契約社員は基本月給でほとんどの場合ボーナスもあります。さらに、交通費も出ます。

月給ということは、土日祝祭日の日数に関係なく安定した給与が支給される事を意味します。

ただ、正社員との比較では、ほとんどの場合、契約社員の方が低く設定されています。さらに、正社員ではないので昇給も昇格もありません。

そして、退職金も出ません。

 

正社員と同じことをやっているのに、待遇に差がある。しかも、同期の正社員との年俸に差がついてゆく。階級に差がついてゆく。

ここらが人によっては強烈にデメリットと感ずることろです。

どうしても我慢ならなければ、正社員登用されるくらい社内で能力を発揮するか、スキルアップして正社員募集に合格するか、しかありません。

 

ただ、正社員とは違ってアルバイト(副業)は可能です。別の収入を得るために働くことができます。

これがメリットかどうかは契約社員個々の考え方次第です。

 

一方、派遣社員が受け取る給与の出元は勤務先ではなく派遣会社です。

時給である場合が多く、そのため、休日の多い月は当然受取額は落ちます。また、ボーナスや交通費は支給されません。

ボーナスはともかく、交通費込みの時給というのは地味に痛いですね。デメリットです。

 

契約社員派遣社員の受取金額を比較した場合、一般論として、時給ベースでは派遣社員が多いケースもあるでしょう。

しかし、賞与・交通費まで含めた年俸ベースで見た場合は、派遣社員の方が恵まれているとは言えない場合が多いでしょう。

残 業

次に残業と残業代についてですが、契約社員であれ派遣社員であれ、もし残業が発生したら当然残業代は支払われなければ法律違反です。

よくブラック企業では「給料は残業代込」などと言いますが、給料は所定の労働時間に対する対価で、それを超えたら超えた時間分を割り増しで支払うのは当たり前です。

もし、支払われない場合、派遣社員の場合は派遣会社に訴えればいいので無視される可能性はないですが、契約社員は現実問題、難しい部分があります。

なので、そういうことも含めて契約前にはっきりさせておかなければなりません。そして契約書には明記すべきです。事前によく確認してください。

 

 

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業務内容

契約社員は正社員とほぼ同じ業務内容である場合が多いです。が、契約内容によりにけりです。契約を結ぶ前によくよく確認して納得した上でサインしてください。

ただ、確かに業務内容は契約書上にありますが、派遣社員とは違い、相当幅広くこなすことを要求されることが多いです。

上にも述べましたが、正社員との比較において、金銭待遇で格差があるのに職務内容がほぼ同じということを事前に納得した上で臨まないと、後々精神的にきつくなっていきます。

 

一方、直接雇用をしている社員には、契約社員であっても教育投資をするケースも多いです。

それは、様々な教育が業績の伸びに直結しコストを上回ると考えられているからです。

それに対して派遣社員の場合ですが、勤務先事業所は、派遣社員が既に今持っているスキルを利用するだけなので、当然、研修なんかは行いません。

 

一方、派遣社員としてニーズが多いのは、若くてスキルの高い人です。こういう人は時給が取れます。

年齢はみんな等しく重ねてゆくものなのでしょうがないですが、スキルだけは確実にアップしていかなければなりません。

派遣先はほぼそこだけにお金を支払っていると言っても過言ではないから。

 

派遣社員が派遣先で行う業務内容は、予め派遣会社と結ぶ契約内容で確認できます。

また、事前に勤務時間や時間帯を希望として出しておけるので、それが叶うような職場で働ければ、非常にフレキシブルなスケジュールで活動できます。

 

契約社員は契約内容から逸脱した仕事もこなさねばならない可能性がありますが、その点派遣社員はほぼないと考えていいです。

決められた仕事を決められた時間にするだけです。残業もありません。

もし、派遣先で契約違反と思われる仕事を命ぜられたら、派遣会社に言って掛け合ってもらえばいいです。

 

さらに、比較的短期の契約が多いので、嫌な人間関係に陥ったとしても限界が来るまでに契約が終了します。

という事で、こういう点、派遣社員は本当に気が楽です。

 

派遣社員はそれをメリットと考えて割り切って毎日仕事をしないと、時には疎外感に襲われるかもしれません。

なぜなら、会議がしょっちゅうあっても当然参加できないし、スキルアップのために別の仕事をさせてもらうようなお願いもできないし、ましてや、管理する側には絶対に回れません。

時間外労働

時間外労働については、契約社員の場合は契約外であっても往々にして発生します。残業も休日出勤も。

もちろん上司や経営者に訴え相談はできるし、労働基準局に申し立てもできます。

がしかし、現実問題としては、我慢するか契約を解除して辞めるかの二択になる可能性が高いです。当然理不尽は理不尽です。

 

一方、派遣社員の場合は全く違って、休日出勤も含め契約に記載がない限りは発生しません。

派遣会社との契約で派遣社員に来てもらっているので、おかしなことはできないです。

 

 

福利厚生

福利厚生には二種類があります。それは・・・

  • 法定福利(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 勤務先独自制度

法定福利については、正社員と同様の労働をこなしている一般的な契約社員の場合は、当然に加入義務があります。

また、全額契約社員が支払うのではなく、会社にも応分の負担が決められています。

そういう意味では正社員と同じなのですが、勤務先独自の制度では差が出る場合も多いです。

 

各種手当なんかがそうですね。

  • 家族手当
  • 住宅手当
  • 役職手当
  • 資格手当

など。

契約社員だからと、こういった手当を支払わなくても良いのか?って話ですが、法律上は微妙な部分もあって、実際には正社員とは差がついているケースも多いです。

 

次に、有給休暇や育児休暇は、会社が与えてくれるものではなく、法が定めた労働者の権利なので、条件を満たせば当然に取得できます。

しかしこれらも、現実には、会社側がなんだかんだと制限をかけているケースもあり難しい場合もあります。

その他、食堂の料理の料金とか社内施設の利用なんかについては正社員と同様の扱いをしている会社が多いと思います。

 

契約社員の福利厚生の総論としては、やはり、最初の契約時点ではっきりとさせておくことが一番大事です。

口約束ではなく、文言として契約書に明記されていることが大事です。

そう言ったことを会社側がしぶり、労働者も入社したい気持ちが勝って目をつぶると、あとで後悔します。

 

一方、派遣社員の場合は、勤務先ではなく派遣会社と契約しているので、福利厚生に関しても派遣会社との契約によります。

有給なんかも派遣会社に申請しますが、個別のルールでは、勤務先に申し出する場合もあるでしょう。

福利厚生は大切です。派遣会社によく確認をしておきましょう。会社間格差も大きいです。

ということからもわかるように、派遣会社を選ぶときは、やっぱり、しっかりとした間違いのない会社を選定することが相当大切です。

 

 

 

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まとめ

労働条件のいろんな面を一つ一つフォーカスして、契約社員派遣社員の違いを確認するとともに、それぞれが持つメリットとデメリットを解説してきました。

まず、確実言い得ることは、正社員と比べれば契約社員派遣社員も、待遇面においては圧倒的に劣るという事実です。

 

これを経営サイドから考えると、上手に契約社員派遣社員を組み込めば、福利厚生を含めた人件費を大きく落とすことができるということです。

総経費をいかに落とすかを経営者は常に考えており、だから、契約社員派遣社員からはそう簡単に正社員にはなれないのです。

それ故に、本文中にも述べましたが、もし正社員を希望するのであれば、迂回せずに、正社員試験を受けるというド真ん中勝負が最も固いのです。

 

さて、正社員は置いておくとして、契約社員派遣社員の違いはよく理解していただけたと思います。

それぞれの違いは、ある人にとってはいずれかがメリットで、また、いずれかがデメリットです。

つまりメリットとデメリットは固定的なものではなく、ライフスタイルや個別の都合によって変わるものです。

 

スキルが足らないなど、何らかの事情で正社員にはなれないけど、できるだけ一つ所で働きたい安定感が欲しい。トータルでの待遇に恵まれたい、多少のことは忍耐できる、という方は契約社員があっているでしょう。

それに対して派遣社員はもっと自由で選択肢があります。

  • 一つの会社に長くいたくない
  • 人間関係のごちゃごちゃが苦手
  • 特化したスキルを身につけるためその趣旨に合った仕事をしたい
  • 責任を持たされないで淡々と仕事をこなしていればいい
  • 何らかの事情で毎日午後3時までに仕事を終えたい

こういうふうにわがままの実現できるところが派遣のいいところでしょう。

 

それに、勤務先と直接契約するんじゃなく、間には常に派遣会社がいて何でも投げられるので、理不尽なことに目をつぶる必要はありません。

そして派遣の場合、スキルが高いほど社会人としての完成度が高いほど、のぞみの環境や高額時給が実現しやすいでしょう。

※ 派遣派の方は一度じっくりとこの記事にも目を通されるのがいいと思います。➡︎

派遣法改正の概要を今知っておこう そして 気をつけるべきポイントとは

2018.12.01

 

こういった違いの中の何にメリットを見出すのかデメリットを感じるのかは、あなたの方向性次第です。

どちらにしても、高水準スキルの追求が、あなたを有利に導くことは間違いないし忘れてはならないことです。







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