仕事をズル休みする上手な理由とバレない気配り(有給休暇の問題点)

ズル休みアイキャッチ



ズル休みの心理

ズル休みとはズルをして(嘘をついて)仕事をする義務を放棄する(会社を休む)ことです。

ですから多くの人にとっては、例えそれで休んだとしても、ストレートに心の羽を広げてリラックスできるものではないでしょう。

下手をすると、非常手段を使って一日を得たのに、わけもなくダラダラと過ごし、気がついたら、仲間への申し訳ない気持ちや自己嫌悪で心の中が溢れてるなんてことになるかもしれません。

ブラック企業でなければそこそこ休みはあるでしょうし、そこに無理してズル休みを一日加えたところでどうというものでもないでしょう。

でも・・・

 

そんなことはわかりきっていても、それでも目が覚めたら「今日は行きたくない」と感じる日があるのも、また事実です。誰にでもありうることです。

健康な心で特別な病気になってなくても、疲労が蓄積してることは普通にあるわけで、何かを考えた挙句ではなく、目が覚めた途端「会社に行きたくない」と反射のように湧き上がってくるのです。

以上から、私は「ズル休み」を一概に否定するのではなく、一種の非常手段だと理解します。

 

非常手段を積極的にしょっちゅう使う人はいないでしょう。毎月のようにやっていたら、それは最早非常手段ではないし、重大なマイナス評価の原因にもなってしまいます。

そうではないけれど、どうしても「今日だけはダメだ」となった時は非常手段としてズル休みをするのも一つの考え方です。

 

 

 

継続的な所属が前提

この記事での大前提は、あくまでも今の会社で仕事を続けていく事です。そういう前提だからこそ「非常手段」としての意味も積極的に評価できる部分が出てくるわけです。

もし、以下の2つのケースに当てはまるのなら、「ズル休み」に意味はないしすべきではありません。もっと別のことをしっかりと考えるべきです。

 

心の病

ゴムが伸びきって、もう元へは戻れない、弾力性が失われてしまった。もし、心がそんな風になってしまっていたら、それは「ズル休み」とか言ってる場合じゃないです。

本格的な治療が至急必要ですし、ケースによっては休職や転職にも発展するような大きな問題かもしれません。

 

転職希望

今の会社でどうしてもやる気がないなら、その気持ちに向き合って、次のステップを前向きに検討実行していくべきです。

このケースでは平日の時間が必要になる場合もあるので、もしそうなら「する休み」も意味があるかもしれません。

 

これら二つのケースに該当する場合は次の記事も読んでみてください↓↓↓↓

会社行きたくない思いが涙に変わるならもうやめちゃおうよ

年月日

 

 

 

「ズル休み」2つの大切

嘘をつき切ること

ここで大切なことは、どうせやるなら「完璧にやり通す」ことです。「完璧にやり通す」とは誰にも懐疑心を持たせないこと、つまり完璧に嘘をつき通すことです。

変にボロを出したら疑われるし、一旦そうなると、もう方便も使えなくなりますし、何より人間関係がギクシャクして居づらくなってしまいます。

中途半端は絶対ダメですよ。だから、嘘をつくことに対して呵責の念に耐えられない人は「ズル休み」はそもそも向いていません。

 

「申し訳ない」と感謝

人間関係を壊さないという意味で大切なことです。

休む理由を述べる時は「申し訳ございません」という気持ちを前面に出します。そして、翌日は同僚や上司に必ずお詫びや謝意を伝えましょう。

こういう姿勢を貫くことは、会社員生活を継続する上で非常に大切なことであり、自分を守る術でもあります。

 

それでは、次に具体的な嘘(休暇理由)について述べて行きますが、更に、有給休暇とその背景にある法律についても言及して行きます。

 

 

ズル休みの理由

さあいよいよ会社に告げる理由についてですが、一番多く使いやすいのは、やはり体調に関するものでしょうね。その他色々考えられますが、できるだけ日常的な理由がバレる可能性が少ないと思います。

 

風邪をひいて熱がある

使いやすい言い訳ですが、症状が割と目立つので、その点、出社後のアフターメンテが肝心です(適当に咳したり鼻かんだり昼食に気をつけたり)。

しかし、電話や、つい仕事に集中して意識があっちにいってしまうと、咳のこと等は忘れて止まってしまいます。演じ切るのは案外難しいものです。

これを理由に休んだ場合は、マスクくらいはつけていったほうがいいでしょうね。

 

腹痛

腹痛は使いやすい言い訳です。翌日は「何も食べないで寝ていたら治りました。」と説明しても突っ込みどころがなく、「変なものを食べたのか?」と聞かれたら「思い当たるのは牡蠣くらいです」などと適当に返せます。

 

頭痛やめまい

実際、成人女性に多い症状です。上司も詮索のしようがありません。

一方、女性が多い職場だと、ポピュラーな症状だけに、「私はそんなことで一々休まない」とか「いい薬が色々あるじゃない」というような人も出てくる可能性はあるので、日頃から女性社員同士の人間関係はよくしておく必要があります。

 

生理痛

これも女性特有ですが、ひどい人は本当にひどい。私が銀行員時代、ある女性社員が目を腫らしてトイレから出てきたので「どうしたの?」と尋ねたら「生理がひどくて・・・」と涙ウルウル。

もし電話で申し出があっても、上司もそれまでの見聞経験から事情は理解できるでしょうし、しょうがないとしか思えません。

ズル休みの言い訳としては最も使いやすく、しかも、出社後も特に気をつけるべきこともないといういいことずくめ。

ただし、生理の周期とか、その辺は最低限押さえておいた方がいいでしょう。周囲に小うるさい同僚女性社員がいると面倒臭いことになる可能性があります。

 

ぎっくり腰

実際に経験した人がリアリティを持って使えるのが「ぎっくり腰」。これは強烈で、なってしまうと2〜3日起きられないのは普通なので、長めのズル休みに使えます。

しかも(骨がずれたりしない)筋挫傷だと検査しても何も出ないので、診断書をもらいに行っても困りません。

但し、出社後のアフターメンテは必須。いきなり元気ではバレバレです。数日は腰をかばうふりをする必要があります。経験のある人は簡単にできます。

よって経験者限定。

 

身内の看病や病院付き添い

幼児や両親が体調不良で看病する、あるいは、病院につきそうという理由も使えます。

但し、奥さんとの兼ね合いはどうなのか、と問われても困らないように言い訳を考えておく必要があります。

また、病院に行った理由(病名など)は単発的なもの(その日又は数日で方が付く)がいいです。忘れた頃に「その後ご病状は」と聞かれるようなことは避けたいです。

 

冠婚葬祭

理由としては案外使いにくいです。

結婚式は相当前からわかっていることなので、いきなり「今日結婚式で・・」は通りません。

葬儀も、病死なら予め状況を上司に説明しておくものでしょうし、事故死なら、そもそも葬儀の前に非常に慌ただしくなるものだし、当日の朝連絡するのはいかにも不自然です。

課長時代、身内の葬儀を理由に休むと連絡をしてきた部下がいて、「私もお参りに行こう」という話から結局バレたことがありました。

 

その他、作ろうと思えば嘘の言い訳は色々作れますが、とってつけたようなものは思わぬところで自分を窮地に追い込んだりするので要注意です。

ですから、あれこれ聞かれても機転がきく普通の理由が無難ではないでしょうか。

 

 

 

注意点

普通がいい

どれも日常生活の中で普通にある症状ばかりですね。聞く方も理解しやすいし答えに窮するような会話になりにくいです。

変に「特別な体調不良」にすると、翌日あれこれ突っ込まれたりする可能性があるのでやめた方がいいです。

 

休暇願いの時刻とズル休みできない日

電話をするタイミングは大事です。始業してからだと人繰りで慌てさせたりするので、そうなる前(上司も含めみんなが出社し席についた頃)に済ませるのがポイントです(この辺はあなたの属している組織による)。

また重大な日、つまりあなたが担当している得意先との契約日なんかは絶対にズル休みしてはいけません。重大な日とそうでない日の区別はことの外大事です。

 

ズル休みの前日

どんな理由で休むにせよ前日までに周囲に予兆を感じさせることが功を奏する場合もあります。

「何か寒気がするんだ」とか「子供が風邪気味でね」とか。

 

休暇依頼の告げ方

次に休む理由を述べるときの注意ですが、お芝居の一つ二つは打てるように日頃からお風呂ででも練習しておきます(一人芝居)。

特に注意したいのは、休暇依頼の言い訳の内容です。

 

事前に細部まで考えて台本を読むようにあれこれ細かくいうのは厳禁です。すぐに「おかしい」と感づかれます。私が課長をしている時もそういうことは何回か経験しました。

又、体に異変がないのに、喋りながらぜ〜ぜ〜いったり空咳をしたりするのはNGです。聞いていて直ぐにおかしいと感じます。

ですから、目を閉じて(しんどい辛いと念じながら)少し声のピッチを下げてゆっくりと普通に喋ればいいのです。

 

もし作るなら、本当に体に異変を起こさないとダメです。例えば、空咳を何十回もして喉を充血させるとか、腕立て伏せやスクワットで心拍数を上げるとかです。

それも、事前に友人などに電話して練習しておく必要があります。

 

診断書

後日、上司が求めた場合や、元々、事後の休暇届を出す決まりのある会社の場合は、診断書は必ず出す必要があります。

診断書提出の有無を真偽の判断基準としている上司もいるので、これを出し渋ると大きく信用失墜する可能性があります。

該当する会社の方は、ズル休みした日にあっさり病院に行って作ってもらいましょう。

 

人間関係に注意

ズル休みした事が後日バレるような、人との関わりは避けておきます。例えば、LINEとかFacebook他スカイプみたいなSNSですね。

設定一つでどう繋がるかわからないし、会社の同僚が心配してメッセージを送ってきた場合も直ぐに反応したらおかしいかもしれない。

もう生活の一部というか癖になっている人がいますが超要注意です。極論すれば、休んだ日にはSNSソフトは一切触らないのが身のためです。

 

それからもう一つ大切なことは、身内にも事情をお話しして固めておいた方がいい場合があるということです。

最悪なのは、共働きの奥さんがズル休み亭主に電話をするケース。当然会社に行っていると思っているので会社に電話をします。

これでバレたら、顔を上げる方向がなくなってしまいます。

 

会社からの連絡

朝休暇依頼の電話後、今日一日を過ごすストーリーを作っておきましょう。

朝一病院に行って、それから薬局行って薬もらって、即家に帰って薬飲んで夕方まで寝てる・・・とか。

もし会社から電話連絡があってもそのストーリーに沿って、出たり出なかったり、しばらくおいて出たりすれば、より自然です。

 

散髪と美容院は厳禁

当たり前の話です。

ズル休みで気分一新とばかり、髪を切ったりセットしたり、ネールサロンに行くのは最悪です。

なんども言いますが証拠を残したりしてはいけないのです。嘘をつくならつき切らないと意味がありません。

 

週末週初連休明け

週末週初連休明けのズル休みはできるだけ避けるのが無難です。

会社を辞めるつもりがなく、できるだけ融和的な関係を保持してゆくつもりであれば、避ける方がいいです。

何より目立つし、無断欠勤常習者にはよくあるパターンですし、上司に疑われるばかりか同僚にも良くは思われません。

それはそうです、連休明けはみんな忙しいに決まってるんですから。

 

懲戒規定の確認

一度雇用契約や就業規則の中の懲戒規定を読んでおいてください。

要するに、会社の秩序を乱したり違反行為をした場合にどういう処罰を下すか、その内容について記されてあります。

そんなことがあるとは思えませんが、もし雇用契約や就業規則に懲戒規定がない場合は、法律上、懲戒処分を社員に下すことはできません。だからこそ必ず規定されています。

 

さて、一二度ズル休みをしたからといって、それだけを持って懲戒処分を下されることは殆どないでしょう。

しかし、これが常態化していると話は違います。減給や出勤停止、最悪は懲戒解雇もあります。

何れにしても一度は懲戒規定を読んでおいてください。

 

 

 

有給休暇とズル休み

ご存知の通り勤続年数に応じて会社は年次有給休暇を労働者に対して付与しなければなりません。これは会社側の義務です。

労働形態別に幾つかのパターンがあるのですが、一般労働者に対する付与日数は以下の通りです。

年次有給休暇付与日数

 

半年働けば10日、6年半働けば20日付与されるのです。

労働者側から見れば労基法上、適正な行使が認められた権利です。

  • 取得する日は労働者が自由に決められる
  • どんな理由でもよい。理由の申告は義務ではない。

これって特別大きな会社の厚生福利の一環とかじゃないですからね。労基法で認められた、一般労働者に相等しく与えられる権利です。

時季変更権

ただし一点だけ注意点があって、申し出すればいつでも必ず認められるのではなく、事業の正常な運営を妨げる場合は時期をずらすことができ、これを「時季変更権」と言います。

例えば、全社あげて総力祭、みたいな全員が一丸となって売上向上に頑張るような時は、「時季変更権」を使われる可能性があります。

 

まあそれにしても・・・

あなたの会社が有給休暇について十分に当たり前に認識が広まっていて、みんなが普通に取得できるような環境になっていたら、そもそも「ズル休み」なんて概念が消えてしまってるかもしれないのです。

ところが日本全体の労働者が「ズル休み」を特別なことと認識していないのは、つまり、有給休暇が特別なことだからです。

 

2017年のエクスペディアによる調査結果を見ると、国別の有給消化率比較で日本は50%と2年連続で最下位更新中です。

また同調査での「有給取得に罪悪感を感じる人の割合」でも63%とダントツの1位です。なんで認められた権利を行使するのに罪悪感なのか? これ、労働者が勝手にそう感じてるんじゃないからね。

一方、JIL「データブック国際比較2014」によると、雇用者に占める週50時間以上の長時間労働者の割合は、これまたダントツの38.8%でトップです。

もう頭がクラクラしてきますね。

 

「ズル休み」という考えが起こる理由の一端がここに見えるでしょう!?

「日本の経営者は、いい加減労働者を大切にしないと、そのうちえらいことになるぞ」と言いたいです。あまりに経営者意識が低すぎます。先進国が笑わせる。

 

 

 

まとめ

「ズル休み」について色々と考察しました。

  • 休む理由は何がいいのか
  • どう伝えるのがいいのか
  • 事後も含めどのように気を配るべきなのか
  • その他諸々の注意点

 

どのようにお感じになられたでしょうか。

さて、最初の方に「ズル休み」を必ずしも否定はしない、と述べましたが、賛成か反対かと問われれば私は反対です。

何故か?

 

それはあなた自身にいいことが何もないからです。

普通のホワイト企業に勤めていれば休暇はそこそこはあるはずです(それこそ千差万別ですが)。

一方、ズル休みは非常手段です、嘘をつき、その一日もボロが出ないように気を使い、出社後もアフターケアに細心の気配りをし・・・。

それだけ心をすり減らして罪悪感を持って、それに見合うだけのものが得られますか? 逆でしょ。

罪悪感を持った嘘の理由の休暇なんて、あなたをますます出社拒否へと誘うだけですよ。

 

もし「この一ヶ月さえやり過ごせば自分の心は正常に戻る」とかなら話は違います。でも残念ながらそうじゃないのですね。

しかも、会社を変わることはあっても組織の中での労働は何十年も続くわけです(全く別の道を歩くなら話は変わりますが)。

結局、ズル休みする人はする。しない人はしない。管理者からみると、はっきりと区別がつくようになるのです。

非常手段のはずが長い年月で見ると恒常手段へと変化してゆく傾向にあります。

 

私の結論として、年1回くらいのペースで収まるなら悪くないでしょう。でもそう出来ないなら常習化に最大限の注意を払うべきです。

それから最後に、日本の労働者が早く、一日も早く、胸を張って有給休暇を取得できる日が来ることを願います。

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