- マイナンバーカードの概略
- マイナンバーカードのメリットと必要性
- マイナンバーカードのデメリットと危険性
これで大枠が理解できます。続いて・・
- 不要だと感じる人の理由
を解説すると共に、自分で自分を守るお話もします。
では、一緒にマイナンバーカードを理解する旅に出かけましょう。
目 次
そもマイナンバーカードとは何か?
マイナンバー
あなたがマイナンバーカードについて全く何も知らないことを想定して、少しだけ概略を最初にお話しします。
まずはマイナンバーについてです。
マイナンバーは日本国内で住民票を持つ全住民に付与される12桁の個人番号です。「住民票を持つ全住民」ですから、当然外国人住民も含まれます。
対象者に番号を付与することは、個々人の意思でこれを左右することはできません。必ず対象者には12桁の番号が付与されます。
この番号のことを国民識別番号といい、世界中の多くの国で実施されています。というか、日本はかなり後進です。
じゃあどうして全住民に番号を振る必要があるのか?ですが、
星の数ほどある行政サービスを受けようと思えば、あなたがどこの誰であるかを特定しなければなりませんね。
そうでなければサービスの対象になり得るかどうかさえもわかりません。
なので、まずは、あなたが誰なのかを迅速に特定することが、多くの行政サービスを短時間で実現できることに繫ります。
また、今まで行政の大きな弱点であった横のつながりが可能になり、それは連携につながり、事務処理の迅速化につながると共に、あなたが何を申請するにしても提出書類が少なくなります。
これだけ人口が増えて海外との行き来も増えれば、増えこそすれ減ることのない多岐多種な役所事務を素早く正確に行うことが、役所にとってではなく、我々にとって非常にメリットがあるのです。
特に、迅速な対処が求められる大災害有事にこそ、軽快なフットワークのありがたみが実感できるでしょう。
マイナンバーカード
次にマイナンバーカードについての簡単な説明です。
このプラスチックカードには、
- 12桁のマイナンバー
- 住所
- 氏名
- 生年月日
- 写真
- IC搭載チップ
が包含されています。
マイナンバーカードを提示することにより、さまざまなサービスを迅速に受けることが可能になります。
今はまだ発展途上ですが、今後十分に浸透し民間利用にまで発展すれば、それこそ考えられないほどその利便性を享受できるでしょう。
そうはいえ、当然何事にも良い面とそうとも言えない面はあります。
なので、単に便利なサービスを利用するだけではなく、併せ持つリスクについても理解しておくことはとても大切です。
また「運転免許証があるからマイナンバーカードは不要」などと考えている方も少なからずおられるようですね。
まだまだ、理解不足や誤解も多いので、それについての見解も後半に述べていきます。
では、具体的な説明をしていきましょう。
メリットと必要性
身分証明証
マイナンバーカードの必要性・重要性については様々ありますが、一番大きいのは国が認めた身分証明証であるという点ではないでしょうか。
とにかく、どんなサービスを受けるにせよ、何を売買するにせよ、金融機関の口座解説や保険契約、それにスマホの申し込みにしたって本人確認(身分証明)が前提ですよ。
また、マイナンバーカードのICチップは電子証明証を内包できるので、行政サービスだけでなく一般民間機関も利用できるようになれば、読み取り機に挿入すれば短時間で本人確認作業が終了します。
今後、望んでも望まなくても、あらゆる分野でデジタル化やオンライン化が進むでしょうが、それに伴い身分証明書としてのマイナンバーカードは益々活躍するはずです。
そんなに遠くない将来、如何なる公的機関・私的機関も身分証明にはたった一枚のカード以外は求めない日がくるでしょう。運転免許証やパスポアートや健康保険証みたいなものが一切要らない日が。
カードを利用したサービス
現在、国がマイナンバーの使用を認めているのは以下の3つだけです。
- 税に関するサービス
- 社会保障に関するサービス
- 災害に関するサービス
それ以外の行政サービスにおいてはマイナンバーを使ってはいけないという途轍もなく変な状況が現状です。
ましてや、本格的な民間利用はまだまだ先のようです。
勿論こんな中途半端な状況が良いわけではなく、利用方法の拡大について色々と模索されてはいます。これについては後ほど説明するとしまして・・。
では、現在利用できる具体的なサービスについてお話しします。どんなサービスがあるのでしょうか?
身分証明書として利用
先に述べましたように、国が公に認めた顔写真付きの身分証明書であり最強の本人確認書類です。
なので、未成年であっても免許証がなくてもマイナンバーカードさえあれば大丈夫です。
過去、国民一律の身分証明カードがなかったばっかりに、様々な書類で身分を証明してきましたね。
当然我々にとっては面倒だし、事務も煩雑で時間がかかります。
今後十分にマイナンバーカードが浸透すれば、全ての人の身分の証明や本人の確認がこのカード一枚で可能になるのです。早くて簡単!
どちらサイドから見てもメリット大です。
パスポートは身分証明書にはならない?
2020年2月から発行されるパスポートには住所記載欄がありません。
元々パスポートは居住地を証明するものではない、というのが外務省の見解です。
このことを理由に、複数の金融機関やカード会社その他、本人確認書類とは認めないという機関が増えています。
いずれにしても今後は、身分証明書としてのパスポートはその役割を果たし得ないか限定的になると考えた方が良さそうです。
マイナンバー通知カード
マイナンバーカードとよく混同されるのがマイナンバー通知カードです。両者の違いはなんでしょうか?
通知カードは住民票が取得できるなら、その全ての人に、マイナンバーを確認する目的で簡易書留送付されます。
それは偽造防止加工が施された厚紙で、その表面には、
- マイナンバー
- 氏名
- 住所
- 生年月日
が記されています。しかしこれはあなたを証明することができません。
例えば、あなたが口座を作りに銀行に行きました。そして通知カードを見せました。
確かに、銀行は12桁のマイナンバーを確認することができますが、それがあなた自身のものであるかどうかは判断できません。
なので、あなた自身を本人だと確認できる書類が別途必要になります。例えば運転免許証のようなものですね。
「通知カードがあるからマイナンバーカードは不要」などと納得している方が少なからずおられるようですが、通知カードのみでは何もできないし役に立ちません。
通知カードは、あくまでも、あなたにあなたのマイナンバーを通知・確認してもらうためのものであって、それ以上ではありません。
健康保険証として利用
マイナンバーカードの便利な利用法の二つ目は、健康保険証としての利用です。
対応している機関にはマイナ受付のステッカーが貼られています。今度かかりつけの医院や薬局に行く機会があれば確認してくださいね。
これは、目玉中の目玉ともいえる機能で、政府は2023年3月までにほぼ全ての医療機関で使えるようになることを目指しています。
- 保険資格認証は医療機関や薬局に設置されているカードリーダーにカード情報を読み込ませ顔写真で本人確認をさせるだけです。
- 診療窓口に書類の持参が不要になる(初診時にあれこれ記入するやつ)。
- 就職・転職・引越しに関係なくマイナンバーカードが健康保険証として使える。
これがいかに便利であるか!です。勿論従前からの健康保険証もつかえます。
更に以下のような利便性も享受できます。
- 医療費情報・薬剤情報・特定健診情報などを見ることができる。
- あなたが望めば医者も情報に接することができるので大幅に説明を省くことが可能になり、薬の禁忌判断も適切にできる
- 確定申告時の医療費控除が簡単にできる
ね、凄いでしょ。
初回登録作業が必要
マイナンバーカードを健康保険証として利用するためには、それまでに行なっておくべき手順があります。
そのためにマイナポータルというアプリをスマホにダウンロードしておく必要があります。
マイナポータルは、今後マイナンバーカードのあらゆる利便性を享受するために、なくてはならないものです。カードを取得できたら、是非ダウンロードしてください。
マイナポータル
デジタル庁無料posted withアプリーチ
その上で、アプリ上から健康保険証利用の申込をします。勿論最初の一回のみです。
アプリを立ち上げて、表示に従って手順を進めるだけです。悩むところは皆無です。
確定申告に利用
国税の確定申告ををネット上の操作で済ませる電子申告をe-Taxといいます。
実際にe-Taxで毎年確定申告をすればわかりますが、もう信じられないくらい便利で、二度と必要書類を作って税務署に足を運ぶなんてことができなくなります。
で、これにマイナンバーカードを使うとさらに便利になるという話です。
会社勤めの方は年末調整があるので確定申告は馴染みないかもしれませんが、本人やご家族が大きな医療費を支払った年の還付申告は必要ですよね。
現在は、独立系在宅ワーカーなんかが増えて確定申告が必要な方は沢山おられます。
先に述べましたが、何が便利ってね、確定申告の全てがインターネット上の操作だけで完結してしまうんです。それに特典もあります。
- 操作結果をプリントアウトする必要なし
- 各種書類の添付が省略できる
- 税務署に出向く必要なし
- e-Tax確定申告で青色申告をすると控除額が10万円得する
ね、むっちゃ便利でしょ。
マイナポータル連携でサクッと申告
先に説明しましたようにネット上での確定申告はe-Taxでしたが、その際マイナポータルと提携すると、申告に必要な証明書が自動で取得できて自動入力され、そして控除額も自動計算入力されます。
まずは、マイナポータル↓のダウンロードを。
マイナポータル
デジタル庁無料posted withアプリーチ
マイナポータル連携のメリット
各種控除証明書の取り扱いの面倒から以下のように解放されます。
- 控除証明書の保存が不要・・バラバラに送られてくる控除証明書を保存し、無くした場合は再発行を依頼する、といった面倒から解放される。
- 確定申告書作成・・控除証明書にある数値を1件ずつ入力する必要があったがこれが不要になる。
- 税務署への提出・・直接提出か5年間の保存が義務付けられていたが、これらが不要になる。
マイナポータル自動連携に対応している自動入力
- 医療費
- 住宅ローン控除
- 生命保険
- 地震保険
- ふるさと納税
- 株式特定口座
今後さら利便性が増す予定。
事前準備
連携サービスを利用するために、事前にちょっとした準備作業をスマホで行う必要があります(2回目からは不要)。
作業手順はマイナポータルにて詳しく説明されています。
マイナポータル連携での確定申告の操作方法
コンビニで住民票写しや印鑑証明を取得する
この制度は知っている方も多いかと思います。
マイナンバーカードさえあれば、全国のコンビニに設置されているキオスク端末(マルチコピー機)を利用して、市区町村の発行する証明書を取得できるサービスです。
交付可能な証明書の種類
- 住民票の写し
- 住民票記載事項証明書
- 印鑑登録証明書
- 各種税証明書
- 戸籍証明書(全部事項証明書、個人事項証明書)
- 戸籍の附票の写し
よく理解していつでも利用できるようにしておけば、いざという時に助かります。
但し、市区町村により取得できる証明書の種類に違い(制限)があるので、先に可不可の確認をしてくださいね。
- 利用可能日時:毎日6:30〜23:00まで。夜間も休日も関係なく利用できる。
- 利用可能場所:あなたのお住まいに関係なく全国のコンビニのキオスク端末から証明書を取得できる
コンビニと取得できる証明書
注意点
マイナンバーカードを読み取り気の上に忘れたまま帰ってしまう可能性があります。十分に気をつけてください。
三鷹市の解説動画がわかりやすい
新型コロナワクチン接種証明書アプリ
これは、新型コロナワクチン接種の事実を公的に証明するアプリで政府が提供しています。手順に沿って操作すると簡単に証明書が発行されます。
絶対に必要ではないし義務でのありませんが、無料・短時間で取得できるので発行を受けていても損することはありません。
新型コロナワクチン接種証明書アプリ
デジタル庁無料posted withアプリーチ
写真↓のように住所・氏名のほか、実際に接種したワクチンの記録が事細かく記されています。
この発行操作過程でマイナンバーカードが必要です。
必要なもの
- マイナンバーカード(&4桁の暗証番号)
- 海外用の発行にはパスポートが必要
二つの有効期限
マイナンバーカードには二つの有効期限があり、両方とも表面に記されています。
- カードの有効期限:20歳未満は発行日から5回目の誕生日、20歳以上は10回目の誕生日
- 電子証明書としての有効期限:カード発行から5回目の誕生日若しくはカード自体の有効期限の早い方
期限の更新
期限を更新しないと失効してしまいます。期日が近づくと有効期限通知書が郵送されるので、それで確認してください。
- カードの期限更新:スマホ・PCからできる(要顔写真)
- 電子証明書の期限更新:マイナンバーカードと有効期限通知書持参。お住まいの市区町村窓口で申請する。スマホ・PCは不可
マイナンバーカードの今後
本人確認・個人認証の民間への広がり
マイナンバーカードは公的証明書なので、どんな民間機関も本人確認カードとして利用することができます。
また、カード内のICチップで電子申請やネットサイトのログインの本人認証に利用できます。
カードホルダーの増加とともに、今は本人確認書類として認めていない民間法人も今後は益々利用する方向へ向かうでしょう。
例えば、今までは口座開設時に本人確認のために運転免許証の写真を撮って送ったりしていましたね。面倒だし時間もかかってました。
これをマイナンバーカードに変えられるならば、カードの読み込みと署名用電子証明書パスワードの入力をするだけで終わります。
なんと便利になることか。
さて、今後はどう展開してゆくのか気になるところですので、それらをここで紹介します。来月や今年中という話ではありませんが展望として理解してください。
運転免許証と一体化する
初めてこの計画を知った時は流石に驚きました。
運転免許証をデジタル化してしまおうという計画で、つまりその情報をマイナンバーカードのICチップに保存するというのです。
次に説明するマイナンバーカードのスマホ搭載が実現すれば、免許証の提示を求められた時はスマホの画面を見せるなんて時代が到来するかもしれません。
絵空事ではなく、2024年末を実施目標期限と定めています。
マイナンバーカードの一部機能をスマホに搭載
時代はキャッシュレス・カードレスの方向へ向かっていますよね。
元々私は、使えるのであれば支払いは極力クレカで行ってました。やがて、クレカの代わりに、それが内包されたiPhoneで決済するようになり、今はApple Watchで決済しています。
こういう経緯を経験していることもあり、マイナンバーカードによる本人認証もiPhoneに入ってしまえばいいな!と内心考えていました。
そうしたら本当に実現に向けてシステム開発が現実に進んでました。
これは、まずマイナンバーカードを作成して、その後に情報をスマホ内に保存するといった方式であって、何もない最初からスマホだけでマイナンバーカード発行ができるわけではないようです。
また、機種変などホルダーの諸事情への対応策も練られているようです。
完全に実現し運用となれば、それはそれは便利でしょうね。
ネット世界でも現実世界でも、本人確認・本人認証のたびにマイナンバーカードを出さなくて良くなるのですから。
2023年度中には運用開始スタートの予定です。
但し、現実に進んでいるのはAndroidスマホだけで、iPhoneは未だAppleと交渉段階だそうです。
iPhoneはFeliCa搭載でも苦労した過去があります。ある種閉鎖世界なiOSなので、しょうがないのかもしれません。でも早くしてほしい。
引越しワンストップサービス
これまた壮大な計画で、簡単にいうと、引っ越し時に必要なさまざまな転出・転入手続きをオンライン、ワンストップで完結させてしまおうというサービス計画です。
引越しはホント大変です。ガスに水道に電気、役所に警察、金融取引や保険契約やネット上の契約の数だけ住所変更。いい加減うんざりするでしょ。
だから本当に実現すれば、多忙な人にとってはまさに夢のサービスでしょうが、流石に、こんなことほんとに出来るんかいな?と懐疑的でした。
しかし、現実には既にいくつかの市や金融機関その他が加わって実証実験が行われています。
まだまだ詰めるべきことは多そうですが、ちゃんと実現すれば素晴らしいと思います。
AIRPOST
最後はAIRPOSTというサービスです。
これは金融機関や保険会社やクレジット会社など、また市区町村役所の諸手続き、つまり住所変更や口座振替、更に災害時特有の手続きなどをあなたのスマホだけで行えるようにするサービスです。
住所変更や名義変更は、登録している事業者に対しては一括で更新手続きができるのでめっちゃ便利です。
+メッセージというプロバイダ系のアプリを利用し、そのなかにあるAIRPOSTを使って手続きを行います。(ワイモバイル、LINEMO、ソフトバンク回線MVNOは未だ利用できません)
+メッセージ(プラスメッセージ)
NTT DOCOMO,KDDI,SoftBank無料posted withアプリーチ
完全に普通になれば物凄く便利でしょうが、まだまだ道半ばです。
企業も役所にしても参加してくれなくては話にならないので、今後多くの参加を期待したいところです。
以上、マイナンバーカードの可能性はどんどん広がって、より快適な生活に役立っていく未来が待っています。
一方、昔から「便利は不便」と言われて来ました。また、便利と危険は隣り合わせでもあります。
次に、その辺りのお話をしてみましょう。
デメリットと危険性
一通りの説明を終えたので、ここからは「作りたくない」或いは「制度反対」の意見がどんなものなのかを見ていきます。
個人情報の漏洩と悪用
圧倒的に多いのは・・
- 個人情報漏洩リスクが恐ろしい
- セキュリティのありかたが信用できない
この二つでしょう。
確かに、カードの表裏面には個人番号・住所・氏名・生年月日なんかの記載があるし顔写真まで貼ってある。
更に4桁の暗証番号までも知られてしまったら、もう個人情報は丸裸も同然。こんなもん恐ろしくて持てない。
まぁぱっと見、わからなくもないですが、本質的な部分を踏み外していると思います。私見はあとで。
個人資産がバレてしまう
マイナンバーカードに銀行口座や証券口座が紐づけられると個人資産の状況を把握されてしまう。
これも不安の一つとしてよく聞かれます。
もっとも、政府は「マイナンバー制度が導入されたことで、行政の職員が新たに預貯金や資産などを見ることができるようになるものではありません」と回答していますね。
回答はともかく、政府は個人法人の所得・資産動向をきちっと把握すべきです。これが私の考え方です。
そうすることで、必要な負担から逃げる人、様々な不正受給をする人などを激減させることが可能です。これらの不法者のためにどれだけ不要な税金が流出しているか。
いずれにしても、この不安も本質を外しています。
さて、こういった不安、正しい情報が必ずしも伝わっていないこと、そして利便性がまだ揃っていないことなどは、以下のようなカード不要論に繋がっているように感じます。
- 通知カードで間に合っている
- 日常生活の中で必要性を感じていない
- 何となく抵抗がある
情報漏洩不安と資産状況バレ不安に対する私見
ここからは私なりの見解です。
不安の一人歩き
まず、カードを落としたり詐取されたり、そして暗証番号がバレたりすることによる個人情報の漏洩についてですが。
じゃあお聞きしますが、キャッシュカードやクレジットカードや運転免許証は持っていませんか? これらは落としても盗られても怖くないのですか?
スーパーマーケットのサイトやユニクロ・Amazonその他諸々に個人情報を登録していませんか。IDとパスワードが盗まれるのを怖いと思いませんか?
これらに関しては多くの事件も実際に起こっているのですが・・
というか、私の場合ならiPhone一つ落とし、完全に解析されて悪用されたら人生詰んでしまいます。
我々はそういう世界に住んで、その利便性を享受しています。そうですよね。反面、その利便性を他人に悪用されるリスクも相等しく背負っています。
しかしだからといって、これはしない、あれは持たないで生活できますか? そこらを避けまくって、あなたが望む快適で便利な生活を送れるのでしょうか?
マイナンバーカードのみをターゲットとして極端な危険論・反対論をぶち上げている方がおられますが、正しいことを訴えたいのではなく別の目的があるのでしょう。
というか、そういう極論の行き着く先は「今の時代に生きていること自体がリスク」みたいな意味のないトンデモ結論になるとしか思えません。
こういった「不安」のみが大きく支配する心には、この時代を生き抜くための本質的な考えが欠落していると思います。
それは「自己責任」です。議論のどこにも自己責任がないのですよ。やたらと不安を煽る記事や書き込みはたくさんありますが。
私の自己防御法
では「自己責任」とは何なのか?
大卒後銀行に就職して最初の頃にやかましく言われたのは「何かが起こっても人のせいにするな」。そのために「自分がなすべきこと」を普段からやっておけと。
まさにこれであり私の座右の銘でもあります。
じゃあ私は具体的にどうやって自分の情報や財産を守っているかをお伝えします。
メインのキャッシュカードは生体認証タイプにしています。だから、カードを盗まれ、暗証番号が知れても、尚現金引き出しはできないのです。
銀行口座と証券口座そしてクレジット利用状況は毎朝ネットで確認しています。前日までの動きや残高を覚えているので、毎日の必要時間は1〜2分ですみます。
山のようにあるIDや暗証番号は全て1Passwordという有名なアプリで管理しています。だから覚える必要がないし、パスは1Passwordが生み出す複雑なものばかりでそれ自体が安全だし、それに必要な時にいつでも簡単に確認できます。
マイナンバーカードの暗証番号も当然1Passwordの中に入っています。
また、財布に入れて持ち歩いているカード類は、出かける前と帰宅後に必ず有無をチェックしています。
それに、クレジットカードや交通系カードは全てApple Watchに入れているので実物は持ち歩きません。
以上は毎日のことですが、何の大したことでもありません。でも自己責任を全うするためのツボはきちんと押さえています。
まぁ、それでもやられる時はやられます。
もうかなり前ですが、ハワイでスキミングされました。当時はネット環境がなく、毎日のチェックはできませんでしたが、月間利用状況を見て発見し即電話をした結果事なきをえました。
何事においても完璧はないけれど、自分は自分で守れます。毎日きちんとチェックしていれば、事件が起きてもすぐに対処できます。
ステルス国税局はあなたの理解の前をゆく
次に、国に個人資産がバレる云々についてですが、バレて何が都合悪いのですか?セコく脱税したいのですか?それとも公の制度を悪用したいのですか?
あのね、追徴課税対象になるような人はね、誰も知らない間に国税が調査してるんですよ。元銀行員だから何回も立ち会ってます。
それに、そこまでいかなくても国税当局は細かくチェックしていて、確認する必要があると判断すれば、ある日突然召喚のハガキを出したりします。
そう、監督下にある金融機関からは継続的に報告があがるのです。
私にも過去一度だけ召喚ハガキが来ました。きちんと納税し後ろめたいことをしてなければ、国税なんて屁でもない。
「ふんぞり返って呼び出すって、お前何様のつもりやねん。完璧にエビデンス揃えてるから取りに来い。それが筋やろ!」って電話したら絶対に来ないのね。
「マイナンバーがどうした」なんてよりず〜っとず〜っと以前からの話です。マイナンバーなんて関係ない。
マイナンバーへの嫌悪感
番号を振られることすら絶対に嫌だという人が一定数います。どんなことがあっても嫌だ、何があっても嫌だと。
じゃあそういう方は気を病む必要のない国へ行ってください。誰も止めません・・と言いたいところですが、近隣諸国の背番号制はどうなってるの?って話です。
- 韓国:住民登録番号(13桁)。これがないと生活できない。日本の比ではない。
- 中国:個人番号(18桁)。韓国以上に正に完全管理。でも国民はその便利さをよく理解。
- 台湾:国民番号(10桁)。民間の津々浦々に至るまで便利に利用されている。
その他のアジア諸国もアメリカもヨーロッパだって。とにかく割り振られた番号入りのカードがなければ何もできない国は非常に多いです。
マイナンバーを嫌がる人たちは一体どこで暮らせばいいのでしょう?
それだけではなく、こういった人たちのおかげでマイナンバーの普及が遅れ、ダイナミックな利用が阻害され、迷惑を被るのは我々です。
まとめ
マイナンバーとマイナンバーカードにまつわる話をかなり詳細にしてきました。
マイナンバーカードが本当に浸透すると、びっくりするほど便利になることをたくさんお伝えしました。
とはいえ、本当にまだまだ道半ば。これからも紆余曲折が待ち構えているでしょう。
また、デメリット?と否定思考についてもお話しすると共に、私の考える自己責任論、そして実際に自分を守る方法についても説明しました。
この、国家をかけた大事業であるマイナンバー制度が発展的に成功するとともに、一人でも多くの国民に理解が浸透ことを祈っています。
また国民の一人一人が自己の管理がちゃんとできるように、今以上にしっかりとした自覚と実行力が身つけばいいなと願っています。
最後に関連する行政サイトを載せておきます。
でもよく知らないの。