お肌の老化はスキンケアでは防げない 本質的方法論

お肌の老化



化粧水もクリームもパックも効果なし

全く衝撃的な話です。毎晩どんなに念入りにスキンケアしても年齢とともにシミシワも増えるばかりで、お肌の老化を防ぐ効果を大して期待できないというのです

もちろん個人差はありますよね。でもその差は超高額な基礎化粧品を使っているからでも超高額ビューティーサロンやスパに通っているからでもないとしたら?

本当にお肌に関心があって、少しでも若くてみずみずしく保ちたい願望がある人にとっては、イメージ広告に関心を持つよりもお肌老化のメカニズムを知る方が大切かもしれません。

そしてそのメカニズムに沿った対策を継続実行するのが最も効果的なのではないでしょうか。

有効な対策とは高額化粧品をつけることでなければ高級スパに通うことでもないとしたら、逆に、シミ・シワ対策の間口は広がると言えるかもしれません。

問題は、なぜそういう話になるのか、どれほどの信憑性があるのか、です。

 

 

 

どっちにしても老化はする

別の記事に書いていますが、私は合計20年くらい体調を維持するためにあれこれ続けています。そして身体の年齢は30歳以下だと言われています。

しかし、ある時かかりつけの医者に言われました「それと老化は全く関係ないです。スイッチが入っている以上、あなたの体は、毎日の努力とは関係なく、確実に老化していってるんですよ

年取るのは嫌だけれど先生の話は理解できます。

20歳から20年経てば40歳になるし、両方の写真を見比べれば確実に劣化しているのがわかります。何をどうしてもどんなにお金をかけても年とともに劣化することを避けることはできません。

世の中には努力してできることとできないことがある。

じゃあ私が毎日している努力は意味がないのでしょうか? いえいえ決してそうではないはずです。自分の持っている寿命は大して変わらないかもしれないけれど、老化の中身が全然変わってくるはずです

話を戻して、お肌は確実に老化してシミもシワも増えていきますが、メカニズムに沿った顔のお肌対策とその継続的な実行は、そうしない人と比較すればはっきりと効果がわかるでしょう

さらに、継続的な努力は体全体の若返りにもつながります。

 

 

原因は皮膚の内側にあった

冒頭に化粧水もクリームもパックも効果なしと書きましたが、それはシミシワなどお肌の老化原因が皮膚の内側にあるからなのです

皮膚の内側で徐々に起こる「仕組みの崩壊」こそがシミやシワの原因です。

では、それはどういった仕組みで崩壊するのか。もし抵抗できないとしても、どう対処すれば崩壊を遅らせることができるのでしょうか。

 

美容院経営者の話の衝撃

知り合いに化粧品やサプリの販売、高級ビューティーサロンや整形クリニックの経営など多角的に事業展開している人がいます。

この経営者の話がドラスチックすぎて可笑しいような笑えないようなものなのです。

彼女曰く「うちに来るお金持ちの女性は、ほとんどの人が何飲んでも何つけても、サロンで何をしても年相応以上にはならないわ

私「それ分かって高額のお金を取るのって詐欺みたいじゃないですか」

彼女「そんなことないわ、みんな満足して帰るんだから。商売はそんなものよ」

私「きつい苦情とか来ないんですか」

彼女「優秀な弁護士を置いています」

夢も希望もないような話ですが、一方、何が本当に大事なのかも彼女は語っていました。それと商売は別というわけでしょう。

 

 

皮膚の下で何が行なわれている?

皮膚も含めた人間の体は細胞からできています。そうして絶え間ざる新陳代謝により細胞は常に新しい細胞へと変わっていってます。

体の細胞が全て入れ替わるのには2年を要すると言われています(ただし脳細胞は再生されず、逆に20代半ばから1日10万個以上が壊されていきます)。

何れにしても健康の大きな要因の一つが、新陳代謝が体の隅々まで滞りなく行われることにあるのは間違いないところです。

それともう一つの大切な事、細胞が生き生きと健康でいられる理由はどこにあるのでしょう。

各細胞には酸素や栄養が必要です。不要になった物質を持って行ってもらわないと困ります。

ですねよ。健康な体は絶え間なく隅々まで持ち込み持ち出しをきちっとしているから、細胞もそれぞれの役割をきちっと果たして生きるわけです

お肌に関して言えば、例えばセラミドコラーゲンの生成も全て日々のこうした活動の産物です。

もし、何かが原因でセラミドコラーゲンが生成されづらくなり、皮膚がかさかさになったり弾力性がなくなったらどうしますか?

毎日毎日外から何かを塗って、それで必要な分量を有効に補えるのでしょうか、有効に作用するのでしょうか

一番の疑問点、一番の問題点はここにあります。

それよりも不調の原因を取り除いていく方が有効で適切だとは思いませんか、ということなんですね。

 

 

 

鍵は毛細血管にあり

先に、健全な細胞の維持には酸素栄養素の供給及び不要になった物質の排出が必要と書きました。

実はこの役割を担っているのが毛細血管なのです。鍵は毛細血管の健康度合いにあると言って過言ではないのです。

では毛細血管で何が行われているのでしょう。

血液心臓で押し出されて動脈から細動脈へ、さらに細動脈から毛細血管へと行き、そして毛細血管静脈へと繋がってやがて心臓へと戻っていきます。

毛細血管に到達した酸素栄養素は毛細血管にある小さな穴、小孔から滲み出て、そして細胞間を満たしている間質液に混じり、各細胞へ運ばれます。

逆に、各細胞からは二酸化炭素や老廃物が細胞から間質液に染み出して、そして毛細血管に取り込まれるのです。

ところが毛細血管は非常に細く薄く傷つきやすいのです。毛細血管が傷つくとどうなるのでしょうか。

 

 

毛細血管が本来の役割を果たせないと・・

活性酸素紫外線や年齢を重ねることが原因で毛細血管が傷つきます。そうすると大切な役割である持ち運びに支障が出てきます。

毛細血管は2層構造で内側を内皮細胞、外側を壁細胞と言います。この壁細胞がとても傷つきやすくて剥がれやすいのです

さらに悪化が進むと血流がなくなり完全に機能が失われ、これを毛細血管のゴースト化と呼びます。唖然としてしまうのは70歳代では30歳代比で、なんと30%も毛細血管が減少するそうです。

さて、ゴースト化が進むと各細胞は本来の能力を発揮できなくなりますし、新しい細胞も作れなくなります

当然、コラーゲンヒアルロン酸セラミドも生成能力が落ちてゆきます。それはシワタルミシミといった老化現象となって現れるのです。

これが本質的な原理なので、いわゆる化粧水クリーム表面に塗るスキンケアではお肌は戻らないという根拠です

毛細血管のゴースト化はお肌だけではなく、体に非常に多くの不具合をもたらします。心臓病、脳卒中、冷え性、抜け毛などなど。

 

 

 

毛細血管老化のメカニズム

上で述べましたが、血管老化すると配達回収ができなくなるのですが、それが出来なくなる原因は内皮細胞壁細胞の結合がゆるくなり、あるいは剥がれ、栄養素や不要物が漏れてしまうからです

そうすると目的の細胞まで届かないし、漏れている周囲の細胞には悪影響が出てしまいます。

じゃあ何故結合がダメになってゆくのでしょうか。

Tie2という言葉をどこかでお聞きになったことはありませんか。実はこのTie2が鍵であるとわかってきたのです。

Tie2の働きが活発でないと血管細胞の結合がゆるくなるのです。ということは、Tie2が活発に働くと血管の老化を防ぐことができると言えます

Tie2は血管の内皮細胞表面にあります。そこに壁細胞から分泌されるアンジオポエチン-1Tie2に結びついて、働きを活性化させるのです

そうすると、内皮細胞同士そして内皮細胞と壁細胞の接着力が高まって血管の構造が健康的で安定したものになります

Tie2が脚光を浴びているのは、まさに上記のメカニズムで血管を守り老化を防ぐ役割を果たしているからです。これらのメカニズムはリンパ管においても同様です。

 

 

Tie2の活性化

もう少し研究が進めば、血管の老化(=身体の老化)を防ぐTie2に、より直接的に働きかけることができるような方法が発見されるかもしれません。

それはお肌の老化防止に寄与するだけではなく、多くの病気の改善につながる可能性がある、まさに夢のようなお話です。

ところが、残念ながら今の所は「これ!」といった直接的な方法はないんですね。

Tie2を活性化させる食べ物として、シナモン、ヒハツ、ツルレンゲ、ハス胚芽、月桃葉などが紹介されてますが、毎日口に入れられるものじゃないですよね。

一番身近に思えるシナモンでさえ毎日3〜5gなんて取れないですよね。もう少し毎日容易に実行できる方法が食べることができるものが見つかるのを待つしかありません。

 

 

 

お肌のために毎日すべきこと

毛細血管を健康に保つことがお肌の老化を抑える一番の方法であることがわかりました。

Tie2に直接働きかけることができなくても、毎日出来る事はあります、気をつけなければならない事もあります。

一つ目は血流を阻害しないように気をつける事です。具体的には、常に良い姿勢を保ったり、タイトな肌を締め付けるファッションは避けたり、ほんのちょっとした気遣いですね。

  • 血流を良くする事は本当に大事です。
  • 酸素をいっぱい取り込んで
  • それを強力に送り出して
  • どんどん流して隅々の細胞まで届けて
  • 酸素と二酸化炭素の交換をスムーズにする

 

といえばやはり二つ目は有酸素運動でしょう。お手軽なのは、早足散歩ジョギングですね。適度の有酸素運動を継続すると

  • 肺活量が増えてより多くの酸素が取り込めるようになり、呼吸をする力も強くなります
  • 心筋が大きくなり収縮力が上がり心臓へ酸素を送る血管も太くなるので、より多くの血液が流せるようになります

巡り巡って毛細血管に好影響を及ぼすことは言うまでもないでしょう。

この早足散歩ジョギングはどれだけオススメしてもしすぎることがないくらい有効です。更にプラス階段の上り下りをするとより効果的です。

 

三つ目は食べ物ですよね。医者に聞いても栄養士に聞いても、結局は過不足のない満遍な食事が一番いいというのですが・・

幾つかのポイントはあると思います。

良質なタンパク質を積極的に取る

体はタンパク質でできています。良質なタンパク質は積極的に取る必要があります。具体的には青魚大豆食品ですね。これらの食品はビタミンやミネラルの関係もあるので本当に積極的に食べるのがいいと思います。

いろんな色の野菜をとる

色違いの多種の野菜は、繊維や抗酸化物質もちろんビタミンやミネラルをバランスよく摂取できます。

ルチン+ビタミンC

ルチンは蕎麦の実やレバー、お米や小麦胚芽などに含まれていて、毛細血管の修復作用があると同時にビタミンCの吸収を助ける働きもあるので同時摂取は効果的です。

含有食品の中では蕎麦がオススメ。ルチンの他にもリジンやカリウムや亜鉛にナイアシンなども豊富なのです。

 

 

 

最後に

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。

ひょっとしたら失望されているかもしれません。確かに理由や仕組み、大事なことやポイントは分かった。しかし、それがどうしたの? ということでしょう。

これを実行すれば、短期間ではっきりと結果が見える、という具体性を伴うお肌若返り法がないのですね。ないのです!

あなたにとって、わかるけれど話にインパクトがない。そんなところでしょうか。

だからまた、お金を使って商品に頼りますか?

 

でもここまでお付き合いくださったのなら事実だけはしっかり認識しましょう。

知り合いのサロン経営者や医者などに聞くと、彼らは奇しくも同じことを言っております。

有酸素運動にせよ有意義な食べ物にせよ、姿勢服装睡眠を含む生活習慣の改善ですね。これらを頑張ってきっちり継続実行して、3年後に「しない場合」と比べれば、はっきりとお肌に差が出ると断言しています

確かに現代人が好む方法、簡単に手軽に何の苦痛も伴わずに出来て、すぐに結果の出る方法というのはないかもしれません。しかし努力する方法までもがない、ということではありませんよね。

それらを地道にやっていくのかやらないのか。結局はここに集約されるのです。

 



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