目 次
台南夜市の特色
台南には四つの大きな夜市があります。
これらは台北にあるたくさんの夜市とはちょっと趣をことにしており、台北のそれのみを知って、そして初めて来ると戸惑うかもしれません。
今まで日本人の方からお話を聞いた範囲で考えますと、おそらくその理由は大きく分けて以下の二つではないでしょうか。
- 町の一部として存在するのではなく、それぞれが専用の空き地で開催される
- 毎日開催されるわけではなく、それぞれの開催曜日が決まっている
ということです。
1.に関しては、空き地=独立した場所で開催されるので、町の風情というか風景の一部にはならないんですね。そこがちょっと馴染めない方もおられるようです。
2.に関してはその通りで、開催してない日に行くと、そこにあるのは真っ暗な空き地のみです。当然そんなつもりは全くないので、しばし???となります^^ 間違えないようにしましょう。
というわけで、あんまり「台北の夜市のスタイルが台湾の夜市」と思い込んでしまうと、違和感を感じる原因になるかもしれないんですね。
違和感といえばもう一つ。
台南四大夜市はどこもかなり広くて多くが出店していますが、それにも増して人が多いです。ごった返して身動きが取れないくらいになることはしばしばです。
それも多くは地元の方達です。どこからこんなに集まるんだろう?って感じるくらいですよ。台南四大夜市は地元民の生活に密着しています。
でもそれは、観光客からすれば、観光気分に浸りにくいと感じる原因になるかもしれません。
冒頭から否定的とも取られることを述べている理由は、相当観光化されてしまった台北を基準にしないほうが良いと考えるからです。台北の夜市とは違う良さがあると申し上げたかったのです。
本当に庶民的な台南の人たちに混じって台南夜市をじっくりと楽しんでください。
さて、この記事では写真をたくさん使い、私が実際に感じたそれぞれの夜市の雰囲気をご説明するとともに、一般的な注意事項や開催曜日ならびに場所に関する事項をご案内します。
この記事を読んでいただければ事前準備はバッチリです。あとは現地に行って楽しむだけです!
基本的な注意事項
次に、あらかじめ覚えておいたほうがいい注意事項をいくつか述べます。
- 開催曜日と時間 開催曜日をよく確認してからお出かけください。また開催スタート時刻はあくまでも目安で、そこそこ屋台が揃うのはそこから2〜3時間くらい経過したのちです。
- 小さな折りたたみ傘 降水確率は低いですが、雨が降ったら避難する場所がないので、折り畳み傘は必需品です。
- ウエットティッシュ あれこれ食べているといつの間にか手がベトベトします。これは必需品です。
- 交通手段1. 赤崁楼界隈にホテルを取っていれば、いづれに行くにもそうは遠くないので、ホテルで自転車を借りるのが一番だと思います。ただしスマホのGoogleマップは絶対的必需品です。
- 交通手段2. タクシーがいいです。特に帰りは心配なところですが、それ目当てのタクシーが夜市周辺にちゃんといるので大丈夫です。台北市街とは違いバスは使わないほうがいいと思います。
という事で、いよいよ台南の四大夜市を一つづつ見ていきます。
なお、Googleマップのルート表示を行いますが、起点は、全て台湾国立文学館にしています。
大東夜市
台南四大夜市では唯一台湾鉄路の東側にあり、ポツンと離れています。
場所は東門ロータリーから東門城を超えて、東門路二段を東へ行くと林森路二段との交差点となるので、ここを右折し約400mで到着します。
林森路一段の左側(南側)に隣接しており、右側は三角公園です。
台湾国立文学館からは約2.4kmでタクシーを利用しても料金はしれてます。
さて、この空き地型夜市ってそこだけ煌々と明るくなっていて、慣れないとなんか変な感じなんですよ。
それはさておき・・・
店の並び方は大雑把いいうと、林森路一段を夜市向きに立って、左側(東側)が食べ物以外、右側(西側)が飲食店です。
既に申し上げましたが、物凄く混みます。
なので目的意識を持って行動しないと、頭がホワ〜んとして「私なんのためにいるんでしょ」状態になるかもしれません。
食べるなら食べる、ゲームするならゲームする、商品をみるなら商品をみる、これは思う以上に大切です。
全ての店が立ち上がりきらない19:30もしくは20時くらいまでに切り上げて帰るのも一つの考え方です。
また、夜市もデビューしたての頃は食べる物を選ぶの結構困るんです。何食べていいかわからない。臭豆腐の店から出る強烈な異臭に折れてしまったりします。
しかし私があえて申し上げたいのは「なんでも食べてみよう」です。特に台湾では、日本人が絶対食べられない料理なんてそんなにあるもんじゃないです。
それに失敗したところで僅か数十元ですよ。それはチャレンジ費です。ノーリスク・ノーリターン!!
台南屋台でのオススメはやっぱり魚介類です。
- イカの姿焼き
- 干貝の串焼き
- 牡蠣料理
- 魚のすり身団子やさつま揚げ
そういったものは、みんな台南夜市の代名詞みたいなもんです。
「港式魚蛋」や「旗魚黑輪」という大きな文字が店上に書かれてあったら迷わずに注文してみてください。
武聖夜市
個人的には武聖夜市が一番わかりづらい場所にあると思います。オープンすればライト煌々でそれらしいですが、昼間行けば、ほんとに目立たない裏の空き地みたいなとこです。
もし自転車で行く場合は、スマホのGoogleマップをよく見て、近道しようとせず大きい道を通る方が安全です。
国立台湾文学館から約2.6kmです。
大東夜市と同様に、日が暮れてくると駐車場は地元の方のバイクが鈴なり状態となり、人の波に飲み込まれます。
店の並びは、大凡手前4列が服飾その他、中3列が飲食中心、そして一番奥はほぼ全部ゲーム店です。
ここの特徴はゲームコーナーと子供の遊び場が充実している事ですね。
毎日の店の設営は、飲食店やゲーム店は早く服飾関係その他はかなりゆっくりです。
そういえば、日本人観光客は夜市のレトロゲームってやらないですね。よほど予算を切り詰めた旅行でなければ、思い出に一通りやって見てもいいと思います。
写真は夜市には必ずある肉のステーキというか鉄板でジュージューいってるやつ。どこでもそこそこ客がついているし美味しそうでしょ。
ところが、今までなんどもあちこちで食べているのですが、これ結構ハズレも多いんです。肉の味がしないやつ。値段が値段なのであれですが・・・。
本日いただいたのは鳥腿肉の鉄板乗せ120元です。
今回のは、肉はしっかりと味がして値段の割りには美味しかったです。ただ、総じてこの手の料理は、多くの日本人にとって塩味が足りないです。
小北成功夜市
小北成功夜市は迷わずに行ける場所にあります。とにかく西門路を北へ北へと行き、和緯路との交差点に面してますから、迷いようがありません。
国立台湾文学館からは約2.7kmです。
ただ、ちょっと紛らわしいのは300mくらい手前に小北観光夜市というのがあります。ここは、現地に行けばわかりますが、道路に面して、あるいはその裏側も店舗がたくさん並んでいます。
つまり昼からやっている市場であり、店舗に囲まれた中央が駐車場になています。夜遅くまでやっているにしても、これ夜市じゃないと思いますが・・・。
話を小北成功夜市に戻します。大まかなお店の配置ですが・・・
西門路に面しているがわ(東側)4列が服飾関係、一番西側(奥)一列が雑貨とゲーム。そしてその間に飲食店が並んでいます。
おそらく台南四大夜市の中ではここが一番地味であるように思います。店の立ち上げも非常にゆっくりで、全開状態になるのは恐らく9時を回った頃じゃないでしょうか。
さて、私が本日小北成功夜市で食べたものは以下の通りです。
まずは夜市の定番、大腸と小腸。
大腸と小腸、そして泡菜(漬物)をつけてくれるんですね。この泡菜、油物と相性がいいので「たくさん乗せてね」と催促しました。
次は蘿蔔糕と揚げ湯葉の関東煮ですね。
蘿蔔糕がまた台湾B級グルメの鉄板中の鉄板。誰もが安心して食べられる優しい味。テーブルのソース(ニンニク風味ピリ辛のちょっと甘いもの)をかけて食べます。
揚げ湯葉は淡白。美味しさは関東煮の出汁の味に左右されますが、他の食べ物のピリ辛でよくわからなかったです。
今日食べたのは特別台南ってものではないですが、割と誰でも安心して食べられる夜市の定番でした。
花園夜市
最後に、台南最大の花園夜市です。
台南四大夜市の中では最ももわかりやすい場所です。小北成功夜市へ通う西門路の一つ西側にある大通り・浦安路を北へ北へと行くと和緯路との交差点にあります。
つまり小北成功夜市の真西にあって、和緯路を通れば僅か850mくらいの距離です。
なぜここが台南を代表する夜市なのか、行ってみればわかります。
もちろん敷地も広いですが、何と言っても特徴的なのは・・・
- ちゃんとした大きなトイレがある(浦安路側)
- 敷地四隅に大きなゴミ箱が設置されている
この二つの持つ意義は物凄く大きいです。安心して夜市を楽しめます。だから観光客も含め、多くの人が来るんだと思います。
さて、本日の夕食は・・・
鳥の骨付唐揚げ(小)50元 皮はサクサク中はジューシー。旨味たっぷりの醤油味と強烈なニンニクが主張。そして台南特有の甘いコーティング。本当に台南は甘い!
骨があってちょっと食べにくいので歩きながらは難しいです。とともに、これこそウエットティッシュの出番ですね。
胡椒餅40元 台北市には美味しい店がいくつもありますがここはどうでしょう。皮はほんのり甘く、焼け焦げの部分が美味しい。餡は豚肉とにらの味がはっきりくっきり。胡椒が強く効いて肉の甘みを引き立ててます。
イカ&黒輪60元 黒輪は北京語読みでは「ヘイルン」。でも台湾では「オーレン」です。オーレン?? はい、日本語の「おでん」から来ています。でも、おでんネタの総称じゃなくて、あくまでも黒輪のことです。
黒輪の姉妹として甜不辣(ティエンプーラー=天ぷら)がありますが、どちらも魚の練り物です。おそらく形状の違いだけだと思います。味は最高でした。
イカは新鮮で、黒輪はQQ(キューキュー、歯ごたえのある事)。ただ・・・これまた台南特有で甘いです。それが苦にならなければ美味しいです。
開催曜日と開催場所
大切な事なので、ここで一緒に確認しておきましょう。
開催曜日
間違えないようによく確認してからお出かけくださいね。(開催時刻と終了時刻は目安です)
- 日曜:花園夜市(5pm〜1am)
- 月曜:大東夜市(6pm〜1am)
- 火曜:大東夜市・小北成功夜市(17pm〜2am)
- 水曜:武聖夜市(6:30pm〜1:30am)
- 木曜:花園夜市
- 金曜:大東夜市・小北成功夜市
- 土曜:武聖夜市・花園夜市
開催場所の位置関係
四つの場所をまとめて表示しますので、位置関係を掴んでください。
国立台湾文学館からの距離
- 大東夜市まで 2.5km
- 小北成功夜市まで 2.7km
- 花園夜市まで 2.8km
- 武聖夜市まで 2.7km
まとめ
台南四大夜市のご紹介、いかがだったでしょうか。
曜日によって場所を移動して開催されるので、お店も移動したりします。あっちこっちの夜市に行ってると、「このお店、別の夜市で見たね」となります。
そして改めて感じるのは、台南の夜市は地元民の生活に密着しているって事です。本当にどこも台南人でいっぱいです。そういう独特の活気があります。
是非その活気に飲み込まれてください^^
それから、地図でよくわかっていただいたと思いますが、私が設定した中心(台湾国立文学館)から台南四大夜市までの距離はだいたい3kmに達しないくらいです。
そして晴天率が高いので、いつでもホテルで自転車を借りて気軽に行けます。
またタクシーを利用しても、料金は100元に10元玉を何枚か足せば事足りるので、安心して使えます。帰りもタクシーが待ってくれています。
という事で台南四大夜市、あなたの旅行の日程・ご都合に合わせて、都合のいい夜市に行ってお楽しみください。
食べ物については文中でも申し上げてますが、料理によっては「台南特有の強烈な甘さ」を経験することになります。その点だけ、甘いのが苦手な方はご留意ください^^
✈ Time for Taiwan !!
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