目 次
台湾は世界でも屈指の温泉大国で、いたるところ温泉だらけですが、その中でも特に・・・
- 関子嶺温泉
- 北投温泉
- 陽明山温泉
- 四重渓温泉
これらは台湾四大温泉あるいは四大名湯と呼ばれています。
今回の記事は、その一つである大人気温泉、関子嶺温泉のご紹介です。合わせて、各地からの行き方と、周辺の観光スポット情報もご案内します。
あなたも泥湯パックをして泥湯にしっぽりとつかってお肌スベスベになりましょう。
關子嶺温泉への行き方
台北から
簡単なのは台湾鉄道(台鉄)の特急(自強号)に乗って行く方法ですが、なんせ3時間30分もかかるので、ここは短時間でいける台湾高鉄を使わざるを得ません。
ただ、高鉄嘉義駅はかなり海側にあります。相当町から離れており何でこんなところにあるのか、という印象です。
一方、関子嶺温泉行きのバスは台鉄嘉義駅から出ているので、高鉄嘉義駅についたらバス(嘉義BRT)で台鉄嘉義駅まで移動しなければなりません。
まあそれでも、台北からだったら台湾高鉄に乗る方が早いです。
台北からは電車とバスを乗り継いで以下のようにして行きます。
- 高鉄台北駅-(高鉄:約1時間30分)-高鉄嘉義駅・・1,080元
- 高鉄嘉義駅-(嘉義BRT:約30分)-台鉄嘉義駅・・無料
- 台鉄嘉義車駅-(嘉義客運7214:約1時間)-関子嶺・・現金90元、ICカード79元
高鉄の乗車券の購入方法
日本語に対応しており特に難しいところはありません。パスポート番号と決済用のクレジットカードが必要です。電話番号の欄はホテルの番号でOKです。
スマホのアプリを使う
こちらの記事でネット上の購入サイト「台湾高鉄T Express」を詳しく解説しています。
高鉄台北駅の販売機で購入する
次のYouTube動画がドンピシャ説明です。
嘉義BRTの乗車方法
台北から高鉄嘉義駅に到着したら、進行方向に向かって右側(西側)に降りてください。すると、すぐ前の道にBRTのバス停があります。バス停の屋根に「BRT」と大きく表示されているのですぐにわかります。
BRTに乗ったら以下のようにしてください。
- バスに乗って運転手さんに今乗ってきた高鉄の切符を見せると無料パス(普通代幣卡)をくれます。
- 台鉄嘉義車駅に到着したら、普通代幣卡を読み取り機でピッして運転手さんに返します。
帰りの場合
台鉄嘉義車駅から台湾高鉄嘉義駅に行く場合です。
台鉄嘉義車駅でBRTに乗るとき、運転手さんに高鐵(ガオティエ)と言うか、「高鐵」と書いた紙を見せると、上記と同様に普通代幣卡を渡してくれるので、あとは同様です。
関子嶺行きのバスに乗る
台鉄嘉義車駅にBRTが到着したら、今度は関子嶺行きのバスに乗り換えましょう。
BRTと同じ嘉義市先期交通轉運中心(嘉義駅バスターミナル)から乗車します。バスは嘉義客運の路線バス7214です。
ほぼ1時間に一本ペースで出ていて料金は・・・
- 現金90元
- ICカード79元
となっています。
いくつかの台湾記事でも申し上げてますが、バスはお釣りが出ない上に現金払いは損なケースが多いので、是非悠遊カードを作ってください。
高雄から
高雄駅から嘉義駅に行く場合の時間と料金は・・・
- 高鉄を利用すると約30分・・410元
- 台鉄の自強号(特急)を利用すると約60分から80分・・245元
それぞれかかります。
高鉄嘉義駅から台鉄嘉義駅まで、BRTでの移動時間が30分以上必要であることを勘案すれば、高鉄利用が絶対にいいともいえません。状況次第だと思います。
高雄空港から直なのか、台鉄高雄車駅そばに宿泊してるのか、高鉄左営駅近くに宿泊しているのか。状況により、便利な手段を選択すればいいと思います。
自強号を利用する場合のチケット購入については、駅で買ってもいいし、ネットで予約してもいいと思います(立ち席が嫌な場合は事前のネット予約がいいでしょう)。
ネット予約については以下の記事を参考にしてください。
台南から
台南から関子嶺に行く方法です。
もし、自強号に乗って嘉義に行くなら、関子嶺への行き方は上述の通りです。
でも、台南のホテルで尋ねたら、以下の方法を教えてくれるはずです。。
- 台鉄台南火車駅-(自強号:約23分)-新営車駅・・87元
- 新営車駅-(新営客運・黄幹線:約30分)-白河バス停・・現金45元、ICカード19元
- 白河バス停-(新営客運・黄12or黄13:約20分)-関子嶺バス停・・現金36元、ICカード10元
台南から自強号に乗って新営でおります。進行方向に向かって左側(西側)に出て、駅前のロータリー向こうにバス乗り場があるので新営客運の黄幹線(白河行き)に乗ります。
白河バス停(白河轉運站)で関子嶺ゆきのチケットを現金で購入する場合は、バス停建物内で購入します。そして、新営客運の黄12か黄13に乗ります。
黄12は関子嶺が終点なのに対し、黄13は更に南下して仙公廟というところまで行きます。
関子嶺温泉ってこんなところ
電車とバスを乗り継いで、やっと関子嶺温泉までやってきました。
いよいよ関子嶺温泉の中へと入って行くのですが、ここで先に少し、関子嶺温泉の歴史や特徴などについてお話をしておきます。
関子嶺温泉は、実は、日本統治時代の1900年前後に日本兵によって発見された温泉なのです。それからもう約120年です。そこそこ歴史のある温泉なんですね。
当時は高級官僚が盛んに利用し、警察官の保養所なども設けられました。と同時に1913年には公衆浴場も作られました(今はなく跡地の印のみ存在)。
当時の施設で今なお現役のものもあり、吉田屋旅館は静楽園として、龍田屋は関子嶺大旅社として、そして警察の施設だった暢神庵は警光山荘としてそれぞれ営業を続けています。(後で詳しく説明)
面白いなと感じるのは、今尚、警光山荘が警察の施設であると言う点です。日本統治時代の建物がそのままの役割で現存しているって何か不思議な気がしません?
台湾全土に13あるのですが、関子嶺と泰安の警光山荘だけは例外で一般人も利用できます。
さて、関子嶺温泉は泥湯(濁泉)として有名です。そして、ラジウムをはじめとするミネラルが含まれていて結構臭う炭酸水素ナトリウム温泉、またpHは約8.2のアルカリ泉で、源泉は75度〜80度とかなり高温です。
温泉は泥色だけれどドロッとはしてなくて結構サラサラのが多いです。施設によっては泥を体に塗ったりできるところもあります。また、泥を乾かして粉にしてお土産として売っています。
効能は、皮膚炎や神経痛それに胃腸病にも効くとされ、保温保湿効果があってツルツルになるので美人の湯としても知られています。
難しいことはわかりませんが、泉質が過去何度か台湾一と評価されてますから、相当にいいんでしょうね。
立地状況についてですが、日本統治時代に発展した旧地区と、急斜面を上がった場所に戦後開発された新地区の二箇所構成になっています。
新地区・旧地区はわかりやすく区別するために私が勝手につけた名称です。
旧地区はお約束の河畔に旅館が軒を連ねるスタイルですね。対して新地区はそういう意味では風情が全くなく、高級スパというか高級リゾート温泉施設が点在している状況です。
源泉は二箇所、いずれも旧地区の方にあるので湯の質は旧地区が濃くていいと言われていますが、如何せん設備の古い施設が多いんですね。
- 泉質第一、歴史を感じられて安ければ他のことは目をつぶれるという方は旧地区が向いています。
- ちょっと高くても、ゆったりと豪華な温泉ライフを楽しみたいなら新地区側がいいかもしれません。
どちらも日帰り入浴可能な施設が多く、日本の旅行者の中には台北から高雄から日帰りという超音速ミサイル強行日程の方もおられます。
そんなに急いだら温泉気分も効能も吹っ飛んでしまうでしょ^^
それでは旧地区から具体的に紹介していきましょう。
旧地区の紹介
日本統治時代からの歴史を感じる、どちらかといえばやや寂れた感のある温泉街です。
広くないのでブラブラと歩いてみるとわかるのですが、くたびれた建物ながら営業しているところと、完全に廃業して建物が朽ちているところがあります。
自動車道路の川側には、ごく短いですが温泉街の小径(関子嶺老街)と呼べるような風情があるので、100年以上前から多くの人たちが歩いたであろうこの道をあなたも歩いてみてください
関子嶺警光山莊
前述の通り日本統治時代から続く警察官の保養施設で、建物自体に時代の変遷をずっしりと感じることができます。
日帰り入浴は一般人も可能で料金は2時間交代制で130元です。開放時間は・・・
- 8時〜10時
- 10:30時〜12:30時
- 14時〜16時
- 16:30時〜18:30時
- 19時〜21時
途中からでも入れますが、各開放開始時刻の頭から入ったほうがゆっくりはできますよね。
この温泉の最大の特徴は、何と言ってもすぐそばにに源泉があることです。だから警光山莊こそが関子嶺最高の湯だという人もいます。
浴槽は同じ大きさのもの(10㎡)が二つあって、一つは温泉、もう一つは水風呂です。湯温は44度〜45度で結構熱いので、みんな水風呂と交互に入ってます。
また、台湾の温泉は水着にキャップ着用が多いですが、ここは日本式で裸で入れます。だから日本人の利用者が多いのかもしれない。
一方、ここを苦手とする方もおられるはずです。
その理由は・・・
- 脱衣場がない台湾の歴史ある温泉のスタイル。湯船の横に簡易置き場があるのみなので貴重品は受付で預かってもらう必要がある。
- 洗い場はあるがそれ用の水道がない。なので湯船のお湯を持って行ってそれを使わねばならない。日本人的感覚では、ここでは体を洗えないと思っていた方がいいかもしれない。
- アメニティーは一切なし
- シャワーがないので泥湯を流せない。従って独特の匂いもしばらくは残る。
- トイレに独立性がない。湯船から丸見えというわけではないが・・・
ということで、向いている人には最高でも、そうでない人にとっては厳しいと、人を選ぶ施設であると思います。
静楽館
先にも少し触れましたが、関子嶺温泉で最初にできた温泉旅館の吉田屋は今も静楽館として営業し続けているのですが、当時の風情を感じるような感じないような。
洋室と和室があって全ての部屋に温泉ぶろが付いています。それとは別に、日帰り客用の個人ブロも大小用意されてあって、料金は・・・
- 平日:1時間250元〜300元
- 休日:1時間で300元〜500元
ちょっと調べたのですが、ネットでの予約はできないようです。電話だけですね。
静楽館
- 住所:台南市白河区関子嶺17号
- 電話番号:06-682-2678
關子嶺大旅社
靜樂館から関子嶺老街を少し歩くと關子嶺大旅社の裏玄関に到着します。
吉田屋と相前後してできた元の龍田屋である關子嶺大旅社。静楽館が利用しているのとは違うもう一つある源泉のそばにあって、温泉は非常に濃いです。
但し、静楽館と同じように設備が非常に古く、さらにこちらの場合は増築を重ねて、内部構造が複雑になっています。
裏玄関が元の表玄関で「如何にも」という堂々としたものですが、人の流れの変化に合わせ新しく現在の玄関を作りました。
まあそれはいいのですが、誰がどう考えればこんな変なデザインになるのでしょうか?
關子嶺大旅社は、内風呂中心ですが、もちろん日帰りの入浴のみにも対応しています。但し、開放的な大風呂じゃないので特有の匂いがこもるので要注意です。
こちらもネット上の情報サイトを作っていないので(情報提供サイトもない)、現在の料金や部屋タイプをここに記すことができません。
- 住所:台南市白河区関子嶺20号
- 電話番号:06-6822321
- メール:meihui.chou@yahoo.com.tw
紅葉公園
紅葉樹をたくさん植えてあり、季節になるととっても美しい紅に覆われます。また、上まで登ると関子嶺温泉街が一望できて壮観です。
登り口は、嶺一旅社の右側に「紅葉公園」と上に記された赤い門があるので、その階段を登っていきます。
好漢坡
好漢坡も関子嶺の有名な観光スポットで、「坡」とは坂のことです。日本統治時代は「男坂」と呼ばれていたそうです。
実際に体験すればわかりますが、傾斜角がかなりな上に段数が300段近くあるので登りきるのは結構大変です。ってかマジでしんどいです^^
関子嶺大旅社から175号に入り、ちょっと上に行くとそこが好漢坡のスタート地点です。さあ登りましょう。
石段に風情を感じながら次第に呼吸が荒くなり、ふと振り返ると旧地区が眼下に一望できます。これは結構な醍醐味です。でも、高所恐怖症の人はちょっと怖いかも^^
やがて登り着いた場所は嶺頂公園です。日本統治時代にはここに関子嶺神社があったのですが、戦後に孔子廟となり、今は関子嶺遊客服務中心(関子嶺観光案内所)に変わっています。
そういえば、九份近くにある金瓜石神社遺址に登る石段も強烈ですね。眼下に見える眺望も落涙ものです。
こういう場所で実際に一段一段を踏みしめて歴史を体で感じるのって、そこでしか体験できないし、とっても貴重だと思うのです。
天梯
好漢坡の下スタート地点のすぐ横に関子嶺天梯という階段塔とそこから続く空中走廊があります。
これを登っても上まで行けますが、これはインスタ用に写真だけ撮って、歩くのは歴史ある好漢坡を最初から、がいいと思います。
関子嶺遊客服務中心
観光案内所が好漢坡を登りきったすぐ右側にあります。場所的には新地区なのですが、好漢坡の続きという事でここに載せます。
パンフをもらったりして一服してください。
ここの裏一帯は結構広い「嶺頂公園」で、時間があれば散策してください。また、写真好きの方もいいポイントがありますよ。
新地区
さて、まるで崖をよじ登るように新地区にやってまいりました。
まず、この地区の鉄板ホテル3件の紹介をします。関子嶺遊客服務中心に近い方からいきます。
関子嶺統茂温泉会館
嘉義からバス7214関子嶺温泉行きに乗った場合と白河からバス黄12に乗った場合は、終点の「嶺頂公園」で降りて、そこから徒歩約250mとなります。
一方、白河からバス黄13に乗った場合は、「勞工育樂中心」で降りてください。目の前にホテルがあります。
おそらく新地区のホテルの中では、日本人にとって、ここが一番とっつきやすいような気がします。
特徴は、複数の露天風呂があることですね。全てが泥温泉ではなく、スパ風呂や超音波風呂、その他プールもあり、B1には水着不要の大浴場があります。ここにはスチームバス及びサウナ風呂も併設されています。
また、屋内には2人用と4人用の貸し風呂もありますが、1人で入ることは規則上できません。1時間単位でタオルやシャンプーなどは提供されます。
部屋は2人用と4人用、そして6人用があって、2人・4人用にはそれぞれベランダに温泉浴槽の付いたタイプもあります。アメニティーは一通りありますが、バスローブと寝着はありません。
温泉付きの部屋は日帰りでの利用も可能です。
その他、卓球などの遊戯施設やお土産ショップ、それに簡単なスポーツジムもあり、ちょっと古い典型的なリゾート・ホテルです。
ホームページを始め日本語に対応してくれているので助かります。
- 住所:台南市白河区開嶺里開子嶺28号
- 電話:06-682-3456
- クレジットカード:VISA・MASTER・JCB・AMEX
- 送迎:なし
- E-mail:tgf@uniongo.com.tw
- ホームページ(日本語あり):関子嶺統茂温泉会館
- agoda(アゴダ)で予約
林桂園石泉会館
関子嶺統茂温泉会館から175号線を200m程南にくだり、脇道に左折して400mで到着です。
もし白河経由で、先に紹介した新営客運のバス黄13に乗るなら「關子嶺教會」下車、ホテルまで500mの徒歩です。厳しければあっさり嘉義からタクシーですね。
最大の特徴は客室が平屋建てのコテージタイプになっているところです。
部屋のタイプは・・・
2人用スタンダード約50㎡
2人用デラックス79㎡
4人用79㎡
以上の3タイプで、かなり広々としています。
また、部屋にある湯船が非常にゆったりとしており、大きなガラス張りの側壁は開放感であふれています。
但し、庭を歩く客の視覚を遮るものが何もないので、特に女性はブラインドを下ろして入浴した方がいいかもしれません。
もちろん日帰り入浴もできるのですが、日帰り湯なら旧地区の名湯がいいような気がします。ここはむしろ何泊かして少しゆっくりしたくなる空間です。
季節料金はあるもののそう高くないですし、個人的にはとても気に入っているホテルです。
住所:台南市白河区関嶺里53号之18
電話:06-682-3122
クレジットカード:VISA・MASTER
送迎:なし
E-mail:6823202@gmail.com
ホームページ(日本語なし):林桂園石泉会館
景大渡假荘園
もし白河経由で、先に紹介した新営客運のバス黄13に乗るなら「頂關仔嶺」下車、ホテルまで450mの徒歩です。厳しければあっさり嘉義からタクシーですね。
関子嶺温泉の中では最も広く最も設備が整っていて、豪華に過ごせるのが景大渡假荘園です。台湾で見る関子嶺温泉の写真はここの露天風呂が多いですね。
しかし、ここはあくまでもリゾート施設であってお風呂も泥温泉ばかりではなく、温泉の質・量に拘りのある方にはここも含め、新地区は向いてないと思います。
ともあれ、一番人気で予約が凄く取りにくいのは事実です。
部屋は2人用・4人用・6人用とあって、ユニークなのが部屋のスタイルです。普通のホテル部屋の他、コテージやヴィラもあってどの部屋もゆったりしています。
そして、部屋に応じて風呂のスタイルもいろいろで当然泥湯が出てきます。
公式サイトの価格表を見ると、一番安いのが二人部屋の5000元、最高値は6人部屋の15,000元です。ちょっと古いこともあるけれど、そんなには高くないですね。
さて、このホテルの売りは何と言っても露天温泉SPA区の諸施設で、サウナ・露天泥湯風呂・SPA・薬草風呂・ドクターフィッシュ風呂など一通り揃ってます。
もちろん全身泥パックできるので、パック→入浴→パック→入浴みたいに楽しめます。
脱衣場にはコインロッカーやドレッサーにシャワーもありタオルが借りれます。ただし施設は男女の区別がなく、水着とキャップが必要です。
このエリアは改札があって独立しており日帰りでも利用できます。料金は平日380元・休日480元です。
それ以外に「成人裸湯」という裸で入れる湯船を含む施設があり、ここは平日休日を問わず料金は330元です。
ほとんどの方は日帰りでも露天温泉SPA区に入るでしょうが、個人的には裸になれて設備も整っている成人裸湯の方がいいと思います。
また、同じく裸で利用できる「四季湯屋」という2タイプの施設もあって、4人用が平日1200元・休日1800元、二人用が平日800元・休日1200元です。
住所:台南市白河区開子嶺56号
電話:06-682-2500
クレジットカード:VISA・MASTER
送迎:なし
E-mail:service@myspa.com.tw
ホームページ(日本語なし):景大渡假荘園
ここでホテルの紹介を終えますが、新地区の見所は特にないと思います。ただ、この周辺は椎茸の名産地なので、結構お土産に椎茸を売ってます。ほとんどは台湾の方が買うのでしょう。
でも一応、神戸植物防疫所に確認したところ、台湾から生椎茸を持ち帰ることはできるそうです。ダメだとばっかり思ってた^^
香菇蛋
一件だけちょっと面白いお店を紹介します。關子嶺沖繩豆花店というお店なのですが、椎茸と卵の煮たものが有名です。
どっちかといえばお店の名称としては、香菇蛋という名称の方が通りがいいのかもしれません。
台湾の定番の食べ物の一つにしょうゆ味の煮卵がありますね。香菇蛋は煮汁にしいたけが入っているもので、シンプルだけれど結構美味いです。
美味しい事は美味しいのですが、それよりも店内に陳列している写真や過去取材したマスコミの数々。なんと、蔡英文総統まで写ってます。
日本からはMATSUと、それに竹田恒泰さんのでっかい写真までもが。
MATSU
いくつかの記事で紹介していますが、ちょっと前に台湾のテレビで人気の食レポ番組がありました。「大口吃遍台灣」。
そのレポーターをやっていたのが通称MATSU、松田さんという方で、ユニークなのは解説が全部日本語で下に字幕がついてました。それって台湾人向けのテレビ番組ですからね。ちょっと考えられないでしょ。
ただただ食べて、その感想を言うだけの番組なのですが、私はここから多くを学びました。
「こんなに凄いんだぞ」みたいな派手な宣伝は慣れてますが、これだけの方々が訪れるって何かあるのでしょうか。
まさか、香菇蛋が美味しいというだけでこうなるのか? 台湾人に聞いてもよくわからないのですよね。
あなたも美味しい香菇蛋を食べに、そして写真を撮りに行ってみてください。場所は、関子嶺統茂温泉会館の前なので便利です。
紹介ポイントの位置関係
ここまで紹介してきた各施設の位置関係を絵地図上で確認してください。名称を青線で囲ってます。
ちょっと小さくて見にくいですが、大体の場所がわかると思います。
周辺の観光スポット
水火同源
関子嶺温泉から南へ4km足らずのところにある、この界隈では恐らく一番の有名観光スポットです。
進入路には飲食店やお土産屋さんが並んでいます。
水火同源についてですが・・・
岩の祠の中に天然ガスが出ていて、これが長い間燃えて炎を出しています。
そして、岩から清水が湧き出て炎の下に溜まっているので「水の上に火」というふうに見えて、不思議に映るというものです。
近年、火の勢いがかなり落ちており、明らかにガスの噴出量が減っています。今後消えてなくなるのか、細々とでも出続けて火は残るのか・・
一帯は水火同源公園として整備されており綺麗です。
火山碧雲寺
水火同源からくねくねと約1km西に進むと火山碧雲寺がありますが、山腹斜面にある佇まいは凛としてなかなか堂々たる景色です。
1798年に建立されたのでもう200年以上の歴史を有しているんですね。台湾の仏教信仰では非常に多い観音菩薩を祀っています。
それから、ここから見る夕日は素晴らしいと評判です。お天気次第ですが、写真好きの方にはいいかもしれません。
台南では、ここを含む「南瀛八景八勝」があり、観光プランを組むときの参考にしたらいいのではないでしょうか。
交通手段
水火同源や火山碧雲寺を巡る公的交通手段は、唯一、新營客運の黄12-2というバスがあり、これは關子嶺から175号線→172乙線→172号線→關子嶺というふうにループ運転をしています。
運転間隔は1時間に一本で、運賃は・・
- 關子嶺から水火同源:26元(ICカードなら21元)
- 水火同源から火山碧雲寺:26元(ICカードなら無料)
- 火山碧雲寺から關子嶺:30元(ICカードなら4元)
但し、休日のみの運行なので注意が必要です。
甕缸鶏
最後に、関子嶺の名物料理を一つ紹介します。
甕缸鶏とは、釜の上から鶏を丸々一羽吊るして、下から薪を焼べて、燻し焼きにする料理です。台湾人はこの甕缸鶏が大好きで、台湾中のあちこちにお店があります。
そんな中でも関子嶺の山人桶子雞はとりわけ有名で、白河からバスで山中に入ってくると、右にも左にも甕缸鶏屋さんがたくさん営業しています。
この地鶏の燻し焼きって独特の香りがしてね、もう病みつきになる美味さなんです。ぜひ一度は食べてください。
今回は数あるお店の中で、幻の名店と言われる山人桶子雞を紹介します。
台湾人のファンが非常に多く、たまたまお店におられた旅行会社の社長夫人も「台湾一美味しい」と太鼓判を押されてました。
なんでこんなに美味しいのでしょうね? 地鶏そのものの美味しさと燃やす木の質、そして火の強さや燻し加減などがミックスされた結果なのでしょうか。
ただ、おばちゃんが一人で切り盛りされていて(時々息子さんも応援)、おばちゃんがやめたらイコール廃業とのことで、いつまで続くのかはわかりません。
要予約なので、もし食べに行かれる場合はホテルなどで電話をしてもらってください。
山人桶子雞
- 住所:台南県白河鎮関子嶺里93之1号
- 電話番号:06-682-2466
- 営業時間:10:00〜22:00
- 支払方法:現金のみ
- 日本語:不可
まとめ
台湾の四代温泉のひとつ関子嶺温泉について色々とお伝えしました。
関子嶺温泉といえば泥湯、その濃〜い泥湯の泉質に拘るなら日本統治時代からある旧地区、ゆったりとリゾート気分で泥湯も薬湯も露天に楽しみたいなら新地区と言った具合でしたね。
まあ一度行って、この珍しい温泉を堪能してください。
それから最後にどうしても申し上げたいのは、関子嶺に来る途中に通った嘉義です。嘉義を素通りしないでください。
数年前、台湾中を感動の涙で濡らした超大ヒット映画「KANO」は、まさに嘉義が舞台です。
まだ見てないなら是非ご覧になってください。日本統治下の台湾の高校が甲子園で準優勝していたのです。
そして、嘉義の街を観光してください。食べてください。ちゃんと記事も作ってますよ。
関子嶺温泉で泥湯につかり、そして嘉義の町を観光すれば、きっとあなたの心の中の台湾はもっと大きくて近い存在になるはずです。
✈ Time for Taiwan !!
コメントを残す