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エアコンの新規購入と買い替え
新しい住まいを持つので買われる方、引越しで買い替えをされる方、エアコン購入の検討をされている方は多いと思います。
改めて価格の高さにびっくりしますね。それに、一旦設置したら10年とか長期間の使用になりますから安易に選ぶわけにはいきません。
予算の範囲内でできるだけ一番いいエアコンを選びたいですよね。
一口にエアコンといっても製品は星の数ほどあるし、同じ基本能力についてもカタログをよく見るとそれぞれ微妙に違います。
その上、メーカーごとに特徴ある機能がたくさんついているものですから、目移りするし迷うし、結局訳がわからなくなってしまうかもしれません。
でも大丈夫です。ポイントをしっかり掴んだ上で、順番に一つずつ押さえていけば、きっとあなたが望む最適なエアコンが選択できます。
寿命と買い替え
その前に、エアコンの寿命や買換えについて知りたい場合は、この記事で詳しく説明してますよ。
エアコンの仕組みと部屋の環境
ご存知の通り、一番普及しているエアコンは室内機と室外機のユニットになっているタイプで、それぞれはパイプでつながっています。
このパイプの中には冷媒というガスが詰まっていて、これこそ冷暖房のすべてといってもいいくらいの超重要な役割を果たしています。
気体と液体になり分ける冷媒
冷媒は高圧下では液体になり熱を発生します(液化熱)。
また逆に、
圧力を下げると気体になり熱を吸収します(気化熱)。
エアコンはまさにこの原理を応用しているのです。
冷房は、冷媒が気化して、吸い入れた室内の空気の熱を吸収して冷やし、それを再び室内に戻すとともに、吸収した熱を持って室外機へ出ていきます。
暖房の場合はまるっきり逆さまで、冷媒は室外機で気体となって熱を吸収し、そして再び室内機で液化して、吸い入れた室内の空気に熱を放出して温め、それを再び室内に戻すとともに、室外機へ出ていきます。
このように、エアコンは、冷えた or 暖かい空気を持ってきて室内の空気と入れ替えるのではなく、室内の空気そのものに温度変化を与えているのだということがわかります。
ですから、エアコン選びで最も大切な基本能力選びは、室内の空気がおかれた環境(年間の温度変化の状況など)を知ることからスタートする訳です。
室内の空気の環境とは、それは・・・
- 部屋の広さ:6畳・15畳など
- 住まい構造:木造・鉄筋コンクリート造りなど
- 住まいの様式:一戸建て・集合住宅など
- 部屋の位置や窓の方向と数:北向き・南向き、西日を受ける窓など
- 住まいの性能:断熱性能・気密性能など
- 住まいの地域:沖縄・北海道など
じゃあ、どうやって最適な機種を選んだらいいのでしょう? ますます悩んでしまいますね。
でも大丈夫です。一つずつ順番に理解していってそれを繋いだら、欲しいエアコンの姿が見えてくるはずです。
ではまず、カタログに載っている機種情報の見方を理解して、更にそれを現実に合わせて機種選定の方法を考えていきましょう。
その際、ここでお話ししたお部屋の状況についてはいつもイメージしておいてください。
カタログの情報を理解する
下に載せたカタログはダイキン製品のものですが、内容についてはどのメーカーも似たり寄ったりなので、これひとつ勉強すれば十分応用が効きます。
上のカタログをざっくりと見てください。次に、各項目とその意味を書いてますのでご覧ください。では、早速見ていきましょう。
③ 部屋の広さ・構造とエアコンの能力
先に申し上げた、エアコン選びで最も大切な基本能力についての情報がここに記されているので、検討するときには真っ先にここをチェックします。
6〜7畳の意味
「暖房6〜7畳・冷房6〜9畳」とありますが、これは「6畳から7畳用・6畳から9畳用」という意味ではありません。
このエアコンに適している畳数は、取り付ける部屋が・・・
- 木造平屋(南向き和室)であれば冷房暖房とも6畳
- 鉄筋集合住宅(中間階南向き洋室)であれば暖房の場合は7畳・冷房の場合は9畳
ということを意味しているのです。木造・鉄筋の違いは断熱効果などの違いとなり、それが、適合する部屋の広さの違いとなっているのでしょう。
能力(kW)
畳数のめやすの右隣にあるのが能力(kW)です。能力はエアコンのパワーです。
ところで、能力の単位はW(ワット)ですが、その右隣にある消費電力の単位もW(ワット)ですね。(暖房)能力が2.5kW=2500Wで消費電力が450W???
ややこしいですね。実は、能力は電力ではありません。2.5kW(2500W)というのは空調効果の量なのです。
一昔前はkcalで表示したので熱量という感覚が働いたのですが、今は国際基準に合わせ、電力と同じワットにしてしまったので混同しやすいんですね。
因みに、2.5kWという空調効果をカロリーで表示すると2240kcalになります。
さて、能力の2.5kW(暖房時)・2.2kW(冷房時)は定格能力を表しており、JISで定めた一定条件下での能力です。
日本冷凍空調工業会の説明が詳しくてわかりやすいです。
ここからが肝です。暖房能力2.5の下に(0.6〜6.2)とありますが、これは暖房能力の最大値と最小値です。冷房なら2.2の下に(0.5〜3.3)とありますね。同じことです。
そして、エアコン選定においてはここが大きなポイントです。
空調能力の最大値が大きいと、短時間でガッと暖め(冷やし)ます。消費電力は大きいですが短時間ですみます。
ところがこの値が低いと、いつまでも設定温度に到達せずダラダラと最大運転をするために、その結果かえって消費電力量は多くなる可能性があります。
次に、設定温度に達した後ですが、その状態を維持するための最小限の運転ができればできるほど最適な能力を使えるので、消費電力も一番少なくて済むのです。
つまり、最大能力はより大きく、最小能力はより小さくが理想です。
ですから、お部屋にマッチした能力が決まったら、最大能力と最小能力で他機種と比較すれば、よりニーズにあったエアコンに近づけるのです。
消費電力
一番右に表示されているのは消費電力です。
- 暖房450W
- 冷房425W
と記されてますね。これは、標準運転(暖房2.5kW・冷房2.2kW)で運転した時に必要な消費電力です。
カッコ内の・・・
- 105W〜1880W(暖房)
- 115W〜960W(冷房)
この2つは、エアコン選びで大事と説明した能力の幅
- 0.6kW〜6.2kW(暖房)
- 0.5kW〜3.3kW(冷房)
に対応しています。
ここで大切なのは消費電力の最小値です。
- 暖房時 105W
- 冷房時 115W
大きなパワーで短時間のうちに室内を設定温度と同じ温度にした後、それを維持しないとダメですよね。
この時、最低消費電力が低いほど最適な省電力で室内温度を維持できるのです。
④ 消費電力量期間合計(年間)
カタログの一番した左側に、③とは別にもう一つの消費電力量期間合計が載せられています。カタログの名称とは少し違いますが一般的に期間消費電力量という指標です。(カタログでは630kWh)
これは一定の条件下で暖房・冷房を行った場合の年間総消費電気量のことです。ということは630kWhに1kWhあたりの電気代をかけると、エアコンの標準的な年間電気代がわかるというわけです。
例えば1kWhあたりの電気代が27円だとすると年間のエアコンの電気代は・・・
630kWh × 27円 = 17,010円
ということになります。
- 外気温度:東京をモデル
- 設定温度:暖房時20℃・冷房時27℃
- 期間:暖房期間(11月8日~4月16日)・冷房期間(5月23日~10月4日)
- 時間:1日のうちの18時間
- 住宅:JIS C9612による平均的な木造住宅南向きの部屋
- 部屋の広さ:機種に見合った広さ
ということで、期間消費電力量を見ると凡その年間電気代がわかります。とはいえ、あなたが利用する条件は上のモデルとはかなり違うでしょうから、これはあくまでも目安です。
⑤低温暖房能力
カタログの一番下に載っているのが低温暖房能力です。
これはJIS規格に基づき・・・
- 外気温度2℃
- 室内温度20℃
という条件で運転する場合の暖房能力で、数値の大きい方が当然早く温まります。
寒冷地にお住いの場合は、特に大切な表示部分なので大きな数値のものを選んだほうがいいでしょう。
また、霜が付着すると霜取りのために運転が止まったりするので、厳寒の地であればあるほど、そういう場合も運転が続行できる機種を選ぶべきでしょう。
⑥ 省エネ関連
ここには省エネ基準達成率と通年エネルギー消費効率の数値が載せられています。
通年エネルギー消費効率から先に説明しますね。
これはAPF(Annual Performance Factor)とも言われ、この記事では以後APFと表記します。
APF = 年間に使う冷暖房能力合計/期間消費電力量
で、この式は・・・
電力を1単位使った時に何倍のパワーに変わるか
を表しています。少ない使用電力量でたくさんのパワーを得られたら得られるほど省エネになるので、APFの数値は大きいほど優秀なエアコンということになります。
エアコン選定時には、必ずAPFの比較をしてください。
次に省エネ基準達成率の説明です。
エアコンの冷房能力に応じて、省エネ目標基準となるAPF値が決められています。で、省エネ基準達成率とは、その機種のAPFは基準値と比較してどうか? を表しています。式にすると・・・
省エネ基準達成率 = 対象機種のAPF / 省エネ目標基準値
となります。
この式を使って、この記事のカタログにある機種の達成率を求めると、APFは6.7で、この機種の基準APFは5.8。なので・・・
この機種の省エネ基準達成率 = 6.7 / 5.8 × 100 = 115%
となるわけです。
でも・・・私見ですが、これは見なくてもいいです。大切なのはAPFの値そのものです。これを他機種と比較してください。
⑦ 単 100V
カタログの右側中段上に小さく表示されています。
これは「単相100V」を表していますが、話がややこしくなるので「単相」は無視します。
エアコンの商品一覧表を見ていると、能力が4.0kWを超えると、ほぼ全て200V仕様になりますが、以下だと100V製品と200Vの製品があります。
また、一つの製品で100V仕様と200V仕様両方のものがあります。
こりゃ、あなたも迷いますよね。
200V仕様は、エアコンの適応畳数で言えば、冷房ベースで10畳から14畳クラスの製品に多く混在しています。
何故、100V仕様と200V仕様があるのでしょうか?
200V仕様の製品は単純にパワーがあると考えればいいです。パワーは正義です(๑•̀д•́๑)キリッ
- パワーがあるから200V仕様のエアコンは早く設定温度に到達します。
- パワーがある分だけ風量も強く体感温度が低く感じます。
逆にパワーがないと・・・
例えば、24畳に100V仕様のエアコンを使うと、広くてなかなか設定温度に到達できず、いつまでも全開モードのままで安定運転に移れません。
これでは、部屋の広さに適した機種とは言えないですよね。
というわけで、大きな力を必要とする部屋用に、200Vの製品はあります。
ちなみに、200V仕様は電気代が2倍になると思いがちですが、実は100V仕様と差はないのです。それは、同じ結果を得るのに要する時間が100V仕様よりも短いからです。
もし、あなたが欲しい機種に200V仕様があって、迷わずそれを購入した方がいいです。価格も100V仕様とほとんど大差ありません。
でも・・・
部屋の設置場所に200V用のコンセントがなければ設置できません。
でも、今の家の多くは単相3線式という方式で電気を引いているケースが多く、簡単な屋内配線工事で200Vのコンセントをつけることができますよ。
費用は販売店が持ってくれることもあれば、実費を支払う必要がある場合もあるので(5,000円くらい)、先に販売店で確認してくださいね。
設置場所の確認
戸建てにせよマンションにせよ、最初からお部屋がエアコン取り付け可能な仕様になっていればいいですが、全くそうなっていない場合は、まず先に確認せねばならないことがあります。
実際に工事業者が取り付けに訪れて、しかし、取り付けることができずに持って帰る、って事が結構あるのです。
何をしてる事かわかりません。テンションも下がります。なので、次にあげる事前確認だけはしっかりとしておきましょう。
- 室内機を設置するスペースがあるか(一般的に、幅0.8m・奥行き0.4m・高さ0.4m)
- エアコン用のコンセントはあるか(壁のコンセントから延長コードで持ってくるのはNG)
- 200V仕様をつけるのであれば単相3線式で電気を引いているか
- ホースを通す穴があるか、開けることができるか(普通6cm以上、加湿機能付だと8cm以上)
- 室外機を設置するスペースがあるか(一般的に、幅0.9m・奥行き0.4m・高さ0.7m)
- 室外機の通風を妨げない空間があるか(最低0.2m)
もし、ホース用の穴あけやエアコン用のコンセント取り付け工事が必要な場合は、事前に、いくら追加で必要か(若しくは無料サービスか)をよく確認しておく必要があります。
機種の選定
やっとここまで来ました。遂に具体的な機種の選定に入って行きます。
まず能力を決める
一番最初に決めるべきは、設置する部屋に最適なエアコンの能力です。何kWが最適なのか?
カタログに必ずあるのが畳数の目安。上に載せたカタログにもありましたね、暖房では6畳用・冷房では9畳用って。
でもこれは参考にしづらいんです。室内の空気の環境でお話しした通り、設置する部屋の環境は様々な要素があります。
同じ鉄筋マンションの6畳でも中層北側の部屋と最上階南西角の部屋では、空気環境は全然違うでしょ。
しかも、この「畳数表示」自体にも問題があったのです。
畳数表示の制定は1964年です。しかも、当時の無断熱住宅を基準とした表示なのです。
それから50年以上が経過し、エアコンの能力と効率は格段に進歩しました。住宅の規格も大幅に変化してきました。
にもかかわらず、畳数表示とそれに対する最適な能力の関係は一度も見直されていないのです。
ここから何が推測されるかというと、カタログの適応畳数は、概ねオーバースペックになっている可能性があるということです。
どうして畳数表示と必要能力の見直しをしないのでしょうね?
より詳しくは、下に紹介する記事を読んでみてください。非常に参考になります。
エアコンの能力の決め方はこの下ですぐ説明するね。
エアコン選定支援ツールで能力を調べる
結局、どうやって適切なエアコンの能力を選ぶかですが、ここでは一般財団法人 電力中央研究所が提供しているエアコン選定支援ツールの紹介をします。
開発の経緯を読むと、何故このツールを推薦するのか、きっとその理由をわかってもらえると思います。
一通り読んで納得されたら、「利用方法」にある「エアコン選定支援ツール」に入って操作してください。
これは質問に従って、チェックを入れたりスライドバーを移動させたりするだけで、お部屋に最適なエアコンの基本能力を教えてくれます。
全部回答し終えると「〜kWの機種がお勧めです」というふうに表示されます。
あと少しで、あなたの部屋のエアコンを選ぶ条件が全て揃いますよ。
エアコン選定支援ツールで得られた「〜kWの機種がお勧めです」という答えを適用できるのは、あくまでも普通の部屋です。ドアや窓を閉めていれば空気の漏れがない部屋です。
もし、設置予定の部屋が吹き抜けや2階と階段続きで、空気が行き来できる空間があるのであれば、これは話が違います。
パワーが1ランク・2ランク上でないと設定温度になかなか到達できず非常に非効率になる可能性があります。
能力の幅とAPF
エアコン選定支援ツールで必要な能力が決まったらそれを軸に選んで行きますが、次に確認しなければいけない重要項目は能力の幅です。
上のカタログの説明を思い出してくださいね(③)。最小能力と最大能力の幅があるものほど柔軟性のある空調ができて省エネにもつながるのでした。
次はカタログのなかの⑥、APFに注目です。この値の大きい製品は省エネで優秀です。
あと寒冷地にお住いの場合は(冬に5℃以下が多い地域)、カタログ中の⑤の低温暖房能力の値が高い製品が好ましいです。
必要な能力について同等の競合他製品があれば、ここにあげた項目についても比較をしてください。
エアコン選定の重要ポイントおさらい
ここで何を順番に見て判断したらいいのかおさらいしておきましょう。
- 設置する部屋に適した能力の機種
- 最低出力と最高出力の差が大きい機種
- APFの値が大きい機種
- 設置場所が寒冷地なら低温暖房能力の値が大きい機種
- 候補の製品で200Vがあって取付可能な環境なら200Vを選択
一覧表で比較検討する
はい、経済産業省が提供している一覧表で比較検討してください。こちらです。
サイトに行ったら「エアコン」をクリック(タップ)してくださいね。
で、この一覧表の使い方ですが・・・
まずその前に、エアコン選定支援ツールで設置する部屋に適した能力を選んでおいてください。そして一覧表の操作です。
- 該当する能力の機種に全てチェックを入れる
- 項目のうちAPFをクリックして数値の高い順に並び替える
- 200Vがあれば設置可能であれば候補にする
- 寒冷地の場合は低温暖房能力も見る
一度実際にやって見てください。この一覧表では最低パワーと最高パワーの比較はできないので、それは個別に調べなければなりません。
シンプルな製品がいい
次に、付属機能についてですが、とにかく今の製品は多機能です。それって本当に必要ですか?と言う疑問です。店員さんに勧められて高いのを買うのは後悔のもとです。
私はもう絶対に「シンプル・イズ・ザ・ベスト」という考えです。
何故か?
まず安い。安いほうがいいに決まってるじゃないですか。
シンプルな製品の内部構造はやっぱりシンプルです^^ シンプルな製品は部品点数も少なく、従って、故障も起きにくいのです。これは、あらゆる製品において共通しています。
お掃除機能
自動洗浄とかお掃除ロボットなんて呼ばれているものもありますが同じです。フィルターの掃除がメインですが、高級機になると熱交換器まで掃除する機能がついています。
それだったら高級機買って掃除は全部エアコンに任せたらいいやん、と思いますか?
「そうじゃない」と知るために、例えば、今設置しているエアコンを業者さんにクリーニングしてもらう機会に、分解した室内機の内部構造を見てください。
フィルターがあって熱交換器があってその後ろに風の吹き出し口がありますが、まさに埃とカビさんいらっしゃいって構造になってます。
その上、掃除ロボットが組み込まれていると、ロボットにたくさんあるギア周りのゴミはどうするんですか?
更に、回収されたゴミはダストボックスに入れるか、パイプで室外に放出するか、二通りの方法があります。
が、ダストボックスのゴミは、結局人が捨てる必要があるのですよ。室外放出パイプが詰まったらえらいことになるのですよ。知ってましたか?
お掃除機能つきのエアコンは密封度が高くその分カビが生えやすいという特徴もありますし、内部のありとあらゆるところにゴミは付着していくのです。
上述の通り、分解して内部を見れば一目瞭然です。
内部構造がシンプルだと、内部の掃除もしやすい。逆に、高級機になるほど内部が複雑で分解クリーニングはとっても大変です。
これは何を意味します? そうです、クリーニング業者さんに掃除をお願いするとすごく高い料金を請求されるのです。
お掃除機能付きのエアコン内部を撮ったすごい写真がネット上に一杯あるので、それもついでに見ておいてください。
結論:安くて丈夫でメンテ代も安価な製品が一番!!
空気洗浄機能
ホコリ、ダニ、花粉、PM2.5 そういったものを除去して綺麗な空気を送り出す機能ですね。
これも個人的には不要な機能だと考えています。そこまでする必要がどこにある?と思います。
毎日窓を開けて掃除をして埃を出して空気の入れ替えをする。それ以上のことが必要とは思えません。
「アレルギーに弱い人にオススメ」とかっていうけれど・・・私もアレルギー体質で、花粉症・アレルギー性の皮膚症・アレルギー性の気管支喘息とかなんだかんだと持ってます。
でも、必要だとは感じません。長年通ってるアレルギー科の医者も不要だっていってます。あんまり清潔を求めるな、とも言われてます。
ただ、特殊なケースは当然あって、そういう場合は考える必要はあるかもしれません。そういう場合でも、判断根拠は販売店やメーカーのサイト以外に求めるのがいいと思うのです。
センサー
私が今いる部屋のエアコンは三菱製でムーブアイという可動式センサーが搭載されてます。これも必要性に疑問を感じます。(私が選んだのではありません^^)
センサーの存在理由は、部屋の状況や人の位置を感知して、部屋をムラなく均一な温度にすることです。
冷房なら必要以上に設定温度を下げなくても効果を実感できるようにする、暖房なら足元もちゃんと温める、というような役目ですね。
もちろん広〜い部屋なら意味があるかもしれませんが、8畳くらいなら不要じゃないでしょうか。
センサーなんかなくても、冷房は風向きを上か水平にし扇風機で対角線上に風を送って撹拌する。暖房は風向きを下向きにするくらいで十分でしょう。
この機能があるから困ることはないけれど、そのために高価になるのはイヤです。
この章ではでは、「あれもいらない、これもいらない」と申し上げました。もちろん、多機能で困ることはない、と言う考え方もあるでしょう。安くなくてもいい、と言う方もいるでしょう。
それぞれに一番都合のいい商品を買えばいいのです。
まとめ
エアコンの選び方についての要点について細かく述べてきました。
製品の機能を初めから是として、それを素晴らしいこれも素晴らしいと宣伝するような記事は作成したくないし、せっかく訪問してくれたあなたに失礼だと思います。
ですから、思いっきり主観にはなってしまいましたが、消費者目線で良い製品を選ぶという立場に徹しました。
ポイントは、設置するあなたのお部屋に本当に必要なパワーと、できるだけの省エネ率と、最低限の機能を備えたエアコンを選ぶことです。
きっと、それが最も安く、そして満足感の高い買い物になるのではないでしょうか。
これから買おうと考えているなら、メーカーサイトの宣伝文句も販売店の説明も話半分で聞いて、何より基本的な部分の学習と、後は面倒でも根気強く比較検討するのがいいと思います。
そういう意味において、この記事が少しでもお役に立てるなら、こんなに嬉しいことはありません。
いつまでも「このエアコンを選んで良かった」と思える製品を手にしてください。
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