目 次
台湾最高!
今回ご紹介するのは台北市の中心部、非常に便利なところに位置する中正紀念堂・総統府・西門の3か所です。
それにしても台北には多くの観光スポットがあって多彩なニーズに応えてくれます。
- たとえ一泊二日の超短期でも、
美味しいものを食べ
夜市で遊び
シャンプーやネールを楽しみ
MRTに乗ってすぐに行ける素敵な場所で写真を撮って - また、台北周辺にはたくさんの温泉があるので巡り歩く楽しみもあります。
- 時間があれば台湾各地にある風光明媚な場所をゆっくりと歩けば満足もひとしおでしょう。
- また台湾は日本の統治を受けており、その歴史を感じる空間がいっぱいあります。台湾の人たちが残してくれているからです。
これら全てが、日本からたった3時間半で行ける場所にあるのです。しかも日本と同等に安全です。いいでしょ台湾! 近いし安いしどんどん気軽に足を運んでください。
それでは早速中正紀念堂・総統府・西門、まず場所の確認をして、そして早速行ってみましょう。
中正紀念堂
7万5千坪以上の広大な土地にそびえる高さ70mの荘厳な建物こそ、1980年に落成した中正紀念堂です。
MRTの中正紀念堂駅5番出入口を上がったところが即紀念堂の出入口なので迷うことがありません。
蒋介石の没後5年にしてできたもので、中正紀念堂の中には巨大な蒋介石の坐像が中国の方を向いています。
中正紀念堂には89段の階段を上って入りますが、89歳で蒋介石が生涯を閉じた事にちなんでいるそうです。また、上から見た形は土台が白の四角形で屋根は青の八角形をしており、そのコントラストが非常に鮮やかです。
建物内部は4階吹き抜け構造で1階には文物展示室があります。その中には記念執務室があって、蒋介石の蝋人形が展示されています。
さらにはインフォメーションセンターやお土産ショップなどもありますよ。
この紀念堂での衛兵交代式は観光客の最大の楽しみです。一糸乱れぬ姿で動く様はまさにすばらしいの一言ですね。「すばらしい」とは正に百聞は一見に如かずです。
またこの衛兵は1時間交代なのですが、衛護中は全く微動だにせず蒋介石の像を守っています。護衛は3軍が半年交代で受け持っています。
15年くらい前に初めて紀念堂を訪れて衛兵を見たときは、そのあまりに動かない姿に興味を惹かれました。そして、すぐ側に立って1分くらい顔を見上げてたのですが、本当に微動だにせず完全無視されました^^
両廳院
さて、中正紀念堂から外に出て89段の頂上から敷地を見渡すと、改めてその広さと美しさには心を動かされるでしょう。凛として整った姿が青空に映えます。
そして右手に見える大きな建物は国立コンサートホールで、左側に見える大きな建物は国立歌劇場です。この両方を合わせ両廳院と呼び1987年に落成しました。
建物は中国宮殿形式で、大きな紅い柱と黄色の屋根が非常に印象的です。
国立コンサートホールはアジア有数の大パイプオルガンを設置し、約2,000席の収容能力がある本格的なクラシックホールです。
一方の国立歌劇場は大・中・小と3つの劇場があり、舞台装置や照明や音響設備などはヨーロッパの会社が請け負っていてレベルの高さは相当だと聞きます。また、大きな演目だけではなく、市民レベルの実験的な劇なども積極的に上演しているそうです。
この場所に来た時はいつも両廳院のでっかいドアは閉まっており(誤解だったかもしれないが)、中に入ろうと思ったこともありませんでした。
しかし催しのあるなしに関わらず中には入れるそうです。
もちろん大好きなクラシックコンサートもここで聞いてみたいですが、廊下や壁の芸術品も凄いらしく、CDショップやカフェやレストランにも行ってみたい誘惑がかなり大きいです。
庭園
さて、両ホールの東側には壁に沿って2つの大きな庭園が広がっています。この庭園がまた非常に見事で、散歩をしてみると市民の憩いの場になっていることがよくわかります。
私のオススメはこの2つの庭園めぐりです。
観光客はほとんど気づかずに素通りしているようですが勿体無い。庭園同士は両サイドにあるのでちょっと離れていますが、是非両方をも歩いてください。
光華池と雲漢池という2つの池がとっても美しい中華庭園、本当に見事ですよ。私の写真では感動の半分も伝わらないのが残念です。
そういえば木の上にリスもいます。これがすこぶるすばしっこくてスマホを向けたらもういない!
台湾人は結婚記念写真に凝ります。ここは彼らにとって絶好のポイントです。もし撮影中に出会えれば、四葉のクローバーを見つけたようなもんですよ。
蒋介石と台湾人
上記のように蒋介石は中正紀念堂の中で西を向いて座っています。なぜだかわかりますか?
西側は中国方面です。蒋介石は中国共産党軍を叩き、再び中国本土に中国国民党政府を作る野望を抱いていたからです。
1945年に敗戦国日本と入れ替わりに台湾に入って為政権を持ちましたが、日本統治によってもたらされた近代文化や近代教育が邪魔だったのですね。
だから、邪魔になる台湾人を次々と殺して行きました。台湾人がこれを忘れまいと国中に、発端となった事件の名をとった二二八和平公園を作っています。
未だに国民党は虐殺した台湾人の正確な数を公表していません。
結局蒋介石国民党にとって台湾は中国本土の共産党を再攻撃するための、単なる足固めをする場所に過ぎなかったんですね。
国民党によって長い間敷かれていた戒厳令が解かれ晴れて自由を得た台湾人は、国中に作られた蒋介石の像を、特に大学なんかを中心に撤去しています。
今後もどんどん撤去されるでしょう。当然ですよね。台湾人大虐殺の最高責任者を無理やり崇拝させられてきたのですから。
また2007年3月には民進党政権になり、中正紀念堂は「台湾民主紀念館」と改名され民主主義記念館にしたのです。
この時、全く関係のない中国は当然のように「反対」を表明しています。もっとも再度国民党が政権を奪取したので元に戻されましたが。
これも当然ですが、元々の台湾人の意思は国民党とは関係のないところにあります。ですから何も知らない観光客が中正紀念堂を訪れることについては複雑な心持ちであるわけです。
しかし、一方において中正紀念堂が台湾の重要な観光資源であることは間違いありません。観光立国でもある台湾にとって観光資源は大切なはずです。
個人的には、多くの人が台湾の歴史や国民の思いを知ればいいなと思います。その上でこの有意な場所にどんどん足を運べばいいと考えます。
そして、その地に立って何を感じるか何を思うか、それは其々の心のままに、ではないでしょうか。
住所:台北市中山南路21号
電話:02-2343-1100
開場時間:公園5:00〜24:00 紀念堂9:00〜18:00
衛兵交代時刻:9:00から1時間ごと。ラスト17:00
休日:なし
HP:http://www.cksmh.gov.tw/(日本語あり)
中正紀念堂の東側、杭州南路二段という道を挟んで二軒の小籠包店がほぼ並んでいます。
両方とも有名店らしく日本人がたくさん並んでいます。もし興味があれば行ってみてください。
盛園絲瓜湯包は実際に行って食べたのですが、杭州小籠湯包は行くもアンラッキーで食べられていません。
詳しくは別記事「台湾人が選んだ台北の小籠包人気店を食べ歩いてみた」を御覧ください。
中華民国総統府
総統府も台湾観光の目玉中の目玉ですね。台湾旅行をされる方は必ず一度は訪問される場所です。
総統府は中正紀念堂とは違い、直接日本と密接に関係する場所なので日本人であれば誰にとっても非常に興味深い見学となるでしょう。
外観
ご存知の通り、総統府は日本統治時代の総督府です。当時の有名な建築設計家である長野宇平治氏が設計して森山松之助氏が手を加えています。
赤れんがが印象的なこの荘厳な建物は、実は外観上、朝鮮総督府の建物とほぼ同じです。
建物真ん中の塔は約60mの高さがあり当時は斬新なエレベーターを設置し、建物全体を上から見ると「日」の字型をしており風通しを考えた設計であるそうです。
また総統府は日本の方を向いています。
写真の通り終戦間際の大空襲でやられてしまいましたが、1948年には見事に修復されています。
日本統治時代からの歴史を背負っているこの建物を、台湾政府は未だに現役の官邸として使っているんですから何かを感じないわけにはいきません。
またこの建物は国定古蹟にも指定されています。一方、朝鮮総督府の建物は1995年に解体されてなくなりました。
正面に立つたび、ただただ「かっこいい建物だな」って感じます。15年以上前に初めて見た時から「かっこいい」という感覚は変わっていません。
内部
月に一度の開放日の見学コースに沿って書きます。
まず敷地右裏の受付から北側を通って正面に向かいます。内部に入るまでに写真を撮る場合は、良い部分と良くない部分があるらしく許可が必要です。
写真撮影に関して言えば、建物の中の見学できるところは、基本的にどこを撮ってもいいのですが、全ての箇所がいいのではないみたいです。
記憶では、通路にあるエレベーター前なんかは制止されたと思います。要所要所に係員が立っており、ダメならその都度注意されます。紳士的で気を使っておられるのがわかります。
玄関
そして正面玄関を入るとド〜ンと吹き抜けの大ホールがあり、赤い絨毯を踏みしめて歩いて行くと中央階段に行き着きます。
階段の右側には現総統のそして左側には現副総統の等身大の写真パネルがあります。
階段を上ると正面には孫文の胸像が設置されていて「天下為公」と刻まれています。そして、そこから左右に分かれて階上へと登っていきます。
3階
見学できるのは3階と1階で、3階では大きな二部屋「大礼堂」と「台湾虹庁」を解放しています。
「大礼堂」は国賓をもてなしたり場所で大きな晩餐会ができる広さです。中央には国旗と孫文の肖像画が飾られており、やはり右に現総統、左に現副総統の実寸大写真パネルがあります。
二人とも右手を出しているので「握手している写真をどうぞ」ということなんでしょうね。
もう一つの「台湾虹庁」は主に記者会見などに使用される部屋で、大きくて立派な絵画が印象に残ります。
正面玄関を入った大ホールといいこの3階の部屋といい艶やかですね。中世ヨーロッパの建築様式なのでしょうか。
1階
1階に降りるとたくさんの部屋で多くの展示があります。総統府の歴史、歴代の総統、台湾の歴史、台湾の産業、各国との交流状況、その他美術工芸品が通路も含めたくさん展示されています。
ご訪問の際にはこの通路の美術工芸品を是非ごらんください。難しいことはわかりませんが、凄く心が惹かれるものばかりです。
そして最後にお土産ショップがあって終了です。そういえば、中庭も思ったほど暗くなくてなかなかいい感じです。ちょっと休憩する椅子なんかも置かれています。
建物の外に出たらさっさと敷地外に出たほうがいいです。以前、出てから写真を撮っていたら「早く出てください」と注意されました。
何しろ総統や副総統が実際に執務しておられる場所を見学させるんですからね。何があるかわからない現代、そりゃ担当者も気を使うでしょうね。当然監視カメラも至る所にありますし。
さて、建物の中にはたくさんのボランティアの方がおられます。この中には日本語世代(相当ご高齢)の方もおられます。
気がついたら話しかけてみてください。きっと喜んで説明をしてくださいます。もしそのボランティアの方が日本語を喋れなければ喋れる方を連れてきてくれます。
そしてお話を聞きましょう、質問をしましょう。私たちの知らない貴重な歴史の話をしてくれます。建物を見学する以上に素晴らしい体験になるでしょう。
見学概要
見学日のできる日は・・・
- 毎月〜金(但し休日を除く)
- 予め決められた月一の休日
もう事情が許さなくても休日見学をしてください。平日見学とはあまりにも自由度が違います。
平日見学は
- 時間は午前中だけ
- しかも見学できる場所は1階のみ
- かつ写真撮影もままなりません
それに比べ月一の休日見学は
- 見学時間は8時から16時までです
- また3階から1階まで見学ができて
- 写真撮影もOKでほぼ自由です
充実度は比較できないほど休日の見学が上です。しかも休日見学は、ごく限られた人しか通れない正面玄関から入ることができます!
さて、MRTを使ってくる場合は淡水線の台北駅から南へ1つ目「台大医院駅」でおります。そして二二八和平公園を通っていきます。駅から受付まで10分くらいです。
この辺りは官公庁街で軍事管制地域でもある重要地区です。散歩してみればわかりますが、東京駅のような日本銀行のような歴史的な建物がたくさん現役で活躍しています。
受付は総統府の右側裏(宝慶路と博愛路の交差点角)になります。総統の執務場所なわけですから警備は厳重です。ぐるりには至る所に自動小銃をもった憲兵や警察官のような人が守っています。
受付ではパスポート(平日なら予約手続きで受け取ったメールのコピーも)を見せて、ボディチェック・荷物チェックを受けて(必要と判断されたら預けて)、そして入って行きます。
だからできるだけ手ぶらに近い状態で行ったほうがいいです。
平日見学の場合
- 月曜日から金曜日(休日除く)の各日9:00〜12:00の間に見学が可能です。11:30迄に入館が必要で、つまり、11:30ギリギリに行ったのでは入れてもらえません。
- 予約は不要です。
決められた休日見学
- 予約は不要です。
- 台湾総統府HPの「假日參觀時間」に記された日で、見学時間も長いです。
各月1回で土曜日(星期六)が多く、その他は1月1日以外は日曜日(星期日)です
- どちらもパスポート(在留許可証でもいい)は必ずいるので忘れずに持って行ってください。またあまりにラフな身なりでは見学不許可になる場合もあるので気をつけて下さい。
場所:台北市中正区重慶南路1段122号
電話:02-2311-3731
料金:無料
HP(日本語なし):https://www.president.gov.tw/Default.aspx
西門町
さて、今度は中正紀念堂や総統府とは打って変わって若者の町の紹介です。この三ケ所は近隣なので効率を考えればセットで回るのがいいかも、と思うのです。
西門町はMRT板南線で台北駅から西へわずか一駅と、めちゃくちゃ便利な立地です。
台北の原宿と呼ばれている西門町は、平日の夕方から或いは週末になると、若者で溢れかえります。ヤングパワーが炸裂する場所で、台北市内でも一種独特です。
土日祝祭日は本当に溢れかえるので、その方が気分が出ていいという方以外は、行く日と時間帯は考えた方がいいかもしれません。
また台湾にしては珍しく人通りの多い道は歩行者天国になっている部分もあり歩きやすいです。ただ日本と違うのは、それでもバイクが往来することがあるところです。
立ち並ぶお店も若者向け中心で、オタク系やサブカル系、ヤング・ファッション店や書店、CD店、ライブハウス、日本にもあるファーストフード店などなど。
飲食店もカジュアルなお店が多く、買ったものを歩きながら食べているカップルが普通です。
ただお店の入れ替わりは結構激しいです。「ここはオススメかな」と思っていても次回訪問時には消えていたなんてことが結構あります。
歴史
「西門」とは清朝時代にできた台北城の5つある門の一つです。5つの門の名を列記しますと
- 承恩門(北門)
- 麗正門(南門)
- 重熙門(小南門)
- 景福門(東門)
- 宝成門(西門)
となります。昔、台北にはお城があったんですね。私も結構最近まで知りませんでした。
今は、城壁はなく、「なく」って壊したのは日本統治時代なんですけど・・。まあ、インフラ整備でしょうがなかったのでしょう。
城門は唯一「北門」のみが当時のまま残っており国家一級古蹟に指定されています。他の門は1965年に作り直されているんですね。
ところが現在「西門」だけがない! 実は台湾総督府が最初に潰したのが「西門」なのです。それで住民が怒って反対したので他の4門が残ったというわけです。
日本人観光客のほとんどが台北の城門なんて意識されないでしょうが、この文を読んでくださったあなたは心の隅に記憶していてください。
そうすれば観光の際、城門を見た瞬間に思い出すでしょう。
さて台湾総統府は西門をなくし、この辺りに日本人用の娯楽施設を作る計画をしたようで、芝居小屋や市場などを中心に賑わったということです。
日本が撤退した後は入れ替わりで来た国民党の人たちを中心に賑わいました。中国の歌を聴いて懐かしむ歌謡劇場もたくさんできたようです。
やがて賑わいは下火になってゆくも、台湾人が民主化を取り戻してゆく過程で、今度は若者の町として復活してきました。
歌謡劇場
現在の若者の町には不似合いな歌謡劇場が今も残っています。歩いていても目にとまらないでしょうし、さすがにここに入る観光客はいないと思いますが。
しかし一回だけ入ったことがあるんですね。
歌手は結構いましたね。10人くらいだったでしょうか。次々とカラオケに合わせて舞台で歌ってゆくのですが全員女性でした。
ファンのような桜のようなおっちゃんがおひねりを渡している様がとってつけたみたいで妙に記憶に残っています。
歌の上手下手はともかく笑ってしまったのが、3番まで歌詞のある歌を全部1番の歌詞で歌い通したお姉さん。いくらなんでも手抜きしすぎでしょ^^
下町情緒の思い出作りに1回くらい入ってもいいかな? う〜ん、ちょっと微妙ですね。
路上のスプレー画家
MRTを上がって通りに入ってすぐのところです。路上のパフォーマンスとか何かは若者の町にはつきものですが、この人は路上のスプレー画家です。
写真からは想像できないでしょうが見事な手さばきで、結構な人だかりでしたよ。
目にも留まらぬ速さでスプレーを取っ替え引っ替え噴射していき、あるいは焼き絵みたいにバーナーで表面を乾かしたりして絵を完成していく様は見事でした。
写真の絵は完成と同時に台湾の若い女性が買って行きました。100元でしたね。
西門町のようなところは買い物や食事もいいけれど、こういう予期せぬ楽しみに出会えるのが、また素敵ですよね。
西門紅楼
西門紅楼は上記のように日本人専用の市場として1908年に完成しました。
形がとてもユニークで、上から見ると前面が正八角形で後ろが十字型をしています。正八角形の部分は八角楼、後ろの十字型の部分は十字楼と呼ばれています。
築後既に100年以上が経過していますが、ほぼ完全な形に残っており、国の三級古跡に指定されています。
いろんな西洋建築がありますが、おそらくこんな奇抜な形の建物はどこに行ってもないでしょうね。
日本が引き上げた後国民党が入ってきて、引き続きしばらくは栄えますが、やがて忘れ去られ廃墟のようになって行きました。
1994年頃から波打ちながらも徐々に再生の機運は高まり、2007年に台北市文化基金会が受け継いでから本格的に火がついたようです。
現在、八角楼の1階は歴史に関する展示やサービスセンターで、2階はおそらく催しがある都度開くんだと思います。
十字楼はショップ群ですね。写真のようにさまざまなショップが入っていて楽しいですよ。
北側の空間はよくイベントが開かれています。南側の広場はカフェです。そのカフェを囲むように東から南側にはたくさんの飲食店が入っています。
台湾はこういった歴史的建造物を大切にして活性化を図るのが本当にうまいですね。
もし西門紅楼に来られたら、建物の中を見学してバイバイじゃなく、是非建物の周囲もお楽しみください。
台北西本願寺広場
台北西本願寺広場の存在を知ったのは極々最近です。西門紅楼から直線にすれば僅か200mくらい南にあります。
ここは日本統治時代における台湾最大の日本式寺院・西本願寺別院だったのです。西門の歴史から考えてもこの辺一帯は日本人居住区だったのですね。
戦後日本が引き上げ、しばらくは軍関係施設として利用されていましたが、やがてこの周辺は台湾へ来た国民党の人たちの違法占拠地となりつつありました。
1975年には火災により大部分が焼失しさらに違法な状態が続いたのですが、「ついに、いついつ完全に取り壊されました」とならないのが台湾なんですよね。
2005年から台北市政府が手直しに取り組み、正面に鐘楼、左手に輪番所、右手には樹心会館が再現され、見事に公園として復活しています。
焼失のほどが酷かっただけに復元には相当苦労したであろうと想像されます。
樹心会館は布教施設でしたが、今はイベント会場となっています。また、輪番所は住職の宿舎でしたが、今はカフェとして姿を残しています。
また本堂の再現はされていません。本堂跡には台北市文献委員会が入っており、日本統治時代の展示物なんかがあります。
もし西門町にお出かけの際は是非西本願寺広場にもお運びください。歴史に思いをはせることができます。
住所:台北市萬華区中華路1段176-243号
電話:02-2311-3093
開放時間:樹心会館(火曜〜日曜10:00-17:00) 本堂(月曜〜金曜9:00-17:00)
ホームページ:台北旅遊網
コスプレ大会
私が訪問した時は樹心会館でコスプレ大会とロックコンサートを開催していました。結局主催とか趣旨とかはわからずじまいでしたが・・。
最初は日本人が中心かとも思ったのですが全員が台湾人でした。みんな日本語を話せたので助かりました。和服に漫画のキャラとか・・日本関連みたいですね。
「一緒に写真を撮りましょうか?」と和服のお姉さんが二人話しかけてくれて、プロのカメラマンに写真を撮っていただきました。なんかとってもラッキーですごく楽しかったです。
あなたがもしこういう場面に出くわした時は是非話しかけてみてください。もし日本語が通じなければそれはそれです。とにかくアクションを起こさないといい思い出もできないから・・
麺の店2件
実は西門町では落ち着いて食事をしたことがほとんどありません。もし食べても麺か歩きながら食べるかです。
そして上記のように店の入れ替わりが激しいので「かき氷店」なんかは、あんまり記憶に残らないのかもしれません。いえ、もちろん名の通っている老舗もあるんですけど・・
さて、そんな中で西門町にある麺のお店を2件別記事で紹介しています。
台湾でどうしても食べたい オススメのグルメとお店 ベスト10【保存版】の中の2位「牛肉麺・麺線」のところです。
興味があれば読んでみてください。
中正紀念堂・総統府・西門町的大照相館
今回ご紹介した中正紀念堂と総統府、そして西門町の写真集です。結構マメに撮ってますので是非ごらんください。
まとめ
今回はMRT台北駅からすぐに行ける便利な3つの観光地を紹介しました。別記事で紹介している龍山寺も今回紹介している西門町からすぐ近くで歩いてでも行けます。
この便利な一帯にはまだ他にも観光施設がありますね。
例えば今回ちらっと名前が出てきた、駅から総統府へ行く途中にある「二二八和平公園」ですね。ここもいいところです。時間があれば是非ゆっくり散歩してください。
「二二八和平公園」の中には「国立台湾博物館」と「台北二二八紀念館」という極めて重要な施設もあります。
あと、本文中に5つも城門の話が出てきましたが、その中の一つ「小南門」はMRTの駅の名前でもあります。
「小南門」で降りて南側に歩くと景色が一変します。もちろんそこ自体が観光地ではないので静かです。南向きに歩いて植物園にたどる道は、いつかはあなたにも行って欲しい場所です。
こちらに「国立台湾博物館」と「植物園」の詳しい解説があります
最後に、
中正紀念堂には衛兵がいましたね。実は台北市には、もう2箇所に衛兵がいます。そのうちの一つ「忠烈祠」について、豊富な写真と解説をしている記事はこちらです。
というわけで、台湾の観光スポットは尽きることがありません。まだまだご案内するところはいっぱいありますよ〜。
✈️ Time for Taiwan !!
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