目 次
台北市基隆川の北側
台北市の中心からMRTやバスで北の方に移動していくとやがて基隆川を渡りますが、今回はその基隆川北側のスポット、忠烈祠と士林官邸のご紹介です。
基隆川北側のスポットで最も有名且つ訪問者の多いところは国立故宮博物館でしょうが、現状、私はおすすめしていないんですね。
確かに所有している芸術品はとびきり優れて歴史的価値の高いものがたくさんあるのですが、いかんせん、館内が鑑賞できるような環境とは言いがたいです。
前回の総統選挙で民進党の蔡英文氏が中国国民党の朱立倫氏に大差をつけて勝利した瞬間から、中国得意の嫌がらせが台湾に対して行われています。
現実に中国からの観光客は減少しているそうです。今後は故宮博物館館内も多少は環境がよくなるかもしれません。
落ち着いて鑑賞ができるようになれば、またその時にご案内しようと思います。
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さて、今回ご紹介するスポットとは別に、とっても素敵な小径散歩道が圓山大飯店の裏にありますので合わせてご紹介します。
圓山風景地区といい、台北市が環境整備に力を注いでいるところです。ですから歩きやすいし、休憩展望所なんかもできています。
台北市中心の都会的な賑やかな観光スポットもいいのですが、台北市近郊の自然の風景もまたいいものです。そこから遠くに見える景色とは・・
では早速行ってみましょう。
忠烈祠
行き方
忠烈祠は基隆川の北側、剣潭山の麓にあり、圓山大飯店からはほぼ真東約500mの場所になります。ちょっと不便というか感覚的には行きにくい少し場所ですね。
実際にはそう不便でもないんです。MRT圓山駅からバスかタクシーを使うことになりますが、所要時間はどっちにしても5分〜10分以内なのでタクシーでもしれてます。
バスの場合はMRT圓山駅からだと21番か208番で通る駅は次のとおりです。
- 捷運圓山駅
- (花博公園)
- 台北市立美術館
- 圓山大飯店
- 中央電台
- 忠烈祠
もし現地でよくわからなかったら、MRT圓山駅を進行方向に向かって降りて、改札の横にある「臺北旅遊服務中心」で聞いたら親切に教えてくれます。
またバス移動全然OKという方は、別記事の
で紹介している「台湾等公車」というアプリを入れて慣れておくと滅茶苦茶便利です。
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忠烈祠紹介
さて、忠烈祠は1969年に建てられ、その姿は圧倒的に美しく勇壮で、一度見ると強烈にまぶたに焼き付きます。
約15,700坪の敷地内は大門・中央広場・脇屋・鐘楼・鼓楼・山門・文烈士祠・武烈士祠・大殿という構成で建物がたっています。
建築のことはよくわかりませんが、なんとなく孔子廟なんかとよく似てますね。すごく共通点があるように見えます。
それと建物ではないのですが、敷地内に咲いている可憐なお花が綺麗ですね。全体的な場所の雰囲気とは別にね、ちょっといいですよ。よく整備されていて気持ちが良いです。
実は忠烈祠がある場所は、日本統治時代には台湾に縁故のある殉国者をお祀りする護国神社でした。
当時敷地は26,000坪と広大で外苑は明治神宮や橿原神宮を倣って造成されたということです。
更にもう一つ、隣の圓山大飯店は、日本統治時代は台湾神社という台湾で最も重要な総鎮守であったのです。
当時、10月28日を「台湾神社祭」として台湾神社で祭祀を行い、全島を休日にしていたくらいです。
実はこの台湾神社は、現在の圓山聯誼會という圓山大飯店の会員施設がある場所に台湾神宮として遷座する予定でした。
しかし、その矢先に当該地に旅客機が墜落して拝殿などが消失して、更に空襲を受けた後時を経ず終戦となって、結局は遷座出来ませんでした。
終戦後、日本と入れ替わりで入ってきた蒋介石・中国国民党は、当然ながら神社を全て廃止しました。
そして、その台湾神宮跡地に台湾大飯店(後の圓山大飯店)を造り、台湾護国神社の跡地には忠烈祠を造りました。
今、当時をしのばせるものはそれぞれの敷地内にはほぼ見当たりません(私は見つけられませんでした )。
しかしどういうわけか、随分離れている二二八公園の中には、台湾護国神社にあった神馬が置かれています。馬のお腹に神紋があります。
その他、台湾神社に関する遺構は台湾博文館前の座牛像など、いくつかは分散されて現存しているようです。
で、忠烈祠の中には辛亥革命や日本との戦いで亡くなった中国国民党の軍人を中心に約33万人の英霊が祀られています。
何か歴史の不思議を感じないでしょうか?
同じ場所で、数十年前は中国軍と戦った日本軍兵士を祀り、今は日本軍と戦った中国軍兵士を祀っているのですから。(もちろんそれ以外の人たちも合祀されてはいますが)
建物内には抗日烈士の碑などもあり、少しでも台湾の歴史をご存知の方は大きな違和感を覚えるに違いありません。
それもそのはず、ここは台湾なのに中国の歴史をその存立のバックボーンにしているのです。台湾或いは台湾人と中国国民党の関わりを知る上で非常に重要な部分です。
さて、奥のお堂の中には革命烈士をはじめとする沢山の位牌が並んでいますが、なんとこの中に一名の日本人がいるのです。
その名を山田良政治氏といいます。
山田良政氏は青森県弘前市に生まれ、東京水産学校卒業後日清戦争時には陸軍通訳として従事しました。
理由はわかりませんが、その山田氏が大正2年に国民党側に立って革命に参加しているのです。そして具体的な死因は不明ですがどうも戦死されたようです。
孫文は来日した折日本にも山田氏の記念碑を建てています。
そういえば日本敗戦後、蒋介石の要請に応じて軍事顧問として金門島に出向いて中国共産党と戦い、国民党軍を勝利に導いた根本元日本軍中将という方もいました。
国民党は根本元中将の功績を何十年も認めていませんでしたが、2009年10月に金門島で「古寧頭戦役60周年記念式典」がとり行われ、ここに根本元中将や関係者のご子息が招待されました。
そして、はじめてここで馬英九総統や軍の幹部から感謝の意を伝えられ、つまりその功績を認められたのです。
歴史は多面的で複雑ですね。
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さて、何故多くの観光客が忠烈祠に来るのでしょう。この敷地内に沢山詰まっている歴史を見に来るのでしょうか。感じに来るのでしょうか。
否、必ずしもそうではありません。むしろ多くの人は衛兵交代式を見るためだけにやってくるのでしょう。人の流れを見ているとそう思います。
日本人にとっての背景はともかく、中国国民党の人たちにとっては本来神聖な場所であるにもかかわらず、大勢の観光客でごった返しています。
そして衛兵交代式も完全にショー化し、観光客も結構無作法に振舞っていますが、当局もそれを黙認しているのですね。
ショー化されているとは言っても、衛兵達は陸・海・空の選りすぐりで非常によく訓練されており、一糸乱れぬ交代式の様子は、それ自体は本当に見事なものです。
各衛兵の完全に統率された四肢の動き。約6Kgある銃を軽々と回し、或いは投げ交換したり。あまりに完璧な訓練の成果を見る空間は、息をも潜める緊張感がありますよ。
是非一度は多くの方に見ていただきたいです。
そういえば、衛兵交代式を見ることが出来るもう一つの場所は中正記念堂ですね。中正記念堂の記事も合わせてご一読ください。そういえば国父紀念館にも衛兵はいます。
この衛兵は、忠烈祠の最初の出入り口である大門と奥の大殿を各2名ずつで警護しています。
実際に行ってみればわかりますが、必ずお世話係がいて衛兵の服装を整えたり汗を拭ったりしています。恐らく観光客の出すぎた行為なんかも監視してるんだと思います。
しかし衛兵のそばに置かれた柵を超えなければ、瞬き一つしない不動の姿勢で立っているすぐ横にポーズして写真撮ったりするのは全く咎めらたりしません。
なので、もしよければ凛々しい衛兵とのツーショットをどうぞ。
この衛兵たちは見た通りのエリートです。しかも選ばれてから更に厳しい訓練を経て晴れの舞台に立っているそうです。その親御さんはさぞかし鼻が高いでしょうね(複雑な思いの方もいるかもしれないけれど)。
陸・海・空の3軍が半年交代でその任に着いています。
制服の色は陸軍が深草色・海軍が季節で白色か黒色・空軍が青色です。覚えておいても役に立つわけではないですが、同行された方に「この人達は海軍なのよ」とかって言えますよね^^
さて忠烈祠は正式名称を国民革命忠烈祠といい、衛兵の正式名称を儀仗隊(イーザンドイ)といいます。
敷地内の主な建造物についての説明は公式ホームページを御覧ください。わかりやすく書かれています。
最後に敷地内のサービス施設についてですが、大門をくぐってすぐ右側にトイレ・休憩所・無料の飲料水・授乳所などがあるのでご利用ください。なかなか綺麗です。
住所:台北市中山区北安路139号
電話番号:02-2885-4376
会場時間:9時〜17時
交代式:9時から1時間おき。最終は16時40分開始
所要時間は約20分間
入場制限日:3月28日と3月29日
9月2日と9月3日の午前中
ホームページ(日本語):忠烈祠の紹介
支配され続けた台湾人のアイデンティティーと忠烈祠そして日本人の理解
少し観光とは離れた話なので別に記載しました。どちらかというと日本人は避けがちな話、でも台湾人にとってはそんな事を言っていられない話です。
もしよろしければ読んでみてください。
士林官邸公園
(何故か士林官邸公園の表記がハングルになっている・・・)
士林官邸公園は名前の通りMRT士林駅の近くにあって、1950年に蒋介石夫妻が居を構えた場所です。蒋介石は以後病気で亡くなるまで25年間に亘ってここに住んでいました。
もっと以前、日本統治時代は「士林園芸試験分所」でした。士林官邸公園になってからもお花一杯というのは、それが大きな理由なのでしょうか。
実は台湾に行くようになってから15年間「士林官邸公園」の存在を知りませんでした。どこかで聞いたことはあったかもしれませんが、ず〜っと意識の外側でした。
一番大きな理由は台湾の友人たちが連れて行ってくれなかったからです^^ 多分話題になったこともなかったはずです。
士林官邸公園は、そもそも「秘密の花園」として長い間誰も入れませんでした。それが1996年陳水扁が台北市長になってから一般公開されたのです。
でも当時はまだ官邸は開放されず、2011年になってやっと一般に公開されました。
今回、台北市観光局のサイトで偶然知ったので行ってみようと思い立ちました。結論、望外の収穫でした。非情に見応えがありました。
結婚記念写真撮影が大好きな台湾人の絶好の撮影スポットでもあるそうです。
歴史的な背景とかは勿論ありますが、それはおいておくとして、とにかく一度行ってみてください。納得されると思います。
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MRT士林駅からは徒歩10分くらいなので近いのですが、真っ直ぐには行けずちょっとわかりにくいので気をつけてください。スマホのGoogleマップ見ながら行ってください。
28,000坪ほどの大きな庭園もしくは植物園といった感じで、とにかく敷地内は大小の木々と多種のお花で埋め尽くされています。ものすごく綺麗です。
これで一番奥に有る住居(官邸)以外は無料なんですから値打ちがありますよね。
中国人団体客のコースに入っているようですが、というか私が行った時はほぼ中国人だけみたいでしたが、広いので大丈夫です。
公園内は官邸以外では、中華庭園や西洋庭園、高〜い椰子の並木道、見事な蘭の温室、果樹園。そして教会礼拝堂・新蘭亭・慈雲亭といった建物、それに生態園といった自然学習エリアまであります。
非情によく整備されていて、私なんかは恐らくかなりに上るであろう管理費が気になります。このような最高の状態でいつまで無料で開放できるのでしょうか。
ゆったりと心豊かに感動を持って鑑賞するには訪問時期を間違えないことです。これは滅茶苦茶大事です。ズバリ11月から2月限定です。
間違って5月〜9月なんかのそこそこ晴れた日に行くと暑くて感動なんか出ませんから。耐えられず早々に退散となって何しに行ったかわからなくなりますよ。
さて、MRT士林駅から、綺麗な碁盤の目にはなっていない、ちょっとわかりにくい道をGoogleマップ頼りに歩いてゆくと、やがて「士林官邸公園」という看板が見えてきて到着です。
入り口を入ると、もしタイミングよく11月中旬から12月初旬ころに訪れると、毎年恒例の菊花展が行われており大立菊、懸崖菊、樹状菊などの菊が目に入ってくるでしょう。
そして右側にはYouth Cafeというオープンカフェがあって、飲み物のほか蒋介石夫人・宋美齢にちなんだ軽食などが用意されています。
もしあなたが行かれた日、がちゃがちゃと騒がしくなければ、テラスでゆったりとお薦めの官邸特調珈琲を飲まれるってどうですか?
カフェの奥は野外音楽堂というか野外ステージがあります。ちょっと不似合いなような。何に使うんでしょう。
カフェの正面通路反対側にはかなり急ながら風情ある石段が。ちょっと「よっしゃ〜」と気合を入れて登って行く先は、福山という丘の上に蒋介石が母親を偲んで建てた慈雲亭という東屋です。
東屋と言うには趣が今ひとつですが、蒋介石が元気な頃はよくここに来ていたということなので、同じ場所に立つとある種の感慨は覚えます。
建設当初は遠方まで見渡せたのかもしれませんが、現在は周辺の木が大きくなりすぎて見通しは良くないです。
それにしても、こんな階段登るにも気合が必要になったとは・・悲しい・・・
さて出入り口からの正面通りに戻り奥へ歩いてゆくと、椰子の並木道。そして右側にはバラ園があります。
11月から4月が最盛期らしいですが、「うわ〜バラが綺麗!」という印象が残ってないんですよね。どうしてでしょう?
バラ園の奥は西洋式庭園。見た目、芝生ベースに綺麗な花園がつくられていて、彫刻やオブジェが配置されているといった感じです。
バラ園と西洋式庭園の間を右折すると、今度は中華式庭園があります。池にお約束の直角に折れた石の通路と朱色の柱の東屋。池には蓮の葉が浮かんでいます。
割と小ぶりな中華庭園ですが、なかなか行き届いた造りをしているのではないでしょうか。蒋介石夫妻がゆったりと歩いていたのかな? などと想像しながら眺めていました。
その奥は凱歌堂と呼ばれるキリスト教の教会です。夫婦共洗礼を受けており、ここで礼拝をしていたそうです。
凱歌堂の更に奥には新蘭帝という美しい蘭の温室があるのですが、残念ながら広すぎて不勉強で見逃してしまいました。
もしあなたが行かれた際には、新蘭帝の中にも入ってくださいね。感動のないはずがないのですから。
公園内絵図上側奥の正館のほうへ歩いてゆくと、様々な植物で埋め尽くされていますが、やがて「生態園」とたどり着きます。
でっかいカブトムシや亀やカエルのオブジェが目印です。
このエリアは熱帯湿地帯を再現していて池を回るように歩けます。公園内の他所とは趣が違っていて自然そのものの再現ですね。ここを無料で歩けるって、価値があります。
ただ他の記事にも書いてますが、私は超蛇恐怖症なので、基本的にこういう場所は苦手なんですよね。「写真を撮らなければ」の一心で歩きました^^
さて「生態園」の奥にはいよいよ蒋介石夫婦が生活していた「正館」があります。
私が行った時は改修中で中には入れませんでした。士林官邸公園内では唯一「正館」のみが有料で100元かかります。
写真を見る限りでは、さすが初代総統が住んでいたところ、立派なもんです。一度は見ておきたいですね。
一つ注意点として「正館」の敷地内・庭は撮影可ですが、建物内部は不可です。気をつけましょう。
住所:台北市 士林区 福林路60号
電話番号:02-2881-2512
開放時間:平日08:00-17:00 休日08:00-19:00(無休)
士林官邸正館のホームページ:http://www.culture.gov.taipei/frontsite/shilin/index.jsp
アクセス:MRT士林駅から徒歩10分 忠烈祠からバスで来る場合は:646 or 902 or 267に乗車(忠烈祠→中央電台→圓山大飯店→剣澤→銘傳大学→台電台北北区営業所→士林官邸)
圓山風景区
台北市には「台北X・Y・Z風景区」という3つの風景の綺麗なハイキングに適している場所があります。
いずれも台北市の取り組みで整備された風景区で「遠くに行かなくても渋滞に巻き込まれなくても、近くでゆっくり散策できて美しい台北を満喫できる」というコンセプトです。
「X・Y・Z」はそれぞれの地区名のピンインの頭文字が偶然XとYとZだったという事です。
Xは仙跡岩(Xianjiyan シエンジーイエン)でMRT松山・新店線の景美駅近くです。Googleマップで見るとここに綺麗な丘があるなんて想像できませんけれど・・
Yは今回ご紹介する圓山(Yuanshan ユエンシャン)、そしてZは指南(Zhinan ジューナン)で、「指南風景区」は私のブログでも人気のある「猫空」の記事に登場する「指南宮」を中心に展開されています。
圓山風景区
場所は忠烈祠や圓山大飯店の裏山一帯です。
日本人観光客で行ったことがある方は少ないと思います。忙しいし、やっぱり「かんこうち〜!」って場所に惹かれますよね。
でもね、時間さえあれば少し健脚でさえあれば、こういう穴場をじっくり歩くほうが、小高い休憩所で台北市の眺めを独占するほうがいい旅の思い出になる気がするんです。
さて「圓山風景区」の広さは約133ヘクタールで、台北市は2010年より少しずつ時間をかけて整備しています。
整備は「三好十美、圓山十景」を主軸として、「楽しさ」「美しさ」「素晴らしさ」という3つのテーマに沿って主要なスポットが造られています。
主要なスポットを「圓山十美」と名付けています。市がつけた名称と解説をします。
一美 圓山大飯店。言わずと知れた台湾を代表するホテル。
二美 ヤマムスメ地景景観区。斜面を三段に分けて整備した場所でそれぞれの段に特色をもたせている。ヤマムスメとは台湾固有種の鳥の名前。
三美 林間のウッドデッキ。
四美 昆虫の森。
五美 歩哨体験区。このあたりは元軍事管制区で歩哨舎と153営舎が復元されている休憩場所。
六美 台北の繁栄。私が特におすすめしたい場所。眼下に基隆河が流れ、すぐその向こうに松山空港があって飛行機の離発着が見えて、さらに遠くには台北101も見えるという最高の場所です。
七美 観音山と夕焼け。淡水対岸の観音山ですが、何故かあのあたりは雲が多く霞んでいる日が多いので、もし運が良ければ・・
八美 老地方。「老」は「いつもの」、「地方」は「場所」。恋人同士が「いつもの場所でね〜」とか言う時に使うのが「老地方」とか「老地点」です。
ここは休憩所として造られた木造の建物ですね。
九美 飛羽の家。小鳥たちの鑑賞エリアです。
十美 トンネル体験場。圓山大飯店のの入口近くにある昔の軍事トンネルを模して造られたものです。
という言うことで、ちょっと台北市の広報になってみました^^
ゆったりと歩くにはかなり良い場所です。そこかしこで台北市内が見下ろせ、本当にいいハイキングコースです。
ただ、猫空なんかでも感じることですが、道案内の看板が非情にわかりづらいんですよね。事実、私は2回も3回も迷い、挙句の果てに予定とはぜんぜん違うところに下りてしまいました。
迷っても山奥ではないので心配する程でもないですが、もし時計を見ながらの行程でしたら、ちょっと厳しいかもしれません。
せっかくいいところなのに、その点だけが残念です。ちょっと減点。
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写真集
今回ご紹介した場所の写真集です。本文中にも写真は沢山載せましたが、それ以外の多くの写真も含め、こちらにまとめました。
ビルや老街とはまた違う南国の台湾らしい自然が溢れているシリーズです。是非一度ご覧になってください。
さいごに
今回ご紹介した観光地は圓山大飯店に宿泊されるのであれば特におすすめです。
また記事内記事でも触れていますように台湾の近代史を少し頭に入れておくと、忠烈祠にしても士林官邸にしてもかなり見方が変わると思います。
もちろん、そんなことは一切お構いなしでも全然KOだと思います。旅行観光に決まったやり方なんかないわけですから。
士林官邸公園の方は圧倒的に中国人に人気があるようで、日本人の姿は殆ど見ませんでした。でも観光地としては、忠烈祠よりも、むしろこちらのほうが見応えがあるように感じます。
圓山風景区はもとは雑木林だったのでしょう。しかし台北市が精力的に遊歩道や施設の建設・改修を行った成果が出て、近郊のハイキングスポットとして絶好の場所になっています。
今回ご紹介した3ヶ所で一日使って堪能して、日が落ちたら締めは士林夜市というコースが私の超おすすめです。
実は台湾の記事を作成しだして、今回の記事が最も時間を使いました。理由は書いたり消したりを繰り返したからです。
何をそんなに? はい、歴史の解説です。
今回ご紹介したような場所のお話を少し突っ込んでしようとすると、歴史に触れないわけにはいきません。
特に台湾は歴史に翻弄され続けてきたので、そこに触れるとどうしても明るい話にはならないのです。記事中で歴史に触れるのは今回が初めてではないのですが・・・
あなたにとっては面白くない可能性もありますよね。特に近代史は感覚的に微妙なことも多いですし。だから今回は特に過敏になってしまいました。
とりあえず今回はこのような形でアップしますが、今後大きく内容を変える可能性もあります。
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