目 次
商品の価格を尋ねる
アメリカでは、特に市場やブティックなどの小規模店舗では、価格が書かれていないことが多いです。
また、セールや割引が頻繁に行われるため、表示価格と実際の価格が異なる場合もあります。
そこで以下の2つを覚えておくと非常に役に立ちます。
「これは幾らですか?」
“How much is this?”
「この商品の値段は?」
“What’s the price of this?”
解説
“How much is this?” は非常に便利なフレーズです。
簡潔で直接的なこの問いかけは、どのようなショッピング環境でも使え、店員さんもすぐに理解し、対応してくれます。
一方で、“What’s the price of this?”というフレーズは、少しフォーマルな状況や、より詳細な価格情報を得たい場合に適しています。
例えば、アートギャラリーや高級ブランド店で使うと、より適切な対応を期待できるでしょう。
購入前に税込価格の確認も忘れずに
アメリカでは税金が表示価格に含まれていないことが一般的です。
なので最終的な支払い金額を確認する際は、、、
“Can you tell me the total cost with tax included?”
「トータル金額は幾らですか?」と聞くと良いでしょう。
サイズを確認する
例えば、あなたが洋服店で素敵なジャケットを見つけたとしましょう。
しかし、試着してみたらサイズがあわなかった。
そういうときに重宝するのがここで紹介するフレーズです。
「これの小さいサイズはありますか?」
- “Do you have this in a smaller size?”
「これの大きいサイズはありますか?」
“Is this available in a larger size?”
「在庫を調べてください」
もし、店内に貴方の希望のサイズがないけれど、もう一押ししたい場合はこう言いましょう。
“Could you check if you have more in the back?”
解説
サイズ基準が日本とは違うので、表記を信じずに試着することをおすすめします。
また、異なるブランド間でも微妙にサイズが違うので、やっぱり試着が無難です。
盲点の”in”
私達日本人は、“Do you have this in a smaller size?” の代わりに “Do you have this of a smaller size?”と、ついうっかり言ってしまうかもしれませんね。
でも、衣服のサイズや形や色などが「その状態にある」事を示す場合は“in”を使います。
例えば、、、
- “in a smaller size”(もっと小さいサイズで)
- “in blue”(青色で)
などですね。
“in” は「~の状態で」という意味
“in” は衣服に限らず、様々な状況や文脈で適用されます。例えば、色、形、状態などを表す際にも “in” が使用されます。
- 色:”Do you have this in red?”「これの赤色はありますか?」
- 形:”They sell candles in different shapes.”「彼らは様々な形のキャンドルを売っています」
- 状態:”I read the report in detail.”「私はそのレポートを詳細に読みました」
色のバリエーションを尋ねる
「色」はファッションやアイテムの選択において重要な要素です。
アメリカでは商品の色の選択肢が非常に多いため、自分の好みやシーンに合わせて色を選ぶことが大切です。
「これは他の色はありますか?」
- “Does this come in other colors?”
例文中の”come”は多くの日本人にとってとっつきが悪いかもしれません。
しかし英語では、商品が特定のサイズ、色、形状で「提供されている」ことを示す際に “come” をよく使います。
同様に、「〜である」という状態や特徴を尋ねる際にも便利な表現として使用されます。
「これの別の色を見せてもらえますか?」
- “Can I see this in another color?”
解説
“Does this come in other colors?”を使うことで、その商品が他の色で提供されているか店員に尋ねることができます。
これは、気に入ったスタイルのアイテムがあるけれど、異なる色で試してみたい場合に適しています。
一方、“Can I see this in another color?”は、特定の色を見たいとき、または色によってアイテムの印象を確かめたいときに使います。
このようなフレーズを使うことで、店員に具体的な要望を伝え、自分に合った色を見つけることができます。
an another color one
要するに”in another color” が感覚的にピンとこないから名詞の前につけて、
- “Can I see an another color one?”
としたらどうさ?という発想ですが、これはNGです。
通じるか通じないか?と問われれば、ほとんどのケースで言いたいことは理解してもらえるとは思います。
が、不自然です。
先程お伝えしました「盲点の”in”」以降をよく読んで、この際自分のものにしてしまってください。
商品を探している
スニーカーを探している前提です。
特定のアイテムを探す時は、このように直接的に伝えると良いでしょう。
「スニーカーを探しています。」
- “I’m looking for a pair of sneakers.”
「スニーカーを探すのを手伝ってもらえますか?」
- “Can you help me find a pair of sneakers?”
実践編
スポーツ用途で使うのか、ファッションアイテムとして欲しいのかを伝えると、店員さんがより適切な商品を提案してくれることでしょう。
また、足のサイズや希望する色、価格帯など、具体的な要望を伝えると、探している商品を見つけやすくなります。
「サイズ9の白いおしゃれなスニーカーを探しています。予算は100ドル以内ですが、何かおすすめはありますか?」
- “I’m looking for a pair of size 9, stylish white sneakers. My budget is under $100. Do you have any recommendations?”
単数形+複数形
上の例文で”a pair of sneakers”というのがありましたね。
“a pair of”は単数形で”sneakers”は複数形。そして合わせて”a pair of sneakers”となると単数形です。
なので、
- “A pair of sneakers is on the table”
のように動詞も単数形扱いになります。
試着する
服やアクセサリーを購入する前に、試着してみたい時に使います。
店員にこのフレーズを使って聞くことで、試着することができるかどうかを尋ねることができます。
「これを試着してもいいですか?」
- “Can I try this on?”
「試着室はどこですか?」
- “Where is the fitting room?”
「身につける」時に使う”on”
「試着する」“try on”の”on”は身につけるという意味で使われています。
“on” は場所や位置を示す際によく使用される前置詞です。
しかし、服やアクセサリーを身につけるという文脈で使われる時、“on” は単に位置や場所を示すだけでなく、「身に着ける」「着る」という行動を表す特別な意味を持ちます。
例えば、、、
- 着る:“put on”
- 試着する:“try on”
- 引き受ける、着る:“take on”
等。”on” を使うことで、そのアイテムが身体の一部として「機能する」ことを示しているのです。
文例として使った “try on” の場合、“try” は「試す」という意味ですが、“on” が加わることで「衣類などを身につけて試す」という特定の行動を表します。
ショッピングの文脈では、「試着する」という意味で一般的に使用されます。
商品が気に入った!
以下のフレーズを使うことで、店員さんはあなたが本当にその商品に興味を持っていることを理解し、さらに詳しい情報を提供したり、関連商品を勧めたりしてくれるかもしれません。
さらに、このようなポジティブなフィードバックは、場合によっては割引や特別なオファーを得るきっかけになるかもしれません。
「これ、本当に気に入りました」
- “I really like this.”
「これ、まさに探していたものです」
- “This is exactly what I was looking for.”
ケーススタディ
「これは絶対に買います。まさに必要なものだったんです!」
- “I’m definitely getting this. It’s just what I need!”
あなたが商品を見てすぐに購入を決めた場合に適しています。
このフレーズは、店員さんに対してあなたの決断と商品への高い満足度を明確に伝えます。
また、店員さんが追加のアシスタンスを提供するきっかけにもなります。
現在進行形になっている理由
“I’m getting”と現在進行形になっています。
現在進行形は、単に「今していること」を表すだけでなく「これからすぐに行う予定のこと」や「確固たる意図」を表現する際にも使われます。
「このレザージャケットの品質は素晴らしいです。まさに探していたものです。」
- “The quality of this leather jacket is amazing. It’s exactly what I was looking for.”
この表現は、商品の特定の特徴(この場合は「品質」)を褒め称えると同時に、自分のニーズにぴったり合った商品を見つけた満足感を伝えてます。
割引について尋ねる
アメリカのショッピングでは、表示価格から割引が適用されることがよくあります。
娯楽として、聞いて・確認して・交渉して、いい思い出になりますよ。勿論実際にディスカウントを受ければ、もっといい思い出になります。
「この商品、ディスカウントされますか?」
- “Is there any discount on this?”
割引が適用されているかどうかは常に明確ではありません。そのため、店員に直接尋ねることが重要です。
“any discount”と”a discount”の違い
ここでの「any」は「少しでも」「どんなに小さなものでも」という意味合いが含まれています。
つまり、「discount」の存在自体を確認する質問です。
対して”a discount”は単数形で、特定の割引が存在するかどうかを尋ねていることを意味します。たとえば、セール割引や会員割引など。
どちらも使えますが”any discount”のほうが幅広く使えます。
「もう少し安くなりますか?」
- “Can I get a better price?”
少し積極的な交渉を試みる際に使えます。フリーマーケットや一部の小売店では交渉が受け入れられることもあります。
“on”は「〜の上に」?
先に“try on“として登場しました。ここでは“any discount on this”と、かなり違うように感じる使い方ですね。
恐らく、中学校で“on”は「〜の上に」と習ったでしょう。
実は、物理的な位置だけでなく、抽象的な関連性を示す際にも使用されます。
例えば、、、
- “He is on the team”(彼はチームの一員です)
の場合は、あるグループやカテゴリに属していることを示す使われ方です。
これを頭において再度“Is there any discount on this?”を見ると、「この〜に関して」という意味合いで使われているのが理解できます。
この使用法は、特定の物事や状況に対して何か(この場合は割引)が適用されるかどうかを尋ねる際によく使われます。
“Is there any discount for something?”はあり?
間違いというわけではなく、ありはありですが、意味がかなり違ってきます。
“Discount for something”は、その割引が特定の目的、事情、または状況によって特定の商品に適用されることを強調します。
これは、単に価格が下がっていることを示す「on」よりも、割引の背景にある特定の事情を表現しているといえます。
(例)
- “discount for last season’s models”:昨シーズンのモデルの割引(昨シーズンの商品だから)
- “discount for clearance items”:在庫一掃割引(在庫を処分するための)
支払い方法について尋ねる
アメリカでは多くの場所でクレジットカードが広く受け入れられていますが、購入前に一応尋ねることで、クレジットカード払いが可能かどうかを確認しておきます。
また、クレジットカードの種類にも注意が必要です。特定のカードブランドは、受け入れている店もあればそうでない店もあります。
そのため、自分のカードが利用可能かどうかを事前に聞いておくのもいいことです。
「クレジットカードで支払いできますか?」
- “Can I pay with a credit card?”
「アメリカンエクスプレスは使えますか?」
- “Do you accept American Express?”
2番めの例文だけで1番目もカバーできそうですね。非常に便利な言い方です。
- “Do you accept VISA?”
“pay with”の”with”
前置詞「with」は「~を使って」という意味で使われることがよくあります。
別の例文としては、、、
- “Can I open this package with a knife?”(この荷物をナイフで開けてもいいですか?)
返品・交換ポリシーについて尋ねる
ショッピングでは、特に海外で購入する際、商品が自分の期待にそぐわなかった場合や、サイズが合わない場合に備えて、返品・交換ポリシーを事前に確認しておくことは非常に重要です。
アメリカでは店舗によって返品・交換ポリシーが大きく異なるため、購入前にこのようなフレーズで確認することで、後でのトラブルを防ぐことができます。
「返品ポリシーはどうなっていますか?」
- “What is your return policy?”
「必要であればこれを交換できますか?」
- “Can I exchange this if needed?”
柔軟性を持たせた聞き方で、状況に応じて交換が可能かどうかを尋ねています。
このフレーズを使うことで、購入者として柔軟性を持ちながら、店側にも明確な意図を伝えることができます。
また、店員の回答によっては、返品・交換の条件や期限など、さらに具体的な情報を得ることができるでしょう。
“if needed”
英語に慣れてない場合、パッと見「主語」がないので変な感じに映るかもしれません。
でも、これは文法的に特殊というわけではなく、英語における一般的な条件節の形式の一つです。
“it is”が省略されており、”needed”が動名詞的に使われているのが、恐らく、変に感じる理由だと思います。
しかし、頻繁に使われる条件節なので、慣用句として覚えてしまったほうがいいです。
同じ意味で、、、
- “if required”
というのもあります。これは比較的にちょっと固い感じがします。
商品に欠陥がある場合や誤った商品が提供された場合など、より具体的かつ客観的な理由に基づいた交換を想定している場合に使うのが適しています。
日本の「ポリシー」に意味と本来の意味
日本での「ポリシー」という和製英語は、英語の”policy”に由来していますが、使われ方に違いがあります。
英語の”policy”は「政策」「方針」「規定」といった意味で使われ、一般的には組織や政府の行動計画や規則を指します。
一方、日本では「ポリシー」という言葉がもっと個人的な信念や原則、行動指針を指して使われることが多いです。
和製英語の意味と本来の意味の違いを理解せずに、アメリカに行って「通じなかった」と嘆くのはよくある話です。
英語では「価値観」は”values”、「原則」は”principles”、「個人的な哲学」は”personal philosophy”などが使われます。
グローバル化が進めば進むほど混乱が生じるのに、どうして日本人は勝手な意味付けをやめないのでしょうか?
紙のレシートと電子レシート
紙のレシート
アメリカでは日本と同様に黙っていても支払いが済めばレシートを渡してくれるでしょう。
しかし、一部の小規模店舗や市場では必ずしもそうではなく、そういった時のために下のフレーズを覚えておいてください。
「レシートをいただけますか?」「レシートをお願いします」
- “Can I have a receipt, please?”
- “I would like a receipt.”
レシートは購入証明や保証的な意味合いのみならず、返品や交換が必要な場合にも不可欠です。
“have”は”get”でもOKです。口語では、そこまで違いを考慮しないケースのほうが多いと思います。
電子レシート
最近、都市部を中心にメールで送付する電子レシートが一般的になりつつあります。
「電子レシートをいただけますか?」「レシートをメールで送っていただけますか?」
- “Can I get an electronic receipt, please?”
- “Could you email me the receipt?”
電子レシートは環境に優しく、なくす心配がなく、整理もしやすいので重宝する受け取り方だと思います。
どちらのレシートを選択しますか?
店員に聞かれる場合もあるでしょう。その時の店員のフレーズの例を載せます。
「紙のレシートと電子レシート、どちらがよろしいですか?」
- “Would you like a printed receipt or an electronic one?”
「紙のレシートをご希望ですか、それともメールで送信しましょうか?」
- “Do you prefer a paper receipt or should I email it to you?”
まとめ
アメリカでのショッピングは、言葉の壁を超えればさらに楽しくなります。
今回紹介した10のフレーズは、価格の尋ね方からサイズや色のバリエーション、割引や返品ポリシーに至るまで、ショッピングの際によく使われる実践的なものばかりです。
これらのフレーズを覚えておけば、アメリカ旅行中のショッピングがよりスムーズで楽しいものになるでしょう。
さらに、店員さんとのコミュニケーションは言葉だけではなく、笑顔やジェスチャーも大切です。困った時は、恥ずかしがらずに助けを求めてみましょう。
次回のアメリカ旅行で、この記事があなたのショッピング体験をより豊かなものにするお手伝いができれば幸いです。
新しい言葉を学び、新しい体験を楽しむ旅の一部として、ぜひこれらの英会話フレーズを活用してみてください!