海外旅行で即役に立つ!日常英会話フレーズ10選【公共交通機関利用編】

藤原
このシリーズでは、アメリカに降り立った瞬間から役に立つ、シンプルで実用的な英会話フレーズを紹介します。
ゆい
旅行中の10シーンを想定して、それぞれのシーンで役に立つフレーズを10個ずつピックアップしていきますね。
藤原
第五回目の本記事では、公共交通機関利用時に役立つフレーズをご紹介します。シンプルで親しみやすい英会話ができれば、それだけ海外旅行のストレスは軽減するでしょう。

目 次

 

バス/電車の出発時刻を尋ねる

基本的な尋ね方と少し丁寧な聞き方です。

「次のグランド・セントラル駅行きのバス/電車は何時に出発しますか?」

  • “What time does the next bus/train to Grand Central Station leave?”
  • “Could you tell me when the next bus/train to Grand Central Station departs?”

何故”will”ではなく”does”なのか?

最初の例文の助動詞が”does”になっています。

バス/電車の発車は未来のことなのに、何故”will”が使われないのか?という疑問です。

その理由は以下のとおりです。

現在形で表現する時

定期的に発生するイベントについて話す場合は現在形が用いられます。

公式なスケジュールや時間表に関する情報を伝える際も現在形が一般的です。

未来形(will)で表現する時

特に公式なスケジュールや定期的なイベントではない、より一般的な未来の予測や計画について話す際に使われます。

 

方面の確認

過去に私は、アメリカでではないですが、何回か逆方向へ行ってしまうことをやらかしてます。

知らない場合は、或いは自信のない場合は、乗り込む前に聞くべきですね。

2つの例文は、前者がカジュアル表現、後者は硬いわけではないけれど、ややフォーマルです。

“right” と “correct” はどちらも「正しい」という意味ですが、”correct” は少しフォーマルな印象を与えます。

「これはロサンゼルス方面行きの電車の正しいプラットフォームですか?」

  • “Is this the right platform for the train to Los Angeles?”
  • “Am I on the correct platform for the Los Angeles train?”

「〜方面行き」と「〜駅行き」の違い

結論から言いますと、どちらも”for the train to”一つ覚えておけばOKです。

違いは”station”をつけるかつけないかです。

  • 東京方面行き:”for the train to Tokyo”
  • 東京駅行き:”for the train to Tokyo station”

でも文脈によっては、”for the train to Tokyo”が「東京駅行き」と理解されることも有ります。

日本語でも同じようなことはありますね。

 

乗り換えについて尋ねる

海外旅行では、どっち行の、どの列車に乗って、どこで乗り換えて、みたいなことで迷う事はよくあります。

間違うとえらいことになるので、要所要所で確認をするのが無難です。

「ボストンに行くために乗り換えが必要ですか?」

  • “Do I need to change trains for Boston?”
  • “Should I transfer to another train for Boston?”

“Should I〜” は「~すべきですか?」という意味で、アドバイスや推奨を尋ねる際に使われます。

“change”と”transfer”

例文の「乗り換える」の英訳として“change”“transfer”を使いました。この違いってなんでしょう?

交通機関の乗り換えの文脈に限定した場合、“change”“transfer” の意味の違いはほとんど意識されません。

しかし一般的に、“transfer”“change”より、より幅広い文脈で使われます。

“transfer”は、例えば、仕事の部署間の異動、銀行口座間の資金移動、データの転送など、さまざまな文脈で使われます。

“need to”と”have to”の違い

例文の”Do I need to〜”を”Do I have to〜”に変更したら、どう意味が変わるのか?という疑問です。

“need to”

“need to”は緩いんですね。ですから「ボストンに行く」手段は他にもあるかもしれません。

状況に応じた適切な行動や選択肢に関する必要性を表しており、比較的柔軟な印象を与えます。

“have to”

ところが”have to”はもう少しシビアで、「何かをしなければならない」または「避けられない義務がある」場合などに用いられ、義務や強い必要性を表す際に使われる表現法です。

なので、”have to change trains for Boston?” は、他に選択の余地が少なく、必須の行動を示唆するため、より強い必要性を感じさせます。

何故”trains”と複数形なのか?

最初の例文の中の「電車」が複数形になっています。なんで?

英語では、一般的な状況や繰り返される行動を表すときに複数形を使用することがあります。

この文脈での「列車を乗り換える」という行為は、単一の特定の列車に限定されていないため複数形を用いています

 

運賃について尋ねる

鉄道の駅にあなたがいて、行きたい駅までの運賃を聞く場合の例です。

一般的直接的な聞き方と丁寧な聞き方の二種類です。

「ミレニアムパークまでの運賃は幾らですか?」

  • “How much is the fare to Millennium Park in Chicago?”
  • “Could you tell me the price of a ticket to Millennium Park in Chicago?”

“How much 〜”も”Could you tell me 〜”も誰もが知っている尋ね方です。どちらも使えるようにしておくのがいいです。

a ticket か the ticket か?

例文を作成してから少し迷いました。

で、聞いたのですが「このケースでは、あんまり違いを意識しないけれど、一般的には”a ticket”でしょう」とのことです。

区間が特定されており運賃もそれによって確定しているので、定冠詞”the”のほうがいいのでは?と聞いたのですが、「そういう考え方をすればそうかもしれない」とのこと。

でもこの返答って反語的ですよね?

 

列車の遅延を尋ねる

駅の構内にいて列車を待っている時、何かアナウンスされているけれど、よくわからない。ちょっと不安がよぎった。

そこで、優しそうなお姉さんにこう質問しました。

シアトル方面行きの列車は遅延していますか?

  • “Is the train to Seattle delayed?”
  • “Has there been a delay for the Seattle train?”

解説

1つ目の例文は、、直接的に現時点の遅延状況を尋ねます。

対して、2つ目の例文は少し意味が違って、過去のある時点から現在にかけての状況を確認しています。

そして、もし遅延が発生していたなら、その影響が今も続いているかどうかを知りたい、という意味が含まれています。

“Does the train to Seattle delay?”はNG?

1つ目の例文は受動形ですが、

  • “Does the train to Seattle delay?”

という聞き方はダメなのか?という疑問です。 

結論を先に言いますと、例文のように”delay”を他動詞として使い、

  • “Is the train to Seattle delayed?”

とする方が、英語の自然な表現として適切です。

とは言え、文法的には間違っていないです。

少し理屈をつけると、自動詞としての “delay” は「遅れる」という意味になりますが、これは主に主語が自発的に、または自然に起こる遅れを示す場合に使われます。

対して、”delay”を他動詞として使う場合、通常「何かが何かを遅らせる」という意味になります。

ただ、個人的には、言語の慣用的な使用に基づいていると理解するのがいいのかな、と考えています。

 

最寄り駅を尋ねる

状況1:質問者はスマホ画面で最寄り駅の候補について幾つか目星をつけている場合。

「(これらの駅の中で)メトロポリタン美術館への最寄り駅はどこですか?」

  • “Which is the nearest station to the Metropolitan Museum?”

状況2:質問者はどこが最寄り駅かまったくわからない場合

「メトロポリタン美術館への最寄り駅はどこですか?」

  • “Where is the nearest station to the Metropolitan Museum?”

状況1でも2でも使える丁寧な聞き方。

「メトロポリタン美術館への最寄り駅を教えていただけますか?」

  • “Can you tell me the closest station to the Metropolitan Museum?”

丁寧であるだけではなく、より具体的な案内を求めるニュアンスを含んでいます。

好印象を与える尋ね方

  • “Can you tell me 〜”

このような丁寧な表現を用いると、よりフレンドリーかつ礼儀正しい印象を与えることができます。これ積極的に使いたい尋ね方です。

  • “Could you tell me 〜”

よりフォーマルで相手に敬意を示したい場合の表現方法で、これも是非とも覚えておきたいフレーズです。

 

トイレの場所を尋ねる

先の「最寄り駅を尋ねる」の続編ですね。

一般的な尋ね方と丁寧な尋ね方の例。

「この駅内のトイレは何処ですか?」

  • “Where is the restroom in this station?”

「この駅内のトイレの場所を教えていただけますか?」

  • “Could you direct me to the restroom in this station?”

「トイレ」に該当する単語

一般的に幅広く使われているのは“restroom”です。なので旅行者はこれ一つ覚えておけばOKです。

他にも“bathroom”という言葉がありますが、これは主に家庭内や非公式な状況で使われることが多いです。

じゃあ“toilet”は?って話ですね。

“toilet”でも通じるでしょうが「便器」そのものを思い浮かべる人もいる可能性があります。

なので、わざわざ使う理由がありません。

Where is [object/location]+[preposition] + [place]?

  • (Where is)+(行きたい場所)+(前置詞)+(行きたい場所を含む建物とかエリア)

この構文はメチャクチャよく使う、旅行者にとって、非常に便利な言い回しです。

「行きたい場所を含む建物とかエリア」部分

これは必ずしも必要ではありませんが、なぜなら駅構内で聞けば、駅舎外の場所を教える人はいないでしょうから。

でも、必ず付けたほうがいいです。全部でワンセットとして話したほうがいいです。

例えば、質問を受けたアメリカ人が「このビル内でですか?」とかって追加説明を求めてきたら、受け答えは全部英語だからややこしいでしょう?

前置詞

ここで使う可能性のある前置詞の説明をします。

  1. “in”:場所の内部を指す
    例:”Where is the restroom in the mall?”(モール内のトイレはどこですか?)
  2. “at”:特定の場所や点を指す
    例:”Where is the meeting point at the airport?”(空港での待ち合わせ場所はどこですか?)
  3. “around”:周囲や近辺を指す
    例:”Where is a good restaurant around here?”(この辺りで良いレストランはどこですか?)
  4. “near”:近くを指す
    例:”Where is a parking lot near the stadium?”(スタジアムの近くで駐車場はどこですか?)
  5. “inside”:内側を強調する
    例:”Where is the gift shop inside the museum?”(博物館内のギフトショップはどこですか?)

「Could you direct me 〜?」

“Could you 〜” は先に説明しましたように丁寧な聞き方でしたね。

“direct me” は「私を導いて」という意味で、この場合は「トイレまでの道を教えて」というニュアンスになります。

この表現は、単に場所を尋ねるよりも、より具体的な指示や案内を求める際に適しています。

なので、特に右も左も全くわからない時に、、、

  • “Could you direct me to the restroom in this station?”

と敬意を込めて丁寧に聞くと「具体的な案内」を求めている、含んでいるので、トイレまで連れて行ってくれる可能性もあります。

 

切符窓口で座席の予約を尋ねる

今や、交通機関の予約や支払いはインターネットや電子決済システムを通じて簡単に行うことができます。

でも、アメリカといっても馬鹿みたいに広いし、大都会ばかりを旅行するとも限らないでしょう。

やはり、いざという時は直接話しをする必要性に迫られると考えておくべきだと思います。

「ペン・ステーションからワシントン・ユニオン・ステーション行きの電車で座席を予約できますか?」

  • “Can I reserve a seat for the train from Penn Station to Washington Union Station?”
  • “Is it possible to book a seat for the train from Penn Station to Washington Union Station?”

“Can I 〜”

“Can I 〜”は、自分自身が行動を起こすことができるかを尋ねるために使われます。

この表現は、直接的でありながらも日常会話でよく使われる表現です。

もう少し具体的な例文を載せましょう。

あす16時に出発する特急アロー320号の予約はとれますか?

こんなふうに尋ねたいときには以下のように言います。

  • “Can I reserve a seat for the Arrow 320 express train that departs exactly at 4 PM tomorrow, from [出発地] to [目的地]?”

– – –

“Is it possible to 〜”

“Is it possible to 〜”は、一般的な可能性に関する質問です。ここでは、サービスや手続きが存在するかどうかを尋ねています。

どちらを使っても全く問題ありません。

ですが、“Is it possible to 〜”のほうが、より間接的で、相手に対して敬意を表していると受け取られやすいです。

聞き手が感じる言葉の圧がないというか。

“reserve” と “book”

どちらも同じ意味です。どちらを使っても全く問題なしです。

あえて言うなら、“reserve” はアメリカ英語的、“book” はイギリス英語的です。

 

間違った切符を購入した場合の対応を尋ねる

旅行者が間違って目的地以外の切符を購入した場合、どのように対処すれば良いかを駅員に質問している場面です。

「間違った駅の切符を購入しました。新しい切符を買い直す必要がありますか、それとも目的地で差額を支払えばいいですか?」

  • “I bought a ticket to the wrong station. Do I need to buy a new ticket or can I pay the difference at my destination?”
  • “I have the wrong ticket for my destination. Should I purchase a correct one now, or is it possible to adjust the fare when I arrive?”

長くてややこしい印象ですが、二つともフレーズ自体は単純です。ここで覚えておいたら役に立つフレーズが2つあります。

“pay the difference”

「差額を支払う」という意味で、覚えておけば、何処かで必ず役に立ちます。

“adjust the fare”

一方、こちらは直訳すれば「運賃を調整する」で、増額・減額を聞きたい時に重宝する言い方です。

 

乗り遅れたときの次の手段

海外で、予定していた列車や飛行機の出発時刻を勘違いし、駅や空港で一人大騒ぎになることは、そんなに珍しいことではありません。

予定していた列車に乗り遅れました。代替の交通手段について教えてください。

  • “I missed my train to Washington. Could you suggest any alternative transportation?”
  • “I’ve just missed the Washington train. Could you advise me on the next available service?”

“Could you suggest〜”と”Could you advise〜”

覚えておいて決して損しない熟語です、二つとも。旅行中、何処かで役に立ちます。

“Could you 〜”は丁寧な表現でしたね。

“suggest”は通常、提案される事項を動詞の直後に置き、これは直接目的語になります。

  • “suggest the best route”

のような感じですね。

対して、

“advise”“on”“about”のような前置詞を置いて、その後ろにアドバイスの対象を導入します。

  • “advise on the best route”

のような感じです。

この場合、“the best route”は目的語ではなく、“on”のあとに続く前置詞句になります。ちょっとややこしい。

「私に」を入れたい場合

“suggest me”とは言いません。

「私に」を入れる場合は“suggest the best route to me”のようにします。

この場合、“me”“the best route”に対する間接目的語として機能します。

“advise”の場合は、逆に、“advise me”と動詞の直後に入れて、これは直接目的語になります。

 

 

最後に

公共交通機関を利用する際の英会話の例として聞き方を沢山紹介しました。

ここに挙げた文章を暗記したら、即、現地で使うことが出来ます。

ところが、聞いたら相手から返事が来ますよね。これが聞き取れない、わからない。

だから、アメリカに行っても話さないようにしている、という方は多いかもしれません。

いつもね、力説しているんですが、日本に来た外国人がデタラメな日本語で何かを聞こうとしている。

あなたはどうしますか? 一生懸命理解して、少しでも役に立とうとするでしょう?

すべての人が善意をもって振る舞うのか?とかって考える必要はありません。当たって砕ければいいのです。

全く会話が成立しなくてもいいのです、極端な話。それを繰り返す、折れない心を持つことが大切です。

iPhone使いなら、Apple謹製の翻訳アプリがかなり優秀なので、こういうのも積極的に使ってください。

慣れるが勝ち。そして全てが旅のいい思い出になるのです。

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