目 次
おすすめのレストラン
スマホがあれば、Googleマップ上の高評価レストランがいい判断材料になるでしょう。
ここでは、観光地に来ているネイティブに、それを尋ねてみます。
「グランドキャニオン周辺の良いレストランを教えてもらえますか?」
“Could you recommend a good restaurant near the Grand Canyon?”
“Could you recommend〜?” これは、お勧めやアドバイスを尋ねる際に使用するとても礼儀正しい表現です。
特に、新しい場所を訪れた際に、地元の人にお勧めを求めるとき等に使えるとてもいい言い回しです。
日本語の「~していただけますか?」に相当し、相手に対して柔らかくとても丁寧な印象を与えるんですね。
例文中の“recommend”という動詞は「推薦する」「お勧めする」という意味で、具体的な提案や情報を求める際に用いられます。
「この辺りでいいレストランはありますか?」
” What’s a good restaurant around here?”
こちらはもっとカジュアルな表現で、友達や同年代の人に対して気軽に使えます。
直接的でありながらもフレンドリーな質問の仕方です。
“Excuse me”を最初に言うのが無難
ビジネスでしょっちゅう渡米している人なら感覚が出来ていてシーンに応じた会話ができるでしょう。
でも、あんまり英会話が得意でない日本人がアメリカを旅行する場合は、基本的に、丁寧な喋りが無難です。
とりあえず、最初に”Excuse me”をつけて、礼儀正しく相手の注意を引くのがいいと思います。
そして話の終わりには”Thank you”も忘れずに。
自分たちの位置確認
アメリカの国土面積は日本の約26倍です。こんなにだだっ広くて、人の住んでいる部分は僅かです。
保護区や未開発地区や農地などが圧倒的に大きいわけです。だから、ネット環境も一様ではありません。
仮にネット可能環境下であっても数百kbps程度のところではどうしようもありません。
雄大な国立公園の観光に行ったら、スマホが役に立たないことは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
「ここが何処なのか地図上で教えてくれますか?」
- “Can you show me on the map where we are?”
“Can you show me 〜?”
この表現はシンプルで、話し手の意図が明確です。直接的ながらも、基本的な礼儀を備えています。
親しみやすく、カジュアルな会話でよく使われるフレーズです。相手が同年代程度か以下であれば、この表現でOK。
- 追加例文:「この地図で最寄りの地下鉄駅を見つけるのを手伝ってもらえますか?」
“Can you help me find the nearest subway station on this map?”
「私達がいる場所を地図上で教えていただけますか?」
- “Could you point out where we are on the map?”
- “Could you point me 〜?”
“can”を”could”に変えただけですが、これだけで相手に敬意が伝わり、柔らかい依頼になります。
礼儀正しく聞く必要があると判断した時に使ってください。
- 追加例文:「地図上で美術館を指していただけますか?」
“Could you point to the museum on the map?”
ガイド付きツアーの確認
アメリカの観光地や施設ではガイド付きツアーがつきものです。
そこで、もしあれば参加したいという時の尋ね方です。
ところで、何ヶ所か調べてみたのですが、どこも入場料が高く、ガイドツアー代も高いですね。とにかく高い。
「スミソニアン博物館のガイドツアーはありますか?」
- “Is there a guided tour for the Smithsonian Museum?”
ガイドツアーの有無を尋ねる際に使える非常に便利な構文です。
- “Is there a guided tour for 〜”
これを丸暗記でOKです。
- 追加例文:「ゴールデンゲートブリッジのガイドツアーはありますか?」
“Is there a guided tour for the Golden Gate Bridge?”
どうして”guided”という形に?
“guide”は名詞か動詞です。
文例の場合は“guided tour”と、“tour”の形容詞として使われています。
ところが“guide”では形容詞にならないので過去分詞形にしているわけです。
ワシントンD.C.の歴史的名所のツアーは提供していますか?
- Do you offer tours for historical landmarks in Washington D.C.?
こっちは少し直接的な言い回しです。
観光地周りの街にツアーの小さな受付が沢山あったりしますが、その中の人に尋ねるのに適しています。
勿論、例文1の言い方も全然ありです。
- 追加例文2:「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームのツアーは提供していますか?」
“Do you offer tours for the Hollywood Walk of Fame?”
“for”を”of”に置き換えられるか?
結論から言うとどちらでも通じます。
ただ、”for”と”of”は微妙に意味がちがいます。
- for:目的や利益を表す
- of:所属や関連を示す
会話としては細かいところを気にしなくても理解してもらえるけれど、私は、この場合は”for”をおすすめします。
入場料を尋ねる
アメリカでは、博物館・美術館の入場料をはじめ、各種チケットは、スマホから事前購入できる事が多いです。
でも、このシリーズ記事で何度もお話していますように、スマホは万能ではないので、直接現地の人達にお話をする能力は身につけておきたいです。
「スミソニアン国立航空宇宙博物館の入場料は幾らですか?」
- “How much does it cost to enter the Smithsonian National Air and Space Museum?”
“How much does it cost to 〜?”は「~するのにいくらかかりますか?」と尋ねる時に使います。
非常に汎用性が高い、サービスやアクティビティや商品の価格を尋ねるときなど、どこでも使えるので覚えておくと便利です。
- 追加例文:「ここに1日駐車するのにいくらかかりますか?」
“How much does it cost to park here for a day?”
“enter”か”visit”か?
どちらも「入る」とか「訪れる」などと訳しますが、例文1のように入場料を尋ねる時に使うならどちらが適切か?という疑問です。
博物館や美術館の前での会話であれば、どちらの動詞を使って尋ねても「入場料」だと理解してくれるでしょう。
しかし、双方の持っている意味合いは同じではありません。
“enter”は、特定の場所や空間に物理的に進入する行為を指します。なので、基本的には「入る」です。
対して、
“visit”は、ある場所を訪れる一般的な行為を指します。したがって、この動詞を使って尋ねると、行くこと全般にかかる費用を尋ねているように理解されるかもしれません。
例えば、ホテルのフロントで尋ねると、そこに行くための交通費も含んだ質問と取られる可能性があります。
「シカゴ美術展の入場料はいくらですか?」
- “What’s the admission fee for The Art Institute of Chicago?”
” What’s the admission fee for 〜 ?”これは「入場料」を尋ねる際に用います。
“admission fee”は入場料ですね。
- 追加例文:「シカゴ美術展の入場料はいくらですか?」
“What’s the admission fee for The Art Institute of Chicago?”
“Admission Fee”か”Entrance Fee”か?
どちらも入場料ですが、これまた微妙に異なる意味合いを持っています。
“Admission Fee”は、一般に、博物館、美術館、動物園、遊園地など、特定の施設やイベントに入るための料金を指します。
対して、
“Entrance Fee”は、公園や自然保護区など、広いエリアや屋外の場所に適用されることが多いです。
ここで問題、「ディズニーランドはどちらを使うのが適切か?」
正解は“Admission Fee”です。
エンターテイメント施設や教育的な施設への入場料は、一般的に“Admission Fee”が適切です。
写真撮影の許可
スマホの普及で、所構わず写真を撮る人たちが増えており、場合によってはトラブルの原因になったりしてますね。
特に屋内は、撮影可能エリアを設けているところもあれば、全面撮影禁止の施設もあるので、事前の確認が大切です。
「ホイットニー美術館内で写真を撮ってもいいですか?」
- “Can I take photos inside Whitney Museum of American Art?”
“Can I take photos 〜 ?”は写真撮影の許可を求める時に使います。このまま覚えて使いましょう。
- 追加例文:「絵画の写真を撮ってもいいですか?」
“Can I take photos of the paintings?” - 追加例文:「ここで自撮りをしてもいいですか?」
“Can I take a selfie here?”
“Can I”か”May I”か?
例文では“Can I 〜 ?”でしたが、“May I 〜 ?”でもいいです。
“Can I 〜 ?”はカジュアルな表現なのに対し、“May I 〜 ?”はより礼儀正しく、敬意を示す表現になります。
状況に応じて、どちらも使えるようになるのがベストです。
「このギャラリーでは写真撮影は許可されていますか?」
- “Is photography allowed in this gallery?”
“Is photography allowed in 〜 ?”は、同じく撮影許可の確認なのですが、規則やポリシーを聞くような、少しフォーマルな表現です。
- 追加例文:「展示エリアでの写真撮影は許可されていますか?」
“Is photography permitted in the exhibit area?”
開始(出発)時刻の確認
列車の出発やイベントの開始など、正確な時刻を把握しておくことは、言うまでもなく非常に大切です。
予約をしている場合は、特に、誤認を避けるためにも、よく再確認をするのが無難です。
「アルカトラズ島へのツアーは何時に始まりますか?」
- “What time does the tour to Alcatraz start ?”
“What time does 〜 start ?”
特定のイベントやアクティビティの正確な開始時刻を知りたい場合に適しています。
現場に行って、少し不安になったら、即この構文を使って確認しましょう。
- 追加例文:「博物館は何時に閉まりますか?」
“What time does the museum close ?”
「次に来るダウンタウン行きのバスはいつ出発しますか?」
- “When does the next bus to downtown leave ?”
まず“when”を使った質問についてですが、例文のように「時刻」を尋ねることも、「時間」を尋ねる場合も使うことが出来ます。
- 「時間」を尋ねる例:「京都を訪れるのに最適な季節はいつですか?」
“When is the best season to visit Kyoto ?”
“leave”か”come”か?
質問者としては、どちらを使ってもいいのですが、意味が少し違ってくるので、ここを正しく理解することが重要なポイントです。
“leave”は、バスが質問者のいる場所から出発する時刻について尋ねる場合に使います。
対して、
“come”はバスが質問者のいる場所に到着する時刻について尋ねる場合に使います。
要するに、「到着時刻」を問うか「出発時刻」を問うかの違いですね。
学生割引の確認
外国人学生でも学生割引が使えます。
勿論、学割適用が有るかどうかは、施設やサービスによりますが。
外国人の学生証については後述します。
「メトロポリタン美術館で学生割引はありますか?」
- “Are there any student discounts at the Metropolitan Museum of Art?”
「学生向けの特別料金は提供されていますか?」
- “Do you offer any special rates for students?”
解説
両方の例文とも、学割制度はあるか?という意味の質問をしています。
とくに解説することはないのですが、“student discounts”のような学生向けの割引という言い方だけ覚えておいてください。
- 追加例文:「学生です。入場料の割引は受けられますか?」
“I’m a student. Could I get a discount on the admission fee?”
学生証を見せてください
もし学割が有るなら窓口で「学生証を見せてください」と言われるでしょう。
予想される表現。
- “Could you please show your student ID?”
- “May I see your student ID?”
しかし、忙しかったりすると、単に、、、
- “Your student ID!”
と言われる可能性もあります。
ISIC(国際学生証)
国際学生証は、アメリカやイギリス、カナダ、オーストラリアといった主要英語圏をはじめ、現在世界133か国もの国で利用が可能です。
また、海外の旅先での公式な身分証明書にもなります。
学生がアメリカ旅行をするなら、あるに越したことはないのでしょう。
ただ、私自身利用したことがなく、また、ネット上で調べてみても、あまり推薦しようという気になる記事がないようです。
日本の大学の学生証提示で学割になったというような記事もあって、正直、どう評価していいか、よくわかりません。
なので、ここでは紹介だけをしておきます。こんなのもあるよ、みたいな。
トイレの場所
年令を重ねるほどに、旅行先のトイレの場所把握は重要になります。
あなたのように若くても、前夜の飲み過ぎで、急にお腹が痛くなるなんてアクシデントに見舞われるかもしれない。
「ゴールデンゲートパーク内のローズガーデンに最も近いトイレを探すのを手伝ってもらえますか?」
- “Where is the closest restroom to the Rose Garden in Golden Gate Park?”
- “Can you help me find the restroom nearest to the Rose Garden in Golden Gate Park?”
解説
2つ目の例文の、、、
“Can you help me find 〜 ?”
これは、相手に具体的な手助けを求める表現です。特に、大きな観光地や複雑な場所で迷った時に役立ちます。
とても便利なフレーズなので、是非自分のものにしてください。
“closest”か”nearest”か?
上の二つの例文では、どちらも「最も近い」という意味で差異はありません。
両方とも物理的な距離を尋ねる文脈に使えますが、「closest」は精神的な距離という意味もあります。
- 例文:「彼は最も親しい友人です」”He is my closest friend”
お土産を買いたい
お土産購入は旅行の楽しみの一つですね。
日本語では、以心伝心を期待するような半疑問文みたいな言い方がありますが、英語ではありません。
言いたいことははっきり言う。これです!
「ゴールデンゲートブリッジでお土産を買いたいです」
- “I’d like to buy a souvenir at the Golden Gate Bridge.”
- “Could I get a souvenir at the Golden Gate Bridge?”
解説
2つの例文とも同じことを言ってますが、先に述べましたように、以心伝心的な返事待ちという技は、基本的に英語にはないので、続けてこんなふうに言います。
- 「何かお勧めはありますか?」
“Do you have any recommendations?”
出かける前にホテルのフロントで、或いは、ガイド付きツアーのガイドに対して、こういう訊き方ができます。
- 追加例文:「この地域特有のお土産を買いたいです」
“I’d like to buy a souvenir that is special to this area.”
例文2の”Could”
“Could you 〜”なら、一般的な丁寧な依頼の形として誰もが知っていますが、実は主語が”I”でも同じように使えます。
“Could I 〜”これで、依頼や質問が自己中心的でなく、相手に配慮した形となるんですね。
“souvenir”
スーベニールは見るからにフランス語の単語ですね。実際そうで、フランス語由来です。
フランス語で「記憶」や「思い出」という意味を持つ“souvenir”は、英語に取り入れられて「お土産」という意味で一般的に使用されています。
何故か、外国語の単語を取り入れると意味が変わる不思議。
全く関係ないですが、バイオリンの名曲に”Franz Drdla”が作曲した“souvenir”があります。とても印象深い曲です。
アメリカ都市部の二大公園
だいたい国土が日本の26倍もあるわけで、その中にある公園もまたバカでかいスケールのものが幾つも存在します。
特に有名なのが、、、
- セントラルパーク
- ゴールデンゲートパーク
です。
一周すると、セントラルパークは約10km、ゴールデンゲートパークに至っては約13kmもあります。どれほどデカいのか!?
公園内は非常に充実していて、美術館・博物館や庭園、屋外ステージなどがあり、乗馬施設もあります。
また、草原と湿地帯、そしてそこを縫うように走る遊歩道も美しく、小動物や鳥たちの観察もできます。
もし、近くまで行かれたら、万障繰り合わせてでも訪問する価値があります。
本物のジャズ・ライブを聴きたい
ニューオーリンズといえばジャズの発祥地で、ジャズのライブ演奏が豊富に行われていることで有名です。
他の都市と比較しても、ニューオーリンズはジャズ音楽に特化したライブハウスやバー、クラブが多く、ジャズ愛好家にとっては特別な場所と言えます。
もし行くことが叶うなら、是非、本物のジャズライブを聴きたいものです。
「フレンチ・クォーターで素晴らしいライブ音楽のあるジャズクラブを探しています。お勧めの場所はありますか?」
- “I’m browsing for a jazz club in the French Quarter with great live music. Any places you’d suggest?”
覚えておきたい構文
- “I’m browsing for”
興味を持ちながら探している状態を表します。
この表現は、具体的な目的があるが、まだ決定していないというニュアンスを含んでいます。
その上で“Any places you’d suggest?”を追加することで、相手にお勧めを尋ねることができます。
“Any places you’d suggest?”の代わりに“Any recommendations?”もめっちゃ使えます。
追加例文
- ニューオーリンズでユニークなジャズ体験を探しています。地元の人に人気のある場所をお勧めしてもらえますか?
“I’m browsing for some unique jazz experiences in New Orleans. Could you recommend a place that’s popular among locals?”
注目点:おすすめを訊いていますが、観光客向けじゃなくて、耳の肥えた地元の人が通うようなジャズ演奏を求めている点です。
「今夜、本物のジャズを聞きたいと思っています。ニューオーリンズでそのための最高の場所はどこですか?」
- “I’m keen to hear some authentic jazz tonight. Where’s the best place in New Orleans for that?”
覚えておきたい構文
- “I’m keen to”
この構文は、ただの興味以上の、特定の願望や目的を持っていることを示すのに適しています。
そして、更に追加で、
- “Where’s the best place in New Orleans for that?”
と質問することで、最適な場所を尋ねることが出来ます
追加例文
- 「ここのジャズシーンを探検したいと思っています。歴史と音楽で有名な象徴的なクラブはありますか?」
“I’m keen to explore the jazz scene here. Any iconic clubs known for their history and music?”
“explore the jazz scene”
“explore” は、「探検する」や「探求する」という意味で、単に聞くだけでなく、その文化や背景にも興味があることを示しています。
これは、単なる観光客ではなく、その土地の文化に深い関心を持つ姿勢を反映しています。
まとめ
この英会話ガイドは、旅行中のあらゆるシーンにおいて有効なコミュニケーションツールとなります。
それぞれの章が異なる状況に焦点を当てており、レストランでの注文から観光スポットでの質問まで幅広くカバーしています。
これらのフレーズを使いこなすことで、旅行がよりスムーズで楽しいものになるでしょう。
また、これらの会話例を通じて、英語のスキルアップはもちろん、異文化理解の深化にもつながります。
旅行はただの移動ではなく、新しい世界との出会いです。
この記事がその橋渡しとなり、旅の思い出をより豊かなものにしてくれれば幸いです。