突然発生するiPhone・iPadの不具合を解消する6つの方法



突然やってくるiPhone/iPadの不具合

ふと気がつくと画面が真っ暗で、あるいは真ん中にアップルマークが出ているけれど、そこから進まず、うんともすんとも言わない。

当たり前に機嫌がいいはずのiPhone/iPadが突然不具合に見舞われることがあります。

あなたは当然びっくりするし、画面タッチもボタンを押しても反応がなく、どうしていいか分からなくなって途方に暮れるという状態ですね。

この記事は、そういう突然のアクシデントに見舞われた時の対処方法について解説するために作成しました。

自分で改善を試みる場合は、しっかりしたWi-Fi環境下で行うのがいいです。また、各OSやiTunesは最新であることを前提とします。

 

さて、順番としては・・・

  • ここでの説明を参考に自分で対処する

しかし改善しない場合は・・・

  • Appleに電話(0120-993-993)で相談し見解を仰ぐ

解決せず、結論として、ハードの故障が濃厚であれば・・・

  • 修理に出すか買い換える

という感じです。

 

では、早速説明に入っていきます。しかしその前に・・・

バックアップは必須

iPhoneにしてもMacにしても、不調は突然やってきます。

それがすぐに復調するようなものであればいいですが重大な問題を抱えていた場合は、クリーンインストールを余儀なくされることもあります。

全部消えちゃうんですよ!!

なので日頃からバックアップは絶対に必要です。やっておくべきです。そのために・・・

  • iCloudを使った自動バックアップ設定をやっておく
  • バックアップ用にMacを一台持っておいて定期的にバックアップする

iCloudバックアップは絶対です。Macはあればベターで絶対ではないですが、そうはいえ、Macがなければ不調から脱出ができない場合もあります。

以下の説明は全てバックアップを行なっている前提でしています。

 

 

不具合発生の原因

不具合が発生すると、一般的には以下のような現象となってあらわれます。

  1. simカードが故障・損傷しネット通信ができなくなる
  2. iOS(iPad OS)のアップデートがWi-Fi電波不良など何らかの原因で最後まで進まず途中で止まってしまう
  3. iOS(iPad OS)自体に何らかの不具合が起こり動かなくなる
  4. iOS(iPad OS)と利用したアプリが何らかの干渉を起しフリーズする
  5. ディスプレーにソフト的・ハード的問題が発生して画面がおかしくなる
  6. Appleロゴが表示された状態から動かない
  7. 充電ケーブル断線・バッテリー劣化で充電できない
  8. iPhone/iPadの内部が物理的に損傷を負ってしまって電源が入らない

で、ソフト的要因に基づく不具合はこの記事の説明を参考に操作して改善することもありますが、物理的な故障は修理か買い替えをするしかありません。

さあ、では具体的な対処法を説明していきます。

 

 

簡単にできる対処法

再起動

異常が起こった時にまず最初に試す簡単な定番の方法。電源をオフにして再度オンにして正常に戻るかどうかを確認する。

iPhoneX及び11 又はFaceID搭載のiPadの再起動方法

  1. 音量調節ボタンのうちどちらか一方と電源ボタンを同時長押しし、現れた画面の一番上にあるスライダーをドラッグすると電源オフとなる
  2. 30秒待ち電源ボタンをAppleロゴが現れるまで長押しして電源をオンにする

iPhone 6.7.8.SE(第2世代)の再起動方法

 

  1. 電源ボタンを長押しすると電源オフスライダが表示されるのでスライドすると電源がオフになる
  2. 30秒待ち再び電源ボタンをAppleロゴが現れるまで長押しして電源をオンにする

iPhone 5.SE(第1世代)とホームボタンのあるiPadの再起動方法

  1. 電源ボタンを長押しすると電源オフスライダが表示されるのでスライドしてオフにする
  2. 30秒待ち再度電源ボタンをAppleロゴが現れるまで長押しして電源をオンにする

 

Simを抜き差しする

simの接触不良を疑うわけですね。おまじない程度かもしれませんができることは何でもやります。

  1. 電源をオフ→simを外す→再びsimをセット→電源オン

 

アプリの終了する

アプリを同時にたくさん立ち上げており、それが障害を起こしているという想定です。

  1. 立ち上げている全てのアプリを全て終了する。

 

 

充電をする

とりあえず充電ケーブルを繋いで充電をします。数分後には画面中央に充電中の電池が表示されます。

それで解決すればいいですが、もし1時間経っても表示されなかったり、「電源に接続してください」というメッセージが表示された場合は、接触不良かハード的に破損している可能性が高いです。

「充電」も不具合確認の一手段です。

 

 

強制再起動

うんともすんとも言わない電源のオン・オフもできない時は万事休す・・・ではなく、強制再起動という方法がまだ残されています。

強制的に再起動はしますが、この手順でデバイス内のコンテンツの消去はされません。

やり方は機種別に以下のとおりです。

8以降のiPhone及びFaceID搭載のiPad

  1. 音量アップボタンを押してすぐ離す
  2. 音量ダウンボタンを押してすぐ離す
  3. 右サイドボタンを、Appleロゴが表示されるまで押し続ける

 

iPhone7及びiPhone7Plus

  1. 右サイドボタンと音量ダウンボタンを同時長押ししAppleロゴが出現したら離す

 

iPhone6s及びホームボタン搭載のiPad

  1. ホームボタンと電源ボタンを同時長押ししAppleロゴが出現したら離す

以上が強制再起動の説明でした。

 

 

セーフモード

デバイスが正常に起動しない時に最小限の機能だけで起動するセーフモードという方法があります。

セーフモードで起動し、OSのアップデートやアプリの削除を行うことで挙動を正常に戻せる可能性があります。

ただし、Appleサポートでは対象外で質問しても一切答えてくれないし、もしこの方法を利用する場合は自己責任で行う必要があります。

そのやり方は以下の通りですが、まずは電源を落としてしばらくおきます。いずれもホーム画面が表示されたら成功です。

iPhone7以降・iPad全機種

  1. 音量アップボタンと電源ボタンを長押しする
  2. Appleロゴが表示されたら電源ボタンを離し音量アップボタンのみ押し続ける
  3. ロック画面が表示されたら音量アップボタンも離す

 

iPhone6以前

  1. ホームボタンを押しながら電源ボタンを長押しする
  2. Appleロゴが表示されたらホームボタンのみ押し続ける
  3. ロック画面が表示されたらホームボタンも離す

 

セーフモード脱出方法

セーフモードのままでは何もできないので普通モードに戻す必要があります。

その方法は簡単で・・・

一般的な電源オフ操作と同じ容量で電源を切って、再度普通に電源をオンにしたら通常モードに戻って起動します。

セーフモードは記録のみ

セーフモードを自分で再現することができなかったので記録としてのみ残しておき、有効性が確認できた時に改めて追記します。

Apppleサポートに電話で確認したところ、「セーフモード」の存在は認めるが言及もサポートもしないといいう事で、ようは公式に認めてはいないという見解でした。

 

さて、ここまでの操作で解決しなかった場合の更なる解決方法を以下に述べます。この操作にはMac(Windows+iTunesでもOK)が必要です。

 

 

リカバリモード

電源は入るもののAppleロゴが出て(或いは赤色や青色の画面が出現)そこから進まなくなる場合がリンゴループで、この場合の対処方法がリカバリモードです。

Appleロゴと進捗状況バーが同時表示されていたら話は別

もしAppleロゴと進捗状況バーが同時表示されていたらリンゴループではありません。

バーが全く動いてないように見えても単に進捗が遅いだけで異常ではない可能性が高く、少し状況を見守ってください。

リンゴループ状態になった場合は、もはやデバイス単体での解決は望めなくMacが必要になります。(この状態でAppleサポートに相談してもリカバリモード以外の解決方法は提案されないはずです。「Macは持ってない」と言っても「それじゃあ近くのAppleストアで」というような流れになると思います。)

操作方法は以下の通りです。

  1. デバイスをMacに接続する
  2. MacでFinderを立ち上げる(macOSがMojave以前ならiTunesを立ち上げる)
  3. Finder上(若くはiTunes上)にあるデバイスのアイコンをクリックして選択する
ラッキーチャンス

Mac上(FinderかiTunes)にデバイスのアイコンが表示されたらそのまま同期することにより何事もなかったように使えることもある。

その上でデバイスの機種別に次の操作を実行する

iPhone8以降

  1. 音量アップボタンを押しすぐ離し、次に音量ダウンボタンを押しすぐ離す
  2. 次にリカバリーモードの画面が出現するまで右側のボタンを押し続ける

 

iPhone7/7Plus

  1. 右側サイド(又は上部)ボタンと音量ダウンボタンをリカバリーモードの画面が出現するまで長押しする

 

iPhone6s・ホームボタン搭載のiPad

  1. ホームボタンと右側サイド(または上部ボタン)をリカバリーモードの画面が出現するまで長押しする

 

以後の手順

  1. Mac上に「復元」か「アップデート」の選択を指示する画面が出たら「アップデート」を選択する

  2. 各デバイスのOSの再インストールが試みられるとともに各デバイス用のソフトウエアがインストールされる
  3. 無事終了したらMacとの接続を解除し、各デバイスの設定をする
  4. 但し15分が過ぎても進捗がなかったらリカバリーモードは自動終了となるので再度最初から手順を試す

一連の作業においては、正しい操作手順を実行しても、アップデート途中でつまづいてデータが飛んでしまうこともないとは言えないので、最初に申し上げましたようにバックアップは超重要です。

「復元」ならうまくいく場合も

上の説明で「復元」か「アップデート」を選択するところで「アップデート」を選択してもうまくいかないけど、「復元」ならうまくいくケースがあります。当然iPhoneやiPadは初期化されてしまいます。

八方塞がりで他に手はないけど「復元」だけは使えるという時に、データを捨てて初期化をするという選択です。こういうこともあるので本当にバックアップは大切です。

 

 

DFUモード

Macを使ったiPhoneやiPadのもう一つのトラブル解消方法がDFUモードです。

これを利用すればiPhoneの大きなトラブルから解放される可能性があります。しかし、デバイスを強制初期化し最新のOSへアップデートするので当然コンテンツは全部消えます。

もしリカバリーモードでも改善しない場合は試してみる価値はあるかもしれません。ただ、この方法もAppleは推奨しておらず、「それでも」という場合のみ自己責任で行ってください。

操作手順は機種により少しずつ異なりますが、いずれもまずはMacにFinder(若くはiTunes)の立ち上がった状態でデバイスを接続しておきます。

すぐに機種別に以下の動作に移ります・・・

1.iPhone6s以前若くはホームボタンのあるiPad

  • 電源ボタンとホームボタンを10秒押し続けた後電源ボタンだけを放す

1.iPhone以降或いはホームボタンのないiPad

  • 電源ボタンと音量ダウンボタンを10秒押し続けた後電源ボタンだけを放す

2.MacのFinder(若くはiTunes)に「リカバリーモードのiPhone(iPad)を見つけましたが復元する必要があります」のようなメッセージボックスが出たら指を放しOKを押す(この時iPhoneの画面は真っ暗なままである)

3.Macの画面に従う

以上で手順は終了しました。DFUモードも含め説明した全ての手順は実際にやってみると複雑なものではなく簡単です。

 

 

 

問題が解決しない場合

iPhoneやiPadが不調に陥った場合の対処方法を説明してきましたが、なにを試しても改善が見られない場合ですね。つまり・・・

  1. 充電・強制再起動を試みても画面が真っ暗でまったく何も表示されない
  2. 画面は真っ暗だが電源接続や消音解除で小さな音が鳴る
  3. 電源はオンになるのに画面上の反応がない
  4. アップル・ループ或いは単一色画面から脱出できない
  5. Mac上で認識されない

こういう場合はAppleサポート(0120-993-993)に電話をして相談してください。おそらく修理が必要になります。

 

 

 

まとめ

iPhoneやiPadの挙動がおかしくなった時、正常に戻す方法を色々と紹介しました。

その中でも・・・

  • セーフモード
  • DFUモード

この二つはAppleが推奨しておらず自己責任となり、だから、もしこれらの操作で袋小路に入ってしまってからAppleサポートに電話をしても受け付けてくれないでしょう。

もし試すなら、十分に心得て納得した上で行ってください。

 

また不調になる前に、というか、とにかく日頃からバックアップをとるようにしてください。その際iCloudによるバックアップは当然ですが、Macを使えば完全バックアップができます。

容量の大きいiPhone一つで何もかもやっている方ほど、どんな機種でもいいので一台母艦としてMacを持って定期的な完全バックアップすることを強くお勧めします。

バックアップ機はWindows機+iTunesでもいいのですが、個人的にはApple製品で固めた方がiCloudが利用できるし、安心感があっていいです。

 

以上、万が一の事態になっても慌てずに落ち着いて、この記事を参考にいくつかの処置を試しましょう。

うまくいけばほっとするでしょうし、もし機種買い替えを余儀なくされてもバックアップさえきちんとしておけば何の心配もありません。



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