【iPhoneのロック設定】方法の確認と見直しの大切さ【潜在的な危険と対策】



藤原

iPhoneのロック画面からそのままアクセスできる機能は、結構便利で役に立ちます。また出来ることもそれなりにあります。

ところが、この便利さが原因で、とんでもない損害を被るケースが、特に海外旅行中によく発生します。

便利は不便! Precisely so!!

そこでこの記事では、再び海外旅行が復活してきた今だからこそ、ロック画面の設定見直しの重要性を語ります。

海外旅行とスマホの安全

先に述べました通り、再び海外旅行ブームが到来しています。

しかし、昔から言われていることではありますが、島国である日本に生まれ育った私達は、海外での危険意識が比較的低い傾向にあります。

特に、自分のスマホやデジタルデバイスのセキュリティを軽視する人が多いのも事実です。

そう、過去を振り返ると、私の知り合いなんかは、さんざん警告しているのに「えっそれ何、おいしいの?」みたいなのがいるのですよ、現実に。

兎にも角にも、あれやこれや考慮に入れると、特にiPhoneのロック設定を見直すことは、海外旅行中における経済的損失を防ぐためには欠かせない必須の行動と言えます。

コツをワンフレーズにまとめると「ロック画面で個人情報を表示したり発音したりしないようにしましょう」です。

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それでは、この趣旨に沿って設定見直し或いは変更の方法を解説します。

まずは、歯車のアイコンで表示されている「設定」アプリを開きます。すべてはここからです。

設定アプリ

 

コントロールセンターの制限

ロック中にはコントロールセンターが使えなくなる設定

  1. 「設定」メニューから「Face ID(又はTouch ID)とパスコード」を選択する
  2. 必要に応じてパスコードを入力する
  3. ず〜っと下にスクロールすると「ロック中にアクセスを許可」が現れる
  4. 沢山の対象項目のうち「コントロールセンター」をオフにする

    コントロールセンター・オフ

  5. これによりロック画面からネットワークの切断を阻止することができる

ロック画面でコントロールセンターの表示に制限をかけるのは確かに不便にはなりますが、それだけの意味はあります。

特に覚えておいてほしいのがコントロールセンター内の、Wi-FiやBluetoothがオンオフ出来るエリアです(↓青色の枠内)。iPhoneを奪った犯人に、一番触られたくないのがこの部分です。なぜか?

「探す」を使えないと致命的

Wi-Fiやモバイル通信やBluetoothのオン・オフがコントロールセンターで出来ると、盗難にあったiPhoneの通信手段を泥棒に全て遮断されてしまう可能性が出てきます。

通信手段

これは相当にマズイと覚えておいてください。致命的にマズイ。

何故なら、iPhoneを「探す」機能は通信手段が有効であるからこそ使えるものであって、その手段を全て遮断されるとほぼ使えなくなるからです。

探す」機能が有効な場合に何が出来るのかを下に列記します。「探す」が如何に大切な機能かがわかるでしょう。

iPhoneの位置を追跡する手段となる

iPhoneを紛失した場合、別のAppleデバイスやicloud.comから、紛失したiPhoneの位置情報を確認することができます。

「探す」を利用して「デバイス」タブを選択すると、すべてのAppleデバイスの位置が地図上に表示されます。更に、デバイスの名前を選択するとその詳細な位置情報が表示されます。

この機能は、デバイスがWi-Fiやモバイルデータに接続されているかGPSが利用可能な場合に限り有効です。

デバイスがオフラインでも最後に位置情報が更新された場所は表示されます。

個人情報漏洩を防ぐ

盗まれたiPhoneを遠隔でロックし、個人情報へのアクセスを防ぐことができる。

更に、ロックした画面に、あなたの連絡先情報を含むメッセージを表示することができるので、もし紛失であるなら見つけ主が(メッセージを読んで)あなたに連絡することが出来る。

データと設定を消去出来る

iPhoneが手元に戻らないことが確定した場合、またはその可能性が高い場合には、遠隔操作でiPhone内の全てのデータと設定を消去することができる。

これにより、個人情報が盗まれるリスクを最小限に抑えられる。

デバイスを再生できる

iPhoneから音を再生して位置の特定を可能にできる。

ホテルの部屋でなくしたりした場合は、死ぬほど心配していても、この方法であっけらかんと見つかったりする。

アクティベーションロック

「探す」がオンになっているとアクティベーションロックが自動的に有効になる。

これは、あなたのApple IDとパスワードがなければ誰もそのiPhoneを消去したり再アクティベート(再設定)したりできないという機能。

これにより盗難や詐欺からあなたのiPhoneを守ることができる。

 

Siriの制限

ロック中のSiriをオフに設定する方法

  1. 「設定」メニューから「Siriと検索」を選択する
  2. 項目の一番上が「Siriに頼む」なのでその中の「ロック中にSiriを許可」をオフにする

    ロック中のSiri

次の設定は、ロック画面ではSiriが使えない設定です。

これによりロック画面からSiriを使えなくなり連絡先やカレンダー情報が漏洩するリスクを減らすことができます。

確かに現在のiOSでは、Siriを利用する場合、最初に所有者の声を学習させるので他人の声には反応しません。それに、言語を日本語に設定しておけばそれ以外に反応はしません。

なので、それを絶対だと信じるならば、ここから先の話は無視してもいいかも知れません。

しかし、誤って他人の声に反応しない、と絶対的な自信を持って言い切れるでしょうか。

私は、海外旅行中は切っておくのが無難であるに一票です。海外の犯罪者の能力はときにより凄まじいものがあります。

***

もし仮に犯罪者が、あなたのiPhoneのSiriに話しかけられるとしたら、どんなリスクがあるのでしょうか?

カレンダーの予定やリマインダーの詳細

これにより、あなたが不在である時間帯を第三者が知ることができ、これは家や宿泊先への不法侵入の機会を提供することにつながる可能性があります。

また、ビジネスミーティングや旅行の予定など、個人的な予定や秘密情報が漏洩する可能性もあります。

メッセージ・電話やメールの内容

プライベートな通信やビジネス関連の通信が第三者に漏洩すると、個人的な情報や機密情報が公になってしまう恐れがあります。

また、この情報を悪用することで、詐欺やなりすましの手口として使用される可能性もあります。

クラウド上のファイルや画像の漏洩

Siriを使ってメールを読んだり、テキストメッセージを表示したりすることは可能で、このメールやメッセージの中にクラウド上のファイルや写真へのリンクが含まれていると、そのリンクを使ってファイルや写真にアクセスすることができます。

 

通知の制限

「通知」をオフにする設定方法

  1. 「設定」メニューから「通知」を選択する
  2. 「通知スタイル」という項目の下に登録アプリが並んでいるので、アプリ個別に「通知を許可」をオフにする

    通知スタイル

「通知」をオフにしていたほうがよいアプリ

  1. メッセージング系:iMessage、LINE、Facebookなど
  2. SNS系:Twitter、Instagramなど
  3. メール系:Mail、Gmail、Airmailなど
  4. 金融機関系:銀行系アプリ、証券会社系アプリなど

Siriのところでも申し上げましたが、個人情報をいつの間にか勝手に知られ、そこから金銭被害に遭うのを防ぎたいわけです。そういう意味では、ロック画面の通知表示も本当に危険です。

では具体的には、どうのように危険なのでしょうか。以下に解説します。

通知が表示から盗まれて危険なもの

プライバシーの侵害

ロック画面での通知により、他人が直接あなたの個人情報や機密情報を見ることができ、これには、連絡先、メッセージの内容、電子メールの詳細、カレンダーの予定などが含まれます。

これらの情報から、あなたの個人情報が盗まれる可能性があります。

個人情報を盗まれると、クレカ詐欺やオンライン詐欺へと発展してゆく可能性があり、気がついたときは大きな金銭的損害を被ってたなんてことになりかねません。

フィッシング攻撃

ロック画面の通知を見て、一部しか表示されないのに誤解して、本物だと錯覚する可能性があります。

これにより、フィッシングサイトに誘導されてしまう可能性があり、パーソナルデータを盗まれたり、金銭被害を受けたりする可能性があります。

二段階認証のバイパス

バンキングアプリや他のセキュリティ対策を施したアプリで二段階認証を設定している場合、一部のアプリは認証コードを通知として送ります。

この通知がロック画面で見られてしまうと、悪意のある者がこのコードを利用してアクセスを試みる可能性があります。

重要なアカウント情報の漏洩

ソーシャルメディアやメール、メッセージングアプリからの通知は、アカウントのパスワードリセットや回復のために使用される場合があります。

この情報が不正に利用されると、アカウントを乗っ取られ、金銭的損失を招く可能性があります。

***

繰り返しますが、これらの設定により、確かに一部の便利さは失われますが、それよりももっともっと大切なiPhoneのセキュリティを確保することができます。

特に海外旅行など、盗難リスクが高まる場面では、設定の見直しでプライバシーとデータの保護をしっかりすることが非常に重要となります。

手順が少々煩雑に感じられるかもしれませんが、それはあなたの大切な情報を守るための手間だと理解してください。

 

ロック画面見直しの重要性アゲイン

この記事を通じて、私たちが日常的に利用しているiPhoneが、思わぬ危険を内包していることを理解していただけたでしょうか。

その危険性は、便利さと引き換えに受け入れたたロック画面の設定から来ています。

私たちはロック画面からの・・・

  1. Siriの使用
  2. 通知の表示
  3. コントロールセンターへのアクセス

といった機能を許可することで、確かに日々の生活が便利になりました。しかし、その一方で、犯罪者が私たちのプライバシー情報を盗み出すチャンスを自ら作り出してしまっているのです。

それらが引き起こす可能性のある被害は、身に覚えのない請求の発生、個人情報の流出、さらにはストーキングや詐欺と、想像を絶するものです。

これは決して他人事ではなく、今すぐにでも対策を講じるべき事態です。

ここで再度強調しますが、ロック画面の設定を見直す事によりあなたのデータとプライバシーを守ることが本当に重要です。

その一手間が、大切なあなたのデジタルライフを守る大きな一歩となります。

私たちの生活はスマートフォンに大きく依存しています。そのため、その安全対策は適切に行わなければなりません。

海外旅行をするときには尚更です。コテンパンにやられてから地団駄を踏んでも遅いです。



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