目 次
はじめに:万博記念公園の歴史と魅力
大阪万博記念公園は、1970年に開催された日本初の国際博覧会「大阪万博」の跡地に作られた広大な公園で大阪府吹田市にあります。
万博開催時にはとても特徴的な世界各国のパビリオンが所狭しと立ち並んでいましたが、今はほぼ取り除かれています。
では、その後広大な敷地はどうなったのでしょう?
約260ヘクタールの敷地には、自然豊かな芝生広場や池、森林などが広がり、四季折々の花々が咲き誇っています。
また、大阪万博のシンボルである太陽の塔や、世界各国から寄贈されたモニュメントや建造物なども見ることができます。
つまり、過度に商業化されずに、自然豊かな誰もが安心して楽しめるスポットに、本当に上手に変身したのです。
万博開催から50年以上の時を経て、当時とはすっかり姿が変わってしまったけれど、今も尚魅力一杯のスペースとして生き続けているのです。
この記事では、一年を通じて楽しめる森や花、そして歴史や文化に関するおすすめの見どころにグルメ、更にはこの公園ならではの施設も合わせてご紹介します。
男女を問わず、老若を問わず、誰もが都会の喧騒を忘れて優しいひと時をおくれる最高の場所、それが大阪万博記念公園です。
映え好きにとってもたまらない場所ですよ。公園全体の設計が絶妙で、小川や可愛い滝なども含めた、木々とお花の映えスポットが無数にあります。
物凄く盛り沢山ですが全てご紹介します。では早速!!
公共交通機関でのアクセス方法
基本推奨は公共交通機関利用です。車はやめたほうがいいです。
自家用車で来園しないほうがいい理由は、土日祝祭日はそもそも大勢が来園されるし、隣接地に「ららぽーとEXPOCITY」というデッカイ商業施設があり、ここの集客力も相当なので、結局駐車場に入れない可能性が高いからです。
但し、平日で且つ大きなイベント等がなければ、駐車場問題は発生しないかもしれませんので、平日なら車利用でも大丈夫でしょう。
公共交通機関を利用してのアクセス方法
以下に各方面からの鉄道案内図↓を載せます。位置関係はメチャクチャですが、路線と駅で把握していただければと思います。
(空港からの場合)
大阪方面から来場の場合
- 地下鉄御堂筋線の大阪駅or新大阪駅で乗車し千里中央駅で下車
- 大阪モノレールに千里中央駅で乗り、万博記念公園駅で下車
関空から来場の場合
- 関空でJR(関空快速か特急はるか)に乗り大阪駅で下車
- 地下鉄御堂筋線に乗り換え
伊丹空港から来場の場合
- 大阪モノレールに大阪空港駅から乗車し万博記念公園駅で下車
京都方面から来場の場合
- 平日:JR新大阪駅で地下鉄御堂筋線に乗り換え
- 土日祝日:JR茨木駅で下車し近鉄バス(西口4番乗り場)に乗り換えエキスポシティ前で下車(若しくは新大阪で下車に地下鉄御堂筋線乗車)
車でのアクセス方法
車載のナビで迎賓館(日本庭園内)への進入ルートが表示された場合はそれを信用してはいけません。一般車両は迎賓館には入れません。
何れにしても一度万博外周道路に入って、そこから周囲にある5つの駐車場の何れか↓に入る必要があります。
が、名神高速を使って来ると、特に初めてなら、万博外周道路に入ることがそもそも難しい可能性があります。
なので、行きあたりばったりではなく、よく予習をしてからお出かけになることをお勧めします。
各駐車場へのアクセス
東駐車場へのアクセス
南駐車場へのアクセス
西駐車場へのアクセス
中央駐車場へのアクセス
日本庭園前駐車場へのアクセス
駐車場の利用時間
駐車場の利用料金
平日利用料金
休日利用料金
アクセス関連サイト
開園時間と休園日そして利用料金
開園時間・休園日そして利用料金などについては以下のとおりです。
- 開園時間:9時30分〜17時(入園は30分前まで)
- 休園日:毎水曜日、水曜日が祝日の場合は直後の平日(4/1〜5/2・10月・11月は無休)
利用料金
- 自然文化園・日本庭園共通:大人260円、小中学生80円
- EXPO’70パビリオン:高校生以上210円、中学生以下無料
- 夢の池サイクルポート:2人乗り20分1000円、4人乗り20分1300円
- 万博おもしろ自転車広場:3才以上30分500円
- 森のトレイン:3才以上1回350円
- アスレチックエリア:大人3000円、中学生2200円、小学生1500円何れも80分間
- 天空回廊:一律300円(4才以上利用可)
- 国立民族学博物館:一般580円、大学生250円
- 大阪日本民芸館:大人710円、大高学生450円、小中学生100円
利用料金の内、一番最初にある「自然文化園・日本庭園共通」というのは、万博公園内に入る入場料だとお考えください。
それを支払って入場して、そして園内の有料施設を利用する場合は別料金が必要ということです。
コインロッカー
遠方から来園される方にとっては、コインロッカーの有無は結構大きな関心事だったりします。
残念ながら、万博記念公園内にコインロッカーはありません。でも、大阪モノレールの万博記念公園駅と次の公園東口駅には設置されています。
万博記念公園駅ご利用の場合はどの列車でもいいのですが、公園東口駅ご利用の場合は彩都線なのでお間違えのないようにしてください。
また、万博記念公園駅のコインロッカーはICカード専用なので注意が必要です。
ロッカーの大きさと料金
万博記念公園駅
彩都駅
利用可能なICカード
☆☆大阪モノレール路線図・駅・時刻表☆☆
園内イベント
年中を通して様々なイベントが予定されているので、サイトのイベント一覧で確認して予定を立ててください。
一方、公園内のイベントでも、他社が主催するイベント、例えば2022年11月や2023年5月の花火関連などは必ずしもイベント一覧に載ってはおらず、確認したところサイトトップのスライダーで告知していたとのことです。
また、中央口から入ると太陽の塔の裏側のお祭り広場にてよく催しが開催されています。全国の物産展とかラーメン祭りみたいなやつ。
こういった催しも含め、公園内で行われるイベントは全てイベント一覧に表示してもらうのがベストではないか、とお話しておきました。
お花を楽しむ:四季折々の花々と庭園の紹介
園内には、日本庭園や自然文化園、太陽の塔などの見どころがたくさんありますが、私が最も魅力を感じているのは、四季折々の花々や自然が楽しめる雄大な自然文化園です。
中央口をくぐると目前に太陽の塔が立っており、真っ直ぐ進むと一番奥が日本庭園です。
そして、太陽の塔から右側は、催し場として利用される広場・ボートが浮かぶ大きな池・駐車場などが配置されています。
一方、左側は森から里山というイメージで設計されており。森の中は大きく回る通路と、小さく回る通路。そしてその間にたくさんの小路があります。また幾つもの小川と大小の池が一層の風情を醸し出しています。
森は、人工の森と自然の森が混在していて見事な調和がとれています。また、そこかしこに数え切れないほどの種類の樹木やお花畑が、そして大きな芝生の広場などがあり、歩いていて飽きることがありません。
更に、先にもちらっと述べましたが、園内一番奥には50年以上前に設計された大きな日本庭園が今もきれいに運営されており、それら全てがあなたをお待ちしています。
老若男女を問わず多くの方々が訪れてますが、そのなかでも目を奪われるのは、ベビーカーを押すママさん達です。安全で騒音がなく自然豊かな環境が誘うのでしょうね。
公園の面積についてですが、東京ドームなら70個分、TDR(ランドとシー合計面積)なら3.3個分と、兎に角べらぼうに広いです。
では季節ごとに、万博記念公園に咲く主だった花の紹介をしていきますが、花も樹木もとんでもなく種類が多く、どれもこれも素晴らしくて美しい。
春の花々
春は万博記念公園の中でも最も美しい季節です。桜、チューリップ、梅、しゃくやくなど、さまざまな花が咲き誇ります。
特に桜の名所として知られ、公園内の桜並木が見事な景色を醸し出します。また、毎年春には桜まつりが開催され(2023年は3/17〜4/9まで)、多くの観光客が訪れます。
個人的に一押しなのは、川辺に並ぶ桜で、得も言われぬほど心を奪われます。
また梅園一面に咲く梅の花も可愛いですね。大阪城の梅林を思い出します。
チューリップ園も超イチオシで、すごい数の花が色とりどりに咲く姿は本当に見惚れてしまいます。
しゃくやくは日本庭園に入って右の方、はすの池の東隣に植えられています。独特の花びらの重なりがきれいですね。
夏の花々
夏はアジサイが咲く季節で、公園内のアジサイ園では約40種類のアジサイが楽しめます。ものすごく充実していて超おすすめ。アマチュアカメラマンにも人気のスポット。
夏の花八景は割と近年再開発されたエリアで、中央口をくぐると、森とは反対側で記念公園の一番東南に位置しています。
エリアに入ってしまえば、それなりの草木があり良い場所ながら、公園全体の設計配置を俯瞰すると、ちょっと取ってつけた感がなくもないというか連続性がなくてちょっと残念。
また是非とも行きたいのが日本庭園内の花しょうぶ田(5月中旬〜6月中旬)です。ここのお花とともに田全体の景色も凄く美しく作られています。
秋の花々
秋は紅葉の名所として有名で、公園内には約5,500本のモミジが植えられています。
紅葉が見れるのは一か所ではなく、園内のあちこちで、大きな木の紅葉、小さな木の紅葉を楽しむことが出来ます。晴れた日に紅葉ハイキングなんていいかもしれません。
特に、日本庭園の入り口から左へ進み竹林を抜けて少し登ると迎賓館がありますが、その前周辺の紅葉はきれいです。こんな奥まで来る人はそんなにいなくて、落ち着いて鑑賞できます。
ただ私が観察した限り、目前が燃える状態という場所はないです。
ハスとスイレンは何れも同じ場所にあり、日本庭園の入り口から入って一番右側のハス池です。池もそのロケーションも最高に美しく、池一面に浮かぶハスの葉だけでも見る価値があります。秋というより夏に入れるべきか。
また、コスモスもこの季節の風物詩です。花の丘ではピンクや白など様々な色のコスモスが咲き乱れ、同じ場所にあるもふもふ感たっぷりのコキアは結構壮観です。
日本庭園の前には平和のバラ園というエリアがあります。250品種約2400株のバラが結構長期に亘り色とりどりに咲き誇ります。5月から6月にかけてはローズフェスタが開催されます。
冬の花々
つばきの森には約100種260本のつばきが植えられていて、品種ごとに順番に咲いていきます。
スイセンは園内何か所かで見ることが出来ます。種類が豊富で、種類によっては同じスイセンとは思えないほど違っていて興味深いです。
寒い季節のカンザキナノハナは一面を黄色に変えて、とても見応えがあります。
また、太陽の塔に下の花壇では約8000本の色とりどりに開花したアイスチューリップを見ることができます。
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園内のお花を、ごくごく一部ではありますがザザッと紹介しました。
四季を通じて園内のそこかしこに、可愛く美しく咲く多くのお花は、訪れるあなたの心をきっと癒やしてくれるでしょう。
万難を排して日本庭園にだけは行くべし
今は日本庭園の入場料がなくなっているので是非中を歩いてください。自然文化園の森とは全く違って、日本庭園として設計された大規模な庭園です。まぁ見ごたえがありますよ。
なんせ幅1.3km奥行き200mで総面積が26haもありますからね。
東西に細長い形をしていますが、西から平安時代、鎌倉・室町時代、江戸時代、現代、と4つのテーマで作られています。なので、ぐるっと一周すると色んな景色に出会える仕組みです。
正門を入ってすぐ前が中央休憩所。そこで目に飛び込む心字池と築山が雄大で、まさに日本の美ですよね。
休憩所は軽食もあります。ここでソフトクリームを買って、食べながら心字池周辺を眺めるのがとても贅沢だと感じます。
個人的には、心字池の風景と東側のハス池・花しょうぶ田周辺の風景が一番好きです。
また日本庭園内には「万博日本庭園八景」というものがあって、私の知る限りでは「そこ」の案内板以外には、その場所を知るすべがありません。八景を探しめぐり写真に収めてゆくのも楽しい回り方かなと思います。
心字池と迎賓館の間の小高いところには「千里庵」と「汎庵・万里庵」という2つの茶室があり、写真で見る限り相当ガチなやつです。期間限定で呈茶体験も出来るようです。
万博開催中、海外の要人をもてなした迎賓館も日本庭園内にあります。正門から左に歩き竹林の風音を聞きながら進むと一番西側にあります。
現在は株式会社プラネットワークという会社が主に結婚式場として運営をしているようです。
ごく僅かの記念公園入場料だけで、こんなに広大で作り込まれた歴史あふれる庭園を見ない手はありません。何処を見なくても、ここだけを目標にして来園してもいいくらい価値があります。
園内の文化施設:博物館や展示館で学ぶ文化と歴史
1970年に開催された日本万博。閉幕後、あれだけ沢山あった建築物は、太陽の塔と(元)鉄鋼館以外は全部解体され消えました。太陽の塔も以後50年に亘ってその内部が公開されることはありませんでした。
それから月日は経ち、1977年に国立民族学博物館が開館、1978年には大阪日本民芸館が開館し、そして、(元)鉄鋼館は2010年にEXPO’70パビリオンとしてリニューアルオープンしました。
最後に太陽の塔ですが、2018年から耐震補強工事や展示物の復元などが行われ、2022年3月に再び公開される運びとなりました。
ということで、園内には主な4つの文化施設があります。文化施設としてはどれも優れているので、ゆっくりと鑑賞されるのがいいと思います。
- 国立民族学博物館
- 大阪日本民芸館
- EXPO’70パビリオン
- 太陽の塔
ただ、自然文化園の草木を見つつ散歩して、そして文化施設もとなると、結構体力は削られますので、あまり無理はなさらないでください。
いずれにしても園内全部を一日で、というのは無理です。
これら4つの施設は、最初の方で説明したように、大阪万博記念公園の入場料の他に、それぞれの施設毎に入場料が必要です。
- 太陽の塔:大人930円、小中学生380円(万博記念公園入場料込み)
(ネット予約時にクレカ決済。但し、平日で予約枠が一杯でないなら直接太陽の塔で支払いをして入館でき、この場合は大人720円小中学生310円) - EXPO’70パビリオン:高校生以上210円、中学生以下無料
- 国立民族学博物館:一般580円、大学生250円、高校生以下無料、満65才以上490円、障害手帳持ちの場合は介添者1名とも無料
- 大阪日本民芸館:一般710円、高大生450円、小中生100円
(大阪万博記念公園中央口で観覧券を購入した場合は公園入場は無料になる。障害・被爆・特定疾患などの方は被介助者1名につき介助者1名とも無料)
注意点
どの施設も、常設展とは違う何か特別展が催されている場合は、経験から言うと、その部分のみ別料金になるはずです。
太陽の塔
この記事をご覧の殆どの方は、大阪万博が開幕した1970年当時にはまた生まれてなかったと思います。
開幕当時とは太陽の塔の周りも景色が一変しています。開幕時は大きな屋根に穴が空いていて、そこから塔が突き抜けていました。
大屋根の中にも塔の展示があって、だから屋根の中にも入ることが出来たんですね。
太陽の塔は高さ70m幅は25mです。開幕当時の内部への出入り口は地上にありましたが、現在は地下に変更されています。
地下部では、塔建設計画から実現に至るプロセスが展示パネルに詳しく語られており、私のように開催時に足を運んだ人たちにとってはとても懐かしい感覚に包まれることでしょう。
なんと言っても、太陽の塔内展示物の目玉は約41mの「生命の樹」です。樹に沿って292体の生命体が展示されています。
そして、生命の樹の周りを螺旋階段で登っていくので、下から上へと順番に生命体を見てゆくことになります。(予約時エレベータも選択できます)
また、太陽の塔には4つの顔があります。
- 黄金の顔:未来を象徴
- 太陽の顔:現在を象徴
- 黒い太陽:過去を象徴
- 地底の太陽:人間の祈りや心の源を表現
正面の高いところに輝いているのが黄金の顔、太陽の顔は両腕の間にある顔、その後ろ側にあるのが黒い太陽、そして地下展示場にあるのが地底の太陽です。
さて、塔内部には不思議な階段がありますよ。
螺旋階段を上り詰めた最上部の一角に、進入禁止になっている、なんか天国への階段みたいなのがあります。結構長くて、でもオブジェ的でもなくて、なんでこんなものがあるのだろうと聞いてみました。
その答えは、先に説明した大屋根への脱出階段でした。緊急時に、螺旋階段だけでは詰まってしまうので、屋根へも脱出できるようにしてたようです。多分、太陽の塔の腕部分に伸びているんだと思います。
今は屋根が撤去されたので階段も外部へは続いていません。しかしそれにしても、妙に記憶に残るシュールな階段です。写真に撮りたいがダメなんですね。
また、そこからわかるのは、内部で登ることが出来る一番高い部分は太陽の顔あたりということですね。尤も、もっと高いところまで点検のために登れるようにはなっているみたいです。
注意事項
入場は予約制です。しかし平日で予約が埋まってなければ飛び込みでも入れます。また、撮影ができるのは地階と1階のみです。そしてフラッシュは禁止です。
EXPO’70パビリオン
EXPO’70パビリオンは、先に紹介しましたように鉄鋼館をリニューアルした記念館です。
ここには万博当時の思い出が一杯詰まってます。展示物は約80品目約3000点です。
様々な角度からの当時の解説や写真パネル。そして、当時実際に使われていた物も展示されていますし、その一つ一つを見ていると開催当時の様子が心のなかに呼び起こされます。
また、場内には縮尺1/300のミニチュア万博会場があって、これがなかなか見事です。当時をご存じない方でも、この記念公園にとても斬新な建物がこんなに沢山建っていたんだと驚かれるのではないでしょうか。
そしてもう一つの目玉がスペースシアターです。これは旧鉄鋼館時代にあったホールで、音と光のショーがとても素敵でした。
なんせスピーカーが1008個も設えてあって、音楽ミキサーの立場で考えたら、相当面白い音響効果を出すことができそうです。って当時は実際にそういうのを聞いていたわけですが。
それに負けない光設備もあって、光と音のショーはなかなか見事なものでした。
ところが残念なことに、現在は中に入ることが出来ません。外からガラス越しに眺めるだけです。
ホールに座って、光と音を体験できてこそ価値があるわけで、中を見るだけなら何の意味もありません。せっかく貴重なホールを保存していたのになんでこうなるのか?
恐らく、常時中に人を入れて音と光のショーをやるとなると、金銭的に厳しいのでしょうね。或いは耐震上の問題か? 何れにしても無念は無念です。
もう一つ残念な点を挙げると、あれだけ大規模な博覧会の記念館なら、もっともっと展示すべきものがあると思うのですがどうでしょうか。
館内には記念グッズなどが買えるショップもあるので、館を去る前にでも見てください。
大阪日本民芸館
中央口から太陽の塔の左側をまっすぐ北進すると日本庭園前、道の右側にバラ園があって、その向こう側に大阪日本民芸館があります。
大阪日本民藝館は、日本の伝統的な工芸品や美術品を展示する美術館です。
陶器、染織、漆器、竹工芸、木彫、金属器、民具など、さまざまな分野の日本の民藝品をく中心にした展示がされています。
ただ正直に言うと、ちょっとマニアックであり、特にこういう工芸品に興味をお持ちでなければ入らなくてもいいかなとは思います。
実は、大阪万博記念公園内の写真はたくさん撮っているのですが、この民芸館の写真が一枚もありません。
館内撮影禁止だったのか、単に心が動かなかったのか。それにしても撮らないなんてありえないんですけどね・・・。
館内にはショップが有って、日本各地で作られた食器や織物などが取り揃えられています。
ショップの商品には興味を持てる方もおられるでしょうから、特に展示が別料金であるなら(私が行ったときはそうだった)ショップだけを見るというのもありです。
国立民族学博物館
この博物館は我々からするとちょっと特殊で、総合研究大学院大学が置かれていて2つの専攻があります。
総合研究大学院大学では、国立民族学博物館の研究者が指導教員として、博士課程の学生たちに民族学、文化人類学、考古学、文化資源学などの専門的な研究指導を行っています。
それはさておき、兎に角一度は行ってみる価値がぎっしり詰まっている博物館だと明言できます。国立の施設はどの国でもそうですが、はずれがないです。とっても素晴らしい。
少し上で日本庭園を大絶賛しましたが、国立民族学博物館も同様です。足を運ばなければ勿体ないです。
この博物館では、世界各地の民族や文化に関する展示が行われています。
アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア、アメリカ大陸など、多様な地域の文化や歴史を学ぶことができます。
また、定期的に特別展も開催されており、幅広いテーマで世界の文化に触れることができます。
その展示品の数は12000点、収蔵標本総数はなんと驚きの34万点。ここで「圧倒的!」と言わなければ言うところがないでしょ。
地域ごとの文化や歴史という大括りで、その範囲ならなんでもあり的な展示で、それはそれはメチャクチャに面白いです。
写真好きにとっては、どれを撮らずにおくかを決めるのが難しいくらい魅力的な展示品だらけです。
注意点としては、あまりにも巨大な空間に膨大な展示品なので、一気に鑑賞することは不可能です。
もし、それを決行するなら、途中で見疲れして適当に流してしまいます。なので、1Fにあるレストランでコーヒーでも飲みながら、或いは食事をして仕切り直して、そして続きを観るのがいいのかなと思います。
ミュージアム・ショップが1Fにありますが、この記念公園の中にあるショップの中で一番品数が多いと思います。見るだけでもいいので是非寄ってください。
オリジナルグッズに世界各地の民芸品。あと関連書籍やCDなんかも取り揃えています。
園内グルメを楽しむ:レストランやカフェのおすすめメニュー
大阪万博記念公園で花々を満喫したら、お腹も空いてきますよね。そこで、園内にあるレストランやカフェのおすすめメニューをご紹介します。
殆どの方は中央口から入園されるので中央口周辺から紹介をします。
ノイカフェ
中央口の券売機前に、つまり園の外側に可愛いお店があります。それがノイカフェ。
メニューはコーヒー系ドリンクとソフトクリーム、あとボールカステラなど。ソフト食べたいけど園内は高い。OK、じゃあここで買いましょう。
吉たこ・ジェラフル
中央口を入ってすぐ左側に並んであります。
吉たこは吉本興業の運営するたこ焼き屋。ジェラフルはクレープとタピオカのフランチャイズ店。
NUGGET NUGGET
チキンナゲットと飲み物のお店。中央口から太陽の塔の左側を北に進むと道の左側、大地の池の手前にあります。
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以下落ち着いて食事ができるお店を紹介します。万博記念園内には落ち着いて食事のできるお店が5つあります。
- 日本庭園内の中央休憩所内の食堂「和み」
- 日本庭園の南側に隣接する国立民族学博物館内の「森の洋食 グリルみんぱく」
- 国立民族学博物館の前の道を挟んで、すぐ東側にある「薪窯ピッツァ・カフェ NORTH GARDEN」
- 国立民族学博物館の南側の大地の池の西南に隣接する「 レストラン ParkCafe」
- EXPO’70パビリオンと北側の道を挟んで隣接する「Seattle’s Best Coffee」
一店舗ずつ紹介します。
和み
日本庭園の正門をくぐったら目の前にあるのが中央休憩所です。この中にある食堂「和み」のメニューはうどんとカレーです。
ちゃんとした厨房があるわけではなく、ここで一から仕込むというようなものではなさそうです。雰囲気も食堂そのものです。
無難な2品目なので、お昼は軽く済ませればいいという場合はここで食べるのもいいかもしれません。
あと、ちょっとしたグッズの売店も兼ねており、また、ソフトクリーム(420円)もあるので、すぐ前の心字池を眺めながら食べるのもいいでしょう。
森の洋食 グリルみんぱく
国立民族学博物館の中、正面から入っていくと左側の建物内にあります。先に説明しましたように、博物館の展示品数が物凄く、結構エネルギーが削られるので、その補給にはここがいいでしょう。
ここと次に紹介するNORTH GARDENの経営者は同じです。
メニューはパスタ類・牛ステーキ・豚グリル・オムライス・カレー・ショートケーキといったところです。
パスタは自家製、料理は素材に拘りがあります。
万博記念園内で食事するなら「グリルみんぱく」か「NORTH GARDEN」がいいと思います。昼食としては少し高いようにも思いますが、とても美味しいのでそれだけの価値はあります。
薪窯ピッツァ・カフェ NORTH GARDEN
園内の食事処として私が尤も推薦したいのがNORTH GARDENです。
店長もそうですが、スタッフがとてもいい人たちばかりで、それだけでも落ち着きます。加えて、店内のおしゃれさ加減もとても気に入ってます。
料理はパスタとピザで種類は豊富です。
店長から直接聞いたのですが、ピザ生地もパスタも全て粉から作り上げて、それを調理しているので、生パスタはもっちり、ピザは小麦の香りが凄くよくて、とにかく美味しいです。
一つ難点を言えば、ちょっと高いかも。でも、ちゃんとした料理を提供しようとすれば、これくらいになってしまうのかもしれません。
土日祝日の昼時はかなりの順番待ちになるので、そういう日に来られるのなら最初から諦めたほうがいいかもしれません。いい季節なら、平日でも昼食時はやはり順番待ちになります。
店の外には屋外テーブルがあり、そこで食べる場合は別の窓口から注文するのですが、こちらのほうが多少早く食べられるでしょう。
レストラン ParkCafe
万博記念園内のほぼど真ん中に位置し、どっちからも向かえるという意味では便利です。
洋食屋さんプラスカレーもあるうどん・そば屋さんというお店で、ご両親やお子さん連れに向いてそうなお店です。
過去一度だけ入って↓を食べたのですが、「特にまずいということはない」が感想です。
それも、たまたまだったのかもしれませんが、スタッフの対応が良くなかったです。
味もスタッフもイマイチで、それ以来足が向く事はありません。
Seattle’s Best Coffee
中央口から見ると太陽の塔の裏にある東西に走る道を東に歩くと、つまり中央口から右へゆくと下の広場の東南角にあります。
道を挟み真南にはEXPO’70パビリオンがあります。なので、この2つをセットで行動計画してもいいかもしれません。
Seattle’s Best Coffeeにはカフェで、ドリンクの他フードメニューも割と豊富で、ホットドッグ・ハンバーク・各種パスタ・サンドイッチなどがあります。
実はここ、私、すごくお気に入りです。
特に、冬はこの周りは何もなく、平日は空いてて静かで、落ち着いて珈琲を飲みつつネットしたりデジタルブックを読んだり出来ます。
珈琲は混雑時は知りませんが、注文してから豆を挽いて淹れてくれます。味は、苦み酸味ともバランスよく主張しています。
全ての飲食施設の場所
万博記念公園のホームページには今ご説明した飲食店の場所が全て公園イラストの上に表示されています。
EXPOCITY内の飲食店
万博記念公園外ですが、南側に隣接して大型複合商業施設EXPOCITYがあります。万博記念公園内で昼食を摂れないケースも考慮して簡単に触れておきます。
観覧車を左に見て建物の両サイドに出入り口があります。
左側は、出入り口付近に飲食店が集中しており、右側は建物の中に入ってエスカレーターで3階まで上がると、後ろ奥にフードコートがあって飲食店が集中しています。
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飲食店ではないが、手ぶらで出かけバーベキューが出来る、という施設が2ヶ所あるのでその紹介をします。
「LIVING PARK」と カフェ「WEST」
両方とも同じ会社が運営しています。
LIVING PARKはアウトドアリビングというコンセプトで「広場がリビング」。用意されたそういう施設でまったり過ごそう、という事なのでしょうか。
お弁当を持っていってもいいし、併設のカフェWESTでサンドイッチと飲み物を買ってきて食べてもいいし、また施設利用者専用はバーベキュー場が利用できて、その材料一式はカフェWESTで調達できます。
バーベキュー場「b-base」
「バーベキュー料理を食べながらキャンプ施設で楽しく過ごそう」という体験ができます。勿論手ぶらでOKです。
公園の東サイド、夢の池の南側に隣接している施設。夢の池にはボートもありますよ。
1予約3時間制なので、実質バーベキューのみのための時間となりそうですね。
休日は結構人気がありそうで、もし予約を考えておられるなら、少し早くアクションを起こすのがいいかもしれません。
その他の施設
ここで紹介した様々な施設の他にも、遊べる施設が沢山あるので、主だったものを紹介します。
ソラード ( 森の空中観察路 )
森の中の空中散歩道です。
森は造成当初から約40年も経っていて結構本格的になっており、その中に約300mにわたって作られている陸橋を歩けます。途中幾つかのツールもあります。
自然観察学習館の裏から出発して、陸橋の高さは低いところで3m、高いところで10mくらい。東側の終点には展望タワーが設えられており、高さ19mまで登って周囲を見ることが出来ます。
展望タワーのすぐ西側には花の丘が開けてますのでセットで計画されるのはどうでしょうか。
無料ですし、足に差し障りがなければ登らない理由はないでしょう。
自然観察学習館(moricara)
ソラードの前にある建物で、自然に親しんで学習できる施設です。
館内には、昆虫の標本や水槽、そして公園内の自然をイラストや写真パネルにして展示説明しています。
また木育スペース、キッズスペース、授乳室なども完備されており、お子様連れにはピッタリの場所です。子連れママさんの休憩場所としてもいいかもしれません。
しかも無料なので行きましょう。
万博おもしろ自転車広場
中央口のすぐ右、東側にあるのが万博おもしろ自転車広場。
色んな種類の自転車が40種類100台あります。かわりだね自転車や昆虫自転車など。
場内には、幼児広場、周回コース、2輪コースがあります。
中央口のすぐ側で、お子様連れにはうってつけなのですが、残念ながら有料です。
- 利用料金:一人30分500円、以後10分毎150円追加(3才以上)
- 万博おもしろ自転車広場紹介サイト
やったねの木(大型滑り台)
上の自転車広場の東側に隣接するのが巨大ローラー滑り台で、これもお子様連れ向け。
2台あって絡んで交差して、みたいな作りになっていて、なかなか興味をそそられます。
滑り台には年齢制限があって、6才から12才までが対象となります。
また、同じエリアには高齢者用の健康遊具や、視聴覚障害者向けの遊具も備えてあります。
巨大立体アスレチック迷路
迷宮の砦と名付けられた迷路が、やったねの木の北側に隣接しています。要するにこの辺はお子様向けの施設が揃っている場所です。
高さ13m5階層の木組みの迷路を登っていって最上階にたどり着けば、そこがゴールです。
結構デカイ木造構造物で最初は少し見惚れます。
迷路は2コースあって、体力コースはロープの吊橋やボルタリングなど、なかなかおもしろくて少し体力もいる仕掛けが色々と施されており面白そうです。
もう一方の知力コースは、からくり扉やロープ迷路などが待ち構えていて、判断ミスを連発すると、なかなかゴールにたどり着けない面白さがあります。
利用条件があって、体力コースは健康な小学生以上。知力コースは3才以上なら保護者同伴で利用できます。
- 料金:一人500円(3才以上有料)
- 巨大立体アスレチック迷路紹介サイト
万博BEAST
上から見ると六角形の塔で24mの高さがあります。
これがガッツリと凄くて、なんと121ものアクティビティーが楽しめるアスレチックタワーです。
下から見てると非常に危なっかしく見えますが、ワイヤーに繋がれていて、事前の講習もあるので安心です。
アクティビティーの中にはカイジの一場面を思い出させるようなものもあってスリル満点です。
また、別料金にはなりますが、最上階は天空回廊になっており、360°の展望が楽しめます。
運動系の部活で体を作っている方は、かなり楽しめると思います。類似の施設でもここまで大きく凝っているものはなかなかないのでオススメ。
- アスレチック料金:大人3000円、中学生2200円、小学生1500円
- 利用時間:80分間(但し講習時間は含まない)
- 天空回廊:300円(4才以上可、小学生以下は無料、但し同伴の親は有料)
- 万博BEASTオフィシャルサイト
わくわく池の冒険広場
万博BEASTのすぐ前の広場にはちょっとした幼児専用の遊具が取り揃えてあります。
お弁当持ってきて広場の芝生の上で食べて、すぐ横の広場の遊具で子供を遊ばせるというプラン。
パークゴルフ万博公園
いわゆる自然文化園の中ではないのですが、西口を出てすぐのところに18ホールのパークゴルフ施設があります。ここも万博公園の一部のようです。
一般のゴルフとの違いですが、安全で年代を問わず楽しめる疑似ゴルフとでもいうのでしょうか。これを見ていただいたほうが早いです。☆☆
- ☆☆PARKGOLF☆☆
多少なりともゴルフの心得があるならば、カップルやご夫婦も楽しく回れると思います。
- プレー料金
- 1ラウンド:500円
- ハーフラウンド:300円
- 1日:1600円
- パークゴルフ万博公園オフィシャルサイト
源気温泉「万博おゆば」
パークゴルフ万博公園のすぐ横にあるのが万博おゆばという温泉です。
かなり広い露天風呂と内湯とサウナ、そして岩盤浴施設もあります。もう一つ、温泉施設と言えばお食事どころですね。
正直、万博記念公園内の森や草花を見て日本庭園に入って、そしてこの温泉というのは立地的にはあんまりおすすめできません、というか無理があります。
最初から万博おゆばが目的か、パークゴルフとセットで一日を過ごすというようなプランニングがいいと思います。
- 大人(中学以上):870円(土日祝970円)
- 小人(4才〜小学生):420円(土日祝470円)
- 乳幼児(3才以下):120円(土日祝120円)
- 源気温泉「万博おゆば」オフィシャルサイト
まとめ:大阪万博記念公園で一日楽しむためのポイント
これまでに紹介した万博記念公園の魅力をまとめて、一日楽しむためのポイントをご紹介します。
- アクセス方法を把握し余裕を持って出発:大阪モノレールの「万博記念公園駅」から徒歩すぐの場所にある万博記念公園へは、新大阪駅や梅田駅からのアクセスが便利です。乗り換えや所要時間を確認して、余裕を持って出発しましょう。
- 季節の花や風景を楽しむ:万博記念公園では季節ごとにさまざまな花が楽しめます。桜、チューリップ、菖蒲、バラなど、美しい花々を楽しみながら園内を散策しましょう。
- 文化施設を訪れる:世界の文化を学ぶ博物館や民芸品展示館、それに万博開催当時の様子がわかるパビリオンなど、文化施設も充実しています。予め興味のある施設をリストアップして、効率よく回ることがおすすめです。
- グルメスポットで美味しい食事を堪能:園内にはさまざまなジャンルのレストランやカフェがあり、美味しい食事を楽しむことができます。休憩や食事の時間を計画してリフレッシュしましょう。
- フォトスポットで思い出を残す:SNS映えするフォトスポットが多くあるので、カメラやスマートフォンを持って思い出の写真を撮りましょう。
- 季節ごとのイベントをチェック:桜祭りや夏祭り、紅葉ライトアップ、イルミネーションなど、季節ごとのイベントを楽しみましょう。事前にイベント情報をチェックして、計画を立てることがおすすめです。
これらのポイントを押さえて、大阪万博記念公園で一日を充実させましょう。美しい風景や文化施設、グルメスポット、イベントなどを楽しみながら、素晴らしい一日を過ごすことができます。
家族や友人、カップルで訪れることで、さらに思い出に残る時間を過ごすことができるでしょう。
また、万博記念公園では定期的に新しい施設やイベントが開催されることがあるため、何度訪れても楽しめます。公園の公式ウェブサイトやSNSをチェックして、最新情報を得ることが大切です。
最後に、万博記念公園は広大な敷地を持っているため歩くことが多くなります。適切な服装と履き心地の良い靴を履いて快適に過ごすことができるように心がけましょう。特に、疲れない靴のチョイスが大事。
これらのポイントを参考に、大阪万博記念公園で素敵な一日をお楽しみください。
もう一つ忘れてました。
もし宿泊施設をご希望の場合は、結論から申し上げますと、大阪駅周辺・梅田駅周辺が沢山あって選択しやすくて、結局は一番便利でいいです。
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