目 次
iPadの目を見張る進歩
iPadには全部で5種類のモデルがあります。そしてその5種類の内どれをチョイスすべきか? なかなか決めかねている方も多いかと思います。
そこでこの記事ではいろんな角度からあなたに最適なiPadを一台に絞っていくことを目的として作成しました。
iPadってちょっと前まではiPhoneのデカバージョンのように認識されていたはずです。事実当たらずとも遠からずでした。ところがあることをきっかけにして別物に変わっていったのです。
その大きな転機はApple Pencilの登場です。
もちろんタブレットとして指での操作や文字・デザイン・絵画をかくこともできました。が、Apple Pencilを使って同じことをすると、まるで次元の違う操作感や結果を実感できるようになったのです。
そして決定打となったのは物理キーボードとiPadOSの登場です。
iPad OSの実装でApple pencilはますます利便性を増し、長年iOSが苦手としていたファイル管理ができるようになりました。
一方、物理キーボードの登場により文字入力はもちろん、Macと同じような使用感覚でショートカットの使えるようになったのが作業効率を劇的に向上させてくれました。
更に、マウスとトラックパッドが本格的に使えるようになり、ほぼ鬼に金棒状態になっています。
そしてそして、それらを支えるCPU・GPUが負けないくらい進歩してきているので右腕と左腕のバランスはまさにバッチリです。
これらの進化は、仕事にせよ勉強にせよ趣味にせよ、iPadをガチで使い倒す方ほどその恩恵を実感させてくれるわけです。
毎日使っているガジェットでこんなにワクワクさせてくれるものってなかなかないですよね。あなたもこれを機にご自分にぴったりのiPadを是非見つけてください。
早速本論に入っていきますがその前に一つだけ申し上げたいのは、最初はとにかくiPadOSを集中的に理解してください。物凄く役立つ設計になっているので活用し尽くさないと勿体ないです。
もう一つ、選択肢としてCellularモデルを入れていません。その理由は、ほとんどの場合においてWi-Fi環境のないところで使うことはないと考えるからです。
最適なiPadの選択要件は2つだけ
気になるスペックは色々あると思いますが、でもはっきり言って考慮すべき大切なポイントは2つだけです。
ここさえはっきりさせれば、選択肢は自動的に狭まります。では、その2つって何か? それは・・・
- iPadで何がしたいのか? 何を求めるのか?
- 予算は幾らか? 支払える金額の上限は?
この2つを軸として中心に固定しないと、どれだけモデルやスペックを眺めたとて決断はしがたいです。また、その状態で購入しても何かがすっきりしない筈です。
なので、まずはこの2つをよくよく考えた上で明らかにしてください。
iPadでやりたい事とモデル選定
iPadでやりたいこととiPadの能力についてなんですが、無理してオーバースペックなのを買っても仕方がないし、さりとて能力不足で思うようにやりたいことができないのも困ります。一方、予算の問題も無視できません。
その辺、どう折り合いをつけるかですね。
用途とそれに見合うiPadの種類をみていきます。もし、お目当てが予算オーバーであれば、ランクを下げるより不足分を貯めて希望のiPadを購入する方が幸せになれます、きっと。
クリエィター的な用途
- 非常に多いレイヤーに緻密な絵や図を描き随所にエフェクトをかけるとかの場合
- 高画質動画編集で音声・文字・エフェクトなどで多くのトラックが必要な上に実践的なエンコード能力を希望するような場合
このような作業を行う、まさにプロのクリエーター的なニーズなら・・・
第一候補:iPad Pro 12.9
高度な要求に応え十分な作業スペースを確保するにはこれしかありません。容量に関しては、特に高画質の動画や写真などを扱うならば1TBも視野に入れ検討します。
第二候補:iPad Pro 11
家でも事務所・会社でも使いたいが持ち運びに12.9は大きく重いと考える場合は11インチがいいです。画面サイズと重さの違いはよく確認したほうがいいです。能力は12.9と同じ。
第三候補:iPad Air(10.5)
予算の関係でiPad Proに手が届かない場合の選択。プロセッサがiPad ProはA12Z Bionicに対しiPad AirはA12 Bionicと、名称だけ見ればZのあるなしだが、能力は大幅に違います。
そうはいえiPad Airの処理能力も決して低くはありません。多くの作業は不満なくこなせる筈なので、もし不安なら是非店頭で操作して確認してみてください。
ビジネス(クリエーター系を除く)・勉強的な用途
このような用途の場合は圧倒的に文字入力が多いですね。もちろん作表作図も。
タイピングなら物理キーボード、手書きならスタイラスペンが必要です。ソフトキーボードでも手書きでも可能は可能なのですが、しかし、それでは実質的に作業の継続は不可能です。
iPad(無印)のチップの能力はiPad Airの約半分くらいしかないので作業が重ければ当然それなりに差は出ます。が、そこまで重い作業にならなければiPad(無印)で困ることは然程ないでしょう。
iPad(無印)は能力と引き換えながら価格をうんと落としていて、それでいて、そこそこ使えるので予算次第で選択肢に入ります。
第一候補:iPad Air
iPad AirがProに比べてなにが大きく劣るかと言うとグラフィック能力で、これは本当に決定的に違う。逆に言えば、ここのカテゴリーではほぼ満足できる筈であるともいえます。
第二候補:iPad(無印10.2)
能力的にはAirの約半分。なので予算の制約による妥協にはなりますが、グラフィック能力を大きく要求したり、スプレッドシートのセルの中に入れ子構造の大きな式が入りまくってるような事態でなければ、そこそこの働きは期待できます。
読書・動画・ネット・ゲーム・お絵描き
ネット生活用のガジェットとして利用するのであれば、無印かminiで十分だと思います。でも、ゲームが要求する能力はピンキリなので、重いものはカクカクするかもしれません。
候補:iPad(無印)かmini(7.9)
iPad miniはパワフルです。とはいえ、好みと予算に合わせてどちらでもいいと思います。
一つ注意点は、無印の容量が32GBか128GBなので必然的に128GB一択ということになります。32GBは動画や写真を入れなければギリOKかもしれないが、でもあまりに少ない容量はお勧めできないです。
iPad miniを仕事用途では推奨してないでしょ。それはね、軽く小さく持ち運びやすいことは目的ではないからです。
目的はあくまで仕事です。仕事をする上でどうなのか? が選択する上でのポイントです。
Airは経験ないのですが、それ以外は実際に何年も使ってましてね、その上での結論です。
今のiPad miniはAirと同じエンジンを積んでいてかなりパワフルです。ゲームなんかも相当サクサクできるものが多いです。
それに感覚的に丁度かわいいと感じる大きさでね。でも、そういうことと仕事のやりやすさは別物です、関係ありません。
MacのSideCarとしてならともかく、そうでなければメインとして仕事では使えないと言うのが私の結論です。
現在、iPad Proの12.9インチと11インチを双方使ってますが、それらの比較ですら「やっぱり12.9の方が使いやすいよね」って感じますよ!
オプション
キーボード
文字入力を主な用途として使う場合はソフトキーボードじゃ仕事にならないので物理キーボードが必要です。
サードパーティー製も各種販売されているのでそれを利用してもいいですね。ただできるだけSmart Connector接続できる製品がiPad側の電源供給を受けられるので充電不要で楽でいいです。
また、純正キーボードのいいところは接続設定が不要なところで、セットすれば即使用できます。
iPad Pro用には純正キーボードは2種類出ており、トラックパッドの有無が主な相違点です。トラックパッドとiPad Proとの相性は非常に良くて、でもなくても全く困りはしません。このキーボードは価格が高いので判断の分かれるところです。
私はトラックパッドのない純正キーボードとSatechiのブルートゥースキーボードの両方を使っています。
と言うのは、iPadと一体化して利用する純正キーボードを使いつつApple Pencilを使うのは難しいからです。作業に応じて使い分けですね。Satechiのキーボードは通常時はMac用になっています。
キーボードを使うとキーボードショートカットが使えるようになるので、上手くすると作業は爆速になる可能性があります。
スタイラスペン
ペンはね、手書き文字とデザインやアニメ、その他、筆記具や筆を使うあらゆる仕事で必要になります。
仕事だけじゃなくて、お絵描きや写真を敷いてのなぞり書き(これが思いの外楽しい)など、ホービー用途でも大事なツールです。
私はアイコンタッチとか場所の指定とか、できるだけ指を使わないようにペンでできることはペンでやってます。
このスタイラスペンも色々出ているので好きなのを使えばいいのですが、個人的にはキーボードとは違い純正をお勧めします。
筆圧感知によってどのような結果が出るか、つまり筆圧やペンの傾け度合いでどんな線が引けるかですね。このニュアンスは微妙で、特に仕事であれば純正がいいです。
しかし、個々人の好みや価格の問題もあるので、実際に体験して納得するのが一番です。
ただ、Proで使う場合はApple Pencil IIの一択です。まぁ、書き心地とかもあるのですが、使わない時にはPro本体に磁石でペタッとくっついて自動充電してくれて、これが非常に便利です。
価格一覧
上で解説した各モデルの価格の一覧をのせます。販売価格は消費税分1割増なので計算違いをしないでくださいね。
改めて見てみると最小容量の無印が34,800円、そして最大容量のiPad pro 12.9が159,800円なわけですから、やっぱり使用目的と予算ですよね。
また、同表の重さも見ておいてください。
細かなスペック比較
これについてはここで一覧表にするよりも、スマホでご覧になっている方が多いことを勘案すれば、本家にリンクを貼った方がより見やすく理解できると考えました。
ベンチマーク
本記事の最後に、ここで紹介したiPadの5つのモデルのベンチマーク一覧を載せるので、その性能の差を数値でご確認ください。
iPad Air(第4世代)とiPad(第8世代)の出現で事情が変わった(2020/10/9追記)
この秋に出現した新しい二機種は衝撃的でした。何が衝撃的ってiPad Air(第4世代)にはA14 BionicをiPad(第8世代)にはA12 Bionicを積んできたんですからね、そりゃびっくりしますよ。
今私が持っている12.9インチiPad Pro(第2世代)のエンジンはA10X Fusionで、もう一つの11インチiPad Pro(第2世代)のエンジンはA12Z Bionicですからね。
特にiPad Air(第4世代)はかなりの進歩で・・・
- ベゼルレスなのにTouch ID採用(トップボタンで)
- A14最新チップを搭載
- Apple Pencil II対応
- 4k60fpsビデオ撮影
- Wi-Fiが6対応
などなど。
これらのスペックアップの結果、大抵のことはiPad(第8世代)でもできるようになりました。それ以上の性能を要求することといえば、つまりiPad Air(第4世代)を必要とする方は・・・
- かなりのスピードを伴う、そして重いゲームをする場合
- ビデオ編集・書き出しをする場合(特に4k)
- レイヤーをたくさん使うデザイン画やイラストを扱う場合
というようなケースですね。
因みに、私が日頃Proで行っている作業はほぼ全てiPad Air(第4世代)でも大丈夫です。なんという・・・
価格は・・・
- iPad(第8世代)128GBWi-Fiモデル:44,800円(税抜き)
- iPad Air(第4世代)64GBWi-Fiモデル:62,800円(税抜き)
素晴らしいですね。
多分、8〜9割りの方はiPad(第8世代)で十分ではないでしょうか。但し一つ注意点は、対応しているAPPLE PensilがIであるということ。APPLE Pensil IはiPad本体にくっつかず自動充電もできないので、これが思いの外難儀です。
細かい差異についてはAppleのサイトで比較できるようにセットしましたので、そちらをご覧ください。
また、A14 BionicとA12Z Bionicの実力差については、こちらを参考にしてください。A12Z Bionicが結構頑張っている主な要因は、A14 Bionicよりコア数が二つ多いからです。
まとめ
この記事では、あなたに最適なiPadを一緒に考えてみました。
iPadの能力は奥深いものがあります。なぜなら・・・
- OSがiPadOSになって飛躍的に進歩した
- 素晴らしいアプリケーションが多数ある
- 底支えするエンジンが優秀
- 物理キーボードとスタイラスペンが使える
- マウス・トラックパッドが実用可能になった
凄いですよね。Macに一歩も二歩も近づきました。しかもiPadならではの使い勝手もあるし、今やまさにあらゆる用途に対応しています。
少し前までは考えられなかったことです。現在では、スマホ以外のデジタルデバイスはこれ一台という方も多くいらっしゃるようです。
もちろんProはずば抜けていますが、iPad(無印)とiPad miniのエンジンが強化され一通りのことができるようになったことで、選択肢の幅が用途・予算に合わせて広げられました。
そしてiCloudを利用すれば、多くのiPadユーザーが所有しておられるであろうiPhoneと同期できるので、利便性は益々向上します。
あなたも本記事を参考に最適な一台を手に入れて使い倒してください、役に立ててください。利用すれば利用するほどデジタル資産が増えてゆき、ますますiPadはなくてはならないデバイスとなるでしょう。
最後に、できるならば購入前に実際に操作した上で判断できたらそれに越したことはありません。iPadだけでなくペンもキーボードも。
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