- YESWORDの概要
- YESWORDの仕様と特徴
- YESWORDの各ボタンの機能と注意事項
- YESWORDのデメリット
- YESWORDを使わずにショートカットを実行する方法
目 次
Procreate専用の黄金左手デバイスとは?
今回ご紹介するのは、Procreateのショートカットを実行するための左手デバイスYESWORDです。
で、どんなアプリを使っていてもある程度慣れてくると、もう少し直感的にストレスなく〜なことが出来たらな!?と思うものですが、それを実現してくれるツールがYESWORDなのです。
何故左手デバイスかと言えば、Procreateで作業する時右手には常にApple Pencilを持っているからです。
右手で作業をしつつ必要に応じて左手でショートカットを実行します。
これね、当然半信半疑でしょうが、完全に慣れた状態でブラインドタッチだと、嘘みたいに圧倒的に作業効率が上がります。マジです。
勿論、ProcreateにはQuick Menuなんて可変なショートカットメニューもあるし、これはこれでそこそこ便利です。
しかし、Apple Pencilを持った右手で全てを行うのって、正直まどろっこしい。何かイライラすることもある。
それをね、一挙に解決してくれるデバイスがYESWORDです。「左手」ってところがミソですね。
Procreateで作業するのに使うデジタル・ペン
Apple Pencilか他社のスタイラスペンかで決めかねてますか?
特に、もし、あなたの使っているiPad機種がApple Pencil(第2世代)対応であれば他社製を選択する理由がありません。
あなたのiPadがどのApple Pencilに対応しているか不明な場合はこちら。
左手デバイスYESWORDの仕様・特徴
サイズと重量
- 12.5×8.5cm(縦×横)
- 1.1cm(奥の高さ)
- 0.6cm(手前の高さ)
- 重さ:64g
ちょうどフルピッチのテンキーのようで、まるでおもちゃみたいに軽量です。
手に持つとこんな感じの大きさです↓。
一見ちゃっちいようにも感じますが、目を凝らして細部を確認すると、よくあるプラスチック成形で雑い商品のそれではなく、しっかりとした作りです。
iPadとの通信接続
- Bluetooth(5.1)接続
10mの範囲で通信可能とありますが、iPadの真隣に置くので通信状況については無問題で当然良好です。
マニュアルが同梱されているので大丈夫でしょうが、もしひっかかるとしたら最初の接続操作だと思いますので一応解説します。以下の通りです。
- iPadの設定アプリからBluetoothのページを開いておく
- YESWORDの電源をオンにする
- YESWORDのBluetoothアイコンのキーを3秒間押す
- そのキーすぐ上のブルーライトが点滅する
- iPadのBluetoothの画面を見ると”topro”と接続されている
これで使用可となります。
バッテリー関連
- 稼働時間:84時間(バッテリー容量280mAh)
- バッテリー残量が少なくなった時は赤いライトが点滅する
- スタンバイ時間218日
- 満充電必要時間:2時間 充電中は赤ライト点灯、満充電にになると赤ライトが消える
打ち心地
キーが軽く、指は疲れにくいです。また、キーがフルピッチなのでブラインドタッチがやりやすいです。
私は親指をYESWORDの右側に軽くタッチして残りの四本指でブラインドしてます。色々試したけれど、これが一番安定して押しやすい。
間違って意図しないキーを押しても再度同じキーを押すと元に戻ります。
本体裏四隅に滑り止めパッド装着
連続して打っていても、滑り止めの効果で、全くズレません。
カラーバリエーション
黒・白・ピンクの3色です。
YESWORDで実行可能なショートカット
ここでは、YESWORDが出来ることを具体的にご説明します。
Procreate上でApple Pencilを使い作業をするわけですが、その間、実に忙しなく・・・
- 色を変える
- レイヤーを追加する・変更する
- ブラシの種類を変更する
- ブラシの太さを変更する
- 消しゴムで消す
- 一つ前に戻る
等々、もっともっと多くのことをApple Pencilを走らせる合間に、同じ右手で行うわけです。イライラする場面が多々出現します。
こういった事の一つ一つをショートカットとしてボタン一発で実行できるのがYESWORDの大きな特徴。
YESWORDは左手操作だから、Apple Pencilで作業している右手は無関係で超快適。
実際、多くのレイヤーを使い、複雑なデザイン画やイラストを手がけている方ならお分かりでしょう。
右手で本作業、左手でショートカットの実行を連続して出来ることがどれほど快適かを。
各ボタンのショートカット割り振り
ではYESWORDのボタン配置とショートカットの割り振りを見ていきましょう。
これ↓をご覧いただければ一目瞭然です。ショートカットの割り振りは書かれてある通りです。
最上段
- 左二つのボタン:ブラシサイズの変更
- 右二つのボタン:取り消しとやり直し
ブラシサイズ変更と取り消し・やり直しはもう使いまくりです。
人差し指から小指までを各ボタンの上に置いて操作していますが、よくぞこのショートカット二つを最上段に置いてくれたなって感じです。
より微細なブラシサイズ調整
キーを押しながら太さ変更のボタンを押すと、より細かく調整ができます。
二段目
- ブラシツール:ここを押すとブラシセット一覧が開くので別のブラシと切り替える時に使います
- レイヤー:レイヤーの追加やアクティブレイヤーの変更時に使います
この二つもアホほど良く使います。私の場合は、人差し指と中指ですね。あと二つはカラーバランスと色相・彩度
三段目
- 消しゴム:私はあんまり使わない。代替として「取り消し」かレイヤーのマスク関係が多い
- 選択ツール:下の「変形ツール」とセットでよく使う。この縦二つもストレスフリーにしてくれる。
あと二つは全画面表示とアクションツール。
四段目
- カラーパネル(&背景色と描画色):色の指定と変更も無茶苦茶使うので超便利
Quick Menuとスポイトツールのボタン
私のものと今の製品は割り振りが逆さまになっています。こうするようリクエストが多かったのだとか。
Quick Menu
YESWORDの各ボタンに効率よくショートカットが割り振られているので、Quick Menuの構成は、大幅な設定のし直しが必要になるでしょう。効率の良いものにしてください。
五段目
- コマンドボタン:カット・コピー・ペースト用で練習して慣れておくとこれも随分便利に使える
注意点
Procreateの中のジェスチャーコントロールを任意に設定変更すると、YESWORDのボタンが正常に反応しなくなる場合があります。
もし、そうなった場合は任意設定を元に戻してください。
YESWORDのデメリット
二つあると思います。
- 設定変更はできず汎用性はない
- 価格がやや高い
PCでショートカット打ちに慣れている方は、当たり前のようにご自分でキーへの割り振りを設定されているでしょう。
ところがYESWORDではそれができません。各ボタンにショートカットのアイコンが記されており、再設定は不可能です。
だからProcreate専用なのですが、それをどう見るか?
次に価格についてですが、おそらく、少し高いと感じる方が多いのではないでしょうか。
作業効率が劇的に改善するので、プロならば逡巡する余地もないのでしょうが。
個々の価値判断なのであなた次第としか言いようがありません。ただ実際のところ、ある程度使い込まないと本当の価値はわからないかもしれません。
ショートカット実行の代替手段
もし・・・
そう考えているなら、一般のキーボードで代替できます。マルチ接続対応のPC用キーボードがあれば、それを活用すればいいですね。
ただし、iPadに装着するタイプのキーボードはダメです。Apple Pencilでの作業ができなくなるので本末転倒です。
ショートカットは、Procreateを立ち上げた状態でコマンドキーを長押しすると、以下の種類が↓表示されます。
なのでよければお試しください。
でも・・・代替には程遠いかも・・・
まとめ
その見事な利便性については本文中に何度も繰り返しお話ししている通りです。
それは間違いないのですが、結局は、あなたがどの程度Procreateを愛用されているかによって、その価値や期待度が変わるのでしょう。
でも、もし迷っているなら思い切って買っちゃいましょう。使い倒しましょう。時間を節約しましょう。