それに、この記事を参考にMacを触っていくうちに、Win機との違いに対する拒絶感も薄くなっていくことでしょう。それこそが大切です。
また、ここで説明する設定はあくまでも「私」が使いやすい設定なので、謂わば、あなたにとってのスタートラインです。
では早速、あなた専用の初期設定を確立していきましょう。
- 注意1:macOSのバージョンは12.4で説明しています。
- 注意2:今はマウスを使っているので、それ用の表現を使います。(「クリックする」とか)なのでトラックパッドの方は脳内変換の上ご理解ください。
- 注意3:文中でよく、システム環境設定 > キーボード のような表現を用いてますが、これは、りんごマークから「システム環境設定」を立ち上げ、その中の「キーボード」を選択するという意味です。↓
目 次
Finderの設定
FinderはWindowsでいうところのエクスプローラーです。これはWinから移行してきた方にあまり評判がよくないらしく「使い勝手が悪い」といわれたりしているようです。
使い勝手がよくないなら、良くすればいいだけの話です。(因みに私のWin歴はMac歴とほぼ同等で約25年です。なので双方とも等距離で見ることができます。)
なかなか奥が深く設定できる項目も多いのですが、その内ここでは幾つかを説明します。
ウインドウ上の表示/非表示
Finderメニューバーの中の「表示」をクリックすると現れるプルダウンメニューの中で、ウインドウ上の各パーツの表示・非表示が簡単に選択できます。
ご自分で一つ一つ確認して必要なものを表示してください。
以下の説明は、私が表示しているパーツで重宝しているものです。
ステータスバーの表示(ディスク容量確認)
上述のメニューバーの中の「表示」をクリックすると現れるプルダウンメニューの中に「ステータスバーを表示」があるのでクリックします。
すると、ウインドウ最下段に「今表示されているフォルダやファイル」があるディスクの空き容量が表示されます。↓
パスバーの表示(場所の確認)
メニューバーの中の「表示」をクリックすると現れるプルダウンメニューの中に「パススバーを表示」があるのでクリックします。
すると、今ウインドウに表示されているフォルダやファイルの階層・場所がわかるようになります。↓
タブの表示
複数のウインドウを開かずに一つだけでやりくりしたい時に重宝するのが「タブ」です。
ウインドウ画面の右上の「+」をクリックすると表示されます。複数表示可能なので、お好みでどうぞ。↓
複数のタブ間を移動するときは、controlキーを押しながらtabキーをポンポンと押すと次々と切り替わります。
もし複数のウインドウを開いていて、これをタブ化したくなったら、メニューバーの「ウインドウ」にある「全てのウインドウを結合」をクリックすればできます。
拡張子の表示
Finderの「環境設定」の中の「詳細」タブを開けると一番上に該当項目があります。↓
拡張子を調べたいときは便利ですが、常時表示はウザく感じるので、私は必要なときだけにしています。
サイドバーの文字の大きさを変更する
ノートか大きなディスプレイかで、サイドバーの文字の大きさは選択が変わるはずです。大中小と三段階に変更が可能で、その方法は・・
環境設定 > 一般 を開くと「サイドバーのアイコンサイズ」という項目があるので、ここで変更します。↓
ただしここでの変更は、Appleの他のアプリのサイドバーにも影響しますので確認してください。(例えば「メモ」アプリとか)
トラックパッドとマウスの設定
ポインタの設定
トラックパッド利用なら・・
- 環境設定 > トラックパッド > ポインタとクリック
マウス利用なら
- 環境設定 > マウス
からポインタに関する調整ができます。「軌跡の速さ」「スクロールの速さ」は最速が良いと思います。
早いほうが作業効率は上がります。
トラックパッドのクリック
同じ設定画面に「タップでクリック」がありますが、これはチェックを入れておくと便利です。押し込まなくても、タップでクリックできます。
スクロールの方向
マウスならホイールくるくる、トラックパッドなら上下スワイプしたときの画面の動く方向が、同じ方向がいいのか逆向きがいいのかという話です。
長年のMac使いなら逆方向に慣れているはずですね。Win使いもそうです。私も逆向き。
が、どっちにしてもユーザー次第なので、順方向か逆方向か、しっくりくる方向を選択してください。「なんか違うな〜」と感じたまま放置しないでください。
設定は、マウスならマウス設定画面の一番上、トラックパッドならトラックパッド設定画面の「スクロールとズーム」タブの一番上で行なえます。
ポインタの大きさ
画面の解像度が高いとポインタがより小さくなりますよ。
もし「見辛い、探してしまう」ようなら大きくしましょう。これは設定する場所がちょっと違います。
- 環境設定 > アクセシビリティ > ディスプレイ > ポインタ
ここにあるポインタサイズ・スライダーを動かして使いやすい大きさにしましょう。
私は49インチディスプレイで解像度最高にしているので、ポインタはちょっと大きめの設定です。
ポインタを大きくして見つける
「ポインタのサイズ」の上の「マウスポインタをシェイクして見つける」は、ポインタを見失った時にマウスか一本指を左右にふると、ポインタが特大になる機能です。
これも便利なのでチェックを入れておきます。
日本語辞書の設定
Mac標準では「日本語IM(ことえり)」が入っています。Mac購入当初は当然そのまま使いますし、そのままでもOKはOKです。
ライブ変換をオフにする
Macの作業であまり文字を打たなければそのままでもいいのでしょうが、私のように「ほぼ文字打ち」の人はライブ変換をオフにしたほうがいいです。
理由は「精度が低すぎる」ことに尽きます。これを使ってるとイライラメーターがマックスになります。
デフォではオンなので、メニューバーからプルダウンメニューを出してオフにします。↓
スペルチェックは英語だけに
環境設定 > キーボード と入り、「ユーザ辞書」タブをクリックすると右中段に「スペルチェック」があり、その下の「言語ごとに自動」をクリックするとプルダウンメニューが現れます。
そこで一番下の「設定…」をクリックし、必要な言語以外はすべてチェックを外します。おそらく多くの方は「U.S. English」だけでいいでしょう。
こうすることで少しでもマシンの負担が軽減されます。
ユーザ辞書の活用
すぐ上で説明した「スペルチェック」と同じ「ユーザ辞書」タブで登録します。
例えば「あどれす」と打てば自分のメールアドレスに変換するといったように、よく使う単語やフレーズを登録しておくことで入力作業の助けとします。
Macの日本語IMでユーザ辞書の登録をすると、iCloud経由で、同じApple IDのiPhoneやiPadでも使えるようになり便利です。←もしことえりを使用するならこれはかなり便利
Google日本語入力を利用する
実は私はMacの日本語IMではなくGoogle日本語入力を使っています。ことえりを使い辛い理由として・・
- 変換を確定するのに何度もリターンキーを叩く必要がある
- 変換候補の並びが私に合わない
- 確定前の変換候補をひらがなに戻せない
以上は文字を打ち続ける人間にとってかなり辛いことです。なので相対的には「まし」なGoogle日本語入力を使っています。
あなたもMacの日本語IMで私と同じような不便を感じるなら、一度使用してみるのもいいと思います。無料です。
インストールは手順に従って行うので説明する必要もありません。ここ↓からダウンロードしてください。
USキーボード使いなら「⌘英かな」が必須
ひらがな入力と英数入力を簡単に切り替える事が出来る無料アプリです。
デフォでは、
- 英数は左コマンドキー
- ひらがなは右コマンドキー
を叩くだけで変更できます。
これがどれだけ重宝するか・・使えばわかります。もう本当に必須中の必須です。もちろんエディットも可能です。ダウンロードはこちら↓から
デスクトップの設定
ファイル・フォルダを整列
ファイルやフォルダでデスクトップがとっ散らからないようにする設定です。
デスクトップのなにもないところで右クリックしてください。するとメニューが表示されるので↓「整頓順序」から好きなものを選択してください。
以後はその規則で整列され、「スタックを使用」をクリックしておけば同種のファイルはスタック化されます。
ファイルやフォルダを表示しない
デスクトップにどちらも表示したくない場合は、以下の設定をしてください。
Finder > 環境設定 と入り「一般」タブを選択すると「デスクトップに表示する項目」があるのでチェックを全て外します。
ディスプレイの設定
HDMIデバイスで画像がはみ出してしまう場合
システム環境設定 > ディスプレイ と入る
一番下にある「アンダースキャン」↓のスライドバーで調整します。
Macbookで画面がはみ出してしまう場合
システム環境設定 > アクセシビリティ と入る
一番上にある「キーボードショートカットを使ってズーム」にチェックを入れます。
その上で、ショートカット(opition + command + 8)を実行します。↓
アプリをきれいに整列させる方法
複数のアプリを画面上に綺麗に並べたい場合はMagnetを使うと、簡単に実現します。
有料ではありますが、特にMacbook使いであれば重宝します。App Storeからどうぞ。
Dockの設定
今は、下に説明しているAlfredを使用しているので、Dockは使ってないけれど、以前は次のような設定↓をしていました。
- サイズ:画面を見ながら実用レベルで最小に調整
- 拡大:最大
- 画面上の位置:左
- 「Dockを自動的に表示/非表示」にチェック
要するにDock自体が邪魔なので、できるだけ目につかぬよう、ポインタの移動で出てきにくい、しかし利用するときは大きなアイコン表示という設定ですね。
Dock自体にはドラッグアンドドロップでファイルもフォルダも入れておけるので使い道はあるでしょう。
Alfredを使う
これ一つでファイルやフォルダの検索・アプリの起動・ウエブサイトの検索が出来る超便利アプリで無料です(Powerpackを購入すれば機能が更に拡張される。が、なくても全然問題なし)。
実感がわかないかもしれませんが、Alfredがあるとないでは作業効率が全然違います。十分に使い慣れたら、もうDockには戻れません。
Mission Control
複数のデスクトップでアプリを使う
特にMacBookを使っている場合は、複数のアプリを開いていたら前後に重なってしまいます。結構鬱陶しいと感じている方も多いでしょう。
ならば、デスクトップを複数作って複数のアプリを分散立ち上げしましょう、というのがMission Controlの機能です。
そういうやり方がしっくり来るか来ないかは、実際に体験しないことにはわかりません。はい、早速やってみましょう。
私は一画面でもいい
そうなんですよ。一画面にアプリをどんどん開いたら重なるのですが平気です。
ショートカットcommand + tab で問題なしです。
commandを押したままtabを押すと、今開いているアプリ一覧が出るので、あとはそれを見ながらtabをトントンと押し直して、目的のアプリで手を離す。
超便利なので一回試してください。
Mission Control画面の出し方
- トラックパッドの場合:三本指を下から上へのスワイプ
- キーボードの場合:ショートカット(control + ↑)
新しいデスクトップを作成する
画面右上に「+」があるのでこれをクリックすると新しいデスクトップが一つできます。幾つでも作れます。
できたら通常状態に戻します。上記「画面の出し方」操作で戻ります。
そうして作った複数のデスクトップに分散してアプリを開きます。どういう分け方をするかは人それぞれの好みです。
複数デスクトップ切り替え
- トラックパッドの場合:二本指を横にスワイプ
- キーボードの場合:ショートカット(control + → or ←)
作成したデスクトップのセットを崩さない方法
勝手にデスクトップが入れ替わったりしたら困る場合は↓のようにチェックを外しておきます。
システム環境設定 > Mission Control と入る
一番上の「最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える」のチェックを外しておく。↓
ホットコーナー
Mission Control設定画面の左下には「ホットコーナー」というボタンがあります。
これは、画面四角のいずれかにカーソルを持ってゆくと、予め設定していた動作を行うというものです。
割り当てられる機能は以下のとおりです。
私は、左下に「デスクトップ」右下に「クイックメモ」を割り当てています↓。かなり頻繁に使います。
あなたも設定して使ってみてください。一発で思い通りにはならないでしょうから何回も設定のし直しと確認で。
ステージマネージャー登場
次期macOS Venturaにて、デスクトップ上のアプリを管理する「ステージマネージャー」が実装されます。
紹介は↓中段にあります。
多分、私はいらない・・かな。
ウィジェットの編集
メニューバーにある日付部分をクリックすると出現するのがウィジェットです。↓
ウィジェット画面の一番下に「編集」があるので、ここで削除したり追加したりできるので、一度+-を実際にやって、好きな情報を並べてください。
と言いながら、実は、私は全く使っていません。
Safariの設定
以前は、ブラウザといえばGoogle Chromeを使う方が多かったでしょうね。ご多分に漏れずわたしもそうでした、メモリ大食いが嫌だと思いつつ。
しかしMac OSがMontereyになってからApple謹製のSafariがえらく進歩して、今では十分使えるやつに成長しています。
ちょっと設定調整して、より使いやすくします。沢山あるのでここでは少しだけ。
履歴からの削除
Safari環境設定の「一般」タブに「履歴からの削除」がありますが、ここを1年とかにするとメモリを食ってしまうので「一週間後」とします。↓
必ず開くサイトは左側にファビコンで固定化
Safariを立ち上げた時に必ず開くサイトは、画面左側に小さなタブ(ファビコン化)化しておきます。
そうすることでSafariを立ち上げる時に、必ず左側にセットされます。これもメチャ便利ですよ。
方法
固定化したいタブを右クリックして「タブを固定」をクリックすればOKです。↓
サイトごとの設定
よく見るサイトで「もう少し字を大きくして見たい」というような場合の設定方法です。
一度設定したら以後、そのサイトは設定した通りの大きさで表示されます。これもMacbook利用の方には重宝します。
方法
対象のサイトが開いた状態でURL欄を右クリックすると「〜での設定」があるのでクリック↓
「ページの拡大/縮小」右の数字をクリックして何%にするかを決める。↓
(おまけ)便利なショートカット2つ
Safari使用時に役立つ便利なショートカットを2つ紹介します。
検索結果のページに戻る
検索ページからスタートして次々進んでいったけれど、もう一度最初の検索画面に戻りたい、という時に使うショートカット。
- option+command+s
閉じたタブを再度開く
うっかりしてタブを閉じてしまったけれどもう一度開きたい時に使うショートカット。
- shift+command+T
Apple Watchでロック解除
Apple Watch使いなら、この設定は必須です。
最近のMacは度々ロック解除を求められます。セキュリティーの関係なんでしょうが。しょうがないがメンドイ。
この設定をしておくと、求められた時にApple Watchのサイドボタンをダブルクリックするだけで解除されます。超便利。
方法
システム環境設定 > セキュリティーとプライバシー と入る
「一般」タブの中の「Apple Watchを使ってアプリケーションとこのMacのロックを解除」にチェックを入れるだけです。
Win機とMacは使い勝手がかなり違い最初は戸惑います。ひょっとしたらアレルギー反応を起こすかもしれませんね。