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AirPods ProはiOS14で大幅に進化した
非常にフラットな音とノイズキャンセリング機能で発売当初から根強い人気のあるAirPods Proが、iOS14になって更に驚くべき進化を遂げたので、その内容をご紹介します。
今まで既に備わっている機能については下の記事にて詳しく紹介していますので、まだお読みでなければ一度お目通しください。
さて、今回のアップデートで追加された主な機能は以下のとおりです。
- 空間オーディオ(サラウンド体験)効果がついた
- AirPods Proの切り替えを複数のデバイス間で自動的にできるようになった
- 音域調整ができるようになった
- 外部取り込み音の調整ができるようになった
- AirPods Proの充電が必要になった時にバッテリー通知が出るようになった
中でも「空間オーディオ」と「デバイスの自動切り替え」が目玉で、これらへの反響は非常に大きく、iOS14という大型アップデートがされた中で、iPhoneのどんな進化よりAirPods Proの追加機能に感動したという人が続出しています。
と説明する私自身もかなり驚きましたしうれしかったです。大型のアップデートはいつもワクワクですが、こんなに嬉しい気分になれたのは久しぶりです。
では順番に説明していきます。尚、”AirPods Pro”で通しますが、「空間オーディオ」以外はAirPodsでも可能です。
また、iOS(iPad OS)対応デバイスについては、この記事では代表してiPhoneと記すので誤解しないで読んでくださいね。
それから、説明補助用に貼るiPhoneの写真は必要最低限の部分を切り取って貼ります。とても縦長なのでそのままの状態でたくさん貼ると、全体がとても読みづらくなるからです。
新機能利用の条件
新しい機能を説明する前に、それを実現するための確認事項について先にお話しします。以下の二つの条件が揃ってないと実現しません。
- iPhoneをiOS14にしておく
- AirPods Proのファームウェアを3A283にしておく
ということです。尚、ファームウェアの確認方法ですが、AirPods Proを接続状態にしてiPhoneの設定アプリから入って調べます。
- 設定 > 一般 > 情報 > AirPods Pro(接続状態にしないとこの文字が出てこない) > ファームウェアバージョン
AirPods Proをケースに入れた状態で、iPhoneの側でケースを開き、これ↓が出現したらOKです。
ファームウェアのアップデート方法
ファームウェアのアップデートを手動で行うことができないので、アナウンスがあったら以下の状態にしておいてください。そうすると自動アップデートされます。
- AirPods Proが入った状態のケースが電源に接続されて充電状態にある
- AirPods ProはiPhoneとペアリング状態にある
- そのiPhoneはWi-Fi接続された状態でAirPods Proの側にある
iOS14(iPad OS14)と「空間オーディオ」に対応しているデバイス
対応していないデバイスではどうしようもありませんのでここで確認をしてください。
iOS14(iPad OS14)対応デバイス
「空間オーディオ」対応デバイス
これで新機能を確認するための条件は整いました。では早速新機能を見ていきましょう。
空間オーディオ
今回のアップデートの最大の目玉と言っていいのが「空間オーディオ」というサラウンドモードです。
とりあえずどんな効果が発揮されるのか聞いてみてください。
- AirPods Proを両耳にセットする
- iPhoneの設定 > Bluetooth > AirPods Pro と入る
下にスクロールすると「空間オーディオ」がデフォルトではオンになっているので、その下の「機能を試してみる」をタップします。
すると・・・
- ステレオオーディオ
- 空間オーディオ
と二つのタブがあって、同じ音楽をそれぞれのタイプで鳴らせるので聞いてください。どうですか? かなり衝撃的でしょう!
下に選択肢がありますが、デフォルトではオンになっています。
切り替えは上記Bluetoothからはいってもできますが、簡単なのは、コントロールセンターを開き「音量コントロール」を抑えたままにすると出現するページ右下にある「空間オーディオ」をタップします。
「iPhoneに従う」の意味
- 設定 > アクセシビリティ > AirPods と入る
そのページの一番下に「iPhoneに従う」という項目があってデフォルトではオンになっています。
この意味するところは・・・
- オン:空間オーディオの音がiPhoneから聞こえる
- オフ:音が頭の動きに追随する
どう違うかは、さっき聞いた「機能を試してみる」の音楽をオン/オフで聴き比べてみてください。聞きつつ、グルグルっと頭を回すと違いがよくわかるはずです。
現時点ではApple TVのみ
せっかく可能になった驚異的な「空間オーディオ」ですが、今この効果が利用できるのは・・・
- 「Apple TV」のなかの作品で且つ「Dolby Atmos」の表示がある作品
だけです。
自動切り替え
この機能も今回のアップデートの目玉です。「空間オーディオ」とともにかなりの高評価を受けているようです。
どういう効果かというと、iPhoneで音楽を聴いていて、そしてそれを終わり、次にiPadで映画を見ると、AirPods Proの接続も自動的にiPadに変わるというものです。
もちろんiPhone1からiPhone2へとかでもOKです。実際に確認すると、そのスムーズさに少なからず驚くでしょう。
自動切り替えをオフにする方法
もし自動切り替えをしたくない場合は、iPhoneの設定から以下のように入り該当項目をオフにします。
- 設定 > Bluetooth > AirPods Pro > このiPhoneに接続
そうすると「自動」にチェックが入っているので、その下の「このiPhoneに前回接続していた場合」に入れ直します。
中音域・高音域の補正
AirPods Proで音楽やPodcastを聴くときの音ですね、この音の周波数特性を少し変えることができるようになりました。
具体的には中音域と高音域をブーストすることにより、発音を聞き取りやすくしたり、音をしゃきっとさせたりする効果があります。
- 中音域ブースト・・人の声近辺が前に出てくる
- 高音域ブースト・・ハイハットやシンバルそしてタンバリンの音近辺が前へ出てくる
もしAirPods Proのデフォルト設定の音が少しこもっているように感じていたなら、この機能で調整し、気に入った設定にしておくといいでしょう。
補正の方法
AirPods ProがiPhoneに接続された状態(且つ耳にセットした状態)で、以下のモードに入ります。
- 設定 > アクセシビリティー > オーディオ/ビジュアル > 「ヘッドフォン調整」をオン > ヘッドフォンオーディオ
カスタムオーディオ設定
ここをタップすると別ページに飛び、実際に聞こえる音を下に二者択一をしつつ設定を決めていきます。
オーディオを以下に調整
「カスタムオーディオ設定」を触らずにこちらで設定変更をすることもできます。
下側にある「サンプルを再生」をタップして音楽を聴きながら、実際に一つずつタップして音の変化を確認してください。
「バランスの取れたトーン」「音声の音域」「明るさ」そしてその下に「弱め」「中程度」「強め」とありますね。確認手順は好きな方法でいいです。
例えば、「音声の音域」にチェックを入れた状態で「弱め」「中程度」「強め」を一つずつ確認してもいいし、逆に「強め」で固定して上の三つを聴き比べたりしてもいいです。
要はなんでもいいので、あなたが気に入った音で固定しておくことです。
「外部音取り込みモード」
AirPods Proを「外部音取り込みモード」にした時に聞こえる音の調整です。不要であればここを触る必要はありません。
同一ページの一番下に「外部音取り込みモード」があるのでタップし、モードに入ったら「外部音取り込みモードのカスタム設定」をオンにします。
ここで・・・
- 音量
- 左右バランス
- 音質
を調整して、AirPods Proを耳にセットしたまま会話をする時などの音の聞こえ具合をあなたの耳に合わせます。
- 音量を少し上げてトーンを少し明るくすると、だいたい好結果になります。
バッテリー残量と通知
新しく装備された機能の最後は充電残量に関するもので、バッテリー残量が少なくなるとiPhone画面上に通知が表示されます。
そして、残量が20%、10%、5%になった時点でそれぞれ通知表示されます。かつ、10%で一回、完全に切れる直前に2回音が鳴ります。
まとめ
この記事では、iOS(iPad OS)が14になって追加されたAirPods Proの新機能について紹介しました。
AirPods Proって音を聞くためだけの、どちらかといえば地味なデバイスじゃないですか。それがこうも派手に進化するものかと、改めてAPPLEのテコ入れに感心するばかりです。
どれもこれも意味のある役立つ機能なので十分に使いこなしてください。
というのも、耳の聞こえ方は十人十色です。また年齢を重ねていくと高音域が聴こえづらくなっていきます。なので音色補正機能は大切なのです。
また、「空間オーディオ」は今のところAPPLE TVアプリの動画だけで、十分にその効果がわからない方もおられると思います。
そんな方に、まず兎に角「APPLE TV」アプリをダウンロードして、無料ビデオであるトムハンクス主演の「グレイハウンド」をご覧いただくことをお勧めします。
地を這う超低音、戦艦が波を蹴って進む音、戦闘機の飛行音など、まさに存分に「空間オーディオ」」の威力を確認できます。
最後に、もしあなたがAirPodsとAirPods Proの選択で悩んでいるなら、この際AirPods Proにされることを強くお勧めします。
「空間オーディオ」と「ノイズキャンセリング」の二機能だけで価格差以上の価値があります。
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