目 次
知本温泉概観
台東市の繁華街から実測で西南西約17kmくらいの山中に位置するのが、今回紹介する知本温泉です。
地元の卑南族の人たちは早くから温泉の存在や効果を知っていたと言われていますが、温泉地として開発されたのは日本統治時代です。
元々、台湾には裸同士で湯に浸かる習慣がなかったこともあって、終戦後日本が去ってからは知本温泉も廃れつつありましたが、やがて再開発が進み今では多くのホテルが建っています。
宿泊施設の多くは知本渓沿いにあり、川上は知本森林遊楽区手前、川下は温泉橋あたりまでの3.5km(道路名は龍泉路)ほどです。川下側(温泉橋と勇男橋の間)を知本外温泉、それより上流、知本森林遊楽区までを知本内温泉と呼んでいます。
さて、知本温泉は台湾四大温泉の一つに数えられることもある名泉ですが、泉質は無色透明無臭(とはいえ薄い香りとヌルヌル感はあると思う)の弱アルカリ炭酸水素ナトリウム泉で、湧き出し温度は非常に高く、台湾東部の美人の湯として人気があります。
効能は、お肌がスベスベ、皮膚病や神経痛関係、疲労回復なんかにも効果があると言われています。ほとんど刺激がないのでその意味で安心して入れますね。
では、順番に説明してまいりますが、まずは交通事情からスタートします。
知本温泉への行き方
日本から知本温泉へのルートは3つあります。
- 高雄空港 →(MRT)→ 高雄駅 →(台鉄列車)→ 知本駅 →(バスかタクシー)
- 桃園空港 →(バスかMRT)→ 松山空港 →(飛行機)→ 台東空港 →(バスかタクシー)
- 桃園空港 →(バスかMRT)→ 台北駅 →(台鉄列車)→ 知本駅 →(バスかタクシー)
次の記事も参考にしてください。
知本駅から知本温泉への交通手段
駅の改札を出て前を見ると、驚くほど何もありません。こんだけ何もない駅も珍しいって思えるほど。すぐ右手にバス停があります。知本温泉までは約5kmです。
タクシー・送迎バス
利用をする場合は、予め紙に大きな字でホテル名(必ず漢字名を)を書いておきましょう。スマホの場合はメモ帳アプリなどに、やっぱり大きな字で。老眼の運転手さんでも見えるように。
料金:200元程度
タクシーかホテルの送迎車が一番無難です。特に、ホテルロイヤル知本(知本老爺大酒店)のように宿泊施設が知本渓沿いにない場合は、バス停からかなりの坂道を山中に登っていかなければならず厳しいです。
ただし、料金のことだけを言えば、台北のタクシーとの比較ではここに限らず地方は割高ではあります。
ホテルの送迎車は、迎えに来てもらうためには予約が必要ですが、宿泊客を駅まで運んできた車には(他の予約がなければ)お願いすれば乗せてくれます。料金は200元程度です。
もし、手立てなく駅や空港まで来てしまい、タクシーはいないバスもまだまだという状況において、宿泊客を降ろし空で帰る送迎車を見つけたら、ここに説明していたことを思い出して交渉してください(といっても紙に漢字のホテル名を書いて見せるだけ)。
バス
バスは1路線のみで、鼎東客運(山線)の温泉線(8129)(時刻表へ)です。宿泊施設が知本渓沿いにある場合はバスでもほぼ大丈夫です。
なお、台東市の繁華街(旧台東駅付近)からバスで来る場合も8129です。停留所は地図の通りで台東転運站です。この停留所の名が紛らわしいですが旧駅です。現在の列車が走っている台東火車駅ではありません。
- 本数:ほぼ1時間に1本程度
- 料金:25元
- 乗車時間:12〜15分
知本温泉域で下車する停留所は、あなたが宿泊するホテルの場所により以下の何れかになります。
- 東遊季
- 知本温泉
- 白玉瀑布
- 清覚寺
- 泓泉飯店
- 東台飯店
- 内温泉
台東空港から知本温泉への交通手段
バスは知本温泉までの直通がなく、一旦、台東市内の台東転運站まで来て上記の8129に乗り換えが必要です。よってこのチョイスは現実的ではないですよね。
タクシーか、事前予約でホテルの送迎車を利用するか、このどちらかになります。
もしタクシーを利用する場合は、メーターを倒さない場合も結構普通にあるので、メーターか固定料金かを先に聞いた方がいいかもしれません。もちろん固定料金て普通はないんですが・・・
計算上は約15kmだとして・・・
100元 + 14km ÷ 0.23km × 5元 = 405元
メーターで走ったとして、一定スピードでは走れない事を勘案しても、おそらく450元迄かなと思います。
- (B)以輸入公里數計算に距離と時速5km以下の走行時間(推測)を入れるとその下に料金が表示される
- 走行距離は(B)以輸入公里數計算の上の地図で出発点と到着点をタップ(クリック)すれば左側に表示される
知本温泉には温泉街情緒はない
日本の温泉地なら、ホテル(旅館)で一風呂浴びてご飯食べて、その後、風情ある散歩が楽しめたりするじゃないですか。それも含めて温泉みたいな。
ところが、台湾の温泉は大抵どこでもそうなのですが、温泉街情緒というものがありません。強いて言えば、北投温泉がまだ一番マシかもしれません。
ということで、知本温泉は川沿いに3km以上も続くのですが、夜少しウロウロできるのは極僅かな一箇所のみです。それ以外の場所は、ほぼ何もありません。
ですから、ホテル外のお店もその地域のみです。
その分というか、充実した設備を有するホテルが幾つもあるので、朝夕の食事もお土産購入その他もそのホテルでということになるでしょう。
コンビニ・お土産屋・レストラン
唯一お店が集まっているところは地図上の印の部分です。ただ、たくさんの店が密集しているわけではなく、散歩がてら歩き見るほどでもないくらいです。
まあそれでも、そのエリアにはコンビニが2店舗あって、セブンイレブンとファミリーマートが割と近距離にあります。
コンビニ以外のほとんどのお店は夕方から営業です。週末はわからないですが、そもそも日中は地元の人以外はほとんど誰もいません。みんなホテルの中なのでしょう。
お土産屋も乾物屋とか珊瑚屋みたいなのがポツンポツンとありますが、たまたま開店していたとしても特に惹かれることもないように思います。
台湾流の小さな食べ物屋や飲み物屋も少しはあります。
次にレストランですが、原住民料理の大頭目野食館と、そこから約500m東には喜品小吃部というお店があります。
両方ともそこそこ業歴があって、味には一定の評価がついています。
いずれも地元の野菜(山菜)や肉が食べられます。が、幅広くなんでも食べられる方でなければ、メニュー選びは慎重になった方がいいかもしれません。特に、野生動物(であろう)肉は。
また、台湾の青菜はどれもくせがなく美味しいのですが、この辺で見る飛機菜はちょっと苦いので人を選びます。
最近、大頭目野食館で私が食べたのは、山羌肉の生姜炒め、活石鯛(多分)の塩釜焼きみたいなのなどですが、かなり美味しかったです。
もっと賑やかだった
喜品小吃部のあたり、側には有名なセンチュリーホテル(知本金聯世紀酒店)もありますが、実は、この辺はもっと賑やかだったのです。お店もたくさんあったし。
ところが今は本当になにもありません、ホテル以外は。その大きな理由は、2009年8月に襲来した台風が壊滅的被害をもたらしたからです。
まさにここにあった金帥ホテルが倒壊し河に流されるニュースを信じられない気持ちで何度も見た記憶があります。
忠義堂の公衆浴場
龍泉路を勇男橋から東へ200mくらい行ったところに忠義堂という関帝廟(真っ赤な顔をした関羽が祀られている)があって、その真裏が源泉掛け流しの公共浴場になっています。
この施設は、約40年前に地元の人たちがお金を出し合って自分たち用に作ったものですが、公共の名の通りだれでも利用できます。
ずいぶん前に来た時は真下120mから吹き上がるお湯を貯湯槽に貯めていたのですが、現在は、源泉の位置が変わったような気がします。
また、従前は廟の左側が公衆浴場への通路だったのが現在は右側から入るように変更されています。
利用する場合は、廟の右側スロープの前に浴室楽捐箱があるので、ここに寄付というか運営費を自主納付します。(見てると金額は地元の人たちでもまちまち。個人的には50〜100元くらいかなと。)
スロープを歩いて裏にゆくと全部で17の個室があるので、空いていればどこで入浴してもいいです。靴類は、ドアの外に置いている人も中に持って入れている人もいます。
実際に見れば一目瞭然ですが、2畳くらいの空間の中に湯船があって脱衣場はありません。勿論タオルも何もないし販売もしていないので自分で持ってくる必要があります。
まずお湯を湯船に入れますが、貯湯槽の湯温は80°くらいとメチャクチャ熱いので、冷水と同時入れが必要です。
衣服は壁のフックに掛けておけばいいですが、湯上り後に衣服を着る時は、当然足元が濡れているので注意と工夫がが必要です。って、服着てドアを開けて外で足を拭けばいいだけですけど^^
また、使用後は必ずお湯を抜いておいてください。そして、湯おけにお湯を入れて湯船や床を数回流すのがマナーです。
一日のうち、地元の人たちが一番よく利用する夕方はかなり混む時もあるようです。
この、なかなかワイルドな忠義堂の湯。純粋に温泉が好きで良質な湯があればOKという方には相当魅力があるのではないでしょうか。
熱い日の室内は高温・高湿度であり、そんな中、湯につかったら後で想像を絶する大変さを経験することになります。外も当然暑く、汗が引かないので服も着れない。
気分が悪くなる可能性もあるので、それでも入浴する場合は(特に私のように若くない方)、飲み物を一つ持っておくのがいいです。
以上、「経験者は語る」でした^^
ホテル
先に、川上側を内温泉、川下側を外温泉と呼ぶとお話ししました。
ここでは代表的な宿泊施設の紹介をしますが、メインストリート・龍泉路沿いの外温泉区にあるホテル群が交通の便も風景もよく、上で説明したコンビニ店あたりにもそう遠くないのでいいかな、と思います。
川下から紹介しますので、地図でおおよその場所を確認しながら見てください。
東遊季温泉渡假村(Toyugi Hot Spring Resort & Spa)
龍泉路から見れば知本渓の川向こうで、ちょうど知本温泉の入り口あたりに立地します。なので、交通の弁はいい方になります。
15haという広大な敷地には露天風呂、スパ、温水・冷水プール、子供遊園プール、商品売場、キャンプ場、ロッジ、美しい遊歩道など一通りが揃っており、部屋は84室あります。
- 最寄りのバス停:東遊季(ホテルまで徒歩400m)
- 温泉のみ利用可:露天温泉(料金300元、10AM〜、水着着用)、二人用室内温泉(一室50分350元)
- ホームページ:東遊季温泉渡假村(日本語未対応)
- agoda.comで予約を検討してみる(平日泊で10,000円前後)
富野温泉休閒会館(Hoya Hot Springs Resort & Spa)
バスが温泉橋を渡り、龍泉路に入って最初の停留所である知本溫泉のすぐそば。立地で言えば、ここと次に紹介する知本金聯世紀酒店が一番便利です。
各施設は充実するも、敷地はさほど広くない。
- 最寄りのバス停:知本溫泉(徒歩100m)
- 温泉のみ利用可:露天温泉<吹き抜けの地下一階>(料金250元、7:30〜11・15〜23:00、要水着着用)・美人湯屋5タイプ<個室温泉>(料金1000元/1時間、7:30〜11・15〜23:00、水着不要、宿泊客は割引あり)
- ホームページ:富野温泉休閒会館(日本語未対応)
- agoda.comで予約を検討してみる(平日泊で9,000円前後)
知本金聯世紀酒店(Century Hotel)
富野温泉休閒会館とともに知本温泉の宿泊施設中最も交通の便が良くて、美しい勇男橋やその側のコンビニや原住民レストランにも散歩がてら行けます。
各設備の充実は当然ながら、ここも敷地はそう広くない。
特筆すべきは屋上の露天風呂。晴れた平日に入れば、目前に広がる豊かな知本溫泉の自然が。夜に入れば信じられないほどの満天の星が。しかも水着不要です。
平日なら人がいない(少ない)ので、広い空間と素晴らしいお湯を独占できます。
すこ〜しヌルッとして、なんとなくゆで卵の香りがする温泉につかって、自然の音以外何も聞こえない世界で珠玉の時を過ごしましょう。
- 最寄りのバス停:知本溫泉(徒歩100m)
- 温泉のみ利用不可
- ホームページ:知本金聯世紀酒店(日本語未対応)
- agoda.comで予約を検討してみる(全室温泉)平日泊で11,000円前後
新知本大飯店(New Jhihben Hotel)
知本金聯世紀酒店の西隣の隣。なので立地はよい。敷地は狭い。全体的にこじんまり。
露天風呂は文字通り露天で建物の裏にあります。着替えは各自の部屋で行い、水着で下りてゆきます。また、建物内から露天風呂がよく見えます。
- 最寄りのバス停:白玉瀑布(徒歩200m)
- 温泉のみ利用:詳細不明
- facebook:新知本大飯店(日本語未対応)
- agoda.comで予約を検討してみる(各室の温泉状況は不明)7,500円前後
知本老爺大酒店(Hotel Royal Chihpen)
知本温泉といえばこのホテルを思い浮かべる人も多い知本温泉の顔とも言える老舗ホテル。広大な敷地で体験するソフト・ハードのサービスはまさに圧巻。
とにかく広いです。風呂は露天・屋内とも種類が豊富。
- スパ・温泉ランド:9AM~11PM(大人も子供の楽しめる400坪の温泉娯楽施設)
- 大浴場:7AM~11:30AM & 2PM~12AM(落ち着いた数種類の屋内風呂で水着着用不可)
- 露天風呂:6AM~11AM & 4PM~11:30PM(日本情緒を取り入れた露天風呂で水着着用不可。非宿泊客は入れない。ここが一番落ち着く)
- プール
また、屋内屋外の原住民ショーも有名。まあショー化されてはいるけれど、大昔からここで生活しているブヌン族の末裔を身近に見ることができます。
カフェ1つとレストラン3つで料理は種類豊富だけれど日本食はありません。台東全体に言えることですが、需要と供給の関係というか、要は、日本人観光客が少ないのだと思います。
とにかく格段の充実ぶりですが、さすがにちょっと高いですね。それと希望の日程で予約が取りにくい。H.P.が日本語でよくできているので興味のある方は覗いてください。
- 最寄りのバス停:清覺寺(徒歩550mだが上り坂で厳しい)
- 送迎あり:上記のようにバス停からの歩きは厳しいので送迎バスの利用が一番(若しくはタクシー)。知本駅・台東駅・台東空港の三箇所にシャトルバスが往復しており、利用には前日5PMまでの電話予約が必要。利用料金は一律130元。詳しくはH.P.のアクセス情報を。
- 温泉のみ利用可:スパ・温泉ランドのみ、料金350元
- ホームページ:知本老爺大酒店(完全日本語対応)
- agoda.comで予約を検討してみる(全室温泉)予約サイトをAgoda)平日泊で15,000〜20,000円くらい
ㄚㄧㄚ旺温泉渡仮村(Ayawan Hot Spring Resort)
温泉橋から龍泉路を進み、知本老爺大酒店への分岐を超えて奥に更に進むと、次第に知本渓と龍泉路が離れていきますが、ㄚㄧㄚ旺温泉渡仮村は、まさにその間の広い敷地に展開するホテルです。
ここはキャンプやバーベキュー施設もあって、全体的に台湾人家族の自然体験場所みたいなイメージが個人的にはします。
ㄚㄧㄚは何だろうって話ですが、これは台湾で使われている注音記号でアヤワン(酋長の意)と発音します。
- 最寄りのバス停:泓泉飯店(徒歩200m)知本老爺大酒店
- 送迎あり:詳細不明、要事前連絡>>>聯絡我們
- 温泉のみ利用可:露天風呂数種(要水着着用)200元・室内2人風呂800元、両方とも春節は料金1.5倍以上
- ホームページ:ㄚㄧㄚ旺温泉渡仮村(日本語未対応)
- agoda.comで予約を検討してみる(各室の温泉状況は不明)平日泊で7,500円前後
泓泉温泉渡仮村(Rainbow Resort Hotel)
バス停泓泉飯店から徒歩200mですが、坂道を山側へ登っていくので荷物いっぱいなら厳しいかもしれません。
前日までに電話して送迎車をお願いするのが無難です。もしくはタクシー。
敷地は約8000坪と広く、露天風呂各施設もゆったりしています。源泉は自掘りで、各室のお風呂も含め、全部温泉です。
また、温泉煮という温泉の熱で茹でて食べる屋外施設もあります。用意されている食材は鶏・蝦・竹筒飯・原住民粿粽・とうもろこし・さつまいも等です。
- 最寄りのバス停:泓泉飯店(徒歩200m)上り坂でちょっとしんどい
- 送迎あり:要事前連絡(℡ 089-510150)
- 温泉のみ利用可:詳細不明
- FaceBook:泓泉温泉渡仮村(日本語対応)
- agoda.comで予約を検討してみる(各室の温泉状況は不明)平日泊で7,000円前後
東台SPA温泉養生館
知本温泉に宿泊していて、どこかもう一つ日帰り湯ということであれば、ワイルドな忠義堂が苦手なら、東台SPA温泉養生館がいいと思います。
入浴料は300元ですが、入り口のショップなら200元で買えます。
水着着用の各種露天風呂ですが、なかなか広くて豪快でゆったりと楽しめるのではないでしょうか。
それから、煮蛋區という高熱湯でゆで卵を作れる場所もあります。だた、昼食(食堂)は提供されていません。タオルやアメニティもありません(シャワーはある)。
- 最寄りのバス停:内温泉(終点)から3徒歩00mバック
- ホームページ:東台SPA温泉養生館(日本語未対応)
観光スポット
白玉瀑布
原住民料理レストランとして紹介した大頭目野食館のすぐ東側から南方向へ約1km登っていくと白玉瀑布があります。
落差約50mの滝はそんなに大きくはないけれど周囲とよく溶け込み美しい景色を作っています。かなりのインスタ映えポイント。
うんと山奥に入るわけではなく、普通に健脚であれば誰でも気軽に行けるので、外温泉に宿泊されたなら是非足を運んでください。森の香りがしますよ。
もしお出かけになるなら、圧倒的に午前早くをお勧めします。晴れていたらとにかく熱くなります。
さて、台東は太平洋に面しているため、台風が来たらまともに影響を受けます。知本温泉地域の自然がなんとなく殺伐としている大きな原因はそこにあります。
一番最近白玉瀑布にが行った時は、地震か台風の影響で通路が壊されて近くまで行けませんでした。写真の通りです。太魯閣にしてもそうですが、台湾は自然環境が厳しい地域です。
あなたが出向かれる時は綺麗に修復されていればいいですね。
知本森林遊楽区
台東市内や知本駅と知本温泉を結ぶバスの終点が内温泉ですが、ここで降りて奥に260m歩くと赤い観林吊橋があるので(橋上からの知本渓も美しい)、これを渡ったら知本森林遊楽区の入り口です。
ここは国家管理の植物園で物凄く整備されています。やっぱり使える予算が違うなって感じるくらい。
日本では見ることのできない多くの草木、見事な千根榕や茄冬谷樹。そして熱帯雨林。当然そこにやってくる昆虫たちも日本のそれとは違います。
知本溪近隣のエリアは特に鳥や蝶類が多種生息しているので、じっくりあるくと、思わぬ鑑賞チャンスが訪れるかもしれません。
ちょっとした売店もあるので是非寄って特産を見つけてください。
とにかく広大ですが上手にエリア分けされており、絵図を見ながら歩くとわかりやすく、迷子になったりはしません。
私のお勧めで、もし来られたらチャレンジしていただきたいのが好漢坡の段々を登り切ることです。案内には792段と説明されていますが、実際は1200段くらいあります。
途中に巨大で姿のいい千根榕(ガジュマル)があって休憩がてらスマホに収め、さらにガンガン登ってそして振り返ってください。
晴れていれば「頑張って登ってきてよかった」と思える景色が待っています。
もし時間的に余裕があるなら、ここでゆっくりと半日遊んで行ってください。きっといい思い出が作れますよ。
- 入園料:平日80元、休日100元
- 開園時間:7AM〜5PM(7〜8月のみ6PMまで)
- facebook:知本國家森林遊樂區-返璞歸真
バス停とホテルその他の位置関係
今まで説明してましたバス停とホテルその他の位置関係を地図上で今一度ご確認ください。
まとめ
この記事では知本温泉への行き方・公共浴場・ホテル・観光などについて、客観性を大切にしつつも、できる限り自分の感じたことを織り込みながら説明してきました。
宿泊施設に関しては、知本温泉を代表するホテルだけで民宿なんかの情報は載せていません。自分が若ければ視点も違っていたのでしょうが・・・
温泉王国台湾の100カ所以上ある温泉地の中でも、なかなか行きにくいところではありますが、温泉がお好きなら一度は訪れる価値のある場所だと思います。
日本統治時代に花開いた台湾の温泉文化。あれからもう100年になるところもある中で、いろいろ変化も起こっています。
やはり一番大きいのは吹き出す湯量の変化でしょう。源泉が枯れるとまではいかないまでも、相当厳しくなってきているところがあるみたいです。
風聞だけではなく、私自身、以前訪問した時は音とともに蒸気が威勢良く噴いていたのに、今はえらい大人しくなっている、なんてことを経験しています。
その点、知本温泉の湯量は豊富です。地元の人に何回か聞きましたが、みんな異口同音にそういいます。ですから、思う存分かけ流せます。
そういえば源泉が物凄く熱いのも特徴で、部屋風呂の場合水をかなり大量に加えないと入浴できません。
ですから、拘りの強い方は、冷水を加えず湯温が下がるまで待つのがいいと思いますよ。そうすれば正真正銘100%純温泉。
ということで知本温泉でした。
ゆっくりと時間の取れるときにいらしてください。きっと、全心全身リフレッシュしますよ!
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