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交通の便はよくない
台東県内の個別の観光地の交通については夫々の記事で説明しますが、ここでは台鉄台東駅もしくは台東空港への行き方、そして、ほとんどの方が宿泊するであろう旧台東駅周辺への行き方についてご説明します。
台東は観光地として素晴らしい場所である反面、アクセスについては台湾でもかなり劣る方だ言わざるを得ません。アクセスの悪さ・経済発展の遅さは、風光明媚で街も人もゆったりおっとり温かいこととバーターであるような気がします。
だからこそご案内したい場所なのであります。
順次、台東のいろんな観光地の記事もアップしていきますが、まずはアクセス、行き方について説明いたします。
台東空港・台東駅への行き方
まずは飛行機で台湾へ行く必要がありますが、着陸できる空港は三つあります。
- 松山空港
- 桃園空港
- 高雄空港
では、一つずつ見ていきましょう。
桃園空港
日本から台湾への飛行機で最も便数の多いのが桃園空港着です。従って、台湾のどこへ行くにしても多くの日本人は桃園空港に降り立つことになります。
この場合、台東への移動手段は二つあって・・・
- バスかMRTで松山空港に移動して国内線の飛行機で台東空港へ飛ぶ
- バスかMRTで移動して台鉄台北駅から特急電車に乗って台東駅へ行く
飛行機の場合は下の松山空港を読んでください。もし、桃園空港に延着した場合は、松山空港への移動時間が結構長いので、最悪、乗り継ぎできないリスクもあり、最初から台北に一泊して翌日の飛行機にするもの一つの手段です。
個人的には、台鉄台北駅から特急電車に乗る方が心臓には悪くないかな、って思います。仮に予約した列車に乗れなくても、次以降の列車を予約できる可能性は(休日や週末でなければ)高いでしょう。
松山空港
出発が羽田空港である場合のみ到着を松山空港にすることが可能です。
一番時間効率がいいのは、松山空港に着陸したら、そのまま台東空港行きの国内線に乗り換えることです。(エアチケット購入については太魯閣の記事を参考にしてください)
これだと飛行機に乗っている時間がだいたい5時間くらいで(プラス待ち時間と移動時間)到着なので、少しお金はかかるけれど格段に早くて楽です。
(一例)
(羽田発)JL097日本航空 8:50発ー11:30着
(松山発)B78725立栄航空 13:15発ー14:20着
但し、飛行機から飛行機への乗り継ぎは、日本から延着した場合にヒヤヒヤドキドキになります。それでもギリギリ間に合えばまだいいですが、ダメな場合は大変で、対策が必要になります。
- 至急松山空港で次の便を予約する
- 特急列車をスマホで予約して急いで台鉄の台北駅へ直行する
- 適当な移動手段がない場合は台北に一泊する(翌日の移動手段確保と台東のホテルへの連絡)
みたいな感じでとんでもないことになりますが、まあそういうこともあり得るとの覚悟は必要です。
高雄空港
もし可能であれば高雄空港に降りるのが最も経済的で安心できると思います。
高雄空港から台東空港行きの飛行機はないので、台鉄高雄駅から列車に乗っていきます。
そうはいえ、高雄空港からMRTが出ていて台鉄高雄駅に直通なので、極めて合理的な乗り換えが可能です(これも時間的に安心な要因)。
また「台北駅から台東駅」の場合と時間・価格の両面で比較をしますと・・・
- 台北発着特急:所要時間(3時間30分〜4時間41分)・料金783元
- 高雄発着急行(特急はない):所要時間(2時間38分〜3時間23分)・料金279元
というふうに、高雄発は乗っている時間は短く、料金も大幅に安いです(各列車によって所要時間はバラツキが大きい)。
ですから、高雄空港着の飛行機利用が可能で、かつ、台鉄高雄駅発の列車の発車時刻と合わせることが可能であれば、このルートが一番いいです。
今は3月ですが、2月まであった高雄・台東間の特急がダイヤの改正でなくなっています。必ず最新のダイヤを確認してください。(今日<2019/9/4>確認したら特急が復活しています。)
>> 台鉄列車時刻表
高雄空港から台鉄高雄駅までの案内記事
台鉄で使う列車の切符は日本で買っときましょう
台東空港・台東駅から旧台東駅周辺への移動方法
観光客にとって、台東市内の賑やかな場所というのはそんなに広くなく、ほとんど旧台東駅の東側周辺であります。ところが、台東空港・台東駅からこの旧市街地までは結構遠く、手ぶらでも歩いて行ける距離ではありません。
なので移動手段の予習はしっかりしておく必要があります。
レンタカー
一番自由がきくのはレンタカーです。なので、以下に述べることを了解できるのであれば、一つの選択肢ではあるかもしれません。
まず、免許証についてですが、台湾では国際運転免許証が利用できません(ジュネーブ条約に加盟していない)。
しかし、国内でJAFに依頼して免許証の中国語翻訳版を作成してもらうと、それをもって台湾で運転が可能になります。
>> JAFの申請ページ
台東空港の場合、ターミナルを出て徒歩2〜3分のところに・・・
などがあるのですが、いずれも日本語対応しておらず利用は難しいと思います。
台鉄台東駅の場合は、トヨタ系の和運租車(台東駅を出てすぐ左)がおすすめです(他社比較で価格差はそんなにない)。利用を希望する場合はとりあえず問い合わせてみるのが良いと思います。
>> 和運租車への質問(日本語対応だったのがいつのまにか不対応になってます)
しかし・・・
一般的に、台湾の運転マナー(台湾に限らないけれど)はかなり酷いです。無免許の人も多いと聞いています。(過去多くのタクシー運転手談)。当然交通事故の件数は多いし派手なのもいろいろあります。
なにより、怖くて運転しにくくてヒヤヒヤです。(そもそもハンドルが左!)
台東は走っている車の数こそ少ないですが、もし運転すれば、きっと「ここは自分が運転する場所じゃない」と感じるはずです。
ということで、説明をしておいてなんですが、よほど自信があって、かつ、もしもの場合にある程度話ができるのでない限りやめた方がいいのではないでしょうか。
バス
台東空港と旧台東駅の間
バス停は空港ビルを出てすぐ右側一箇所です。そして三路線ありますが、このうち乗っていいのは2路線です。
- 陸海空區間車航空站(マイクロバス):臺東轉運站(旅服中心)行き
- 8128:臺東轉運站行き
- 陸海空區間車航空站(マイクロバス):小野柳風景區行き・・乗ってはダメ
陸海空區間車は台鉄台東駅(台東火車駅)を経由するので、旧台東駅(台東転運駅)までの所要時間は約40分。これに対し8128線はダイレクトに台東転運駅に行くので所要時間は約20分間です。どちらも料金は25元。
台東火車駅と台東転運駅の間
バス停の名称でややこしいのが新旧の台東駅です。この際覚えておきましょう。
- 現在鉄道が使っている台東火車駅・・台東火車站 or 火車站 or 新站
- ホテルや繁華街がある台東転運駅・・臺東轉運站 or 単に 轉運站 or 台東総站 or 台東
そもそもなんでこんなややこしい似通った名称になっているかっていうと、昔は花蓮方面から南下してくる鉄道の終点が旧台東駅(台東転運駅)だったのです。
やがて、高雄方面まで線路が延びて台湾を完全に一周できるようになったのですが、それに伴い出来た新しい台東駅が現在の台東火車駅というわけです。
台東火車駅のバス停は駅舎を出て、そのまま右へ右へいくとあります。台東転運駅バス停は到着した時にご自身で認識してください。
乗っていいバスは・・・
- 上記の陸海空區間車航空站(マイクロバス)
- バスの車体に「台東市區」と記されているもの
路線バスにも幾つか乗っていいものがありますが、ややこしいので記載しません。運賃は25元です。
他の記事で何度も記してますが、バスに乗るなら悠遊カードは必携です。焦って小銭ジャラジャラしなくていいし、それに割引がされます。
タクシー
初めて台東火車駅に到着したなら、ホテルまではバスよりタクシーがいいのではないでしょうか。私のおすすめです。
バスは、重い荷物をホテルに置いてからのほうがいいように思います。
賑わいのある台東転運駅界隈までは、おおよそ210〜230元くらいです。結構距離あります。
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まとめ
自宅から台東のホテルまでの移動時間は、どう少なく見積もりしても11時間以上はかかるので一日仕事です。なので、一日目はホテル周辺で夕ご飯食べて終わりでしょう。
やっぱり遠いです。遠ければ遠いほどアクシデントへの備えも必要なのは、本文中に申し上げた通りです。それも含めて旅行です。
ここで再度申し上げたいのは、そういうことを含んだ上で、事前にできることは日本でやっておこうということです。
例えば特急列車の指定席券購入なんかでも慣れれば余裕で現地でできるんです。しかし、もし満席ばかりなら何時間も立ち席になったり、普悠瑪号ならその立ち席もありません。
それに私が推薦しているアプリも、十分使い慣れていなければ、いざという時に上手に使えず役に立たなかったりする恐れもあります。やはり出発前に日本で使い慣れておく必要が、想像以上にあります。
ということで、台東へ行くための交通案内の記事でした。
少し不便だけれど、大都市で便利な台北とは全く違う目の覚めるような自然の宝庫、目にも口にも心にも優しい台東へ是非いらしてください。
その昔プユマ号に遅れて普通車両で台北から台東迄行きました。夜中の11:00に出発着いたのが翌朝6:00頃でしたね。座席がなかったのでずっと連結部分で座っていました。疲れた‼️
ウチハシカツヤさま、コメントありがとうございます。
鈍行で台東までですか。しかも、ず〜っと連結部分でって根性あり過ぎでしょ^^
台東では楽しく過ごすことができたのでしょうか? なん年くらい前のお話なのでしょうか?
いまでも台湾には行かれているのでしょうか?