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短時間で台東の観光を満喫する方法
台湾の南、中央山脈の東側に位置する台東は、目を見張るような、思わず息を呑んでしまうような自然の宝庫です。この素晴らしい感動は目の当たりにして初めて味わえるものです。
ところが素晴らしい自然が残っていることは同時に、不便なところにあるということを意味しています。(利便性の高いところは開発されてしまう)
また、観光スポットはたくさんありますが、それらは細長い台東県のなかに点在しているために、短時間でさっさっと巡るのはなかなか難しい技です。
そう、台東を満喫するためには、どうしてもある程度の日数が必要なのです。
それを捺して、特急列車が停車しない駅を高速で通過するような弾丸旅行では、長く余韻に残るような感動は期待できませんし、そもそも物理的に難しいです。
一方、事前に台東の素晴らしさをネットで学習し行く気満々になったとしても、まとまった休暇をなかなか取ることができない方がおられることもまた事実であります。
こういった忙しい方でも短い日程で満足できる台東旅行の方法はないものか? なかなか難しい問いです。
もし答えがあるとすれば、それは、無駄なく要領よくパッケージ化された旅行、つまりツアーに参加することではないでしょうか。
もちろん自由に時間を使って台東の自然を満喫する旅行と比較はできませんが、妥協案としてはこれが一番だと思います。
忙しいあなたが台東の観光ツアーを経験し感動の思い出ができ、将来、より素晴らしい感動を得るために改めてゆっくり行こう、と思われるかもしれません。
そこで、この記事では台東を巡るパッケージ・ツアーを幾つかご紹介いたします。
もし複数人の旅行で、誰かがナビゲーターをしてくれるなら、レンタカー利用という方法が最も効率的です。別の記事でご案内もしています。
しかし、そこでも述べてますが、私はレンタカー利用を諸手を挙げてオススメすることはできません。
何故なら、左ハンドルで、全体的に荒っぽい傾向がある中での運転はハードルが高いし、もし事あらば、相当の会話力がなければ途方に暮れてしまいます。
二種類のツアー
ツアーには大きく分けて2種類あります。
- 台北から飛行機を使って台東へ入り現地ツアーを行い、帰りも飛行機で台北へ戻るもの。
- 現地集合で台東の観光地を巡るもの。この場合はホテルの予約などは自分で行う。
人が沢山押し寄せる人気観光地とは違って、選択肢は僅かです。(でもだからといって台東に魅力がないということは1mmもありません(`ω´)キリッ)
台北から出発する台東ツアー
まずは台北発のツアーをご紹介します。
台東観光ツアー 自然と文化の景勝地を巡る2日間の旅
一日目
松山空港から台東空港へ到着後バスで海岸沿いを北上し、小野柳と三仙台に行って観光し、再び台東市内に戻ってきて、宿泊は森林公園に隣接する原住民会館でします。
三仙台は台東県の北の外れなので、バスでの往復にかかる時間が結構長いです。しかし、三仙台は台東観光の目玉でインスタのために存在するような場所なので仕方のないところ。
小野柳は台湾北部にある有名な観光スポット野柳と同じで、岩の奇観が目玉です。でも野柳にある貴婦人似のようなしゃれた形の岩はないです。
原住民会館は原住民文化の中にあるようなホテルなので、単なる宿泊とはちょっと違った価値があります。
大きな彫刻からちょっとした椅子まで館内が工芸品で溢れ、食事ももちろん原住民料理でありかなり貴重な体験ができます。
ただ、旧台東駅付近の繁華街からはちょっと遠く(直線だと2km足らず)歩いて往復は辛いので、夜、その雰囲気に浸るなら自転車に乗って行く必要があります。
二日目
二日目は池上郷へ北上し、オプションではありますが、Mr.Brownコーヒーと金城武のCMで有名になった田園のサイクリングをして、そして全国ブランドの池上弁当を食べます。
その後、台東市内へと戻ってきて、古代の歴史を教えてくれる史前歴史博物館を見て回ります。
そして次は、台湾の考古学資料類稀なる貴重なプユマ族の遺跡を抱く広大な卑南文化公園散策をし、終了後台東空港から台北へと戻り松山空港で解散します。
二日目後半の博物館・文化公園巡りは、とても貴重で興味深い体験なのですが、中には歴史に全くない方もおられるので、ちょっと人を選ぶプランかもしれません。
もう一つ、お土産についてですが、特に気をつけなくても、原住民関係と池上米関係はそろいます。それ以外の種類は、一日目に繁華街まで行くか空港で買うかだと思います。
- 手配会社:VELTRA
- 最少催行人員:2名
- 集合・解散:松山空港
- 料金:20,305元(3名・4名と安くなる。最新料金は必ずサイトで確認してください)
- 日本語:対応している(日本の会社なので事前のやり取りなどは楽です)
現地集合ツアー
半日コースと一日コースがありますが、移動時間と料金を勘案すれば一日コースしか選択肢はないと思います。
また、台北から飛行機を使った日帰りスケジュールで一日コースを利用することも、机上では計画できますが現実的ではないでしょう。
忙しい中でも、なんとか丸一日ゆっくり参加出来る時間をつくりツアーを利用した方が、遥かに楽しめるし価値があるのではないでしょうか。
さて、以下に紹介する現地ツアーは・・・
- 契約時間8時間でコースが自由に設定できるツアー
- 契約時間8時間でコースは予め決められてるツアー
の二種類があります。お好きな方でご検討ください。
また、現地集合ですから、台東までは自分(達)でくる必要があります。これに関しては次の記事を参考にしてください。
【目的地自由自在】台東・貸切専用チャーター車1日ツアー
このプランは、台東のホテルまで迎えにきてくれて、8時間という契約時間内であれば、自分で自由にコースを設定して周れるというものです。
1人から8人まで可能としてますが、チャーター車なので、他人が同乗するということではなく、1グループの申し込み人数のことです。
また、この会社にはメールをしたところ、「客がたった1人だけでも催行可能か?」と問うたのですが、大丈夫だとのこと。
それからこの会社とのやりとりは日本人同士なので、その点、困ることはありません。
どの観光スポットを組み込むかを決める際には別記事も参考にしてください。
言葉については運転手次第ですが、基本的に日本語は無理です。上の台北から一泊コースのように日本語のできる案内人が同乗している場合は別ですが、運転手は基本しゃべれませんです。
そこで大切になってくるのは・・・
- 手配会社との事前の打ち合わせ
- 現地での意思疎通
ツアー当日に契約に関する疑問点が発生したとしても、それを運転手にぶつけるわけにはいきません。ですから、事前のスケジュール確認と、当日朝の待ち合わせ場所などを、しっかりと手配会社に認識しておくことが大切です。
運転手との意思疎通にはGoogle翻訳(他に適当なアプリが見つからない)が必要で、実際私も台湾に行ったら毎回お世話になってます。ただ、全く北京語がわからないと、翻訳結果が使えるか使えないか都度確認できないという限界はあります。全くの誤訳もありますし。
しかし、今時の外人相手の運転手さんは、みんな自分のスマホに翻訳アプリを入れており、最低限のことは伝えてくれるし、それに、「連れて行きましょう」「連れて行ってください」と一番大切な部分が一致しているので、あんまり極端に心配しなくてもいいと思います。
- 手配会社:KKday
- 最少催行人員:1名
- ツアー時間:8時間
- 料金:(1〜4名まで)平日14,815円・休日16,017円<料金は車1台あたり>
台湾ツアーバス一日コース
台湾ツアーバスとは台湾交通部観光局が台湾各地の地元業者と連携して打ち出しているバスツアーサービスです。
基本的に台湾バスツアー協会がツアーをセッティングしており、台湾全土で70近くのコースがあります。
KKdayと同じで、朝はホテルまで迎えに来てくれて、そして、最後はホテルまで送ってくれます。
台東では二つのコースが用意されており、内容は以下の通りです。リンク先でご確認してください。なかなかいい組み立てをしているように思います。
このうち臺東玉長公路南環線一日遊は私が実際に利用しましたが、非常に充実していました。
KKdayのツアーとの違いは以下の三点です。
- 申し込み・打ち合わせは日本語で可能だが、KKdayとは違い相手は台湾人である。
- 他人と一緒になる可能性があるがその分料金が安い。
- 料金は車一台あたりではなく一人当たり
先に記した現地一日ツアーと一緒で日本語は全く通じません。でもスケジュールが最初から決まっているので、また、運転手も最低限必要なことは翻訳アプリで伝えてくれるので、メチャ困ることはないでしょう。
- ブランド:台灣觀巴
- 引受会社:翔天國際旅行社(股)公司
- コース:縱谷龍田單車1日遊・臺東玉長公路南環線一日遊
- ツアー時間:8時間
- 最少催行人員:2名(1名での催行もしてくれるが料金は倍になる)
- 料金:縱谷龍田單車1日遊 1,500元・台東玉長公路南環線1日ツアー 1,400元
- 日本語:対応していない(日本語のメールを受け付けてくれるが先方は翻訳アプリを通しての理解)
まとめ
忙しくてなかなかまとまった時間を取れない方向けに、台東観光のツアーのご紹介をしました。先にも述べましたが、台東観光ダイジェスト版記事を併読していただくことでツアーのイメージは割と掴めます。
台北を起点にして飛行を利用したツアーと、台東を起点とした一日チャーター車ツアーの2種類をご説明したのですが、内容的には後者の方がうんと濃くなります。
どちらを選ぶかはそれぞれのご事情によりますが、できるならば、現地集合ツアーがいいと思います。
さて、現地集合のツアーでは、もし当日の乗車があなた一人だけだった場合は、運転手との良好なコミュニケーションが必要とはいえ、コース変更など相当自由がきく可能性があります。運もありますが、望外の楽しさがオンされるかもしれません。
最後に注意点ですが、申し込みをしたら・・・
- とにかく出発までに曖昧な点を潰しておく。納得できない部分あるいは不安な点を消しておく。
- 日本人同士でも誤解なんてしょっちゅうあるわけで、その点を踏まえ、面倒でも細部までとことん詰めておく。
と言うことで台東ツアーのご紹介でした。
お忙しくて時間がなかなか取れない方も、ツアーを上手に利用して台東の雄大な自然や素朴な原住民文化を楽しんでくださいね。
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